「英熟語図鑑」の使い方を徹底解説!英語を学ぶのに適しているワケとは

「英熟語図鑑」の使い方を徹底解説!英語を学ぶのに適しているワケとは

英熟語は覚えるのに一苦労するものですよね。暗記には時間がかかる上に、英語にはイメージしづらい抽象的な言葉もあります。これらをイメージ化し、図鑑としたのが今回ご紹介する「英熟語図鑑」です。英語という語学を図鑑にしてしまうという斬新な発想で、英語が持つわかりにくいニュアンスを図解してくれています。

「前置詞がちょっとわかりにくいな…」「英語の使い方がイマイチ理解できない…」そんな場合はこの英熟語図鑑の使い方をマスターして徹底的に使い古してやりましょう!

英熟語図鑑の特徴

英熟語図鑑にはどんな特徴があるのか、まずはここから見ていきます。他の英語の参考書や問題集とは一味違ったものとなっているので、自分に合う・合わないを見極めてから購入してみてくださいね。

28の前置詞・副詞と37の基本動詞のイメージがつかめる

皆さんは英単語を覚える時、前置詞や副詞といったなんとなく言葉のイメージがしにくいものをどのように覚えましたか?日本語訳を覚えたとしても、その時その時で訳が変わってしまうようなものだとかなり覚えにくかったと思います。英語と日本語をペアで覚えるのではなく、例文を何度も覚えたり演習で実際に問題を解いたり、とにかく慣れることで克服してきたという人も多いでしょう。

英熟語図鑑には、28の前置詞と副詞、そして37の基本動詞が図解されており、視覚的に理解ができるように工夫が施されています。英語を日本語という違う言語で覚えるのに難があるなら、イラスト、イメージで覚えた方が早いということですね。ここは文章や文法的な解説をしているテキストと一線を画す点です。

英熟語図鑑の目次で前置詞や副詞、基本動詞をチェック

どのような前置詞や副詞、基本動詞のイメージがつかめるのか気になると思うので、以下で英熟語図鑑の目次を引用しておきます。

第1章 前置詞と副詞のイメージをつかむ

01 away
02 off
03 up
04 down
05 over
06 out
07 in
08 at
09 on
10 to
11 for
12 from
13 of
14 with
15 by / aside
16 into
17 after / along / across
18 out of / through
19 about / around
20 back / forward / ahead
21 together / apart

第2章 基本動詞のイメージをつかむ

01 come
02 go
03 turn
04 get
05 bring / take / carry
06 put / set
07 pull / draw / push / press
08 keep / hold/ leave
09 give / take
10 look / see / watch
11 stand / stay / sit
12 drop / fall
13 make / let
14 run / work / move
15 break / cut
16 pass / hand
17 throw / pick

どうでしょう。前置詞や副詞はそのまま日本語訳ができなかったり、イメージがわかなかったりしませんか?すべて使いこなせれば英語力も格段にアップするので、英会話や英検、TOEIC対策にも効果的です。イメージが一度脳内に染み付いてしまえば、ネイティブスピーカーのように英語を操ることができますよ!

基本動詞も、わかっているようで実は応用がきかないのは真の理解ができていないからという理由もあります。日本語訳に頼り切りになってしまうと、意訳された時などに対応ができません。英熟語図鑑で動詞も一緒にイメージをつかんでおきましょう。

英熟語図鑑の使い方

イメージで英単語を理解させてくれる英熟語図鑑ですが、どのように使っていけば良いのでしょうか。他の参考書とは随分違うので、ここで効果的な使い方をチェックしてみてくださいね。

サッと目を通してイラストを見る

最初のステップは、それぞれの単語がどのようなイメージで成り立っているのかを知るところから始まります。まずは暗記をしようとそう気負わずに、サッとすべてのページに目を通してみましょう。

「日本語訳で理解するより断然わかりやすい!」「この単語にはこんなイメージがあったんだ!」このように思えればこのステップは合格です。今までの英語の勉強の仕方とは違うため、新鮮な発見に興味がわけばなお良いですね。勉強するにはモチベーションがないといけませんし、定着にも影響してくるのでまずは興味を持つところから始めてみましょう。

最初から暗記する

サッと目を通して興味を持てたら、次は本格的に暗記に入ります。暗記と言っても、イラストを見て覚えるため今までの日本語訳や例文を覚えるタイプと比べるとかなり楽になることがわかるでしょう。単語が持っているイメージをそのまま理解できれば、あまり考えずに適切な単語を選ぶことができます。これぞネイティブスピーカーが持っている能力で、英会話では瞬時に言葉が出て来るようになります。

