3月の節句といえば、女の子のお祭りとして有名なのがひな祭りです。
しかし、何故女の子のお祭りと言われるようになったのか?
いつからひな祭りが存在するのか?
分からないことが多いと感じませんか?
今回は、英語で説明するだけではなくきちんと歴史や由来を知ってから英語で外国の方にも紹介してみましょう!
そうすることで、自分の知識も深めることができますし英語でその知識を相手に伝えるとコミュニケーション力もアップすること間違いなし!
では早速見てみましょう。
ひな祭りの由来を知ろう
ひな祭りは、そもそも女の子のお祭りではなかったというのをご存知でしょうか?
それは何故なのか?
そもそもいつから、女の子のお祭りと言われるようになったのか。紐解いていきましょう。
今やひな祭りは、女の子の健やかな成長を願う行事と周知されています。
ひな祭りは「桃の節句」とも呼ばれ、ひな人形に桜や桃の花、雛あられや菱餅などを飾ったり、ちらし寿司やハマグリの料理を楽しむ節句祭りのひとつですよね。
そして忘れてはならないのが「ひな人形」ですよね。
今では3月になると、女の子がいる家庭ではひな人形を飾ります。
しかし、このひな人形がキーポイントなのです。
そもそも、このひな人形は人形に女の子の穢れを移し厄災を身代わりなってもらうという意味が込められているのです。
女の子の穢れを移し、身代わりになってもらうためだったので特に女の子のお祭りとして定義されているものではありませんでした。
では、ひな祭りってどこから伝わってきたのでしょう? これは、いくつか説があると言われていますがもともと、中国から伝わった「五節句」という行事のひとつ「上巳(じょうし)」が伝わったという説が有力な説となっています。
ここでいう、五節句とは
・3月3日の「上巳(桃の節句)」
・5月5日の「端午(菖蒲の節句)」
・7月7日の「七夕(星祭)」
・9月9日の「重陽(菊の節句)」
昔から季節の節目を意味する「節」のころは、昔から邪気が入りやすいとされていました。
五節句のひとつ上巳には、中国で川で身を清める習慣があったのですが、一方の日本では紙などで作った人形で自分の体を撫でて穢れを移し川に流すことで邪気祓いをする行事として広がっていきました。
人形を流して邪気をはらうこの風習が、現在でも残るひな祭りの行事「流し雛」のルーツと言われています。
身代わりに使っていた人形は、今でいう立派なひな人形ではありません。
顔は無く、小さなものでした。その人形で身体を撫で、穢れを移し祓うことで無病息災を願ったと言われています。
日本書紀にも、3月3日が上巳の節句と書かれています。
ここで少し余談!
ひな祭りといえば女の子。こどもの日には男の子のためにかぶとを飾ったりしませんか?
そんなこどもの日に関する記事を載せておくので気になる方はぜひ合わせて読んでみてください!
なぜ、今のひな祭りになったのか?
由来を知ったところで、何故今の形になっていったのかを紐解いていきましょう。
「上巳」が世間に広まる頃、平安時代の貴族の子どものあいだで「雛あそび」とよばれる現在のままごとに近い人形遊びが流行していたと言われています。
この「ひな」とは、小さく可愛らしいものという意味が込められているのですが、この人形遊びと「上巳」が結びつき今の「ひな祭り」の原型になったと考えられています。
時代が進むと共に人形作りの技術が発展し、立派な人形が作られるようになりました。だんだんと人形は川に流され、穢れを祓う物から家庭に飾るものに変わっていったそう。そして江戸時代に入り女の子のための行事として定着することとなったのです。
ひな祭りとして、世間に定着した江戸時代頃には、ひな人形がより一層豪華になったといわれています。
では、なぜ桃の節句と言われているのでしょうか?
ひな祭りは桃の節句といわれる理由として、中国の上巳の節句で桃の花が使われていたためだといいます。
中国では、桃の花には長寿や魔除けの力があると信じられており、昔から人々に親しまれてきました。
このことから、上巳の節句では桃の花のお酒や桃の葉のお風呂などで厄払いを行っていたそうです。
また、上巳の節句の頃は桃の花が咲く時期であったことも、桃の花が飾られる理由の1つだといわれています。
ひな人形について
由来が分かったところで、ひな祭りに関する疑問をいくつかご紹介し解説します!
Q1、ひな人形っていつから飾り始めるの?
昔から言われているのは、人形は厄払いの意味が込められていますので立春である節分の日を過ぎてから飾り始めるのが良いと言われているそうです。
長い間飾っておくことで、穢れや厄を移すと言われています。
しかし、正確な日にちなど決まりはありません。ですが出来るだけひな祭り当日より1週間前ほどから飾り始めましょう。
少しでも長い間、厄を祓ってもらえるようにするのが良いとされています。
Q2、早く片付けないといけないの?
