アメリカの小学校と日本の小学校との違いとは?小学生の学校生活を解説!

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今回のネイティブキャンプのコラムも、海外生活や留学、ワーキングホリデー、海外旅行に興味のある方にうってつけの情報が満載となっております。

ズバリ、今回特集していくのは「アメリカの小学校について」です!

日本で義務教育を受けた方は、世界の学校事情について詳しく知る機会はそれほど多くなかったのではないでしょうか?社会の授業や英語の異文化交流の経験の中でも、アメリカの小学校の1日の様子までを知ることができた方は少ないかもしれません。

そこで今回のコラムでは、アメリカ合衆国の一般的な小学校の様子について、詳しく紐解いていきたいと思います。具体的には、以下の内容について解説していきます。

1. アメリカの小学校の基本情報
2. アメリカの小学校の1日の様子と特徴
3. アメリカの小学校の授業内容と科目
4. アメリカの小学校の生活スタイル

将来、自分のお子さんをアメリカの小学校に通わせる予定のある方や、アメリカの小学校で先生をしたいと思っている方、教育関係者で世界の学校について興味のある方にはぜひ読んでいただきたい記事となっています。参考にしてみてください!

アメリカの小学校から始まる義務教育制度とは

日本の小学校に6年間通い、卒業をした人は、次のような疑問が浮かぶのではないでしょうか?

「海外、特にアメリカの小学校は何年生まであるの?」
「アメリカの小学生はどうやって学校まで通っているの?」
「アメリカの小学校の1日のスケジュールってどんな感じなんだろう?」
「アメリカの小学校ではどんな授業をしているの?」

このように、アメリカの小学校のシステムや教育制度、学校生活は日本とどれほど異なるのか、また共通している部分があるかどうかも気になるところですよね。

日本との違いとしてはじめにお伝えしたいことは、アメリカでは州ごとに義務教育制度が異なることです。日本では国が定める義務教育制度がありますが、アメリカでは小学校に何歳から入学できるかという年齢も州ごとに決められています

参考までに、アメリカで日本人が多く生活している州(2024年時点)を例に挙げて、各州で義務教育を受けられる年齢をご紹介します。以下の表をご覧ください。

義務教育年齢 条件によって開始可能な最低年齢
カリフォルニア 6歳~18歳 5歳
ニューヨーク 6歳~16歳 5歳
ハワイ 5歳~18歳 5歳
ワシントン 8歳~18歳 5歳
イリノイ 6歳~17歳 4歳

参考:National Center for Education Statistics (NCES) "Compulsory school attendance laws, minimum and maximum age limits for required free education, by state: 2020"

この表にあるように、要件を満たす場合に公立学校への入学が許可される年齢が義務教育年齢とは別に定められていることも、日本との違いのひとつです。

また、9月から始まる新学期に入学できる誕生日の区切りについては、地域によって異なります。(例:カリフォルニア州やニューヨーク州では12月1日ハワイ州では7月31日など)

アメリカの小学校では学年(Grade)についても地域によって違いがあり、6年制よりも5年制の小学校が多くなっています。この点も、6年生が最高学年になる日本の小学校とは異なる特徴です。

ここからはアメリカの小学校の特徴や授業内容、1日の様子などを紹介していきます。

アメリカの小学校の特徴

ここからはアメリカの小学校の特徴について、具体的に日本の小学校と比較しながら詳しくみていきましょう。ここを読めば、アメリカの小学校がどんなところなのかが大まかに理解できるはずです!

新学年はいつから始まる?

実は、日本とアメリカの小学校では新学期とされる時期が全く異なります。そして、世界的に見ても例外とされるのは実は日本の新学期なんです。

日本の小学校は4月に新学年がスタートし、1学期が夏休み前まで、2学期が8月下旬や9月上旬にスタートして、12月のクリスマス前後まで続きます。そして1月の年明けから3学期がスタートして、3月までが年度の一区切りになりますね。これを3学期制と言います。

このような日本の公立学校での学期の区切りは、実は世界的に見るととてもまれなシステムなんです。世界ではほとんどの小学校の新学期は4月にはスタートしません。

アメリカの新学期の開始時期はというと、9月1日。学年の終わりは、6月です。そのため、7月・8月のアメリカの夏休みには宿題がありません。日本の春休みも、夏休みほど多くの宿題はでませんよね。これは、次の学年に上がる前の年度の変わり目だからだと言えます。

