英語で「場合による」って何という?ビジネスでも使える英語表現を紹介

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みなさんは、「場合による」という表現を英語でどのように言うか知っていますか?「場合による」というのは、家族や友人など、親しい間柄での会話において使われるだけでなく、ビジネスシーンでもよく使われる言葉ではないでしょうか。

そこで今回の記事では、「場合による」を意味する英語表現について、日常会話やビジネスの場面で使えるフレーズをいくつかご紹介します。

それぞれ例文とともに使い方や細かなニュアンスを解説しますので、ぜひ例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

「場合による」って英語で?

「場合による」は、英語でさまざまな言い方ができます。

今回の記事では、ネイティブスピーカーがよく使う6つのフレーズ(「It depends」「depend on〜」「play it by ear」「in some cases」「according to circumstances」「as the case may be」)についてご紹介します。

It depends

「It depends」は「時と場合による」という意味の表現で、幅広いシチュエーションで使うことのできる一般的な表現です。

相手から質問されたときに、はっきりと答えられない場面でよく使われます。

「depend」というと、「頼る、頼む」という意味で覚えている方が多いかもしれませんが、日常会話においては「~次第である」「~による」という意味で使われることの方が多いです。

「That depends.」や「Depends.」と表現されることもあります。いずれも「It depends.」と同じ意味です。

A:Which team do you think will win?
B:It depends.

A:どちらのチームが勝つと思いますか?
B:時と場合によりますね。
A:Do you enjoy playing tennis?
B:It depends. Sometimes yes, sometimes no.

A:テニスを楽しんでいますか?
B:時と場合によります。あるときはそうですし、そうでないときもあります。
A:What is the best way to get to Tokyo Station?
B:It depends. If I were you, I would use a taxi.

A:東京駅に行くベストな方法は何ですか?
B:時と場合によります。もし私だったら、タクシーを使います。

depend on〜

「depend on〜」は、「~による」「~次第である」という具体的な要因、何によるのか、ということを伝えたいときに便利な表現です。

上記の「It depends」はざっくりとした言い方ですので、より具体的に言いたいときには「depend on〜」を使います。

なお、「Depend on」のように「on」で文章が終わることはなく、「on」を付ける場合は後ろにその要因を述べる必要があります。漠然と「場合による」と言いたいときには、上記の「It depends.」を使います。

A:Which team do you think will win?
B:It depends on the player’s conditions.

A:どちらのチームが勝つと思いますか?
B:プレイヤーのコンディションによりますね。
It depends on the situation.
状況次第です。
A:Will you go to the BBQ tomorrow?
B:It depends on the weather.

A:明日バーベキューに行きますか?
B:天気によりますね。

play it by ear

こちらはやや変わった面白い表現です。

「play it by ear」、直訳すると「それを耳で遊ぶ」となりますが、「〜の状況や場合よって臨機応変に行動する」「そのときが来たら決める」「その場の判断で動く」という意味の表現です。

元々は音楽に関連するフレーズで、「即興で演奏する」「楽譜などを見ないで演奏する」という意味の表現です。そこから意味が派生し、「最初から決めない=そのときの状況によって行動する」というニュアンスになりました。

I don't know how they'll react to our new project, so we'll just have to play it by ear.
私たちの新しいプロジェクトに彼らがどんな反応を示すか分からないので、様子を見ながらやっていくしかないですね。
Let's play it by ear.
その場で考えましょう。/臨機応変に対応しましょう。
I’m not sure what to do. I’m going to play it by ear.
まだ何をするかわかりません。その場で考えるつもりです。
We'll see what the weather's like and play it by ear.
天気を見ながら、そのときの状況で行動するつもりです。

in some cases

「in some cases」は「場合によっては」「一部の例では~することもある」といった意味を持つ表現です。

文頭・文末のいずれにも置くことができます。ビジネスシーンなど、フォーマルな言い方をしたい場合には「in/on some occasions」ということもできます。

ちなみに、日本語で「場合による」ということを表す「ケースバイケース」という言葉がありますが、英語で「case by case」は、日本語と意味が異なります。英語で「case by case」というと、「一件ずつ」「個別に」という意味になります。

It will happen in some cases.
場合によっては、それが起きることもあるでしょう。
Extinction is a real possibility in some cases.
場合によっては、絶滅が現実味を帯びていることもあります。
In some cases a bit of cash will help.
場合によっては、少しの現金が役に立つでしょう。
In some cases they cannot even afford to do this.
場合によっては、そのような余裕すらないこともあります。
In some cases, the workers need to come to the office earlier than normal time.
場合によっては、社員は通常の時間より早く出社する必要があります。

according to circumstances

「according to circumstances」は「状況・場合によって」「状況に応じて」という意味の表現です。「臨機応変に」というニュアンスもあります。

「according to~」は「~に応じて・よって」という意味があり、「According to rumors(うわさによると)」「According to the letter(この手紙によると)」など、よく使われる表現ですので、ぜひこの機会に覚えてみてください。

また、「circumstances(状況)」もあらゆる場面でよく使われる単語です。

Small animals use various strategies according to the circumstance.
小動物は、状況に応じてさまざまな戦略をとります。
We should act according to circumstances.
状況に応じて行動した方が良いですね。
I called my direct boss according to the circumstances.
私は直属の上司に臨機応変に電話しました。

as the case may be

最後にご紹介するのは、「as the case may be」という表現です。

「状況・場合に応じて」、「それぞれに対応して」という意味を持つフレーズです。普段なかなか目にしない表現かもしれません。

というのも、この「as the case may be」という表現は、英文契約書などによく登場するからです(日常生活でも使われます)。

There may be an announcement about this tomorrow or not, as the case may be.
これについては、明日、場合によっては発表があるかもしれませんし、ないかもしれません。
If either A or B changes its name, A or B, as the case may be, shall give notice thereof to the other party.
AまたはBのいずれかがその名称を変更する場合、場合に応じてAまたはBは、その旨を相手方に通知するものとする。

まとめ

いかがでしたか?今回は、「場合による」ということを意味する英語表現について、さまざまなフレーズを例文とともにご紹介しました。

日本語でも「場合による」というのは、家族や友人とのカジュアルな会話だけでなく、ビジネスシーンでも多々使われる言葉ではないでしょうか。それは英語でも同じであり、今回ご紹介したフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使い分けることができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

また、今回学んだ「場合による」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「場合による」の英語表現をさらに練習しても良いですし、ほかにも1つの日本語に対して複数の英語が使われる例があるかどうかを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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