【語学学習者向け】マルチリンガル・多言語習得のメリットを紹介

多言語習得、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

読者のみなさんは、多言語習得をしたいと思った事はありますか?英語は中学生の頃から義務教育で学んでいると思いますが、昨今は韓国ドラマがブームとなり、韓国語を学んでみたい!と思う方が増えたりしていますよね。

そこで、今回の記事は「マルチリンガル(多言語習得者)」になることで得られるメリットをご紹介します。

日本語と英語だけではなく、他の言語も話せるようになるだけで世界が広がり、自分に自信を持つ事もできますよ!ぜひこの記事がきっかけとなり、多言語習得をしてみたいと思っていただければ幸いです。

「マルチリンガル」とは?

「マルチリンガル」と呼ばれる人は、何ヶ国語を話せるのかご存じでしょうか。

バイリンガルは2ヶ国語を話す事ができる人、トリリンガルは3ヶ国語を話す事ができる人。そして、3ヶ国語以上を話す事ができる人は、マルチリンガルと表現されています。また、4ヶ国語以上を話せる人は世界でわずか3%しかいないと言われていて、グローバル化している現在でもとても貴重な存在といえます。

では、日本ではマルチリンガルが少ないのはなぜなのでしょうか。1つの大きな理由として、日本と世界の言語習得の違いが挙げられます。日本では、中学校から英語を学び始めた人が多いのではないでしょうか。筆者の私もその一人です。しかし、中学校から英語学習を始めてもバイリンガル並みに習得するのは難しいものです。

日本もグローバル化を進めている中で、2020年の教育改革により、英語教育の低年齢化が開始され、小学3年生になった頃から英語が必修化されているようです。

一方で、ヨーロッパにおいては、小学1年生から英語の授業が行われており、小学5~6年生になると、第二外国語としてフランス語やイタリア語などを学ぶ学校も増えているようで、小学校の時からマルチリンガルに触れる機会があります。やはり、早期に外国語を習得する事が一番の近道なのかもしれませんね。

外国語の勉強は良いことばかり!多言語学習のメリット

ヨーロッパなどの国に比べて、小さい頃から多言語に触れていない私たち日本人にとって、大人になってから3ヶ国語を習得するのは大変な努力が必要かもしれません。しかし、「日本語」「英語」の2ヶ国語を話すことができる方にとっては、あと1つの言語を習得すればマルチリンガルになれます!

マルチリンガルになれば、どのようなメリットがあるのでしょうか。下記でご紹介していきます。

脳の活性化

みなさんは、語学学校や英会話教室に参加したことがありますか?あるいは、外国語で一晩中会話した経験はありますか?大抵の方は、終わった後にかなりの疲労感を感じると思います。それは、語学学習が脳のトレーニングになっているからです。実際に、複数の言語を学んだり使ったりすることで、認知機能が高まるという研究結果があります。

多言語で話している時、私たちの脳は文化的背景、文法、相手のボディーランゲージ、会話内容、聞き取った内容の理解など様々なことを同時に処理しており、究極のマルチタスクをしているのです。そのため、マルチリンガルになることで脳が活性化され、衰えにくくなると言えるでしょう。

集中力が高まる

オンラインジャーナルの「Brain and Language(脳と言語)」に発表された研究で、マルチリンガルの人が言語理解のタスクをこなしている際に、彼らの脳をMRI(機能的磁気共鳴画像)で観察しました。

その研究結果において、マルチリンガルの人は、1ヶ国語しか話さない人より競合する単語をふるいにかけるのが上手なことがわかったそうです。競合する単語を排除するこの能力は、「気が散る環境でも特定の作業に集中できる」という利点があるので、マルチリンガルは他の人よりも集中力が高まるといえます。

仕事の可能性が広がる

マルチリンガルになれば、グローバルな仕事の機会が増えます。グローバル化の現在、マルチリンガル人材の需要はかなり高まっています。多言語を話す事ができる人材は会社でも重宝され、海外駐在員としての生活を経験することもできるかもしれません。

また、観光業においては、日本が訪日外国人に大人気の今、英語やその他の言語が話せるマルチリンガルの人は日本語がわからない訪日外国人にとっては救世主!ホテルや空港、観光案内所、飲食店などに就職できる可能性はかなり広がります。

また、昨今ではAIを使用する機会も多いですが、異文化をきちんと理解し、別の視点から物事を見たり、誰かに共感したりするのはAIにはまだまだ難しいので、マルチリンガルの存在は貴重な存在となる事間違いなしです。

年収が上がりやすくなる

マルチリンガルは貴重な存在と言えるので、最近の調査によると、マルチリンガルな従業員は、1つの言語しか話せない従業員よりも平均で19%多く稼いでいることが分かりました。

