「弱い」に関する英語の違い!weak, frailなどの使い分け

「弱い」に関する英語の違い!weak, frailなどの使い分け

「弱い」に関する英語の違い!weak, frailなどの使い分け

日本語では一つの単語なのに、英語だと意味やニュアンスが微妙に違う単語がたくさんあって、使い分けが難しい!なんて思ったことはありませんか?

似たような意味をもつ英単語の使い分けは、英語学習者なら誰もが通るお悩みポイントではないでしょうか。

例えば「弱い」という言葉は、日常会話だけでなくビジネスシーンでもよく使われる頻出単語のひとつです。「弱い」の英訳といえば”weak”が一番最初に思い浮かぶ方も多いと思うのですが、実は「弱い」にもニュアンスや弱さの程度によって表現の仕方がたくさんあるのです。

「弱い」について色々な表現を解説していきますので、とりあえず”weak”で済ませている方も、使い分けを覚えて英語レベルをアップさせていきましょう!

「弱い」を意味する英語表現……違いをわかりますか?

ゲームが弱い、体が弱い、力が弱い…といったように、一言で「弱い」と言っても実は内容やニュアンスが異なる場合は多々あります。日本語では、どんな弱さでも「弱い」の一言で表すことが出来るので便利ですが、気づきにくいポイントでもありますね。

一方英語では、弱さのジャンルによって「弱い」を表現するときの単語やフレーズを使い分けることができます。

例えば最も一般的な”weak”の他にも、

fragile

delicate

faint

frail

feeble

といった異なるフレーズや表現を使い分けて、弱さの内容を説明することができるんですね。

とはいえ、英語における「弱い」の表現を全て覚える必要はありません。よく使われる表現や形をいくつか覚えておけば、実際の英会話では十分に役に立つはずです。

まずは上記の6つの英語表現について、例文を交えて詳しく解説していきます。

「弱い」をの英語表現一覧

weak

英語で最も一般的に使われるのは、やはり”weak”です。

・力が弱い、チームが弱いといったパワーが少ない状態を表すとき

・身体が弱い、意志が弱いといった身体的、精神的な能力が少ない状態を表すとき

・身体の器官がうまく働かない様子を表現するとき

などに広く使われます。

例文:

She has weak eyesight but not a weak person.(彼女は視力は弱いけれど、弱い人間という訳ではありません)

また、弱いという意味から派生して「苦手」というニュアンスを表すときにも”weak”が使われることがあります。

例文:

I’m weak in video games.(私はビデオゲームが苦手だ)

fragile

「壊れやすい」「虚弱な」「もろい」「はかない」というニュアンスでの「弱い」という意味をもつのが"fragile”です。

「丈夫で強い」を表す”tough”の反対語にあたります。

ガラス製品など、物理的に壊れやすいものに使われることが多いです。

例文:

This glass base looks very fragile.(このガラスの花瓶はとても壊れやすそうだ)

宅急便などで、壊れやすいので取り扱い注意、という意味のシールが貼られている場合がありますよね。あのシールが意味しているところが”fragile”ということです。

例文:

Fragile: handle with care.(ワレモノ、取り扱い注意)

delicate

「デリケート」という日本語にもなっている”delicate”は、「壊れやすい」「華奢な」「虚弱な」といった意味での弱さを表すときに使われます。

例文:

My cousin is in delicate health.(私のいとこは病弱です)

”delicate”という単語自体は、もともと「上品な」「繊細な」「精巧な」というポジティブな意味をもつ言葉です。

ただ、そういった性質は同時に「扱うのに細心の注意を要する」「壊れやすい」「敏感である」という面を持ち合わせているため、結果として「弱さ」をも意味するようになったというニュアンスになります。

例文:

I have delicate skin.(私は肌が弱い)

faint

“faint”は、声や光、色などがかすかな様子や、体力や呼吸が弱々しい感じ、また気が遠くなったりふらふらしているような様子を表します。

例文:

I had a faint smell of flowers.(かすかな花の香りがした)

His strength grew faint.(彼は弱々しくなってしまった)

frail

”weak”よりも少し固い言葉である”frail”は、体質的に虚弱であったり、身体がか弱い状態にある場合のほか、壊れやすい、はかないといった弱さを表すときに使います。

最近は日本でも、高齢者などが運動や栄養の不足で身体機能の低下を起こしている状態のことを「フレイル」と呼ぶようになってきましたね。

例文:

He was too frail to go outdoors.(彼は弱りきっていて戸外へ出ることができなかった)

My grandmother is becoming frail.(祖母はだんだん弱ってきている)

