会話でもよく使う「結局」……英語で何と言う?
日本語でも会話の途中で使うことが多いのではないでしょうか。英会話でも、「結局」という言い回しはよく使う日常会話の表現の一つです。
ネイティブスピーカーでも頻繁に使われる「結局」という言い回しは、どういえばいいのでしょうか。
今回の記事は、そんな「結局」の表現で使えるフレーズをご紹介します。
「結局」の英語表現一覧
まず、深掘りしていく前にいくつかの「結局」を表す英語を一覧でご紹介します。
例文も添えていますので参考にしてみてください。
Eventually/やがて~なる。段々と物事が進み最終的にこうなる
Eventuallyは、意味として「ついに」「やがては」という意味です。
このニュアンスとしては事が少しずつ進み、結果が出た時に多少の遅れが出ながらも結果が出た(出る)場合です。
例えば、”時間や期間は掛かるけれど、結局は終わらせる”だったり、”自然にたどり着いた”ような場合にはEventuallyを使います。
Eventuallyは、「やがて~は○○になった(なる)」という自然な流れで結果に繋がったというニュアンスで使えるフレーズです。
このEventuallyは否定形では使用できないので注意しましょう。
例文)He'll eventually get used to the job.(彼もやがて業務に慣れるよ。)
Finally/ついに~なる。基本的にポジティブな意味で、ついにこうなる。
Finallyは、「最後の」という意味のFinalの副詞形で「ついに~」「最終的に~」という意味の「結局」です。
結果が出るまでに時間がかかってしまったり、長い期間や時間を費やした後についに結果がでたうえで「結局こうなった」という場合に使う表現です。
Finallyは、結果がポジティブでもネガティブでも両方の場合に使える表現です。
文章内に使うには、文頭か動詞の前に置くのが一般的です。
例文)His artwork will finally be released.(彼の作品がついに発売されます。)
After all/最終的に~になる。色々な過程があった後にこうなる。
After allは、予想・期待とは別の結果、つまり逆の結果になった場合の「結局」に使います。
例えば、何かしらの予想に反した場合やアテが外れた時の結果の「結局」というニュアンスです。紆余曲折、いろいろな過程や期間などを経て「結局」と使う場合もあります。
After allはポジティブにもネガティブにもどちらにも使うことができます。
基本的には、文末で使われることが多いので覚えておきましょう。
例文)I passed the exam after all.(最終的に、試験には合格しました。)
At last/ついに~、とうとう
At lastは「ついに~」「とうとう」という意味の結局です。
こちらも、Finallyとかなり似ています。利用する際には、細かなニュアンスの違いに注意が必要です。
at lastはlastとあるように、長い時間頑張った・首を長くして待っていたことなど、ニュアンス的には待ち遠しく思っていたことに結果が出たときに使う「結局」です。
ただし、結果がポジティブの場合にしか使えませんので注意してください。
Finallyとの違いは、非常に微妙なところですが覚えるならば
Finally/やっと!ついに!
努力や挑戦の結果
At last/とうとう~、いよいよ
長く待っていた、待ちどおしく思っていた
限りなく近い表現なので、伝えたい内容で判断しましょう。
例文)At last, I passed the exam.(とうとう、試験に合格した。)
「結局」で使える便利フレーズ1:end up
今回、「結局」で使えるフレーズとしてメインでご紹介する1つ目はend upです。
意味は「結局~になった」という意味で、比較的よく使われています。
単語としてEndが入っているのですが、Endだけだと「終わる」という意味ですが、Endの後ろにupが入るだけで、意味合いが変わります。
結局/最終的に~することになるという意味合いで使うことができ、計画していたつもりではなかったけれど結果的にそうなった‥という意味合いのニュアンスで使えます。
このEnd upには5種類の使い方があるので順に紹介します。
・end up+~ing/結局~することになる
I loved Japan and traveled there, but ended up staying in Japan and became an English teacher.
日本が好きで旅行をしていましたが、結局日本に残り英語教師になりました。
・end up+前置詞
I tried to go climbing but ended up at home because of the rain.
