メールやSNSで使われるスラング一覧!使用頻度で使い分けよう

メールやSNSで使われるスラング一覧!使用頻度で使い分けよう

メールやSNSで使われる略語やよくわからない言い回し。英語をある程度勉強した皆さんでも外国人とSNSやメールでの会話中に登場するこのスラングにびっくりされた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、初めて見ると「???」と疑問が渦巻く、SNSの投稿や外国人とのメールのやり取りの中で使われるスラングをまとめて紹介します。

よく目にするものやそれほど使用頻度の高くないものなどさまざまですが、こうした表現を覚えて、日常的なナチュラルな会話を実践してみてはいかがでしょうか。生な英語を身につければ、コミュニケーションもより楽しくなりますよ。ぜひ、スラングの英語一覧をお役立てください。

 

頻繁に使われるスラング

 

メールやSNSでよく使われるスラングにはまず「略語」が多くあります。

また、SNSスラングのような略語以外にも、一見普通の単語や文章のようですがそのまま文字通りとらえてしまうとうまく意味が合わない言い回しもあったりします。

例えば、おはようの英語good morning/morningのスラングには、Rise and grind/You’re up bright and early/などなんとかイメージできるものから、Look at what the cat dragged inと知らないければ絶対におはようの意味を想像できないものから多くあります。

では、スラング一覧を順番に見ていきましょう。

 

1:頻繁に使われる略語

 

外国人とメールやTwitterやFacebook、Line、オンラインゲームなどでチャットをしていると出て来るよくわからない略語に(英語のスラングでSNSに使われる言葉)「?」となったことはありませんか?

例えば、「OMG」や「FYI」「asap/ASAP」「TGIF」などです。ちなみに英語で略字のことを「abbreviation」と言います。

最近はスマホの機能も向上して文字を打つのがラクになっていますが、それでも略語はかなり頻繁に利用されています。

略語を使うことで、なんとなく親密感みたいなものがわいてくる、という面もあるようです。ただ、よりメッセージを強調したい時は、略さないで言葉を送る人もいるようです。

スペルを全て書かずに略語にするのは、もともとは、限られた文字数の中でメッセージを素早く送るためという理由もあったようです。

また、例えばアメリカではかつてメッセージを送ることができる携帯電話が登場した時、文字一つひとつが課金対象だったため、言いたいことを簡潔にしてメッセージを送らないとお金がかかってしまうということも影響したとか。

よく使われる略語はものすごくたくさんあります。

ここでは、実際に私が使った経験のある、一般的によく使われていると思われる略語をご紹介します。

 

OL/lol:大爆笑だ、大笑いだ

 

「(I'm)laughing out loud.」 が省略されたものになります。

「laughing」「out」「loud」のそれぞれの頭文字を取って「LOL(またはlol)」です。一般的な読み方は「ロル」や「エルオーエル」ですが、実は決まった読み方はないようです。

また「lolololololol」と繰り返すことで強調を表したりします。「lol」の代わりに「HAHAHAHA」を使う人もいます。日本語で文末に「(笑)」または「(草)」「www」をつけるようなものですね。ネイティブがSNSやメッセージによく使う英語スラングです。

It's so funny! lol
(それ、ホントに面白い。笑)

I got off at the wrong station. lol
(違う駅で降りてしまった。笑)

 

K:OK、いいよ、いいとも、了解

 

「Okey」が省略されて「K」だけになったものです。

A:"CU@8"(じゃ、8時に会おうね!)
B:"K"(了解!) 

例文で登場した「CU@8」は「See you at 8:00.」の略語です。

メールやSNSで使われるスラングには、今回紹介しているようなフレーズの頭文字を略して使うもの以外にも、「CU=See you」「You are=UR」などのように、いくつかの文字で発音を再現するパターンがあります。

OKと一緒に、これもよく使うありがとうThank you/Thanksが「Ta(タ)」もぜひ覚えましょう。

 

BTW:ところで、ちなみに

 

by the way」の略になります。

"BTW, any plans for 2day?"
(ところで、今日、何か予定ある?)

