意外と知らない「trash」と「garbage」の違いとは?関連表現も

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ごみを意味する英語に「トラッシュ」や「ガーベッジ」があることを知っている方は多いのではないでしょうか。

この2つは英語だと、”trash” ”garbage”と表記します。日本では一くくりに「ゴミ」と表現される単語ですが、実は少し違ったニュアンスを持っています。

ネイティブスピーカーは、どのように使い分けているのでしょうか。

今回は、似たような英語表現を正しく使い分けられるように、”trash”と”garbage”の違いについて具体的な例文とともに徹底解説します!

trashとgarbage 違い

まずは、”trash”と”garbage”の違いについて見ていきましょう。

Trash
名詞:ごみ・くず・廃棄物・ガラクタ
動詞:廃棄する・壊す・めちゃくちゃにする・よごす
Garbage
名詞:生ゴミ・ごみ・残飯

日本語から分かるように、どちらも「ゴミ」を意味します。しかし、「ゴミ」以外の言葉に注目すると微妙なニュアンスの違いがあることに気がつくでしょう。

“trash”はゴミ以外に、「くず・廃棄物」の意味があり、”grabage”は「生ゴミ・残飯」の意味があります。

Don’t throw trash here.
ここにゴミを捨てないでください。
They pick up household garbage on Wednesdays.
水曜日に家庭ゴミ収集を行います。

“trash”と”garbage”の違いを知っていると、どんな種類のゴミについて話しているのか、イメージがつきますよね。

ただし、実際はネイティブスピーカーも正確に使い分けているわけではありません。

生ゴミを”trash”と言い、紙くずを”garbage”と言っても不自然ではなく、意味もしっかりと伝わります。英会話では「trash = garbgae = 一般ゴミ」の認識で問題ないでしょう。

ちなみに、”trash”と”garbage”には、日本人の苦手なRの発音が含まれているうえ、カタカナでよく見る「トラッシュ」「ガーベッジ」の発音とは大きく異なります。

発音をカタカナで表すのであれば、下記のようになります。

Trash → トゥラッシュ
Garbage  → ガービッヂ

trashの意味と使い方

“trash”はおもに「紙くず・紙切れ・落ち葉・粗大ゴミ・壊れたガラス」などの乾いているゴミを指します。腐敗しておらず、「再利用できそうなゴミ」をイメージすると良いでしょう。

部屋に置くゴミ箱は”trash can”と表現するため、個人の部屋で出るゴミは”trash”と覚えておくと記憶に残りやすいですね。

また、ゴミ以外にも「安物・駄作・くだらない話・くだらない人」などの意味で使われることもあります。きつい印象の表現のため、使う相手やシーンには注意が必要です。

さらに、あまり知られていませんが、”trash”は動詞で使われることもあります。名詞から連想しやすい「廃棄する」の意味以外にも、「めちゃくちゃにする・壊す」などの意味があります。

さっそく名詞・動詞での使い方を確認しましょう!

trashを使った例文(名詞)

She disposed of the trash.
彼女はそのゴミを処分しました。
There's a trash can over there.
あそこにゴミ箱があるよ。
The movie was trash.
その英語は駄作だったよ。

ちなみに、悪口は”trash-talking”と表現し、悪口を言う人を”trash talker”と表現します。文中ではこのように使われます。

They were trash-talking each other.
お互いを批判し合う

スポーツやオンラインゲームなどの対戦中に、相手を威圧するために強く批判するシーンがありますよね。そのようなシーンで使われる表現の一つです。

trashを使った例文(動詞)

You can have the party here as long as you don’t trash the place.
めちゃくちゃにしないなら、ここでパーティーをしてもいいよ。
You will trash her reputation.
彼女の評判を台無しにするよ。

garbageの意味と使い方

”garbage”はキッチンやお風呂から出る「生ゴミ・シャンプー容器」などの濡れているゴミを指します。腐っているものや匂いがしそうなゴミで、「再利用できないもの」が対象です。

キッチンに置かれているゴミ箱は”garbage can”と表現するため、キッチンで出るゴミをイメージすると分かりやすいでしょう。

また”trash”同様に、ゴミ以外にも「つまらないもの・くだらぬ考え・不要データ」などの意味があります。

”garbage”は”trash”のように、動詞では使われないので注意しましょう。

さっそく、名詞での使い方を確認しましょう!

garbageを使った例文

We walked along the beach and picked up the garbage we found.
浜辺を歩いてゴミ拾いしました。
Take out the garbage before you go to work.
出勤前にゴミ出しをしてね。
Don't throw your money on garbage.
くだらない物にお金を使わないで。

rubbishはどう違う?

「ゴミ」を表す英語には”rubbish”もあります。さっそく、”rubbish”の意味を確認しましょう!