職業としては、フライトアテンダントやツアーガイドといった旅行業界の仕事、国際ビジネスや外交関係の仕事、教師、翻訳家、家庭教師といった言語関連の仕事など、多言語に堪能であることは、キャリアの展望や給与を大幅に向上させる可能性があります。

また、マルチリンガルとは別ですが、転職サイト「dodaの調査」は、TOEICスコアと平均年収には相関関係があるとの調査結果を発表しました。TOEICのスコアなしの人と比較して、800点以上の人は100万円以上、900点以上の人は150万円以上も平均年収が高いという結果が出ているので、最低限でも英語を学んでおいたほうが、年収が上がる見込みが高まるということになります。

旅行で楽しめる

マルチリンガルになる事で身近な楽しみ方としては、海外旅行に行くのが楽しくなる事かもしれません。

現地の言葉が話せることによって、観光本に載っていない穴場スポットを現地の方に直接聞く事ができたり、コミュニケーションが簡単に取れるのでドミトリーに宿泊して現地の方と仲良くなれたり、市場で商品を値切ったり、言語がわかるのでぼったくりや犯罪に合う事がなかったり、外国映画を理解したりと、その土地の文化にどっぷりと浸かることができます。単純に海外旅行に行くよりも数倍楽しく感じることができますね!

外国語が話せるようになるとどうなるか?

マルチリンガルになることが難しい場合でも、日本語以外の外国語が話せるとどのようなメリットがあるのでしょうか。様々なメリットがあるのでご紹介していきますね。

世界中の人とコミュニケーションが取れる

多言語を話す事が出来る場合は、そのぶん世界中の多くの方々と話すことができます。例えば、スペイン語を学ぶことでスペイン人やスペイン語圏の人々とコミュニケーションをとり、より深くその国の文化を知ることができます。このように、さまざまな国の文化に触れることができるため、世界レベルで視野を広げることが可能です。

また、オンラインゲームで外国人とプレイする場合では、英語などの言語でチャットやボイスチャットができれば、コミュニケーションが円滑になりゲームも盛り上がります。マルチリンガルになると、コミュニケーションの幅が広がり、世界中の人と仲良くなるチャンスが生まれます。

異なる文化を理解できるようになる

外国語を理解することで、現地の方々の気持ちも理解する事ができるので、文化の違いも深く理解する事が可能です。実際に旅行に行った際に、宗教の違いなどで日本とは違う文化を体験することもあると思います。

例えば、イスラム教では1日に5回のお祈りがあります。これは、一体どういう意味があるのでしょうか。自分がその国の言語を話す事ができれば、実際に現地の方に質問をして異なる文化を理解する事が可能です。歴史的建造物を訪れる際などにも、現地の言葉の説明が読める事でより文化を理解する事ができますね!

また、多言語を理解する事で、海外ドラマや映画、音楽を今よりももっと楽しめると言えます。その理由として、映画やドラマなどを日本語字幕で観る場合、翻訳に若干の意味の違いが生まれます。

たとえば、日本語で「難しい」という単語は、英語では主に「difficult」や「hard」を使います。「difficult」は頭脳労働を伴う場合の難しさを表現し、「hard」は肉体的・精神的に難しい、大変だということを表します。日本語に翻訳されると、場合によっては「difficult」と「hard」はどちらも「難しい」という表現になってしまいますが、英語を理解したうえで視聴すれば、ニュアンスを汲み取ることができるでしょう。このように英語のセリフや歌詞が理解できれば、内容をより深く楽しむことにつながります。

自分に自信が持てるようになる

マルチリンガルになることによって、他の人には無いスキルが身に付いているので、自分に自信を持つ事ができるでしょう。

何かを成し遂げようとして努力をすることで、それがどんなに小さな成功であろうと自信に繋がるのです。以前理解ができなかった文章や単語を理解し、数秒間だけでも会話ができることで、前にできなかったことが出来るようになるので、自分の自信に繋がります。

これを積み重ねることで、言語習得と共に自分の自信も習得が可能です!

日本以外の国に住む選択肢ができる

日本語以外の言語を話すことができれば、日本以外の場所に住むという選択肢が生まれます。

言語のレベルが上がれば、住むだけではなく、実際に現地で就職することもできるかもしれません。現地の人とのコミュニケーションも円滑に進むので、馴染みやすく、その国での生活がより楽しいものになるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?たくさんのメリットがあるので、多言語習得をしないより、した方が絶対的に自分のスキルアップに繋がります。身近なところで言うと、海外旅行に役に立ちますが、仕事の可能性が広がったり、給与が上がったりとかなり大きなメリットもあります。

なかなか大人になって勉強をするのは継続することも難しく、やる気を出すまでに時間がかかりますが、マルチリンガルになった自分を想像して頑張ってみるのもいい機会かもしれませんね。今回の記事もみなさんのお役に立てば幸いです。

nativecamp.net

nativecamp.net