お参りを英語で説明してみよう!外国人向けに日本文化をご紹介

お参りを英語で、日本の有名なお寺や神社、ネイティブキャンプ

外国人の方に、日本文化について聞かれたことはありませんか?

私たちにとっては当たり前の日本文化も、いざ英語で説明するとなると、なんと説明すればいいか分からず戸惑ってしまうことがありますよね。

特に、観光地としても人気があるお寺や神社でのお参りする仕方については、外国人が疑問を持ちがちですから、しっかりと説明できるようになっておきたいものです。

そこで今回は、外国人向けに日本文化を紹介する英語、ということで「お参り」の英語表現についてご紹介したいと思います。

「お参り」の英語表現を知ろう!

それではさっそく、「お参り」とは何かを英語で説明する場合の表現について、レベル別に見てまいりましょう!

<初級編>

worship

「お参り」を表す基本ワードです。

海外で使われるときは「礼拝」を意味しますので、神に祈りをささげること全般に使える単語なんですね。

なお、“go”をつけて“go worship”とすれば「お参りをする」という意味になります。

<中級編>

visit the shrine
visit the temple

“shrine”は神社、“temple”は寺という意味です。
どちらにお参りするかで使い分ければ良いでしょう。

「神社/寺を訪れる=お参りする」ということですから、“visit(訪れる)”を使うだけでお参りのニュアンスを出すことが出来るんですね。

<上級編>

go and pray at a shrine
go and pray at a temple

ただ神社や寺を訪れるだけでなく、祈りをささげるということで“pray”が使われています。

より確実に「お参り」のニュアンスが伝わるフレーズです。

「お参り」についての話題で押さえておきたい関連ワード&フレーズ

続いて、お参りに関連するさまざまな事柄について、英語で何と言えばいいかチェックしてみましょう!

お宮参り
pray for the health of the baby at a shrine
→お宮参りは普通のお参りとは違い、赤ちゃんの末永い健康と幸せを願うものですよね。その点をしっかりと説明すると良いでしょう。

お遍路pilgrimage
→聞き慣れない単語ですね。「巡礼の旅」を表す単語ですので、お遍路を表すのに適切な言葉です。

初詣
the first shrine/temple visit of the year
→“first~of the year”で「年初めの~」という意味になります。その年で最初に何かをするときには幅広く使うことが出来るので、応用して使うこともできそうですね。

鳥居torii gate
→鳥居に匹敵する英語はありませんが、門を意味するgateをつけることでニュアンスが伝わりやすくなります。

参道an approach to a shrine
→approachは、どこかの場所に続く道、という意味があります。うしろにshrineを持ってくることで、「神社に続く道」ということで参道を意味することが出来るのです。

ひしゃくladle
→ひしゃくはladleと言いますが、すぐに思いつかない場合は”Hishaku”と日本語のまま表現しても問題ないでしょう。実物を見せながら説明できると一番いいですね。

賽銭箱offering box
→教会への献金などを表す”offering”という単語を使えば、お賽銭のニュアンスを出すことが出来ます。

お辞儀bow
→腰をかがめておじぎすることをbowと言います。神社やお参りの場面に限らず、お辞儀・会釈に対して頻繁に使われる単語です。

拍手clap
→clapと言うと、パチパチと拍手するイメージがあると思いますが、神社での拍手もclapと言います。

おみくじpaper fortune
→おみくじは海外にありませんが、フォーチュンクッキーならありますので、paperをつけてあげるだけでなんとなく意味は分かってもらえるでしょう。

おまもりcharm
→魔法やおまじないという意味のcharmが、おまもりを言い表すのにぴったりの単語です。ちなみに、日本語でも「チャーミングな笑顔」などと言ったりしますが、この場合のチャーミングは「(魔法をかけて)夢中にさせる=魅力的」というニュアンスから来ています。語源を知ると面白いですね!

ここでお参りに関連させて、「初詣」に関する記事を載せておきます。合わせて確認してみてください!


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「お参り」の注意点や豆知識を英語で教えてあげよう!

お参りをするときには、気を付けなければならない決まりやマナーがありますよね。

そこで、外国人がお参りにいくときに教えてあげたい、注意点や豆知識について英語で伝える練習をしてみましょう!

Please walk on the side of the path as it is considered disrespectful to the deities to walk in the middle.
(参道の端を歩いてください。真ん中を歩くのは神仏に失礼だと考えられています。)

→ここでは、参道を表すのにapproachではなくpathが使われていますね。ほぼ同じ意味合いで使うことが出来る単語です。また、神仏のことはgodと言ってもいいのですが、deityと言った方が日本の「神」を表すのには適切だと言われています。

We have to wash our hands to purify ourselves before making a prayer at the shrine.
(参拝する前に、身を清めるため手を洗わなければなりません。)

→ただ「洗ってください」と言うだけでなく、手を洗わなければならない理由まで説明してあげると納得が得られそうですよね。

ここで、手水舎で手を清めるときの流れを説明するフレーズを見ておきましょう!

Take a ladle with your right hand and wash your left hand.
(右手にひしゃくを持ち、左手を洗います。)

Switch the ladle to your left hand and wash your right hand.
(ひしゃくを左手に持ち替えて、右手を洗います。)

Switch the ladle to your right hand again, and pour water into your left palm.
(再びひしゃくを右手に持ち替え、左の手のひらに水を注ぎます。)

Rinse your mouth with the water.
(その水で口をゆすぎます。)

Hold the ladle vertically to wash it and put it back.
(ひしゃくを縦にして洗い、元の場所に戻します。)

→日本人でも一瞬「どうするんだっけ?」と迷ってしまうことのある場面ですよね。できれば横で実演して見せながら説明してあげると、理解してもらいやすいでしょう。

It's said that putting this smoke on yourself will heal that part of your body.
(この煙を体にかけると、その部分がよくなるといわれています。)

→浅草寺など、煙を体にかけている光景をよく見ますよね。どのようなご利益があるのかも含め、教えてあげるようにすると良いでしょう。

続いて、拝殿での作法を説明するフレーズを見ておきましょう!

