英語で悪口は何という?海外ドラマ・洋楽などの意味理解の手助けに

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英語での悪口表現は、学校や参考書では絶対に教えてくれないので、学ぶ機会がない表現ですよね。しかし、洋画や海外ドラマを観ていると、悪口や罵り言葉がよく出てきます。

直訳だと「どういう意味だろう?」となる表現も結構あり、知らないと意味を理解できないフレーズも少なくありません。

自分が使う必要はありませんが、英語の悪口表現を知っていると、海外ドラマや洋楽の意味理解の手助けになりますし、会話で避けるべき言葉を知っておくことで、未然にトラブルを防ぐこともできます。

今回の記事はそんなネイティブスピーカーがよく使う『悪口』の英語表現を、例文を交えながら解説していきます。

英語での悪口はたくさん!よく耳にするものとは

英語での悪口は、かなりたくさんあります。まずは映画や海外ドラマなどで、よく耳にするものから見ていきましょう。

・fuck

意味:「クソ」

英語悪口の定番とも言えるのがfuckであり、相手を罵倒する時や、怒りを表す時に使われる表現です。

映画や海外ドラマで、ネイティブスピーカーが口にしているのをよく耳にする言葉ですが、かなり下品で汚い言葉で、悪口の最上級にあたる言葉です。

Fワードと呼ばれ、英語圏では禁句とされています。
アメリカでも放送禁止用語に指定されており、テレビなどで出演者がこの言葉を発した場合「ピー」という音声が入ります。

基本的にどんなシチュエーションでも使うべきではない言葉です。
特に初対面の相手やフォーマルな場面などでは、トラブルに発展する危険性が高いので、絶対に使わないようにしましょう。しかしながら、ティーンたちが口癖のようにfuckを使っているのも現実です。

Fuck!
クソ!

Fuck you!
死ね!

Fuck off!
失せろ!

Are you fucking kidding me?
ふざけんなよ!

・shit

意味:「クソ」

2つ目の悪口の英語“shit”とは「うんこ」を意味する言葉で、これもかなり下品な悪口表現のひとつです。人を罵倒したり、何か失敗をしてしまった時などに使われます。小さな子どものいる家庭では、親が思わずshitと使いそうになる瞬間に、sugar!と言い換えることもあります。シット!と英語で悪口を言うときには自分に対しても使われます。何かミスをしてしまったり、悪いことに気づいてしまったときにこの言葉がついつい口から出てしまうシーンを見かけることがあります。

Oh Shit!
クソッ!

Holy Shit!
ちくしょう!

Are you shitting me?
ふざけてるの?

※ちなみに”Sit(座る)”と”Shit”はどちらも日本語読みをすると「シット」となりますが、”S”と”SH”で発音が違うので注意しましょう。

・bitch

意味:「嫌な女・尻軽女」

この悪口英語は特に女に対するものであり、基本的に、女性に対する侮辱として使われる悪口言葉です。男性に使う場合は、「女々しいクソ野郎」というような意味合いになり、これも強い侮辱言葉にあたります。

たまに女性同士が、親しい友達を”bitch"または”bitches"と呼ぶことがありますが、下品なニュアンスを含む表現なので注意が必要です。また、人に対してだけではなく、嫌なことや不愉快なことに対して”bitch”を使うこともあります。

She is a bitch!
あの子最悪!

What a bitch! I left my wallet at home!
最悪!財布を家に忘れてきた!

・suck

意味:「最悪・最低・ひどい」

suckは英語で悪口を言うとき、ネイティブスピーカーがよく使うスラングのひとつです。カジュアルな表現ですが、”fuck”や”shit”のように強い侮辱のニュアンスを含む表現ではないので、日常会話で使える表現です。人に対して使える他、物や出来事にも使えます。

You suck.
あんた最低。

That sucks!
これ最悪!