小学生の通学方法

日本では、自分の家から学校まで歩いて通学することは当たり前ですよね。もちろん家から学校までの距離が遠すぎる場合や、越境通学している小学生は電車やバスで通う場合もあります。でも、共通しているのは、自分1人や子供たちだけでも普通に学校に毎日通っているということ。

しかし、アメリカでは子供1人や子供たちだけで学校に通学するのはもってのほか!理由は複数ありますが、例えば

「子供だけで登校させるのには犯罪などの危険に巻き込まれる可能性が高すぎるから」
「学区が広すぎる上、電車やバスが通っていない場合も多いから」
「1年間の中で気候が変わりすぎるから」

などがあげられます。アメリカの小学生は基本的に、保護者の送迎や、専用のスクールバスで通学することが一般的です。

体育の授業

日本では戦後から、体育の授業が週に数回行われるような教育の仕組みが出来上がっており、今もその指導システムは続いています。

しかしアメリカでは、体育の授業の数自体が日本よりも少ないと言えます。週に一回のみや多くても2回程度でしょう。

特に、日本の小学校で夏に行われることの多い水泳の授業はアメリカの小学校ではほぼありません。アメリカは国土が広く、子どもたちが海や川で泳ぐ機会は日本よりも少ないかもしれません。さらに温暖な地域なら、家や集合住宅にプールが付いていることも多いため、習い事としてのスイミングや学校での水泳の授業の必要性が低いと考えられます。

教科書

日本の公立の小学校では、文部科学省によって定められた指定の教科書が無償で配られます。しかしアメリカでは、教科書は学校からレンタルをするスタイルが多いようです。

そのため、学校で使っている教科書を家に持ち帰ることができません。特に低学年の子達は、先生が準備して配るプリント(ハンドアウト)を使ってその日の授業を受けることも日常的です。

以上、アメリカの小学校と日本の小学校の大きな違いをまとめてみました。いかがでしたか?

アメリカの小学生は1人や子供だけでは通学できないという比較的有名な話から、体育の授業の頻度、教科書はレンタルという意外なこともありましたね。

アメリカから日本に旅行に来た観光客が地下鉄や電車に乗っている際に、小さな小学生が1人で通学している姿を見ると驚愕するという話もよく聞きます。アメリカの通学システムや常識から考えると、そう思うのも当たり前と感じますね。

アメリカの小学校の授業内容と科目

アメリカの小学校では、どのような授業内容が扱われているのでしょうか?また、教えられている科目には日本との違いがあるのでしょうか?ここからはアメリカの小学校の指導教科やカリキュラムについて紐解いていきます。

時間割

アメリカの小学校では基本的に、時間割というものが存在しません。中学校や高校に入ると必ず時間割がありますが、小学校のうちは先生の裁量でフレキシブルに時間が変更されたり、整えられたりしています。

というのも、アメリカの小学校の時間割は各学校のスクールバスが学校に到着する時間によって異なってくるからです。

また、同じ学区内で小学校、中学校、高校と同じスクールバスを利用している地域もあります。その場合、小学校、中学校、高校で登校時間をずらす必要が出てくるのです。

基礎科目と曜日ごとの特別授業

アメリカの小学校では、読解、書き、算数の授業が必修の基礎科目として毎日行われます。

その他に、特別科目として決まった曜日に音楽、体育、STEM、図書、美術などの科目を専科の先生が指導します。この中のSTEMとは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)に注力する教育のことです。

時間割として学校で定められているのは上記の必修の3科目と特別授業、各学年に与えられたカフェテリアを使える時間のみである場合が多いです。理科や社会などの科目は各州の教育委員会が設定した時間をもとに授業が行われています。

アメリカの小学校の1日

アメリカの小学校に通う小学生は普段、どんな日常生活を送っているのでしょうか?

日本の小学生といえば、筆者が小学生の頃はまだ携帯電話もガラケーと呼ばれる形式のもので、自分のケータイを持っている友達もほぼいない時代でした。もちろんタブレットやスマートフォンなどはこの世に出ていません。朝学校に行って、授業を受けて、放課後は学校に残って友達と遊ぶか、習い事がある日もたくさんありました。

現代の日本の小学生たちは、住んでいる地域にもよるとは思いますが基本的に安全面を考慮して子供用のスマートフォンを持ち歩いたり、学校で1人一台タブレットが貸与されたりと、平成生まれの筆者の子供の頃には存在していなかったデバイスの出現によって全く異なる日常生活を送っているのではないでしょうか。