よく、早く片付けないとお嫁にいけないなんて言われたことはありませんか?
これにも、言われるようになった理由があります。
何度もご紹介したように、そもそもひな人形は厄や穢れを移す身代わり人形でした。
少しでも長い間飾っておくべきとも言いましたが、長すぎるのも縁起が良くないとされていて、節句が終わったらすぐに片付ける家庭も多かったようです。
基本的には、ひな祭りが終わったら片付けるようにすると良いでしょう。
では、なぜお嫁にいけないなんていう話が出てきたのか。
ひな人形は、お内裏様とお雛様が対になって一番上段に鎮座しています。
実はこの2人は、天皇陛下と天皇皇后陛下を表しているとされており、結婚と幸せの象徴と考える人も多かったそうです。
早く片付ける=早くお嫁に行ける という考え方に結びついたと言われているので、その話が現代でも引き継がれてきたという訳ですね。
これも、人それぞれの解釈ですので早く片付けるのも、少し残しておくのもどちらでも構いません。
しかし、長く出しすぎには注意しましょう。
厄が戻ってくるかもしれませんよ?
ひな祭りの由来を英語で伝えてみよう!
ここからが本題!
日本語できちんと由来を学んだら、次は英語で外国の方にも伝えてみましょう!
日本古来からの風習なので、きっと興味を持ってくれること間違いなし!
難しい英単語を使う必要はありません。
簡単な英単語を使って、文章を作ってみましょう!
例を挙げる前に、キーワードを知っておきましょう。
・ひな祭り
Doll's Festival / Girl's Day
・桃の節句
(英語には、節句という単語がないため)
Peach Festival
・菱餅
Diamond-shaped rice cakes
・ひなあられ
Colorful rice cracker
・3月3日
March 3
・ひな人形
Hina-ningyo
※ひな人形という単語が無いので、日本語をローマ字で表すと良いです。しかし、どういった言葉なのかを説明する必要があるでしょう。
では、由来を簡単な文章で伝えてみましょう!
In Japan, we celebrate Hinamatsuri on March 3.
日本では3月3日にひな祭りというお祝いをします。
Hinamatsuri is an occasion to pray for young girls’ growth and happiness.
ひな祭りは、女の子の成長と幸せを願う行事です。
In Hinamatsuri, most families with girls display dolls called Hina-ningyo.
ひな祭りでは、女の子のいる家庭では、ひな人形と呼ばれる人形を飾ります。
It is said that Hina-ningyo takes away the bad luck of girls who own them.
ひな人形は持ち主の女の子の不運を取り払ってくれると言われています。
Hina dolls are wearing glittering kimonos.
ひな人形は、豪華な着物を着ています。
ひな祭りの食べ物についても、紹介してみましょう!
Hishimochi(Diamond-shaped rice cakes) and peach flowers are displayed together.
雛人形を飾って菱餅・桃の花などを供えます。
Chirashi-zushi is a kind of sushi with many scattered toppings such as salmon roe and sashimi on vinegared rice.
ちらし寿司は寿司の一種で、酢飯の上にイクラや刺身などのたくさんのトッピングが散らされているものです。
Hishimochi(Diamond-shaped rice cakes) is a rice cake colored in pink, white, and green and it is prepared only for Hina-Matsuri.
菱餅はピンクと白と緑色のお餅で、ひな祭りの時だけそなえられます
We eat traditional dishes like Chirashi-sushi, clam soup, diamond-shaped rice cakes, and sweet rice crackers on Hinamatsuri.
ひな祭りには、ちらし寿司、はまぐりスープ、ひし餅、ひなあられなど伝統料理を食べます。
長い文章もありますが、
それぞれの英単語は簡単なので
文章が長い = 難しい
という概念は、是非とも捨ててもらいたいと思います!
基本的な文法さえあれば、組み合わせることできちんとした文章になりますよ!
またまた少し余談!
日本の文化。お参りに関する記事をのせておきます。気になる方はぜひ読んでみてください!
まとめ
ひな祭りは、女の子のお祭りという知識しかなかった方にすれば、そういう意味があったの?!と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
筆者も、誕生日が3月でがっつり桃の節句に近い生まれなのですが全然知らなかったです。
そういった新しい発見、知識を増やしていくことで外国の方に紹介するときに、とても現実味を伝えることができると思います。
日本には、古来から素晴らしい習慣・風習や習わしがあるのでまずは自分の知識をしっかり入れ込んだうえで、簡単な英単語を紡いでいくことで文章になります!
基本的なSVO、文法を知っていれば組み合わせることも簡単にできますので、あまり難しく考える必要はありません。
知っている英単語をしっかり伝えることで、相手もくみ取ってくれますので、どんどん喋っていきましょう!
◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。