Couldの使い方とは?意味や用法を例文付きで解説

Couldの使い方とは?意味や用法を例文付きで解説

couldの使い方とは?canとの違い

最初に学校で「could」を習った時、「couldはcanの過去形」という説明がされたかもしれません。

「can」は「〜ができる」ですので、「could」は「〜ができた」というわけです。しかしこれは間違いではないのですが、必ずしもいつもそうだとは限りません。いえむしろ「could」は「過去のことを表す」よりも「現在や未来のことを表す」使い方の方が多いといえます。

では早速以下、順番に説明していきましょう。Couldの使い方を理解して英語に自信をつけていってくださいね。

Couldの使い方1:過去にできたことを表現

まずは例文から見てください。

When I was in high school, I could swim 10 km.

高校時代、私は10km泳げた。

20 years ago, I could do about one hundred push-ups every night.

20年前は毎晩腕立て伏せを100回ぐらいできた。

In former days, you could buy it for 100 yen.

昔はそれを100円で買うことができました。

以上のように、「could」は「〜できた」「昔は〜する能力をもっていた」「以前は〜が可能だった」という意味を表します。これは「can(〜できる)」の過去形としての使い方です。皆さんも最初で学校に習ったかもしれません。Couldの使い方で馴染みのあるものでしょう。

しかし実はこの使い方は気をつけなければなりません。上の3つの例文のように「When I was in high school」「20 years ago」「In former days」といった過去のことであることを示す語句がある場合ははっきりしているのでいいのですが、こうした語句がない場合に「could」を使うと、「Couldの使い方2」以降で説明する「could」と混同される場合があります。そういう時はこの記事の最後にある「couldとwas able toの違いとは」で解説しているように、「was able to」「were able to」を使う方が適切です。

一方、「could」の否定形である「couldn't」は「〜できなかった」の意味で使うことができます。こちらは特に過去のことであることを示す語句がなくても大丈夫です。

I couldn't go to the party yesterday.

私は昨日のパーティに行くことができなかった。

He couldn't pass the exam.

彼は試験に合格することができなかった。

She couldn't attend the meeting.

彼女は会議に参加できなかった。

I couldn’t do anything.

私は何もできなかった。

Couldの使い方2:許可を求める・依頼する

「could」を使って相手に対して丁寧に許可を求めたり、依頼やお願いごとをすることができます。「Could I 〜?」「Could you 〜?」の形です。Couldの用法でこちらもある程度、皆さんにお馴染みですね。

この使い方の場合は過去のことではなく、現在のこと、あるいは未来のことについての表現です。

Could I have a cup of coffee?

コーヒーを一杯いただけますか?

Could I ask you a question?

質問してもよろしいでしょうか?

Could you tell me where the station is?

駅はどこにあるか教えてもらえますか?

Could you pass me the salad dressing?

サラダドレッシングを取っていただけますか?

これらの表現の中に「please」を入れるとさらに丁寧な表現になります。

Could I have a cup of coffee, please?

コーヒーを一杯いただけますか?

Could I ask you a question, please?

質問してもよろしいでしょうか?

Could you please tell me where the station is?

駅はどこにあるか教えてもらえますか?

Could you please pass me the salad dressing?

サラダドレッシングを取っていただけますか?

Couldの使い方3:可能(性)・推量

「could」を使って「〜かもしれない」「〜できるかもしれない」という可能(性)や推量の意味を表すことができます。この使い方の場合も過去のことではなく、現在のこと、あるいは未来のことについての表現です。Could be XXにすれば”XXかもしれない”と推量することができます。Couldは可能性を表すときにとても便利なのです。

A:Whose bag is that?

そのバッグは誰のですか?

B:That could be Nancy's.

ナンシーのかも。

A:How about Tom?

トムはどう?

B:That's a good idea! He could join our club.

いいアイディアです。彼は私たちのクラブに入会するかも。

これに類似した使い方として、「could」を使って「控えめで遠回しな提案」をすることもできます。

We could see a movie tomorrow night.

明日の夜、映画を見るってのはどう?

We could try that new Chinese restaurant tonight?

今夜あの新しい中華料理店はどうかしら?