では、現在のアメリカの子供たちが通う小学校の1日は一体どのようなものなのか、一緒に探っていきましょう。

朝ごはんと登校

先ほどお伝えした通り、アメリカの小学生の通学方法は送り迎えかスクールバスです。起床した後、家で朝ごはんを食べて学校に向かう子もいれば、学校についてから学校で朝ごはんを食べることも可能です。

というのも、学校では朝の7時ごろからカフェテリアがオープンしており、親も仕事で朝ごはんをゆっくりと食べることができなかった日には、学校のカフェテリアのメニューから好きなものを選んで食べることもできるのです。無料で提供している学校もあれば、少額ですがお金を払って朝ごはんを食べることができる学校もあります。

バックパックは教室の外にかける

アメリカの小学校にはランドセルのように小学生専用のカバンを持つ習慣はありません。生徒一人一人が自分の好きなバックパックを選んで使います。学校についたら、教室の外についているフックや、ロッカーがある学校はそのロッカーに入れておきます。

授業開始!

その日の始業のベルがなると、授業がスタートします。

このベルの後に、学校の上級生の生徒がその日に行われるイベントやランチの内容、その日が誕生日の子の名前を読み上げます。そして最後に、「The Pledge of Allegiance」という儀式が行われます。

この儀式は、教室内にあるアメリカ国旗に体を向けて、右手を左胸に当て、クラス全員で決められたThe Pledge of Allegianceの文章を唱えます。

アメリカの公立の小学校のほとんどでこの儀式を行うことが義務付けられています。内容は、アメリカ合衆国の国旗とその共和国に忠誠を誓うものになっています。

多くの移民で構成されているアメリカ合衆国を一つの国としてまとめていくためには、このような儀式を行い「みんなで一つ」という意識を子供の頃から意識させることが大事なのでしょう。

授業自体は、基本的に個人で問題を解くようなものよりもグループ学習が多いです。そのため授業中はグループ活動で盛り上がってワイワイすることが多いですが、朝の読書やクイズの時間のように集中して静かに勉強に取り組むべき時間とのメリハリがつけられています。

おやつ休憩

アメリカの小学校では10分〜15分間のおやつ休憩なるものが存在します。日本では学校におやつを持ってくることができないので文化の違いを感じますね。このおやつ休憩の時間を「Snack Recess」と言います。

ランチタイム

ランチタイムには、実際にランチを食べる時間と、お昼休みの両方が含まれます。主に、ランチテーブルかカフェテリアでランチを食べます。家庭からお弁当を持ってきても、カフェテリアのものを食べても自由です。

日本のように、自分のクラスで班になって毎日一緒の班で給食を食べるという制度はありません。誰とどこでランチを食べようが自由なところが、アメリカの小学校の特徴です。

昼休みは日本と同じで、校庭にある遊具やボールなどで遊んだり、おしゃべりをしたり、自由に遊んでいい時間です。

1日の終わり

午後の授業を終えたあと、1日の終わりには先生から大事なお知らせや落とし物のお知らせ、宿題の確認が行われます。日本の小学校でいう「帰りの会」のようなものです。

最後の授業ベルがなる頃には、低学年は先生と一緒に学校の門や出入口まで歩いて行きます。スクールバスで帰る生徒はバス組のみで集まって、バスまで一緒に歩きます。保護者の送迎で帰る場合は、学校の外で待っている保護者のところへ直接向かいます。

基本的には毎日このような流れで、アメリカの小学校の1日は過ぎていきます。

▽参考資料
【アメリカ】小学校の一日の様子〜日本の学校との違いを体験! | 元気あめりか

まとめ

このコラムではここまで、「アメリカ合衆国の小学校について」をテーマに、現地の小学校の特徴について学んだ上で、小学校内での過ごし方や学んでいる科目、そしてアメリカの小学生の普段の生活スタイルについて紹介してきました。

いかがでしたでしょうか?

日本では当たり前だと思っていた小学校への通学の方法や持ち物、使用する教科書、持ってきていいもの、お昼ごはんの制度まで、思っていたよりも日本の学校制度とは異なる事柄が多くて驚いた方も多いのではないでしょうか?

日本とは異なる習慣や文化、歴史的背景のあるアメリカの小学校やそこに通う小学生の様子を知ることは、まさに異文化理解、国際理解へとつながるいい学びです。

英語を教える教員関係の方や、今後海外への移住や仕事で家族一同長期滞在をする予定のある方はぜひ、アメリカを含めた海外の学校制度について知る機会を得てみてはいかがでしょうか。

アメリカの小学校の良さや、通う場合に気をつけなければいけない点をしっかりと理解した上で、実際に自分のお子さんを通わせてあげられると良いですよね。

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