また、”主語 + suck at ○○”で「〜が下手・苦手」を意味します。

I suck at cooking.
料理が苦手なんだよね。

He sucks at singing.
彼、歌が超下手なの。

「バカ」「キモイ」などの直接的な英語の悪口

日本語で悪口というと、「バカ」や「キモイ」などの表現が思いつきますが、そうした表現は英語にも存在します。

日本語よりもバリエーションが多く、それぞれニュアンスの違いなどがあるので、解説を交えて紹介していきたいと思います。

「バカ」という意味の悪口

・idiot

人に対して悪口を言う時の定番で、日本語の「バカ」とニュアンスが似ています。使う対象は”人”に限られ、物や事に対しては使いません。さらに、自分にイラついた場合など自身にバカ!ということもあります。

You idiot!
バーカ!

He is an idiot. I don’t want to talk to him.
彼って本当にバカ。彼とは口をききたくない。

I'm such an idiot.
私ってバカ。

・stupid

英語の悪口”stupid"も「バカ」を表す言葉ですが、「愚か者」や「頭が悪い」といったニュアンスを含みます。人に限らず、ばかばかしい出来事や言動、くだらないものなどに対しても使えます。

You are so stupid!
なんてバカなの!

Don’t be stupid!
馬鹿なことはやめなさい!

He made a stupid mistake.
彼はバカな間違いをした。

・silly

「バカ」を表す言葉ですが、悪口と言うよりは「おばかさん」というような「可愛げのあるバカさ」に対して使える表現です。家族や友人の間で、悪気を含まない意味合いで使われることが多いです。言われた側もショックを受けることなく流せる程度の表現です。

Don’t be silly!
バカなことしないでよ〜

She looks silly in that outfit.
彼女あの服着てるとちょっとバカっぽく見える。

I was just joking, silly!
冗談だよ、おばかさん!

・foolish

「頭が悪い・知能が足りない」といったニュアンスを含む表現です。バカの度合いで言うと、”stupid”と”silly"の中間くらいで「配慮や注意が欠けている人」に使うことが多いです。

You were foolish to go out in a weather like this.
こんな天気で外に出かけたなんてバカじゃないの。

He was young and foolish at the time.
その時、彼は若くて愚かだった。

・moron

「まぬけ・知能が低い・能無し」などのニュアンスを含む表現です。元々は医学用語で「知能が8歳〜12際レベルの成人」を指す言葉でした。差別的な要素が含まれるので、他人に対して使ってはいけない言葉のひとつです。

You moron!
このまぬけ!

What are you doing!? You are such a moron!
何してるの!? バカじゃないの!

・jerk

「最低な奴・嫌な奴・馬鹿野郎」といった意味を含む表現です。人として最低な言動や、平気で人を傷つけるような行為をする人に対して使います。女性がよく自分勝手な男性に対して、罵り言葉として使う傾向があります。

What did you say?! You are such a jerk!
今なんて言ったの?!あんた最低!

He is a jerk!
彼って本当に最低野郎!

「キモイ」という意味の悪口

・gross

日本語の「キモイ」に1番近い表現です。気持ち悪い人、物、現象などに対して使えます。

Oh gross!
キモッ!

Don't be gross.
キモイことしないで。

・creepy

「気持ち悪い・気味が悪い」を意味する単語です。薄気味悪く、恐怖を感じるような気持ち悪さに対して使います。ハロウィンに登場するお化け達のことをクリーピーと表現します。

I saw a creepy guy when I was going to school.
学校に行く途中、気持ち悪い男を見た。

That guy is staring at me. He’s so creepy.
あの男ずっと私のこと見てるんだけど。気持ち悪い。

・disgusting

「気持ち悪い・ウザイ」といった、不快感を表すかなり強めの表現です。人に対して使う時は、「気持ち悪い・ムカつく・不快」といった意味になり、物・ことなどに対しては「気持ち悪い・まずい・臭い」といった意味で使われます。

Ewww! It is disgusting!
うわー!キッモ!