また、実際にはできないことを表す、いわゆる仮定法過去の文でも「could」が使われます。

If I were a bird, I could fly.

もし鳥だったら、空を飛べるのになあ。

I wish I could go to Mars.

火星に行けたらいいのになあ。

Couldの使い方4:〜のはずがない(couldn't)

「could」の否定形である「couldn't」には「〜のはずがない」という意味もあります。Could+動詞や、could beの使い方を例文で確認しましょう。

That couldn't be wrong.

それは間違っているはずがない。

ところが、「couldn't」の後ろに続く部分に「比較級」の形容詞や副詞が来る場合は意味をくみ取るのがちょっと難しくなってくるので注意しなければなりません。

I couldn't agree more.

大賛成だ!

この「I couldn't agree more.」は、間違って「これ以上賛成できません」という意味と思われることが多いですが、それは全く逆で、「大賛成です」という意味です。

これは仮定法から来ている表現で、「(もしこれ以上賛成しようと思っても不可能なくらい)大賛成である」ということです。ただ、理屈よりも「I couldn't agree more.」のカタマリで慣用句的に覚えておくのがいいかもしれません。

このように、「否定」+「比較級」=「最上級の肯定を表す」形は他にもあります。

It couldn’t be better.

最高です。

これは「(これ以上良い状態を考えるのは不可能なくらい)良い状態です」ということです。

Couldの使い方5:could have + 過去分詞

「could have + 過去分詞」の形で、「〜できたかもしれない」「〜だったかもしれない」「〜なことになってしまったかもしれない」といった意味を表すことができます。いずれも実際には起きなかった、あるいはできなかったことを表しています。「やろうと思えばできたけど、実際にはしなかった」「何かが起こる可能性があったが、実際には起きなかった」「過去ことを推測する(〜だったのかもしれない)」の3つの使い方にざっくりと分類できます。

・やろうと思えばできたけど、実際にはしなかった

could have gone on to college but I didn't.

大学に行こうと思えば行けたけど、行かなかった。

I could have passed the exam if I had studied harder.

もっと一生懸命勉強していれば、試験に合格できたのに。

これらは「やろうと思えばできたけど、実際にはしなかった(できなかった)」ことを示しています。2つ目の文はいわゆる仮定法過去完了ですね。

・何かが起こる可能性があったが、実際には起きなかった

It could have been worse.

もっとひどいことになっていたかもしれない。

She could have been fired.

彼女、クビになっていたかもしれない。

こちらは「何かが起こる可能性があったが、実際には起きなかった」ことを表しています。

・過去ことを推測する

また、「could have + 過去分詞」の形で、過去のことを推測する意味にも使えます。

He could have drunk too much.

彼は飲みすぎたのかもしれない。

She could have been wrong.

彼女は間違っていたかもしれない。

現在や未来のことを推測する場合は「Couldの使い方3」で書いたように、「could+動詞の原形」ですが、「過去ことを推測する」場合は、「could have + 過去分詞」になるわけです。

couldとwas able toの違いとは

「Couldの使い方1」で述べたように、「could」は「can」の過去形として「〜できた」「昔は〜する能力をもっていた」「以前は〜が可能だった」という意味を表すことができるのですが、文中に過去であることを表す語句がない場合は、「Couldの使い方2」「Couldの使い方3」の意味と間違われる可能性があります。

これを防ぐためには、「was able to+動詞の原形」または「were able to+動詞の原形」を使います。

He was able to pass the exam.

彼はその試験に合格できた。

もしこれが「He could pass the exam.」だと、「彼は試験に合格できた」と言いたいのか「彼は試験に合格するかもしれない」と言いたいのかあいまいです。

She was able to come to Japan.

彼女は日本に来ることができた。

We were able to decipher this.

我々はこれを解読できた。

couldの使い方を覚えて会話に役立てよう!

「could」は単に「can」の過去形というだけでなく、couldと過去形にした時に相手に何かを依頼したり、可能性を表す「〜かもしれない」といったようにさまざまな使い方があります。日常会話でも大変よく登場する言葉なので、使いこなせると便利ですよ。


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