「2day」は「today」の略語です。他にも「tomorrow」は「2moro」「tmrw」、「tonight」は「2night」と略したりします。

 

OMG:どうしよう!なんてこった!げっ!

 

Oh, my God./Oh, my Goodness./Oh, my gosh.」などの略です。

よく見かける略語です。しかし私はネイティブスピーカーの友人から、「God(神)」は唯一無二の存在でるという考え方から、むやみに「Oh, my God.」と言わないと指摘されたことがあります。

相手によっては不快に思うかもしれませんので、もし略さない場合は「Goodness」や「gosh」の方がいいかもしれません。

"OMG, I can’t wait to go to the party tmrw."
(どうしよう、明日のパーティー楽しみすぎる!)

 

FYI/f.y.i./F.Y.I.:ご参考までに、参考情報として、ちなみに

 

情報を追加するときに使うのが「FYI」。「for your information」の略で「ご参考までに」という意味になります。

"FYI, today is my dad’s birthday."
(ちなみに、今日はお父さんの誕生日だよ。)

また「guidance」をつけた、「for your information and guidance」を略して「FYIG」という略語もあります。意味は「情報および指針として」「ご参考までに」と、ほぼ「FYI」と同じ意味になります。

 

TGIF:やっと金曜日だ!花金だ!金曜日ばんざい!

Thank God, it's Friday!」の略で、週末を迎える解放感と喜びを表したものです。花金を喜ぶのは日本人も外国人も一緒ですね。

"TGIF! How about a drink?"
(やっと金曜日だ!一杯どう?)

 

2:その他わかりにくい略語

 

もはや「暗号?」としか思えないような略語、あるいは当て字のようなものもいろいろあります。

 

gr8/GR8:素晴らしい、そりゃすごい!やった!良かった!

 

Great!」の略です。

"UR GR8!"(あんた最高!)

 

WYD:何してんの?

 

What You Doing?」の略ですが、そもそもこの文章でも「are」が省略されています。 

"Hey! WYD? How about getting some lunch?"
(よお、何してる?ランチでもどう?)

 

HMU:連絡ちょうだい

 

Hit Me Up」の略語になります。

私は、以前、「HMU」だけメッセージで来たり、メモに残されていたりしたことがあって、最初は何だかわかりませんでした。「Hit Me Up」自体がくだけた表現なので、HMUがこの略だと知った後も、その意味がしばらくわかりませんでした。

"HMU on my cell phone."
(携帯に連絡ちょうだい。)

 

TBH:正直言って、ぶっちゃけて言うと

 

To be honest」の略語です。

"TBH, his joke is always dull.
(ぶっちゃけて言うと、彼のジョークは面白くない。)

 

TFTF:フォローありがとう

 

Thanks for the follow」の略語です。Twitter で使用され、フォローしてくれた時にメッセージを返す際に使われています。

"TFTF! Pls check out my blog too!"
(フォローありがとう! 私のブログもチェックしてね!)

 
「Pls」は「Please」の略語です。

 

IMHO:私のつたない意見としては、私の愚見では

 

In my humble opinion」の略語ですが、謙虚な表現になります。次に紹介する「IMO」よりも丁寧で謙虚な表現であるとされています。

"IMHO, she should study English harder."
(私の愚見では、彼女はもっと一生懸命に英語を勉強するべきです。)

 

IMO:私の考えでは

 

In my opinion」の略語です。しかし、上から目線の偉そうなニュアンスが感じられることもあるため、使用を避ける人もいるようです。

"IMO, this movie sucks, IMO."
(私が思うに、この映画はつまらない。私が思うにね。)

 

TYVM/tyvm:どうもありがとう、本当にありがとう

 

Thank you very much.」の略語です。ちなみに「Thank you.」だけだと「TY/ty」になります。

A:"TYVM, You've been very helpful."
(本当にありがとう、とても助かった。)
B:"Nvm!"
(気にしないで)!

