「真面目」の英語いろいろ!ポジティブとネガティブどちらも紹介

真面目の英語いろいろ、真面目のポジティブネガティブ表現、ネイティブキャンプ

突然ですが、「真面目だね」と言われたら嬉しいですか?

それとも、面白味がない人と言われているみたいと感じたりするでしょうか。

「あの人、真面目で責任感が強いんです」
「彼って真面目なだけに、要領悪いの」
「真面目なお付き合いをしています」

一言で真面目と言っても、実にさまざまなニュアンスがあります。英語の表現にしても同様で、ポジティブネガティブ両方の意味があったりします。

人付き合いを気持ち良くするためにも、最適な表現を知り、それらを使ってコミュニケーションできるようにしたいものです。

そこで今回は、「真面目」の英語表現です。

表現の幅を広げ、外国人とのコミュニケーションに役に立つような情報を、私が真面目にお送りしましょう!

真面目な人ってどんな人?

真面目(まじめ)とは、 ・嘘やいい加減なところがなく、真剣である。
・誠実である
といった意味であり、そういった性格の特徴を持った人のことを“真面目な人”と呼びます。

真面目の類語や関連語には、 「几帳面」「正直」「律儀」「堅い」
「真剣」「本気」「一途(いちず)」
など、様々なものがあります。

真面目な人のイメージも様々です。

ポジティブ↓

・慎重にものごとを進め、間違いが少ない
・よく気がつく
・仕事において、手抜きをしない

ネガティブ↓

・完璧主義でプレッシャーを抱える
・ユーモアがなく堅い
・融通がきかないので、臨機応変でない

真面目なことは悪いことではありません。

しかし、真面目すぎて要領が悪いということがあったり、ジョークが通じない面白くない人といった評価を受けることもあります。

これって、なんだか損している感じがしますが現実でもあります。

このように、「真面目」と言ってもそのニュアンスはひとつでないことがお分かりいただけたと思います。

それでは、ここからは「真面目」そして「ネガティブな真面目」の英語表現と分けて解説していきます。


ここで少し余談!

「どっちでもいいよ!」この表現もポジティブにとらえたり、時にネガティブに聞こえたりしますよね!

そんな「どっちでもいいよ!」に関する記事を載せておきます。気になる方はぜひ合わせて読んでみてくださいね!

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「真面目」の英語表現4選

まずは、「真面目」の英語表現4つです。
それぞれ、例文とともにみていきましょう。

1. Sincere 誠実な・正直な

手紙やメールなどの最後に 「sincerely,」
「Yours sincerely」
というフレーズが使われます。

“心をこめて”といった意味ですが、この副詞を形容詞「sincere」(誠実な・正直な)にして、真面目という表現で使うことができます。

読み方は「シィンシィア」という感じです。

うそ偽りのない、言うことと行なうことが一致しているといった信頼できる場合に使います。

就職活動の履歴書(CV)で自分自身の評価をする際も、sincereが最適な表現になります。

<例文>
If he wasn’t a sincere person, I wouldn’t stay with him.
彼が誠実な人でなかったら、一緒にいることはないでしょう。

She seems so sincere.
彼女はとても誠実のようです。

My CV states that I am both sincere and honest, with a very good attention to detail.
私は誠実で正直であり、細部まで配慮が届くということが履歴書に書かれています。

2. Honest 正直な・誠実な・実直な

Honestは、皆さんにとっても馴染みのある単語ではないでしょうか?

正直という他に、誠実な・実直なという意味も持っています。読み方は「オーネスト」という感じです。

裏表のない正直者ですので、付き合いしやすい人間関係を築ける相手と言えるでしょう。

うそをつくことで結果までの道のりが遠回りになることがありますが、honestな人はそれを避けることができます。

<例文>
My boyfriend is very honest – that’s why I like him very much.
彼氏はとても正直です。だから彼のことが大好きなのです。

She was honest with her parents by saying that she didn’t want to go to university.
彼女は、大学には行きたくないと両親に正直に伝えました。

3. Genuine 素直な・正直な・誠実な

真面目というとき、人の性格を表わすことになります。

Genuineは、素直な人と表現したいときにピッタリです。読み方は「ジェニュイン」という感じになります。

素直でいられることは、意外に難しいですね。

<例文>
She is not only clever, but also genuine.
彼女は賢いだけでなく、素直です。

I’ve been talking back to my parents recently – I wish I could be more genuine.
最近、両親に口答えばかりしちゃう、もっと素直になれたらなぁ。

4. Earnest 真剣な・ひたむきな・本気の

真面目に、真剣に取り組むことのできる人を表現したいときは、earnestを使いましょう。

読み方は「アーネスト」という感じになります。

勤勉というニュアンスがあり、英語を真剣に学習している人にもぜひ使いたい表現です。

<例文>
Riku is an earnest classmate who inspires others.
陸は勤勉なクラスメートで、他の生徒へ刺激を与えます。

I’ve been earnest with my report since last week.
先週以来、私はこのレポートに真剣に取り組んでいます。

「真面目」を表現するときの4つの表現を紹介しました。

ここからは、使い方にちょっと気をつけたい「ネガティブな真面目」の英語表現2つです。

「ネガティブな真面目」の英語表現2選

1. Serious 超まじめ・真面目すぎ

「真面目」ときたら、seriousでしょう!と答える人は多いのではないでしょうか?

