みなさんは「罪悪感」という言葉を英語で言えますか?なんとなく “guilty” という言葉が出てくる人は多いかもしれませんね。
「罪悪感」にまつわる表現は確かに “guilty” という単語を使って表しますが、罪悪感に関する表現はまだまだほかにもあります。
そこでこの記事では、日常英会話の範囲でよく使われる罪悪感にまつわる表現をご紹介していきます。ちょっとしたことにも使える便利な表現ばかりなので、ぜひ覚えて使えるようになりましょう。
「罪悪感」を英語で言うと?
「罪悪感」という言葉を和英辞典で引くと、”a feeling of guilt” “guilt feeling” “a sense of guilt” なんて英訳が出てきます。
これはもちろん間違いではないのですが、日常会話で聞くかどうかというと、あまり耳にしないかもしれません。これは「罪悪感」という言葉の使われ方に関係しています。
日本人が母国語で「罪悪感」という言葉を使うときも「罪悪感を感じる」と言いますよね。英語でも「罪悪感がある」とは言わずに「罪悪感を感じる」というように表すため、上記の英訳はあまり使われないのです。
つまり、”I have a feeling of guilt” なんて言う人はほとんどいないということですね。
「Guilt」の意味
「罪悪感」という言葉の英訳として出てきた表現には、”guilt” という名詞が含まれています。
ではこの “guilt” はどういう意味なのか英和辞典を引いてみましょう。すると下記のような言葉が出てきます。
・罪の意識 ・罪悪感 ・有責性 ・(犯罪などの)責任 ・罪があること
ここで「罪悪感」という言葉が出てくることを不思議に思うかもしれませんが、これは日本語で言う「罪悪感」が必ずしも “guilt” と一致するわけではないためでしょう。
このあたりのニュアンスは難しいので、「罪悪感」に関する表現は文章単位やシチュエーションで覚えるのがおすすめです。
「Guilty」の意味
“Guilt” の形容詞である “guilty” もしばしば耳にする表現です。
もしかすると、”guilt” よりもこちらの方がよく聞くかもしれません。では、”guilty” にはどんな意味があるのでしょうか。
・有罪の ・罪を犯した ・罪の意識がある ・後ろめたい
英和辞典を参考にすると、上記のような日本語が出てきます。
“You are guilty.(あなたは有罪です。)” というフレーズを聞いたことがあるかもしれませんが、”guilty” とは罪を犯した人、つまり犯罪者になった人を表す形容詞でもあります。
もちろん、”guilty” が使われているからといって、必ずしも法律的に罪を犯したというわけではなく、誰かに何かをしてしまって後ろめたい気持ちになっている時や、人に対して悪いことをしてしまった……なんて気持ちがある時にも使われます。
「Guilt」や「Guilty」を使った表現
ここまで「罪悪感」にまつわる表現の基本となる “guilt” と “guilty” の意味についてご説明しましたが、ここからは実際にこの2つの単語を使った表現を見ていきましょう。
すべて例文フレーズとともにご紹介していきますから、文章単位で覚えてニュアンスを感じ取ってくださいね。
Feel guilty
「罪悪感を感じる」と言いたいとき、一番ぴったりな表現はこの“feel guilty” です。
軽めの話から重たい話まで幅広く使える使いやすい表現なので、こちらは確実に覚えておきましょう。いくつか例文をご紹介します。
(例文1)
A: I feel guilty now…
B: What happened?
A: I ate too many sweets today although I’m on a diet.
A: 罪悪感を感じてるんだ・・・
B: 何があったの?
A: ダイエット中なのに、今日は甘いものを食べ過ぎてしまったの。
(例文2)
A: Think about what you have done to her! Don’t you feel guilty?
B: She always blames me for everything. I don’t feel guilty with her anymore.
A:あなたが彼女にしたことを考えてみて。罪悪感はないの?
