“mention”ってどう使うの?その意味や”say”との違いを徹底解説!

mentionの使い方、sayとmentionの違い、ネイティブキャンプ

英語には少し似た意味を持つ単語がたくさんありますよね。

まだ英会話が初級レベルの頃は、似た単語のすべてを使えなくても、一番簡単な単語さえ知っていればよいでしょう。

それで意思の疎通はできます。しかし英語のレベルが上がるにつれて、それでは正しく自分が思っていることを伝えられなくなってくるはず。

そんな単語の一つに“mention”が挙げられます。

“mention”は多くの場合“say”と言い換えても、それなりに意味は通じます。

しかし“say”とは意味が違いますから、その微妙なニュアンスの違いをしっかり表すためには、“mention”の使い方を覚えることが重要です。

そこで今回は、“mention”の意味や使い方、そして“say”との違いについてまとめました。これを参考にすれば“mention”を使えるようになるはずです!

mentionの基本的な意味とは

まずはmentionの意味からご紹介します。

mentionは辞書を引くと「言及する」と出てきますが、日常英会話ではもっとライトな意味で使われます「その話に触れる」「話題にする」といった感じでしょうか。

「話題にする」というところから、mentionを知らない場合はsayで置き換えて表現することもできます。

ただしニュアンスは違ってくるので、基礎英語を卒業したらmentionも理解できるようになっておくべきです。


ここで少し余談!

英単語を覚えるのってなかなか難しいですよね…。

そんな方にとっておき!英単語を覚えるためのコツを紹介している記事を載せておきます!ぜひ合わせて読んでみてくださいね!

nativecamp.net


例文で学ぼう!mentionの使い方

mentionのニュアンスを感じ取るには、例文とその和訳をいくつか見ていくとわかりやすいでしょう。

ここからは、短い会話例文を使って、mentionの意味や使い方を解説していきます。

mentionは「言及する」という意味だということからもわかるとおり、少し堅い表現でも使われる単語です。

しかしここでは、日常的に使われるような表現に絞って、フレーズをご紹介します。

1)
Taro: Is Mariko invited to Rachel’s birthday party?
Matt: Mmm… I don’t think so. Rachel didn’t mention her.

(和訳)
太郎:マリコはレイチェルの誕生日パーティーに招待されているのかな?
マット:うーん……されてないと思うよ。レイチェルは彼女のことを何も言ってなかったから。

(解説)

このmentionの使い方は、日常会話でかなり出てきます。この場面だと、レイチェルが自分の誕生日パーティーについて話していたときに、マリコの話題が全く出なかったということです。

招待しているかどうかも言っていないので、ひょっとすると話題に出なかっただけで、実は招待されているかもしれません。

でも、マットがレイチェルと話したときには、マリコの名前は出なかったということを言っているのですね。

2)
Yuri: Hi, John! Thank you very much for your help yesterday! You helped my life!!
John: Don’t mention that. I’m happy it all worked out.

(和訳)
ゆり:ハイ、ジョン!昨日は助けてくれてありがとう!本当に助かったよ!
ジョン:それは言わないで。(=どうしたしまして。)すべてうまく行ってよかったよ。

(解説)

Don’t mention that.は直訳すると「それについては触れないで。」となります。

なので、シチュエーションが違えば、「そのことは黙っといてよ」というような意味にもなります。

しかし誰かにお礼を言われた時に”Don’t mention that.”というなら、「いえいえ。大したことはしてません。」のようなニュアンスの「どういたしまして」として使えます。

3)
Mina: Where’s Shelly? I haven’t seen her for a long time!
Ken: She mentioned that she was going away, but I don’t know where she’s gone.
Mina: I miss her. Why is she always that spontaneous? She never tells us anything before she does things like this.
Ken: Well…she did mention that to me. Just not very clearly.

(和訳)
みな:シェリーはどこ?もう長い事彼女を見てないの。
ケン:どこかへ行ってしまうようなこと言ってたけど、どこに行ったのかはわからないな。
みな:彼女がいなくて寂しいよ。どうして彼女はいつもあんなに急に行動しちゃうの?何かをする前に、いつも私たちに教えてくれないよね。
ケン:うーん・・・僕にはいなくなることをなんとなく教えてくれたよ。はっきりとじゃないけどね。

(解説)

この会話では、シェリーは「どこかへ行く」とはっきりケンに告げたわけではなく、何かの会話上でそんなことを言ってたというシチュエーションです。

例えば、みんなで出かける話をしていて「私は無理だな。その時はここにいないから。」のようなことをシェリーが言ったのかもしれません。

『はっきりとは言っていないけど、そういう意味のことを言った』という場合にも、mentionを使って表現ができます。その話題をメインにして話したわけではなくても、その話題には触れているからです。

mentionとsayの違い

上の例文を見て、mentionsayは違うものだと分かった人もいるでしょう。

しかしもっとその違いをはっきり理解するために、少しだけその違いを開設します。

sayは「言う」という意味の単語ですが、sayのあとに続く言葉を直接言ったことを表します。

上記の例文を使ってみてみましょう。

1) レイチェルは彼女のことは何も言ってなかった。

Mention: Rachel didn’t mention her.

Say: Rachel didn’t say anything about her./ Rachel didn’t say she has invited Mina.
(レイチェルはみなを誘ったとは言わなかった。)

“say”を使った方が、より詳しい説明が必要になるのがわかるでしょうか。

2) 彼女はどこか行ってしまうようなことを言っていた。

Mention: She mentioned that she was going away.

Say: She said something like she was going away.

もしも“She said that she was going away.”と言ってしまうと、実際に「どこかへ行く」と言ったことになるため、” say”を使うなら、少しぼやかすのが適切です。

つまりmentionはその話題に触れたり、何かを意味するようなことを言っていたというときに使える単語ですが、sayはもっと直接的な表現なんですね。

このニュアンスの違いを出すことができれば、日常会話でも役立つはずです。

「メンション機能」の「メンション」って?

mentionというと、LINEなどの「メンション機能」が浮かぶ人もいるでしょう。

この「メンション」は「名前を挙げる」という意味で使われています。

メンション機能を使って名前を挙げた相手宛のメッセージだということを、はっきりさせるための機能なので、若干英語のmentionとはズレがあるのですが、「話題に出す」「名前を挙げる」という意味は共通しています。

ちなみにLINEなどのメッセージアプリだとそういう使い方になりますが、Twitterなんかのメンション機能だと、対象者を話題に挙げるという使い方もよくされているので、英語のmentionに共通しますね。


またまた少し余談!

"mention"と同様、SNSでよく使われる表現を紹介している記事を載せておきます!気になる方はぜひ合わせてチェックしてみてください!

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まとめ

このmentionという単語。かなり会話の中で出てきます。なので、自分では使えなくても、意味を知っておけると便利です。

もしも使い方をマスターしたい!と言う場合は、ぜひネイティブキャンプのレッスンで、講師にリクエストしてみてくださいね。