英語がスムーズに出て来る人というのは、このように英語をイメージで覚えていることが多いです。日本語を介するとどうしても頭の中は忙しくなってしまいますし、その間沈黙が生まれてしまいます。しかし、イメージから英語にそのまま言語化するだけなら、日本語を介す必要がないためとてもスムーズなのです。前置詞や副詞、動詞だけにとどまらず、名詞や形容詞さえイメージで覚えているため語学を覚えるのに適した脳と言えます。一度この方法を覚えたら英語以外の言語も圧倒的に覚えやすくなるのもメリットですよ!

単語を見てイメージを思い浮かべる練習を開始

一通り英熟語図鑑の単語のイメージを脳に入れたら、次はアウトプットの練習です。方法は、目次などにある英単語をランダムに自分で指差し、その単語のイメージを頭の中で思い出すというものです。

この時の注意点は、日本語訳を思い出さないように意識すること。日本語訳が役に立つこともありますが、それはあくまでその場しのぎですべての英語に当てはまることではありません。ですから英熟語図鑑のようなイメージで理解させる本があるのです。今までの日本語と英語の結びつきをほどき、イメージだけパッと素早く思い浮かべられるかを確かめましょう。ジェスチャーを入れてよりイメージしやすくすることをおすすめします。

単語は目次の上から順に指をさしてイメージしていっても良いのですが、人はその順番まで覚えてしまっていることがあるのでできれば単語の順番はランダムにしておきましょう。それで本当にイメージがついたのかをチェックできるからです。

もし単語のイメージが出てこなかったり、出てくるまでに時間がかかってしまった場合にはその単語にチェックを入れてください。そこがあなたの苦手な箇所です。

苦手箇所を集中的に暗記

アウトプット練習の時に、イメージができなくてチェックを入れた単語は自分が苦手としている単語です。効率的に覚えるなら、それらを何度も繰り返して覚えましょう。2回目もわからなかったり時間がかかったらチェックをもう一つ入れます。この数が多いほど苦手ということがわかりますね。

苦手な単語が多いと凹んでしまうかもしれませんが、心配はいりません。ほとんどの人は一度で覚えきれないものです。覚えたと思っても、それは短期記憶に入っただけで1週間や2週間すれば忘れてしまいます。長期記憶に入れるなら、忘れたころに反復して復習を欠かさないようにしなくてはいけません。これをサボると英語力は上がりませんが、サボらず定着するまで繰り返せた人だけが良い結果を生み出します。

リスニングで音のチェック

英熟語図鑑は音声ダウンロード付きなのでリスニングもできます。リスニングは上記の方法の途中で差し込んだり、聞きながら覚えるなどしてもらっても一向に構いません。耳を鍛えて慣れるにはたくさんの時間がかかるので、暇さえあれば聞いておいてほしいです。特に英会話でのレベルアップを目指している場合は、必須項目と言えるでしょう。

単語のイメージができればサッと英文が言えるようになりますが、音が間違っていると相手に伝わりにくかったり、発音が悪ければ英語力も低いと判断されることもあります。英検やTOEICでもリスニングはありますから、一見重要な意味を持たない前置詞でも聞き逃さないようにできるだけ能力は上げておきたいところです。

特に基本動詞は聞き逃すとリスニングでは肝心なところがわからないまま進むので、その問題の設問が全滅しかねません。カタカナで表示されている音とはまた違うので、英語の音をしっかり聞くことが重要です。音慣れは一朝一夕でできるものではありませんから、すきま時間を上手く利用して毎日5分でも良いので英語に触れるよう意識していきましょう。

音のチェックはシャドーイングをすることがおすすめです。ネイティブスピーカーっぽく発音すること、聞いた音そのままを真似るモノマネ芸人になったつもりで発音することが重要です。自分で発音がキレイかどうかわからなくても、ネイティブスピーカーやモノマネ芸人などになりきることは、恥を捨てて練習できるため発音練習に向いています。

まとめ

英熟語図鑑という、英単語を図鑑で表すという面白い発想のテキストでしたね。もっとあっても良いのにあまりイメージに特化したものがないので、興味があればぜひこちらで勉強してみてください。分厚い参考書にはイメージ図があってもほんの2ページほどということもあり、図解に特化したものが欲しいなら英熟語図鑑をおすすめします。