韓国語を目的別に効率よく学習する方法!間違った学習法も

韓国語を目的別に効率よく学習する方法!間違った学習法も

 

韓国語の勉強をしている人の学習目的は、TOPIKやハングル検定の試験に合格したい、韓国ドラマを字幕なしで理解したい、韓国旅行に行って韓国人と話したい、日常会話ができるようになりたいなど人それぞれだと思います。

韓国語などの外国語習得に限らず何事も目的が違えば、その目的を果たし、結果を出すための方法はそれぞれ違います。

ところが、私たちは学生時代に学校では学習内容を習うことはあっても学習方法について習うことはなく、勉強法は個々に自分で考えたやり方でやらざるを得ない状況だったと思います。

自己流の勉強法が自分の目的と合っていれば結果は出ますが、そうでない場合はどれだけやっても残念ながら結果は出ません。

今回は、初級者向けに韓国語習得の4つの目的別勉強法について書きます。

 

初級者がやりがちな間違った勉強法

 

学習目的別の勉強法について書く前に、多くの韓国語学習初心者がやりがちな間違った勉強法について書きます。

以下の勉強法は、これまで私が見てきた学習者の中で勉強しているのにできるようになっていない人の特徴ですので、しないようにしてください。

 

1.会話から勉強を始める

 

韓国語を話せるようになりたい学習者が多いですが、話せるようになりたいからといきなり会話集やフレーズ集を使って会話の勉強を始めてしまう人が少なからずいます。

しかしながら、韓国語を話すためにはまずはその基礎となる単語学習や文法知識が必要になります。

料理で例えるならば、料理をしたければまず材料が必要です。

そして、料理の初心者であればレシピや作り方がなければ料理をすることはできません。

これを韓国語に置き換えて考えると材料が単語でレシピが文法です。
このふたつがある程度揃って初めて会話の土台となる文を作ることができるようになります。

 

2.好きなことで勉強をする

 

韓国語を勉強している人の中には「好きなことで勉強するのが良い」ということを耳にしたことがある人がいるかも知れません。

確かに、自分が好きな事や興味関心のあることを学ぶのは楽しいので、つまらない勉強をするよりは効果があるでしょう。

ですが、自分の好きな事、例えば韓国ドラマを見て学ぶといったことができるのは、ある程度韓国語ができるようになっている人に当てはまる話であって、これから韓国語の勉強を始める初心者や初級者には当てはまりません。

韓国ドラマを理解すると言うことは、韓国語そのものを学ぶのではなく、韓国語で他の事をするということです。

韓国語初心者や初級者は、まずは韓国語という言葉そのものをしっかりと学ぶ必要があります。

 

3.体系的に学んでいない

 

体系的に学んでいないというのは、「好きなことで勉強する」とも共通する部分がありますが、教材を使わずにつまみ食いのように学ぶことです。

例えば、ドラマで見て気になったフレーズを暗記する、本に出ていて意味が分からない文を翻訳する、といった具合に思い付きでするような勉強です。

何事もそうですが、学習レベルや学ぶ順番というものがあります。
限られた時間や労力で、無駄なく効率的に学ぶために、体系的に学ぶようにしてください。

 

4.複数の教材を同時に使って勉強する

 

韓国語のテキストや参考書、またYouTubeなどの動画コンテンツがたくさんあるため、あれこれと目移りして同時に複数の教材を使って勉強している学習者を見かけます。

ですが、初心者や初級者はまずは一冊だけをしっかり学ぶようにしてください。

あれこれと同時進行で勉強すると結局どれも中途半端になり時間と労力をかけて勉強している割には身に付かないということになりかねません。

 

初級者向け目的別勉強法

 

ここからは、本題である初級者向けの目的別勉強法について書いていきます。

 

目的に関係なくまずは初級の単語と文法をしっかり学ぶ

 

韓国語をこれから始める人はもちろんのことですが、既に勉強を始めている初心者や初級者は、学習目的に関係なくまずは初級の単語と文法をテキスト1冊だけ使ってしっかりと学んでください。

既に挙げた間違った勉強法のように、いきなり目的に合わせた勉強や好きなことで勉強をしても学習効果が上がらず、労力と時間を掛けて勉強している割に成果が出ません。

これは、スポーツで例えるならば、どんなスポーツをするにせよまずは持久力を付けるために走り込みをするとか、筋力を付けるために筋トレをすることと同じことです。

自分できるようになりたいと思うことをできるようになるために、まず必要な土台作りとして初級レベルの単語と文法をしっかりと知識としてインプットすることをしましょう。

 

読解

 