That looks disgusting.
それ超不味そう。

「ムカつく・ウザい」という意味の悪口

・annoying

「うざい、むかつく」を意味する表現です。鬱陶しいことや、イライラさせることに対して使えます。

She's very annoying.
彼女ほんとうにムカつく。

That's annoying. Stop it!
イライラするからやめて!

・bug

「うざい/鬱陶しい」を意味するスラング表現です。"bug"は虫を意味する名詞ですが、虫のイメージから「イライラさせる」といった意味で使われるようになりました。

You are bugging me!
鬱陶しいなぁ!

Stop bugging me!
イラつかせないで!

・piss off

「人を怒らせる、イライラさせる」という意味で使う表現です。自分がイライラさせられた場合は ”I’m pissed off”、または ”I got pissed off”と表現します。ネイティブによく使われるフレーズの一つです。

I'm pissed off.
私はかなりイライラしてます。

He really pisses me off.
彼は本当に私をイラつかせる

"Piss off" だけで使うと、「失せろ」「あっちいけ」という意味になります。

「ゴミ」という意味の悪口

・trash / rubbish / garbage

日本語でも、使えない人や物を「ゴミ」と表現することがありますが、英語にも同じような表現があります。

You’re trash.
あなたはクズ。

That movie was rubbish, I wasted my time.
あの映画はゴミだった。時間を無駄にしたよ。

「ブス」という意味の悪口

・ugly

「不快感を与えるような醜さ」を形容する単語で「ブス」や「醜い」といった意味になります。かなり失礼な表現なので、人に対して使ってはいけない言葉のひとつです。

悪口として使う以外にも、物事の嫌な部分や、見苦しいことを形容するのに使います。以前”Ugly Betty”というテレビシリーズがあり人気でした。

She thinks she is ugly, but she is not.
彼女は自分をブスだと思ってるけど、そんなことないよ。

Stop doing that. It’s ugly.
やめなよ。見苦しいよ。

・dog

dogという悪口も紹介しましょう。英語には人を動物に例える悪口が多く存在しますが、”dog”不細工な人を指す意味で使われます。また、悪口ではなく男性同士で呼びかけとして、”What’s up, dog!”など、日本語の「お前」のようなニュアンスで使われることもあります。犬派の人にはちょっと理解できない表現ですね。

He is a dog.
彼は不細工だね。

ケンカ時に使える英語の悪口・煽り

ケンカになった時に、ネイティブスピーカーがよく使う悪口・煽りを表現する長文フレーズです。怒りの段階ごとにまとめたので、順番に解説していきます。

不満がある時・少し怒ってる時

I wanna talk to you about something.
ちょっと話があるんだけど。

直訳で「あなたと話したい」という意味ですが、基本的に何か不満や文句を言いたい時の前置きとして使われる言葉です。

We need to talk.
話し合おう。

これも直訳すると「私達は話す必要がある」という意味ですが、何か問題がある時や別れ話についてなど、深刻な話を切り出す時によく使う表現です。普通に話をしたい時に言ってしまうと、相手が「何か悪いことしたかな?」とびっくりしてしまうので注意しましょう。

Can I tell you something?
ちょっと言ってもいい?

これも何か不満や文句を伝える前置きの定番のフレーズです。ちょっと一言伝えておきたい時や、相手に何か忠告したい時に使えます。

相手と普通に話をしたい場合は”Could you talk about something?(ちょっと話せる?)”を使うと、ネガティブな要素を感じさせずに「あなたと話をしたい」という意志を伝えることができます。

イライラしている時

・Enough!

いい加減にして!

しつこい行動や、嫌がらせを繰り返す人に対して使える表現です。言い訳ばっかり言う人や、愚痴を言い続ける人に対しても「それはもう聞き飽きた」という意味で使うことができます。Enough is enough!と繰り返すパターンもあります。

Just stop harassing me.
鬱陶しいのやめて

これも相手がしつこく何かをしてくる場合に「うざいことするのやめて」と伝えるフレーズです。日本語にも「ハラスメント」という言葉がありますが、“harass”とは「困らせる」「嫌がらせをする」という意味です。悪意があって不快な行為をしてくる人に使えます。

None of your business.
あなたに関係ないでしょ
「あなたには関係ないからほっといてよ!」というニュアンスが含まれます。余計な口出しをされた時や、他人に口出しされたくない時に使えます。

What are you talking about?
何言ってるの?

