今回はネガティブ系の英語表現ではあるものの、ぜひ知っておきたい英会話フレーズ「放っておいてくれる?」の紹介です。
心が折れた、誰とも話したくない、こんな心境になることって誰にでもあることですね。筆者は、忙しすぎるときに大切でもないことを次々と聞いてくるイギリス人夫に邪魔しないでという意味で「悪いけど放っておいてくれる?」と言うことがあります。
さて、どんな英語で相手にその気持ちを伝えることができるのでしょう?そこでこの記事では、英会話で覚えておきたい英語フレーズシリーズ「放っておいて」「そっとしておいて」を紹介します。
放っておいての英語表現
本記事で取り上げる「放っておいて」は口語表現であり、自分の気持ちに余裕がなかったり、誰とも喋りたくないときなどに使われるフレーズです。失恋したとき、試験に落ちてしまったとき、気持ちが復活するまで1人になりたいと思う経験は誰にでもあるのではないでしょうか?体調が悪いときもじっと静かにしていたい、誰かと話す気分にならない、そんなエネルギーなんてないときだってあります。
「放っておいて」には以下のように、場面別によっていくつか表現があります。
I need space.
I’d like to be alone for a while.
Don’t bother me.
Get off my back!
None of your business!
これらはシーンごとに、またはカジュアルか丁寧な言い方なのかなどで違いがあります。それでは、それぞれを詳しく解説していきます。例文で使い方を紹介しますので、ぜひ口に出してみましょう。
Leave me alone
「ほっといて」「関わらないで」の定番中の定番がLeave me aloneというフレーズです。ほっといてのスラングとしてネイティブスピーカーがよく使う言い方であり、ぜひ覚えてスラっと言えるようにしたい一言になります。
辞書で単語leaveを調べると「~から離れる」「去る・退く」「そっとしておく•放っておく」といった様々な意味があります。私(me)を1人(alone)にそっとしておいて(leave)=「私を1人にしておいて」=「ほっといて」というニュアンスで使われます。
B: No.
A: I’m sorry. Have you tried this text? Are you thinking about taking the next one?
B: Just leave me alone. I don’t want to talk about it.
A: ハイ、英語の試験、合格した?
B: しなかった。
A: それは残念だったね。このテキスト試してみた?次の試験受けようと考えてるの?
B: ちょっとほっといてくれる?そのことを話したくないから。
ここで分かるのはleave me alone.は少しキツめの表現である点です。言われた方にしてみれば親切で言ったのになんでそんなことを言われるのか不快に感じるケースもあるでしょう。
相手との関係によってはleave me alone.の一言を放つのではなく、Can you leave me alone?(ほっといてくれるかな?)とすることも必要でしょう。その時点で、1人になりたい理由を一言添えると誤解を生むことを避けられるのではないでしょうか?
1人になりたいとき
打たれ強くなりたいと思うものの、気持ちの余裕がなくなるときってやっぱりあります。親切な言葉をかけたいと思ってくれる家族や友人にちょっとした罪悪感を持つとともに「ほっておいてくれる?」「今、喋りたくない」と干渉してほしくない気分になります。
1人になりたい、そんなときにはI need space.が使えます。言葉の通り、声がけしてくれる人との間にspace(スペース•余白)=距離が必要というイメージがぴったりです。そっとしておいてほしいときにspaceが使われることを覚えましょう。
B: Yeah, I broke up with my boyfriend yesterday.
A: Oh no, after 2 years of the relationship? What happened?
B: I need space.
A: 顔色悪いな。大丈夫?
B: うん、昨日彼と別れたの。
A: え、交際2年で?何があった?
B: そっとしておいて。
Give me time and spaceとすれば、時間も必要だと伝えることもできます。
逆に、友達からI need space.と言われたら、気持ちを汲み取り質問を即止め、先方が話してくるまで待ってあげるのが親切でしょう。
I’d like to be alone for a while.
I’d like toを使えば、何かを頼むときの丁寧な表現になることは皆さんご存知ですね?相手との関係がそれほど親しくないとき、それでも「ちょっと1人でいたいんです」。また「放っておいてください」と言いたい場合の英語表現です。
I’d like to be alone for a while.の直訳は「しばらくの間、1人になりたい」であり、これが「少しの間、放っておいてください」になります。
もちろん、ある程度親しい間柄でも使える表現です。ほっといてよ!と感情的になることなく、ちょっとだけほっといてもらってもいい?というソフトな言い方です。
仕事で何かがうまくいかなかったとき、同僚にこんな風に言うことができます。
B: Ok, no problem. Tell me if I can do anything.
A: ちょっと1人でいたいんです(少しの間、放っておいてください)。なぜこうなったのか、自分で考えたいんです。
B: 問題ないよ。何かできることがあれば言ってね。
Don’t bother me.
The Beatlesの曲にもあるDon’t bother me.は「邪魔しないで」のニュアンスを持つフレーズです。botherが「邪魔をする・悩ます・困らせる・面倒をかける」といったちょっと困った意味の英単語だからです。Don’tで始まる命令形でかなりカジュアルな言い方になりますので、相手を選んで使う必要があります。
Leave me alone.はもちろん、Don’t do anything to disturb me.(邪魔するようなこと何もしないで)、またはStop bugging me.(邪魔しないでよ)に置き換えることができます。
disturbは「邪魔をする・乱す」の意味を持ち、buggingのbugは蚊やハエなど虫の出す音で人がイライラすることから邪魔をしないでほしいというニュアンスで使われるためです。
B: Ok, I’m going upstairs.
A: Thanks.
A: 邪魔しないでよ。宿題に集中できない。今日中に終わらせないといけないんだから!
B: はいはい。上へ行くよ。
A: ありがとう。
喧嘩したときの「ほっておいて!」2選
話がヒートアップして喧嘩になり、そんなときに強い口調で「ほっといて!」と口走ることがあります。ダイレクトにI don’t want to talk to you.(話したくない)ということもできますが、もう少しネイティブイングリッシュ感のあるフレーズを2つ紹介しましょう。
Get off my back!
Get offと言えば乗り物から「降りる」、何かを「取り除く」など色々な意味を持つ熟語です。my back(私のうしろ)から離れてよという直訳から、Get off my back!で迷惑をかけるのをやめて欲しいときに使います。
Husband: Yes.
Wife: Have you cleaned the entrance?
Husband: Not yet, but I will do it.
Wife: Have you…
Husband: Get off my back! You don’t need to tell me everything.
妻:土曜について、友達にメールした?
夫:したよ。
妻:玄関の掃除した?
夫:まだ、だけどするよ。
妻:あなた、、、
夫:ほっといてくれよ。何でもかんでも言う必要ないから。
None of your business!
このフレーズは聞いたことがある人もいると思いますが「あなたのビジネスじゃない」→「あなたには関係ないことだ」=ほっておいてよとして使うことができる表現です。余計なお世話だ的なニュアンスを持ち、関係ないんだから邪魔しないでとなります。
自分の時間に何をしようと、あなたには関係ないでしょう。
学校行くのに何を着ろとか言うのもうやめてよ。お母さんには関係ないんだから!
まとめ
1人にしておいてほしい、干渉しないでほしいといったときに使える「放っておいて」の英語表現を紹介しました。I need space.
I’d like to be alone for a while.
Don’t bother me.
Get off my back!
None of your business!

◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.