ちなみに”frail”には「物が壊れやすい」「はかない」という意味も確かにあるのですが、こういった意味のときには後述する”fragile”を使う方が一般的と言われています。

feeble

“feeble”は”weak”のより弱いバージョンというイメージの単語で、身体や精神の弱さを表すときによく使われます。"frail"と似ている感じもあるのですが、特に病気や高齢化によって身体や精神が弱くなってしまっている場合に使われることが多いのが特徴です。

例文:

I saw a feeble old man in front of the library.(私は図書館の前で弱々しい老人を見た)

注意していただきたいのは、“feeble”の語源はラテン語の「嘆かわしい」からきているので、特に人に用いられるときにはあわれみや軽蔑の意味を含んでしまうという点です。

例文:

She became feeble after her long illness.(彼女は長患いのせいであわれなほどに衰弱してしまった)

”feeble”を使う場合は、相手やシチュエーションをよく判断してから使うようにしましょう。

「弱い/雑魚」を意味する英語のスラング

「あなたは弱い」などとネガティブなことを面と向かって言われる場面はなかなか無いと思いますが、いざというときに適切な対応をするためにも「弱い」を意味する英語のスラングを知っておきましょう。

口喧嘩などでは、弱い=雑魚を意味するスラングが用いられることも多いので、今回は「雑魚」を意味するスラングにフォーカスして見ていきます。

日本語では「雑魚」という言葉で、弱い、取るに足らない、力が小さい、小物、など相手を馬鹿にするような意味合いを表現しますが、英語ではどんなスラングでどんな意味合いを表現するのでしょうか。

loser

"loser"は直訳すると「負けた人」。これはスラングといっても比較的わかりやすい単語だといえますね。

負け犬や雑魚、負け組というニュアンスで使われます。

例文:

You’re a loser now.(今のおまえは雑魚だ)

My husband is such a loser.(私の夫は負け組よ)

wimp

"wimp"は、ビビり、弱虫、意気地なしといった意味をもつスラングです。

例文:

Get out of here, wimp!(ビビりは出ていけ)

He’s such a wimp.(彼って意気地なしだよね)

ちなみに"wimp"は、最後にyをつけることで”wimpy”=雑魚な、弱虫な、という意味の形容詞として使うこともできます。

noob

“noob”も雑魚を意味するスラングですが、特に初心者に対して見下すようなニュアンスが強いのが特徴です。

もともと”newbie”(新入り、初心者)という言葉があり、そこから派生したスラングです。特にゲームの分野で、初心者のわりに厚かましかったり、ルールを理解しようとしない人に対してその態度を軽蔑的に表現する言い方が、”noob”です。

例文:

Don’t care. He’s noob.(気にするなよ、彼は雑魚の新入りさ)

他人から軽蔑的に言われることの方が多いのですが、わざと自虐的に謙遜して使う場合もあります。

例文:

I'm noob here, be kind please.(初心者なのでお手柔らかにお願いします) 

「弱い」に関する英語フレーズ

「弱い」に関連する英語表現や、ここまで見てきた単語を使った応用的なフレーズも見ておきましょう。

I don’t like weak coffee.(私は薄いコーヒーは嫌いだ)

:”weak”はコーヒーや紅茶の濃度が薄い時にも使えます。

He looks kind of weak .(彼は弱そうに見える)

I'm weak against the cold.(私は寒さに弱い)

I have something on her.(私は彼女の弱みを握っている)

:have something on ~で、~の弱みを握る、という意味になります。

He knows my weak point.(彼は私の弱点を知っている)

:one’s weak point は「弱点」を意味します。

Her boss took advantage of her weakness.(彼女の上司は彼女の弱みに付け込んだ)

:take advantage of one’s weakness で、~の弱みに付け込むという意味になります。

You need to face up to your weakness.(あなたは自分の弱さに向き合う必要があるわ)

:face up to one’s weaknessは、弱さに向き合うという意味です。

Never say die!(弱音を吐くんじゃない!)

:to say dieには「弱音を吐く」という意味があります。Never say die! はNever give up. と近いニュアンスを持つフレーズです。

He is a whiner.(彼は泣き言を言う人だ)

:whiner とは、めそめそと不平を鳴らしたり、泣き言を言う人のことを指します。

He showed the white feather.(彼は臆病風を吹かせていた)

: show the white feather は「ビビる、臆病風を吹かす」という意味です。

What a faint-hearted man!(なんて気の弱い男なの!)

: faint-hearted は「気が弱い」「小心者」という意味です。

「弱い」に関する英語の違いまとめ

「弱い」に関する英語表現の違いをご紹介してきましたが、意外と種類が多いことに驚いた方もいるかもしれませんね。

少しずつでも、ご紹介した内容を参考にして日頃の英語に織り交ぜて使ってみましょう。

注意点やニュアンスを理解し、シチュエーションや相手に合わせて使い分けることができれば、英会話がますます楽しくなることでしょう。


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