話し合いをしている最中に、お門違いな発言をしたり、意味不明なことやバカなことを言っている人に対して、「何言ってるの?意味わからないんだけど」といったニュアンスで使える表現です。

Can we talk about this?
これについて話そう?

相手が本心を言っていなかったり、ごまかしている様子の時に使えるフレーズです。自分に都合が悪い話をしている時に、わざと話の論点をずらして誤魔化そうとする人に、「それは関係ないでしょ?今はこれについて話してるのよ!」といったニュアンスで使えます。

かなり怒っている時

How could you?
なんでそんなことするの?

それが悪いことだとわかっていてやった相手に対して、怒りを表すフレーズです。大事にしていた物をわざと壊したり、浮気をした恋人に対して、「私が傷つくと知っていて、何でそんなことできるの?」といった意味合いになります。

Go to hell!
地獄へ堕ちろ!

直訳は「地獄へ行け」ですが、「くたばれ・死ね」と言った、かなり強い意味を持つ悪口表現です。かなり乱暴な表現なので、誰かに対して使うのは避けた方が良い表現のひとつです。

Screw you!
ふざけんな!

「ふざけるな・くたばれ」と言った意味が含まれるスラングです。"Fuck you"と同じような意味ですが、少しだけソフトでマシな言い方です。

Loser.
負け犬。

「負けた人・敗者」を表す言葉ですが、「負け犬」と言った悪口にもなります。「社会的に落ちぶれる人」や「無能」といった意味合いで使われる悪口です。

You are an asshole!
くそったれ!

“asshole”は「お尻の穴」を指す言葉で、「相手=asshole」と、かなり侮辱的で下品な悪口英語です。嫌なことをしてくる相手に対して、「くそったれ!」や「この野郎!」といった意味合いで使います。

Kiss my ass! / Bite my ass!
ふざけんな!

直訳すると「尻にキスしろ!/尻を噛め!」という意味になりますが、「ふざけるな」「クソ野郎」という意味になります。これもかなり下品で侮辱的な言葉なので、この表現は覚えるだけに留めて、使うのは避けた方が良いでしょう。

You wanna do this?
やんのか?

this=喧嘩を意味し、『俺と喧嘩したいのか?やるのか?』といった喧嘩を煽る言葉です。

Say that again." / "Say it to my face.
もう1回言ってみろよ/顔見て言ってみろよ

日本語訳とほぼ同じ意味で、何か相手に不快なことや失礼なことを言われた時に、「その発言に対して怒っている」ことを相手に示す表現です。

That’s bullshit!
ふざけるな!

相手が嘘を言っていたり、自分を騙そうとしている場面などで使います。すごく攻撃的で下品なスラングなので、使い方には注意しましょう。“Bullshit”の代わりに”BS”と言うと、少しだけ軽い表現になります。

英語の悪口まとめ

いかがでしたか?長文の記事になりましたが、それほど英語には学校では学ばない悪口がたくさん存在するということです。海外ドラマや洋楽なので、耳にしたことがある英語表現も多かったのではないでしょうか。

正しく意味を理解していると、映画や海外ドラマの理解度が上がりますし、会話で間違えて使ってトラブルになってしまう、ということも避けられます。

日本語と同じで、英語でも悪口は他人に対して言うべき言葉ではありません。今回たくさんの英語の悪口表現を紹介しましたが、「知っているけど使わない」のが1番です。

もし誰かについ悪口を言ってしまった時は、" Sorry, I take that back. (ごめんなさい、今の取り消すよ。) "や、" Excuse my language. (汚い言葉を使ってごめんなさい。) "と素直に謝りましょう。


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