「英会話は筋トレ」。厳選100例文と反復トレーニングメニューの効果とは?

 「英会話は筋トレ」。厳選100例文と反復トレーニングメニューの効果とは?

「英会話は筋トレ」、キャッチーなタイトルですね。

本著の帯には「英語トレーニングは筋トレと同じ。反復が9割、量が1割。」とあり、さらに「2か月でTOEIC200点アップ続出!」。普段、ジムなどで体を鍛えている人も、英語を学習していてTOEICスコアアップを目指している人も興味をそそられるのではないでしょうか?

この記事では参考書「英会話は筋トレ」を紹介します。英語学習、特に英会話学習に挫折してきた人のための教材です。商品の内容や気になる特徴、対象のレベルなど解説していきましょう。

「英会話は筋トレ」とはどんな参考書?

「英会話は筋トレ」は、英語学習のなかでも英会話トレーニングにフォーカスをあてた参考書です。

かんき出版より、2021年4月7日に出版された新しめの本です。

「中2レベルの100例文だけ!1か月で英語がスラスラしゃべれる。」という魅力的なキャッチフレーズを持つこの書籍は、基礎中の基礎を勉強する中学英語、特に中2レベルの例文が296ページに渡って解説されています。

どんな例文が使われているのか、まずはひとつ紹介してみましょう。

I’m looking forward to seeing you.
あなたに会うのを楽しみにしています。

このlooking forward to ○○ing例文は皆さんもよく見る英文ではないでしょうか?プライベートでもビジネスでも、そして口語でも文語でも使える万能なフレーズです。

「英会話は筋トレ」ではジョークの効いたイラスト付きで、こういった定番と言える例文を反復していきます。反復の方法はただ繰り返すだけのものではなくコツも紹介されていますので、後ほど触れていきましょう。

「英会話は筋トレ」の著者・船橋由紀子氏は英語学習&メンタルコーチ

「英会話は筋トレ」の著者は船橋由紀子氏。

英語学習コーチでありながら、メンタルコーチでもあります。以前は役者やナレーターとしての活動もされていました。2008年のリーマンショック後、逆境を跳ね返すためにも英語学習に打ち込み、2か月間の学習によってTOEIC900スコアを超える経験をします。

また、ご本人は筋トレが大好きでベストボディジャパン全国大会に出場をしたそうですので、本著のタイトルに通じていることが分かります。

船橋氏は英語指導とアドラー心理学をベースにしたメンタルコーチという掛け合わせで、英語力がついたことで仕事、見る景色、そして人生が変わるというお手伝いをされている方です。

それは「英語学習のプロセスは、人生を変えるトレーニングである。」という言葉に表れています。

「英会話は筋トレ」を使うと1か月で英語がしゃべれるようになる?

それでは、「英会話は筋トレ」の内容について、詳しく紹介しましょう。

まずはコンテンツです。

Step 0 トレーニングに入る前に

- heやsheが主語の例文が、本書には掲載されてない理由
※日常生活で自分または話し相手(あなた)について話すことの頻度を考えた上になります。このため、自分に当てはめ、すぐに使える英会話に役立ちます。
- 収録している100例文の特徴
- 学習効果を爆上げする2つの重要ポイント
- 取り組みスケジュールと復習について
- 100例文の取り組みがいったん終了した後の復習について
- 誰かと会話するシーンを想像してしゃべることも効果大
- ちょっとした挨拶やリアクションもできるようになる!

Step 1 基礎トレーニング

例文1 主語I+be動詞+名詞~例文100接続詞because

Step 2 実用化トレーニング

トピック1「自己紹介」~トピック7「未来の夢」

Step 3 仕上げトレーニング

フレーズ1「{It’s) nice to meet you.」~フレーズ30「Really.(語尾を下げて発音)」

この中から「Step 1 基礎トレーニング」の内容をさらに紹介しましょう。
基礎トレーニングでは基礎中の基礎である以下のような文法を確認できます。一部紹介しましょう。

I’m + 名詞
I’m + 形容詞
I’m + 形容詞 + to + 動詞の原形
I like + -ing
I want to + 動詞の原形
I enjoy + -ing
I + 一般動詞の過去形
I’m going to + 動詞の原形

などなど。これらを反復して身につけていきStep 2に進むと、自己紹介ができたり自分の夢について語れるようになります。

「英会話は筋トレ」のページ構成を紹介

実際のページがどうなっているのかも気になりますね。「I’d like」を学ぶページから紹介します。

I’d like another beer.
もう一杯ビールが欲しいです。

海外でパブなどに行って、もう一杯ビールが飲みたいときの英会話フレーズですね。”I’d like=欲しいです”の説明を日本語で読みながら、音読することで反復学習していきます。

レッスン1:まず文法の確認です。would likeは「~が欲しい」という意味であることを抑える。

レッスン2:I wantとの違いを理解すると同時に、another beer(別のビール)はanotherが同じ種類の別のものであることから「おかわり」になることを理解する。
これらの情報を使う場面を知り、実際に使うイメージをすることが大切です。

レッスン3:I’d likeの発音を確認。dは軽く発音することを覚える。音声をダウンロードして発音を学ぶこともできます。

レッスン4:another beerを他の言葉に変えた例文で繰り返し学習する。単語を置き換える基礎トレーニング「筋トレ」をすることで英会話力を伸ばします。

他にみない「英会話は筋トレ」の特徴とは?