「Nvm」は「Never mind.(気にしないで)」の略語です。

 

年代によって使用頻度が異なるスラング

 

 

略語は幅広い世代の人たちに使用されています。ただ、世代や年代によって、好んで使われるものが少々異なるようです。

ちなみに略語を多く生み出しているのは、1980年から1990年代前半に生まれたミレニアル世代、または1990年代後半から2010年代にかけて生まれたデジタルネイティブ世代であるGen Zers(ジェレネーションZ)世代と言われています。

 

小中高時代に友達と使う略語

 

大人になってからはあまり使わず、小学校・中学校・高校時代に友達とよく使うという略語があります。

 

PAW:親が見ている

 

Parents are watching」の略語です。

A:"Hey, What’s up? Are you there?"
(おいどうした?何黙ってんだよ。)
"B:PAW!"
(親が見ているんだよ!)

また、「PAH」というものもあります。PAH:親が帰ってきた、親が家にいるは「Parent at home」の略語です。

A:"I’ll come to your house."
(そっちに遊びに行くよ!)
B:"No, PAH!"
(だめだ、親が帰ってきた!)

 

TTYL:また後でね

 

Talk to you later.」の略語ですが、大人になってからはあまり使わず、中学校や高校時代に友達と使ったと言う人が多いようです。

A:"I gotta go. TTYL."
(行かないと。また連絡するわ。)
B:K.
(了解。)

ちなみに「gotta(ガダ)」もスラングです。

これは「(have) got to」が短縮したものです。同じような短縮で、「going to=gonna(ガナ)」「want to=wanna(ワナ)」「have to=hafta(ハフタ)」などもあります。

これらは日常的によく使われているので、発音を覚えておくと聞き取りがラクになるメリットもあります。またこのように発音するとネイティブスピーカーぽくなりますよ。

 

ビジネスなどでも使用する略語

 

略語は若い世代や友達とだけでなく、ビジネスの現場でもメールなどで使われます。

先に紹介した「BTW:ところで、ちなみに」や「IMO:私の意見では」「FYI:ご参考までに」「TGIF:やった金曜日だ!」などはビジネスでも使われています。ここでは、実際に私が見かけた、ビジネスシーンで使われる略語をご紹介しましょう。

 

asap/ASAP/a.s.a.p.:できるだけ早く

 

as soon as possible」の略語です。

"Can you call me back ASAP?"
(できるだけ早く電話かけ直してください。)

 

RSVP:出欠のお返事をください

 

もともとはフランス語の「repondez s’il vous plait」の略語です。会議やレセプションなどへの出欠確認をしたい場合、返信を求める際によく使われる略語です。

"They asked us to RSVP by Tuesday."
(火曜日までに返事をするように言われた。)

 

TBD:未定、未確定、未決定

 

現在未決定だが、将来決定するという「to be determined」の略語です。

Price: TBD価格:未定

 

TBC:確認中

 

to be confirmed」の略語です。これはすでにほぼ決定しているが、最終確認がまだ取れていないといった意味になります。

Details of the schedule are TBC.(スケジュールの詳細は確認中。)

 

TBA:後日発表、後日報告

 

すでにほぼ決定はしているが、発表はまだできる段階ではないといった意味の「to be announced」の略語です。

"The time is TBA."(時間は追って連絡します。)

 

EOB:終業時間までに

 

end of business day」の略語。期限を切ってその日の就業時間までに連絡がほしい、書類を仕上げてほしい、といった時に使います。

他にも同じ意味の言葉に「COB(Close of Business)」「EOD(End of Day)」があります。

"Can you send us the documents by EOB tomorrow?"
(書類を明日の終業時間までに送ってもらえますか?)

