request/demand/requireの違いとは?使い方を解説!

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みなさんは、普段英語を勉強していて、「同じような意味を持つ単語がいくつもあって、使い分けが上手くできないな……」と悩むことはありませんか?英語では、ひとつの言葉に対して、ニュアンスに応じてさまざま単語が使われることがあります。コアイメージを理解していないと、混乱してしまうこともしばしば。

そこで、今回の記事では、「要求する」を意味する代表的な単語である「request」「demand」「require」の違いをご紹介します。それぞれ、細かな意味やニュアンス、使い方を丁寧に解説していきます。また、あわせてそのほかにもある「要求」に関連する表現もご紹介します。

それぞれ例文とともにわかりやすく解説していきますので、ぜひそれらの例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

Requestの意味と使い方

まず、「request」は動詞で「懇願する、要請する、頼む、願う」、名詞で「頼むこと、要請、依頼、請求、依頼文(書)、要求書」という意味があります。日本語でも「リクエストする」「リクエスト曲」のように日常会話で使われるため、なじみのある単語ではないでしょうか?

「request」は、特に何かを「丁寧に頼む」や「正式に要請する」といったニュアンスがあります。ビジネスシーンでも使える丁寧な表現です。

ただし、「I request~」のように使うとやや当たりが強い印象を与えますので、人に何かを依頼する際は「would (you) like to」「Could I」など、クッション言葉となる表現と組み合わせて使うことをおすすめします。ちなみに、「on request(要請に応じて・依頼があり次第)」というイディオムもあります。

This urgent meeting was requested by the Japanese government.

この緊急会合は日本政府の要請によるものでした。

I'm sorry for such short notice, but could I request a day off tomorrow?

急で申し訳ないのですが、明日休みを取っても良いですか?

I don't think the customer's request was reasonable.

お客様の要求が合理的だったとは思いません。

They filed a request for more information regarding the case.

彼らは、この件に関する詳細な情報を求める要請書を提出しました。

I will send you a copy of my book on request.

お申し込みがあり次第、私の本のコピーをあなたにお送りします。

Demandの意味と使い方

「demand」は動詞で「求める、要求する、説明を求める、強く尋ねる、必要とする」、名詞で「要求、需要、注文、負担」という意味があります。

動詞で使われる場合、「強く要求する」「即座に求める」「正当な理由で要請する」などのニュアンスが含まれます。文脈にもよりますが、強制的・高圧的な意味合いになることも。要求する側に権利があり、要求された側は応じなければならないような場合に使われます。

「request」と比べると丁寧さを欠く表現ですので、使う場面には少し注意が必要です。

They demanded an explanation from their boss.

彼らは上司に説明を(強く)求めました。

The mother demanded to see a lawyer.

母親は弁護士との面会を要求しました。

The workers made a demand for improving the working environment.

労働者たちは労働環境の改善を要求しました。

She called the head office and demanded the reason.

彼女は本社に電話し、理由を問いただしました。

The customer demanded to speak to the shop manager.

その客は店長と話すことを要求しました。

Requireの意味と使い方

「require」は動詞で「必要とする、義務づける、要求する、命ずる」という意味があります。特に、何かの必要性があって要求する、特定の物や行動を求めるというニュアンスがあります。権利や職権、法律や規則などによって、公的に求めるようなシチュエーションで使われます。

This situation requires urgent action.

この状況には緊急の対応が必要です。

This job requires previous experience in a similar industry.

この仕事には類似業界での経験が必要です。

To pay income tax is required by law.

所得税の納税は法律で義務付けられています。

The position requires a high level of leadership.

高度なリーダーシップが求められる立場です。

These types of dogs require a lot of care and attention.

この種の犬には、多くの世話と注意が求められます。

その他にもある「要求」に関連する表現

続いて、「要求」に関連する表現をいくつかご紹介します。こちらも覚えておくと役立つものばかりですので、ひとつひとつチェックしていきましょう!

Claim

「claim」は動詞で「要求する、主張する」、名詞で「主張、要求、請求」などの意味があります。話し手に当然の権利があって何かを要求する、当然のこととして何かを求めるというニュアンスがあります。

A lot of people claimed credit for the new idea.

多くの人々がこの新しいアイデアの手柄を主張しました。

She claimed compensation for the damage.

彼女は損害の賠償を請求しました。

The three brothers claimed a right to inherit their father’s assets.

3人の兄弟は父親の資産を相続する権利を主張しました。

The victim claimed compensation from the government.

被害者は政府に補償金を請求しました。

The workers claim the right to pay rise.

労働者は賃上げの権利を主張しています。

Ask for

ここまでご紹介してきた英語表現のなかでも、特に口語でよく使われるのが「ask for」です。「求める、頼む、お願いする」といった意味があります。

He often asks for extra cheese on his pizza.

彼はよくピザに追加のチーズを頼みます。

She asked for help.

彼女は助けを求めました。

I am writing to ask for your help in finding a good hotel in Edinburgh.

エジンバラで良いホテルを探していて、手伝ってほしいのですが。

Sorry, but you were asking for it.

申し訳ないですが、自業自得です。

You asked for it.は決まった英語のフレーズで、「自業自得」を意味します。「自分がそれを求めた」「自分がこうなるようにした」「あなたの行動がトラブルを要求している」といった意味が転じて、「自業自得」を表しています。

Beg

「beg」「懇願する」という意味があります。欲しくてたまらないものなど、強い要求や、すぐに何かをしてほしいという即座の要求などに対して使われます。

I know you are too proud to beg.

あなたはプライドが高すぎて懇願することができないのは知っています。

He begged for food.

彼は食べものをせがみました。

Oh, I'm begging you.

お願いですから。

My daughter begged me to read the story again.

娘はもう一度この物語を読んでほしいと私にせがみました。

She begged that I would forgive her.

彼女は私に許してほしいと懇願しました。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、「要求する」を意味する代表的な英語表現である「request」「demand」「require」の違いをご紹介しました。また、あわせて覚えておくと便利な「要求」に関連する英語表現も解説しました。

それぞれの単語・フレーズを適切な場面で使い分けることで、ネイティブからも「お、この人はボキャブラリーが豊富だな」と感心されるはずです。

今回ご紹介したフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

また、今回学んだ「要求する」に関する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。

今回ご紹介した「要求する」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、ビジネスシーンや日常生活などで、何かを「要求する」シチュエーションを想定して会話の練習をしても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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