読解は、聞き取り、作文、会話をするための土台となる部分です。

読解は単語と文法の学習をしながら、まずは例文として出てくる簡単な単文からしっかりと理解していきます。

その後、会話例やある程度まとまった文章などテキストに出ている文章の読解をするようにします。

多くの学習者が日本語訳をすることをしていますが、この時に注意することがあります。

日本語訳は単語の意味を調べ文法が分かればできるのですが、その時に感覚的に訳すのではなく、日本語と韓国語の文法的な差に気を付けながらすることです。

日本語と韓国語は似ていても完全に一致しているわけではありません。
例えば、初級で特に注意したいのが助詞の使い方です。

一例を挙げると、「~が好きである」「~に乗る」の「~が」や「~に」は「~을/를」を使います。

こう言った違いを見落とさずに韓国語の特徴としてしっかりと理解することが読解のポイントであり、作文や会話などアウトプットを正しくできるようになるためにも非常に大事です。

 

聞き取り

 

聞き取りができるようになるにはまずある程度の単語力と文法力、そしてそれを音として認識できるようになる必要があります。

そのため、まずはテキストに載っている単語と文法を勉強しながら、例文を音読練習して自分で韓国語の音を発することで韓国語の音を認識できるようになる必要があります。

これをせずにいくら聞き流しや韓国ドラマを見て韓国語を理解しようとしても、脳は分からないものを認識しません。
つまりただの雑音を聞いているのと同じです。

分からないものをひたすら聞いたところで、音は聞き取れるようになったとしても単語力と文法力がなければ意味の理解はできません。
その結果、聞き取って理解することはできません。

 

作文

 

初級の単語と文法の勉強をしながら、学んでいる段階の学習内容ごとの単語と文法を使って文を作れるようになりましょう。

作文は会話をするための土台にもなるため、しっかりと自分が学んで知っている単語と文法を使いこなし、

自分で考えて文を作り出せるようになることがポイントです。

学習者の中で、作文が難しいと感じる、うまくできない、もしくは文を書いても間違っていたり不自然である人がいます。

その原因は、テキストに載っている基本的な例文から型をしっかりと学べていない為です。

何事にも共通していますが、まずは基本をしっかりと学び真似する、次に基本を少しアレンジして少しだけ自分のオリジナルの要素を入れる、そして最終的には自分で考えたオリジナルの文を書けるようにすることです。

初めから自分の日本語レベルで考えた文を韓国語にしようとしてもできません。

なぜならば、日本語はネイティブレベルですが韓国語は初級レベルなので、その差が大きいため初級では現実的に考えてできません。

そうではなく、自分の学習段階で作れる文からしっかりと作れるようになることです。
どう表現すれば良いのかを考えて、できるだけ簡単でシンプルな文を作ることをするようにしてみてください。

 

会話

 

会話は単語と文法を使いこなし作文をして、それを更に口から発することなので、そういう意味では難易度が他のものより高いかも知れません。

ですが、会話そのものが難しいというわけではなく、練習を何度もして慣れれば実は会話は難しくありません。

会話と言うと、ペラペラと長い文を話すことを想像する人もいるかも知れませんが、必ずしもそうではありません。

日常生活で自分がしている会話を考えてもらうと分かると思いますが、そんなに難しいことを話したり長い会話はしていません。

例えば、子供に対してなら「今日学校で何勉強したの?」「7時だから夕ご飯食べようか」など初級でも十分に話すことができる簡単なものです。

会話ができるようになるためには、まずは単語と文法を理解し、上記のような日常的に自分が使う表現を自分で作文し、何度も実際に口から声に出してスラスラと言えるようになるまで練習することです。

会話ができずに悩む学習者がとても多いですが、会話ができない理由は多くの場合、単語や文法の知識が足りないからではなく、それらを活かせるようになるための練習をしていないか、大幅に足りないからです。

知識習得をしたら、それをできるようになる練習も必ずセットでするようにしましょう。

 

まとめ:基礎をしっかりと理解してから目的別の勉強をする

ここまで、初級者がやりがちな間違った勉強法と初級者向けの目的別勉強法について書いてきました。

韓国語習得に限らず何事もそうですが、まずは土台作りをすることから始めます。
初級段階で基礎知識をしっかりと学び、理解し、自分で実際にやってみてできるようになることがとても大事です。

日本人学習者はどうしても学校教育の影響で勉強が単なる知識習得、そして知識を増やすことだけをやる勉強になりがちです。

勉強して「知っている・わかる」と自分で「できる」は別の段階で、「知っている・分かる」から「できる」の段階に行けないと自分で韓国語を使えるようにはなりません。

また、限られた時間や労力で成果を出すためには、自分のやりたいことを優先するのではなく、正しい方法で効果がきちんと出る順番で体系的にひとつずつ学んでいくことが必要です。


 

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