日本語でも 「シリアスな映画だね!」
「シリアスに考えすぎなのでは?」
といった表現があります。

しかし、「人」に対してseriousを使うときには少し気をつけなければなりません。

というのも、seriousには真面目に”超”がつく”超まじめ”や、”堅物”といったニュアンスが含まれるからです。

英語の表現「too serious」が当てはまる感じと捉えましょう。

そこまで親しくない真面目な知り合いなどに、You are a serious person.
(あなたって真面目だね) と言えば、ジョークが通じず、ただ堅物=一緒にいても楽しくない人ととられる可能性があります。

<例文>
Mark is always serious about anything he does.
マークは何にでも真面目すぎるところがあります。

Mark is deadly serious about changing his job.
マークは、転職についてひどく真面目です。

deadly=完全な・ひどく

ここで、ひとつseriousの番外編もお届けしましょう。

「Are you serious?」というネイティブがよく使う決まり文句があります。

“それ本当?”“本気で言ってるの?”“それマジ?”といった意味になります。

seriousの真面目・真剣といったニュアンスが、真面目に言ってるのソレ?になり、このような決まり文句になりました。

「Really?」も“本当?”という意味ですが、「Are you serious?」のほうがさらに“真剣”に驚くというニュアンスがあります。

2. Obstinate 頑固な・意固地な・頭が固い

Obstinateは、真面目すぎる堅物的な人を表現します。

柔軟性がなく、保守的と言ってもよいでしょう。そんな人が周りにいると、チームワークも取りづらいですね。

<例文>
My former boss was so obstinate, so I requested a transfer to a different department.
以前の上司は頭がとても固かったので、違う部署への異動希望を出しました。

I would like to be a more tolerant person, and not so obstinate.
私はもっと寛大で、頑固でない人になりたいです。

tolerant=寛容な・寛大な・懐の深い

最後に、恋愛で「真面目にお付き合いする」の英語表現を取り上げましょう。

「真面目にお付き合い」英語で表現したいときは?

真面目の関連語には「真剣」「一途」といった、恋愛につかう言葉が含まれていました。

まさしく、真面目な人のイメージですね。

お付き合いをするなら誠実な人が良いという人は多くいます。

相性がよい人に出会えば、次のステップにつながるように、真剣なお付き合いをしたいというのは自然です。

そんなとき、どんな表現ができるか例文を紹介します。

Scott is the most faithful person I have ever met, so I would like to continue dating him.
スコットは、今まで私が会ったなかで一番誠実な人なの。だから、彼とのデートをもっとしたいわ。

この「faithful」は、信頼できる・誠実なといった意味があります。

嘘をつかない・人を裏切らないという意味もあることから、“浮気をしない”と表現したいときにも使えます。

最近、芸能界をお騒がせしている人には決して使えない英単語ということになります・汗

さて、出会ったときは、一途な相手に出会えたと喜ぶものの、あまりにも真面目に一途すぎて、負担が重くなる場合もあります。

Scott is too serious and a control freak, so I want to break up with him!
スコットは真面目すぎだし、束縛ばっかり。もう彼と別れたい!

いや~、誠実はよいものの、束縛されすぎは嫌気がさしますし、恋愛はやっぱり相性ですね。

またまた少し余談!

「付き合う」の表現。英語ではどのように表現するのでしょうか。

今回はそんな「付き合う」に関する英語表現を紹介している記事を載せておきます!気になる方はぜひ合わせて読んでみてくださいね!

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「真面目」の英語いろいろ!まとめ

真面目を英語で表現するときは、相手によって正しいニュアンスで言うことが必要ということが分かりました。

もう一度、単語の使い分けをまとめてみましょう。

ポジティブな真面目Sincere, Honest, Genuine and Earnest
ネガティブな真面目Serious and Obstinate

真面目ということは、長所にも短所にもなりえます。

「真面目だね」と言われた4人に1人が「バカにされた」と感じる調査結果もあるようです。

真面目をさらに的確に使えるようにしないといけませんね!