Rubbish
名詞:ごみ・生ゴミ・くず・がらくた・廃物・くだらないもの

“rubbish”も”trash”や”garbage”同様、一般ゴミを意味する単語です。では、”trash”・”garbage”・”rubbish”にはどのような違いがあるのでしょうか。

3単語の大きな違いは、英米で使い分けられていることです。“trash”や”garbage”がアメリカで使われるのに対し、”rubbish”はイギリスで一般的に使われています。

“trash”や”garbage”のようにゴミの種類による区別はなく、イギリスでは、生ゴミも紙くずもすべて”rubbish”で統一されています。アメリカでも”rubbish”は使われますが、古風な印象を持つ人が多いようです。

ちなみに、イギリス英語でゴミ箱は”rubbish bin”と言います。日本でよく使われる「ダストボックス」は和製英語です。アメリカ・イギリス問わずネイティブスピーカーには伝わらないため、注意しましょう。

“rubbish”も日本人の苦手なRが含まれる発音ですね。カタカナで表記すると以下のようになります。

Rubbish → ラァビィシュ

rubbishを使った例文

I forgot to put the rubbish out last night.
昨夜ゴミ出しするの忘れちゃった。
Don’t throw rubbish into the street.
道にゴミを捨てないで。
Some people throw rubbish out of the windows of their cars.
車の窓からゴミを捨てる人もいるよね。
Don’t talk rubbish.
くだらないことを言わないでよ!

その他の関連表現

“trash”・”garbage”・”rubbish”以外にも、ゴミを表す単語はおもに4つあります。

waste:廃棄物・使用済みのゴミ・リサイクルできないゴミ
litter:公共の場に落ちてるゴミ
dust:ほこり
refuse: 大きなゴミ

ゴミの種類によって使い分けることで、「どんなゴミなのか」を正確に伝えられます。英会話で積極的に活用したいですね!

それぞれの違いを確認していきましょう。

wasteの使い方

“waste”は、物を作る過程で出る廃棄物を表現する場合に使われます。一般ゴミの”trash”と”garbage”とは、意味合いが違いますね。

“waste”を使うことで、以下のような廃棄物を表現できます。

industrial waste : 産業廃棄物
food waste :食品廃棄物
solid waste :固形廃棄物
organic waste : 有機廃棄物
hazardouse waste :危険廃棄物
The amount of food waste generated in Japan is huge.
日本で発生する食品廃棄物の量は膨大だ。

litterの使い方

次は、“trash”、”garbage”と”litter”の違いを確認しましょう!

“trash”、”garbage”はさまざまな一般ゴミを指すのに対し、”litter”は不法投棄やポイ捨てゴミに特化した単語です。動詞で使うこともでき、意味は「散らかす」です。

公園や高速道路に”No Littering.”と書いてある看板は、「ポイ捨て禁止」の意味ですね。

On Wednesday, we cleared a beach of litter.
水曜日に、海岸のごみを片付けました。

dustの使い方

“dust”は日本でもよく使われる単語のため、イメージしやすいのではないでしょうか。”dust”は「ちり・ほこり・灰・砂ぼこり」などの細かいゴミを意味します。

動詞で使うこともでき、意味は「ほこりを払う」です。

“trash”、”garbage”の「一般ゴミ」と”dust”の「ホコリ」は、日本でも使い分けされる単語のため、違いが分かりやすいですね。

There is dust everywhere.
埃まみれだね。

refuseの使い方

“refuse”は大きなゴミ・大量のゴミを表す単語です。

日常生活で出るようなゴミではなく、大量のゴミが発生する工場で使われることが多い単語です。

The refuse truck collects garden waste every two weeks.
ゴミ収集車は 2 週間ごとに庭のごみを収集します。

“refuse”は「断る」を指す動詞ではないの?と思った人もいるのではないでしょうか。スペルも同じため混同されやすいですが、発音が異なる別の単語です。

断るを意味するrefuse →リィフュゥーズ
ゴミを意味するrefuse →レェフュゥース

違う意味を持つ単語のため、会話で使う際は発音にも注意しましょう。

まとめ

本記事では、”trash”と”garbage”の違いについて解説しました。どちらも「ゴミ」を表現する日常単語ですが、厳密には下記の違いがあります。

trash :紙くずや落ち葉などの乾いたゴミ
garbage :生ゴミやお風呂場から出る濡れたゴミ

イギリスでは、ゴミ全般を”rubbish”と表現することが一般的です。

さらに、”trash・garbage・rubbish”以外にもゴミを表現する関連英語を4つ紹介しました。

waste 廃棄物・使用済みのゴミ・リサイクルできないゴミ
litter 公共の場に落ちてるゴミ
dust ほこり
refuse 大きなゴミ

ゴミの種類によって使い分けることで、より正確にコミュニケーションが取れますね!

会話の中で”trash・garbage・rubbish”を使いたくなったら、ぜひネイティブキャンプのレッスンで!講師たちに発音をチェックしてもらうのもおすすめです。

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