B:彼女はいつだって何でも僕のせいにするんだ。もう彼女に悪いとは思わないよ。
例文1では、ダイエット中だから甘いものをあまり食べない方が良いのに、たくさん食べてしまったことに、話者が罪悪感を感じています。このように、しなければならないことを出来なかった時の後ろめたさを表すのにも、”feel guilty” という表現が使われます。
また、例文2のように “feel guilty with 人” とすると、その人に対して「悪いことをした」という気持ちや、後ろめたさがあることを意味します。
Guilt-free
上記の “feel guilty” は「罪悪感」に関する表現の基礎的なものですが、ここからは少し変わった表現も覚えていきましょう。
まずご紹介するのは、”guilt-free” という表現。日本語でも「ギルトフリースイーツ」なんて言葉が聞かれるようになりましたが、それと同じ使い方をします。
“sugar-free(砂糖不使用)” “gluten-free(グルテン不使用)” などの “free” があとにくっついている表現は、すべてその前に来ている名詞が含まれていないことを意味します。
つまり、”guilt-free” とは罪悪感がないことを表しているのです。ですが、罪悪感を感じないものすべてに使われるわけではなく、使われる場面は限定されているのがポイントです。
A: I learned how to bake guilt-free dessert. Do you wanna try?
B: What is it?
A: Well, it basically means that they are healthier or have lower calories than usual dessert.
A:ギルトフリー・デザートの焼き方を学んだの。食べてみたい?
B:それって何?
A:そうね、 基本的には、普通のデザートよりも健康的だったり、カロリーが低かったりすることを言うの。
例文の中でギルトフリーデザートがどんなものかまで説明してみましたが、”guilt-free” という言葉は、お菓子を含めた食べ物に対してよく使われています。
低カロリーだったり健康志向だったりするものに、”guilt-free” とついていると覚えておきましょう。
ちなみに日本語だと「ギルトフリースイーツ」という言葉をよく耳にしますが、英語では「ギルトフリーデザート」と言われることが多いです。その他、”guilt-free food” “guilt-free snacks” などの言葉もよく使われています。
Guilt-trip
最後にご紹介するのは、”guilt-trip” という言葉で、これは人に罪悪感を抱かせる行為を言います。
ただ罪悪感を抱かせるだけではなく、罪悪感を感じさせて相手の行動をコントロールするようなイメージです。
とても不穏な空気を感じる表現ですが、海外ドラマや映画で耳にすることもあるので、覚えておくと良いでしょう。また、よくよく考えると、日本人でもそういう感じの言動をする人はいますよね。
A: I feel like her sad face is meant to guilt-trip me.
B: I agree. I’ve seen her laying a guilt trip on you several times.
A: 彼女の悲しい顔は、僕に罪悪感を与えるためのような気がするんだ。
B: 僕もそう思うよ。彼女が君に罪悪感を抱かせているのを何度か見たことがあるからね。
“guilt-trip” だけだと、誰かに罪悪感を抱かせる行為そのものを指しますが、“lay a guilt trip on someone” とすると、誰かに罪悪感を抱かせる行動を指します。
どちらも覚えておくと、海外ドラマや映画を見ているときに役立つでしょう。
まとめ
今回は罪悪感に関する表現をご紹介しましたが、上手に使えそうでしょうか。”guilt-free” や “guilt-trip” は「そんな表現もある」という程度の理解で構いませんが、”feel guilty” は日常会話でよく使われるので、自分でも使えるように練習しておくことをおすすめします。
何か罪悪感を感じることがあれば、ネイティブキャンプのレッスン中に “feel guilty” を使って表現してみてくださいね。もしも表現に間違いがあれば、講師たちがしっかり訂正してくれ、より正しい表現が学べますよ。

過去のイギリス在住歴5年弱。英語は現地で半年間語学学校に通い、あとは生活する上で話せるようになりました。ケンブリッジ英検FCE、英検準1級、TOEIC920点。どれもかなり昔に取得しているので、近々全部更新しようと目論んでいます。 現在は世界のあちこちに滞在しながらウェブライターと英語教師のお仕事で生計を立てています。スペイン語習得中でグアテマラ滞在歴合計半年強。ラテン音楽とサルサが好きでラテンアメリカによくいます。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.