今回は、英語で「立ち入り禁止」と言う方法を学んでいきましょう!
英語圏の街を歩いたりお店の中の注意書きをよく見てみると、入ってはいけないところには「立ち入り禁止」の看板があったりします。
このような注意書きの英語がわからないとトラブルを招くこともあるので、今回ご紹介する表現を覚えて役立ててみてください。
- Keep out
- No entry
- No access
- Restricted area
- Stay out
- Entry is strictly prohibited
- Do not enter
- Staff Only
- 「立ち入り禁止」の関連表現
- まとめ
Keep out
Keep outは、「立ち入り禁止」を意味する英語表現の中でももっとも一般的なものです。直訳的な表現だと「外に居続けて」ですね。
Keep outのように、動詞と前置詞または副詞が組み合わさっているものは句動詞と呼ばれます。2つが合わさって初めてその意味を成すため、必ずセットで覚えるようにしましょう。例文で使い方をチェックしてみます。
“立ち入り禁止”という看板があったからその道が通れなかったんだ
No entry
No entryも「立ち入り禁止」という意味です。こちらは英語が苦手な人でもわかりやすい単語で表現されており、入ってはいけないことが明確です。
No entryの品詞は名詞句です。entry単体には「入る」という意味があり、それをnoで否定するため「立ち入り禁止」や「進入禁止」という意味に訳せます。
品詞は「名詞句」となり、立ち入りが禁止されていることを示す標識や案内板として使用されます。
外の看板見なかったの?“立ち入り禁止”ってちゃんと書いてあったでしょ
No access
No accessも「立ち入り禁止」という意味です。No entryと同じ作りで、代用表現としても使えます。
物理的な場所への立ち入りを禁止する際にも使いますが、ネット内のリソースへのアクセスを禁止する時にも使えます。日本語でも「アクセス」というとネット関連の用語になりえますよね。
これは新しいシステムなのに、インターネットへのアクセスができない
Restricted area
Restricted areaも「立ち入り禁止」という意味です。restrictedは「制限された」「禁止された」という意味で、後に来る名詞のareaを修飾しています。
「制限された」という意味合いがあるため、全員に対し立ち入ることを完全に禁止しているというよりは、一部の許可された人しか入れないというニュアンスになります。
例えば、ハリー・ポッターに出てくる図書館の禁止エリアはrestricted sectionです。高度な闇の魔術に関する知識があるため、許可された人しか入れません。
ハリー!あなた、立ち入り禁止エリアに入ることは許可されてないでしょ!
Stay out
Stay outは、Keep outと同じような表現です。「外に居て」という意味ですから、進入してはいけないことを表します。
こちらもKeep outと同じく、動詞と前置詞で出来ているので句動詞という言い方をします。必ずセットで覚えてくださいね。
ドアに“立ち入り禁止”って書いてあったから、すぐにそこを離れたんだ
Entry is strictly prohibited
こちらも「立ち入り禁止」という意味で使われます。strictlyは「厳しく」、prohibitedは「禁止された」という意味です。
つまり、「進入は厳しく禁止されています」という意味です。これらの単語を知らないと解読は難しいかもしれませんね。
ここで使われている動詞はbe動詞のisですが、これはprohibitedと合わせて受動態の形になっています。主語がentry「進入」ですから、進入することが禁止「されている」状態を表しています。
立ち入りは厳しく禁止されているから、もし君がそこに入ったら罰せられるよ
Do not enter
Do not enterは「入るな」という意味で、命令形で表現する方法です。
命令形は、肯定文なら動詞から文を始めますが、一般動詞の否定形ならdo notから始めます。
先ほどご紹介したNo entryは、使われている単語がentryという名詞です。それに対して今回はentryが一般動詞のため、否定形にはnoではなくdo notが使われています。
“立ち入り禁止”という看板をこのあたりに立てておくのはどう?信じられないくらい多くの観光客が入ろうとしてくるから
Staff Only
Staff Onlyは皆さんもお馴染みの表現ですよね。全員の立ち入りを禁止しているのではなく、スタッフしか許可されていない区域であることを指しています。
似た意味の別表現にはStaff Only Entranceがあります。Entranceは「入口」という意味なので、スタッフしか通れない通路を意味します。
スタッフオンリーの場所に小さな子供が入っていくのを見た
こちらの例文には少し解説が必要ですね。
皆さんは、上記の例文を読んで何か違和感を覚えませんでしたか?中学英語で勉強が止まっていると、childとenterの間にtoを入れたくなると思います。それは、to不定詞を習っているからですね。
一見、I’ve seen the little child enter the Staff Only section.の方が正しいと思うかもしれません。
しかし、動詞が知覚動詞(see, hear, listenなど)の場合、次に来る動詞は原型で使うという決まりがあります。もう少し踏み込むと別の形でも使えるのですが、今回はこの基本を押さえておきましょう。
「立ち入り禁止」の関連表現
さて、ここまで看板などに書かれることが多い「立ち入り禁止」という英語表現をチェックしてきましたが、ここからはその関連表現を確認していきましょう!
keep off
keep offは、「近づかないようにする」「接触を避ける」という意味という意味です。こちらも句動詞ですのでセットで初めてその意味を成します。
ニュアンスとしては「踏まないで」という意味を含むこともあるので、その場所を避けて通るのが正解です。
“ガラスに近づかないで”っていう注意書き見たんだけど、事故か何かあった?
keep away
keep awayは、「離れるようにする」「近づかないようにする」という意味です。
命令形で使われると「離れて」という意味で、より自然な日本語訳にするなら「危ない!」になります。
ゲートを通ったら、動物には近づかないようにしてください
avoid
こちらの動詞には、「避ける」「回避する」という意味があります。
看板や注意書きに書かれる言葉ではありませんが、よく使う動詞であり、アカデミックな問いが多い英検にも、ビジネス英語が多いTOEICにも使われます。基本単語として暗記しておきましょう。
オフィスに入ると彼女は上司をいつも避けている
unsafe
unsafeは、safe「安全な」を否定した英単語で「安全でない」という意味です。
dangerousと言い換えが可能なことも覚えておきましょう。dangerousは危険であることを直接的に伝える表現であるのに対し、unsafeは少々回りくどい言い方になります。
あの辺りを旅行するのはちょっと危険かもしれないね
harmful
harmfulは、「(人や自然環境にとって)有害な」という意味です。
「危険」は「危険」でも、人間や自然などの対象にとって害となることを示す特徴があります。人なら健康、自然なら環境に有害であるなど、悪影響を及ぼすものに使われます。
これらの植物は人間に有害なので触らないでくださいね
まとめ
海外を歩く時にプレート看板や立ち入り禁止テープなどを見たら、今回学んだ立ち入り禁止看板英語を思い出してください。お店の中などの屋内でも、立ち入り禁止私有地などの屋外でも見かけることが多い表示です。
表示を見落とすと海外でトラブルに陥る可能性もあるため、単語がわからなかったことによる失敗を防いでおくと安心ですね。日本でよく見かける英語表現以外に使われる英語表現を暗記しておきましょう。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.