<神社Ver.> ※拍手あり

Put some coins into the offering box.
(お賽銭箱に、コインを入れます。)

Ring the bell.
(鈴を鳴らします。)

Two bows, two claps and one bow.
(二礼二拍手一礼です。)

<寺Ver.> ※拍手なし

Stand in front, bow, and ring the bell.
(正面に立って、お辞儀をし鐘を鳴らします。)

Put some change into an offering box.
(お賽銭箱にお賽銭を入れます。)

Put both hands together and pray.
(手を合わせてお祈りします。)

Bow and leave.
(お辞儀をして下がります。)

お寺では拍手をしてはいけませんので、間違えて教えてしまわないように気を付けましょう!

またお寺と神社の違いに関する記事を載せておきます。合わせて読んでみてください!


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外国人から人気の高い神社・寺をチェック!

続いて、外国人観光客の方々に人気がある神社・寺をチェックしてみましょう!

外国人の友達が出来たら、「連れてって!」とリクエストされることもあるかもしれませんから、案内するときに使える英語フレーズも合わせてご紹介したいと思います。

〇伏見稲荷大社(京都府京都市)
Fushimi Inari-taisha shrine (Kyoto)

全国に約3万ある稲荷大社の総大社で、ハイキングを兼ねた観光先としても人気です。

It has the benefit of a huge harvest, prosperous business and safety of the family.
(五穀豊穣・商売繁盛・家内安全にご利益があります。)

Fushimi-Inari is famous for its "Senbon Torii".
(伏見稲荷は千本鳥居で有名です。)

There are about 10,000 torii gates on the grounds of the shrine.
(境内に約1万本の鳥居があります。)

→伏見稲荷と言えば、千本鳥居ですよね。真っ赤なトンネルのように見える鳥居に、興味津々の外国人は多いはずです。

〇厳島神社(広島県廿日市市)
Itsukushima shrine(Hiroshima)

厳島神社と言えば、日本三景の1つである宮島のシンボルですよね。世界文化遺産にも登録されていますので、大変人気があります。

Itsukushima Shrine is one of the Three Views of Japan.
(厳島神社は日本三景の一つです。)

The only shrine in the world to have been built over the surface of the sea.
(世界でも唯一の、海の上に建つ神社です。)

This shrine is built out over the sea, and the gods of the sea are the object of worship.
(この神社は海の上に建てられており、海の神を祭神としています。)

→神社が海に浮かんでる!と驚く外国人がとても多いので、その部分を強調して案内してあげると良いでしょう。

〇東大寺(奈良県奈良市)
Todai-ji temple (Nara)

東大寺と言えば、古都奈良を代表する寺院ですね。大仏のインパクトが強いため、外国人の方々にも人気です。

Todai-ji is famous for the Great Buddha statue.
(東大寺は大仏で有名です。)

The huge statue and a herd of deer around the precincts attract millions of visitors every year.
(巨大な大仏と、境内に棲息する鹿の群れが、毎年多くの観光客を楽しませています。)

→東大寺の説明に、鹿の話は欠かせませんよね!えさをやったり、写真撮影したりしている外国人観光客をよく目にします。

The width of the current building is approximately 33% smaller than that of the original structure, but it still ranks as the largest wooden structure in the world.
(横幅が三分の二に縮小されているものの、木造建築物として世界最大の規模を誇っています。)

〇三十三間堂(京都府京都市)
Sanjusangendo temple (Kyoto)

観音像で人気の三十三間堂も、外国人観光客に人気の場所です。

Sanjusangen-do is very famous for its huge number of images of Kannon, the deity of mercy.
(三十三間堂は、慈悲の神である観音像が多数並ぶことで知られています。)

The Japanese word "Sanjusangen" means "33 spaces between wood columns," that is to say, 34 wood columns are lining and supporting the main hall.
(日本語の「三十三間」という言葉は、「木製の柱の間にある33のスペース」を意味します。つまり、34本の柱が本堂を支えているのです。)

Write your wish on this candle and the Buddha will make it come true.
(このろうそくにあなたの願い事を書いてください。仏様がかなえてくれますよ。)

→三十三間堂の回廊では、ろうそくに願いを書くようになっていますので、通る時にこの説明を添えると良いでしょう。

「お参り」の英語表現を知って、外国人の友達に説明してみよう

「お参り」の英語表現についてご紹介してまいりました。参考になるものはあったでしょうか?

海外の方は、
日本の神社やお寺に興味津々です。

どんなご利益があるのか、どんなところが観光客に人気なのかなど、スムーズに説明できると大変喜ばれますので、海外の方をアテンドする前には使えるフレーズをチェックしておくと良いでしょう。

また、ご存知の通り神社やお寺では知っておくべきマナーがたくさんありますよね。

慣れない日本にやってきて、厳しいマナーがある場所を訪れる時、海外の方々は不安でいっぱいです。

とはいえ、私たち日本人ですら、正確にマナーが理解できていない部分もあるかもしれませんね。

まずは、基本のマナーをしっかりと理解し、次にそれを英語で説明できるように練習しておきましょう!