ビジネスシーンにもよく登場する略語ですが、こうした略語を上司や取引先などにやみくもに使うと相手によっては不愉快に感じるかもしれませんのでご注意を。

 

ニュース英語の略語

 

インターネットで英語ニュースを見ているとよく見かける略語があります。

 

ICYMI: 再掲、もしあなたが見逃した場合に、見逃した人向けに

 

in case you missed it」の略語です。以前投稿した情報に対して、再度注目を集めることを目的とするなどの場合に使われます。

ICYMI: the year's top-10 news stories
再掲:今年の10大ニュース

 

 

略語と一緒に使われる顔文字もチェック!

 

略語と一緒に顔文字とも呼ばれる絵文字Emoticonも使われます。英語の絵文字が日本の絵文字と違うのは、横向きとなっていること。例えば笑っている表情の絵文字は、日本語では「(^^)」ですが、英語では「:)」のようになり横向きになります。ちなみに絵文字は英語圏では「emoji」という英語になっています。

     
  • 「嬉しい」:)
  • 「すごく嬉しい!」:)))
  • 「満面の笑み」☓D
  • 「悲しい」:(
  • 「すごくがっかり」:-C
  • 「怒っている」>:(

などなどいろいろあります。

"I've passed the Eiken grade 1 test! :)))"
(英検1級に合格した!すごく嬉しい。)

 

"I bought lottery tickets, but I did not win. :-C"
(宝くじを買ったけど当たらなかったよ。すごくがっかり。)

 

略語以外の、メールやSNSによく登場するスラング

 

略語以外のスラングも多くあります。そのまま文字通りとらえると意味がよくわからなくなってしまいます。以下はよく目にする、覚えておくと便利な表現です。

 

It’s raining cats and dogs.:どしゃぶりだ。

 

猫と犬の雨が降っているわけではありません。「雨が激しく降る」「大雨が降る」などの時にこの表現をします

A:"Look at the rain out there!"
(ちょっと外の雨見てみて!)
B:"Wow!! It’s raining cats and dogs!!"
うわあ、ひどい土砂降りだ!

 

You bet!:どういたしまして

 

「ありがとう」と言ったら、返事は「どういたしまして」です。英語で表すと定番表現は「You are welcome.」しかし時には「賭ける」という意味の「bet」を使って「You bet!」で返されることがあります。

A:Thank you Nancy.
B: "You bet!"
どういたしまして!

 

cool:かっこいい、最高、イカすなあ、すげえ

 

coolは「冷たい」という意味だけでなく「かっこいい」という意味でも使われます。

It's so cool.(すげえなあ。)

 

lit:すげーよかった、まじやべえ

 

若者の間でよく使われている語です。先に紹介した「awesome」に似た言葉です。
 

That party was lit!
(あのパーティ、まじやばかった。)

 

bad:よい、すばらしい、イケてる

 

主にアメリカのスラングです。元々はアフリカ系アメリカ人やジャズミュージシャンなどの間で使われていたのが始まりだとか。

"He is sooooo bad, isn't he?"
(彼ってチョーイケてない?)

 

hit the road:そろそろ出かける

 

そのまま訳すと「道を打て」ですが、「出発する」「もう行かなきゃ」「急げ!」などの意味にもなります。

"Shall we hit the road?"
そろそろ出発しませんか?

 

スラングのまとめ

 

いかがでしたか?

英語のSNSやメールの中には、教科書で習わない一見暗号のような略語や、見た目は簡単そうなのに意味が難しい表現があふれています。より楽しい、深いコミュニケーションをするためにも、学校英語だけでないリアルな英語を知ることが大切です。

英語のスラング、メッセージやSNSで機会があれば使ってみてくださいね。

ただスラングの中には砕けすぎていたり、下品な意味のものも多くあります。よく耳にするスラングだからといってニュアンスや背景を知らないで使うと、相手を不快にさせたり、不信感を持たれてしまうなんてこともあり得ますので注意が必要です。
   
では皆さん、今回はこの辺で。BFN, Have a good day : )

「BFN」は、「bye for now」の略語で「じゃあ、またね」という意味の言葉です。「B4N」とも書かれたりしますよ。