登山に行こうとしましたが、結局雨のせいで家に居ました。
・end up+形容詞
She is so mean so she ended up all alone.
彼女はとても意地悪なので、結局1人になった
・end up+副詞
Why did you end up with him?
なぜ結局、彼と一緒にいるの?
・end up+(as)名詞
She ended up becoming a famous singer.
彼女は有名な歌手になった。
End upは、動詞以外の単語を入れることもできます。
例えば、He ended up in Indiaという文章であれば「結局(最終的に)、彼はインドにたどり着いた。」という意味です。
前置詞の「in」の後に”場所”を入れると、「結局~にたどり着いた」や「結局~に来ることになった(行くことになった)」という意味合いになります。
さらには、疑問文でも使うことができます。
「結局~することになったの?」「結局~するはめになったの?」と聞くときにEnd upを使うことができます。
End upはお伝えしているように、ポジティブでも少しネガティブの意味でも使うことができるので、「何があって、結果どうなったか」などの伝えたいイメージをしっかり掴むことが大切です。
この表現は、ネイティブスピーカーの会話の中でもよく登場するフレーズなので実際にどんな風に使われているか、耳を澄ませてみてくださいね。
「結局」で使える便利フレーズ2:turn out
今回、「結局」で使えるフレーズとしてメインでご紹介する2つ目はturn outです。
意味は「結局~になった」「結局~することになった」という意味や、「結局~であることがわかる」、「成長して~になった」とも表します。
よく使われるのは、「結果として~になった」と使われるのでturned outと過去形で使われることが多くなっています。
カジュアルな会話の中でよく使われており、単純なturn outであれば「蓋をあける」「ひっくり返す」などの意味があります。「結果が出てみると結局は~」や「蓋を開けてみれば結局は~」というニュアンスです。
一方で、この表現はしばしば「人々が普通はそう考えているだろう」ということに反する事実に用いられることもあるようです。ニュースやアンケート結果について触れる時に見返ることも。
例文)The witness's testimony turned out to be true.
その目撃者の証言は事実であると判明しました。
At first, I didn't get along with him, but he turned out to be a good guy.
最初、彼とは仲良くなかったが結局は良い人だった。
例文でもあるように、turned outの後ろにはthatかto beが続くことを覚えておきましょう。この場合、文章の中のThatとTo be以下が物事が判明した内容になります。
まとめ
今回は、「結局」を表す英語フレーズをご紹介してきました。
特に今回で覚えて欲しいのは、end upとturn outです。
この2つはカジュアルな英会話でネイティブスピーカーの間ではよく登場する単語であり、頻繁に使われるフレーズとなります。
注目は、文章のどこに置くのか。そして使った後にどの言葉を使うのか、という点です。
End upはプラスして前置詞や形容詞といったバリエーション、turn outはthatとto beという法則がありましたね。
こうした法則が決まっている場合は、法則ごと覚えてしまえば文章に取り込みやすいので丸ごと覚えてしまいましょう。
覚えてしまえば、後はどの位置に入れ込むかを知っておけば大丈夫。
しかしどの「結局」というフレーズもニュアンスが違えど、複数のフレーズや単語があるので使う際に混乱するかもしれません。今回ご紹介してきた、「結局」も全部で6つもあります。
ニュアンスが非常に似ているので、チョイスが難しいかもしれませんが、自分が伝えたい内容の度合で判断するのも1つの方法です。
待ち遠しく思っていたことなのか、これまで長い間努力を重ねてきたことなのか、自然の流れで結果が出たことなのか。このように、判断の基準は伝えたい内容の度合いで分かれてくるので参考にしてみてください。
その他にも、伝えたい「結局」の内容はポジティブなのか、ネガティブなのか。この2つだけでも使える「結局」のフレーズが絞られてきます。1つの日本語訳に対し、複数の英語フレーズがあることは珍しくありません。
判断方法として伝えたい内容の度合いとポジティブかネガティブかということを覚えておくと他のフレーズにも役立ちます。
◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.