筋トレを正しく続けていれば目に見える形で筋肉がついてくるのと同様、英会話トレーニングもしっかり効果を出すことができるというのが「英会話は筋トレ」のコンセプトです。

筋トレそしてベストボディジャパン全国大会出場をした船橋氏ですから説得力があります。

この体験から、英会話のトレーニングは簡単な例文を反復する作りになっているのが最大の特徴です。この反が9割とメインとして考えられています。

簡単な例文を具体的に言えば、中1・中2レベルということからも分かります。船橋氏はこの辺のレベルを理解できなければ、また使えなければ、他の英会話教材を使っても上達は難しいだろうと述べています。

確かに、あれこれ手をつけているだけで使える英語になっていないと、ストレスを抱える英語学習者は多いかもしれません。

そして、もうひとつの特徴が1か月で全ページを制覇するように組まれているトレーニングメニューです。まさしく筋トレですね。

・基礎トレーニング→学習をスタートする日~16日目
・実用化トレーニング→17日目~25日目

各レッスンには「1分で」など目安の時間も載っているのでそれらに従って進めていけばよいのもよいポイントでしょう。

1時間で新規のページを学び、この復習に15分、前日の復習にも15分といったパターンを繰り返すスケジュールで、「毎日90分を1か月。集中して取り組めば頭で考えなくてもパッと話せるようになる」という点がある意味ターゲットとなっています。

「英会話は筋トレ」による反復のコツ

上で紹介したコンテンツに加えて、「はじめに」のページでは、著者船橋氏によるメッセージが書かれています。

「根性や才能は関係ない。やり方が悪かっただけ」
「英会話も筋トレも、同じことの反復が習得の最短ルート」
「中2レベルまでの100例文で、スラスラとしゃべれるようになる!」

明確なメッセージで、新しい教材を使うときのハードルが低くなるような気がするかもしれませんね。

さて、反復の作業は正しいやり方があり、これまで続かなかった、英会話に活かせるようにまでならなかったなどという経験をしている人はやってきたやり方が悪かっただけという船橋氏。

反復のコツを以下のように述べています。

限りない数のメニューをたくさんこなすのではなく、効果の高いものだけを繰り返す反復で効果を出すことができます。そこで厳選された100の例文を「反復9割、量が1割」するのが最大のコツです。

1か月の間でそれぞれのページで学んだものを3回復習できるように作られたメニューも嬉しいところではないでしょうか?

このバランスと同様に、なぜそうなのかという理論=意識が大切なため、各ページに上で紹介したレッスン1~4をもとに理にかなったトレーニング法が用意されました。

「英会話は筋トレ」はどんな人におすすめ?

ここまで紹介した通り、「英会話は筋トレ」は中1・中2という英語の基礎がベースの教材であるため、レベルは初級者対象~です。

初級者対象の教材は数多くありますが、「反復9割」という大胆な方法で効率的に英会話に活かせる英語学習です。

そこで、以下の人におすすめと言えます。

・中学英語にもあまり自信がない英語初心者
・短期間で英会話の効果を出したい英語学習者
・使えるフレーズを確実に増やしたい英語中級者
・少なめの語彙・フレーズでとにかく英語でコミュニケーションをとりたい人

さて、皆さんはどれかに当てはまるでしょうか?

最後にご参考に「英会話は筋トレ」を使った人のレビューを紹介しましょう。

「英会話は筋トレ」のレビューを紹介

Amazonで評価4.3です(5.0中)。
以下、カスタマーレビューを一部紹介します。

「英語にコンプレックスがあり、英語の勉強方法の本や、中学校の語彙で~といったものまで、かなりの冊数読んでいます。読んで満足することが多く、あまり記憶に残っていません。この本は、やりやすい小さなアクションが詳細に書いてあり、それ通りにやるだけでいいので気楽に始めることができました(初日のアクションが簡単なのもいい!)。(続)」

「・・・ただの詰め込み式ではなく、極限にまで絞った英文をアドラー心理学、NLPの理論に基づいた学習の進め方、アドバイスで効率良く身に付ける方法が詳しく書かれています。(続)」

引用元:Amazon「英会話は筋トレ」
https://www.amazon.co.jp/英会話は筋トレ%E3%80%82-中2レベルの100例文だけ-1か月で英語がスラスラしゃべれる%E3%80%82-船橋-由紀子/dp/4761275421

「英会話は筋トレ」で英会話力を鍛えよう

「英会話は筋トレ」は、
・反復のコツ「9割、量が1割」で使える英会話を習得
・中2レベルの100例文で英語筋トレ
・船橋由紀子氏は英語学習コーチ兼アドラー心理学をベースにするメンタルコーチ
・1か月で制覇するように組まれているトレーニングメニューが魅力
・各レッスンに目安の時間とアクション付きで便利

コーチにより厳選された英文100例をしっかりと理解、反復すれば効果が得られるチャンスです。オンライン講師や外国人との会話で「あれ、コミュニケーションできちゃった!」と実感できるかもしれませんよ。


nativecamp.net

nativecamp.net