寺と神社の違いって?英語で外国人に説明してみよう!

寺と神社の違いを英語で説明、寺と神社のおすすめ、ネイティブキャンプ

寺・神社。
この2つを英語で表現することってなんだか難しいですよね。

寺=temple

であることはなんとなくわかるのですが、神社という英単語がどのような単語か覚えられないのは私だけでしょうか?

ここでは英語で寺や神社についての説明ができるように、例文を紹介していきます。そのついでに日本人でもわからない寺と神社の違いについても説明していきますので、一緒に覚えていってくださいね。

寺・神社を英語で伝えよう

日本には寺と神社があります。それぞれを英語で以下のように表現します。

寺=temple
神社=shrine

本来の英語の意味を考えていくと「temple」で、寺も神社も言い表すことができるようですが、同じ単語だとよくわからなくなるため、単語を分けていると言います。

教会=church
モスク=mosque

キリスト教の教会は「church」で、イスラム教の礼拝堂であるモスクは「mosque」と言います。

寺と神社の違いを英語で表現

寺と神社の英単語はお伝えしましたが、
「そもそも寺と神社ってどのような差があるの?」という方もいますよね。

私もつい最近までは、この違いがあまり良くわかっていませんでした。

そしてこの違いがわかると、海外の観光客などに日本文化を伝えられるようになります。
自国の文化がわかると海外の人との会話が楽しくなりますよ。

ぜひ以下を参考にしてください。

寺と神社の違い

寺と神社の違いは、仏教であるか神道であるかの違いになります。

仏教はインドの釈迦を開祖とする宗教で、西暦552年に伝来したとされています。

一方神道には、教祖や開祖、教えなどは存在せず、日本の神をまつっているのが神社ということになります。

例文)
・寺は仏教で、神社が神道。
The temple is used for Buddhism and the shrine is used for Shinto.

Buddhism「仏教」
Shinto「神道」

正直この一文で寺と神社の違いは、「宗教の違いなんだ」と伝わりますし、何より一番わかりやすい文章でしょう。

しかしこれだけでは、本当の意味で寺と神社の違いを詳しくは説明できていません。

寺とは?

寺は仏像がまつられ、お坊さんが修行などを行う場でもあります。

日本には552年に伝わり、1000年以上前では神道との意味分けがはっきりしていました。

寺の特徴の一つに、墓地を保有していることが多いのも特徴の一つでしょう。

また日本仏教の開祖は聖徳太子と言われていて、世界最古の木造建築物に法隆寺があります。

さらに仏教は、神に信仰するという考えがないことです。現代では仏像を神のようにあがめていますが、もともとは何かに信仰するという考え自体がありません。

まず仏教の中では、神は一つの生命体とされているだけです。
ここが他の宗教とは大きく違うところであり、面白い部分でもありますね。

例文)
・仏教が日本に伝わったのは552年のときです。
Buddhism was introduced to Japan in 552.

introduce「紹介する」という意味だが、何かが伝来するという意味の場合は「be introduced」とするのが一般的。

・日本の仏教の開祖は聖徳太子と言われていて、日本では有名な人物です。
The founder of Japanese Buddhism is said to be Shotoku Taishi, and is a famous person in Japan.

founder「開祖、創始者」

・日本のお札には聖徳太子が使われたことがあります。
A Japanese bill has been used by Shotoku Taishi

bill「紙幣」

・仏教では神は生命体とされている。
In Buddhism, God is regarded as a life form.

regarded as「〜と見なされる」
life form「生命体」

・法隆寺は世界最古の木造建築で、世界遺産にも登録されています。
Horyuji is the world's oldest wooden structure, and is also registered as a World Heritage Site.

structure「構造、作り」
register as「登録する」
World Heritage Site「世界遺産」

日本で有名な寺院
・法隆寺:Horyuji
・東大寺:Todaiji
・清水寺:Kiyomizu-dera

有名な寺はたくさんあります。特に京都には寺が多くあり、金閣寺は世界的にも知名度が高いです。

神社とは?

神社とは、寺とは違い神をまつるところを言います。この神をまつっている考えが仏教との大きな違いになります。

神道には、教祖や開祖も教典もありません。
伝来したものではなく、日本古来から人間が育んできた中で作られていったものでもあります。

神道の考え方の一つに、全てのものに神が宿っているという考えがあることも有名ですよね。

それが八百万の神(やおよろずのかみ)と呼ばれるものです。また天皇皇族は神道とのつながりが深く、神の血を引いているとされています。

日本各地で開催されるお祭りは神道によるものです。神道は日本人の生活に強く密着しているとも言えますね。

例文)
・神々は神社に祀られています
The gods are enshrined within different shrines

enshrine「祀る」

・神道は教祖や開祖、経典もありません。
Shinto has neither a guru, nor a founder, nor a scripture.

neither nor「〜もない」
guru「教祖」
founder 「創始者、開祖」
scripture「教典」

日本で有名な神社
・伊勢神宮:Ise Jingu
・厳島神社:Itsukushima shrine
・伏見稲荷大社:Fushimi-Inari Taisha

京都は日本の観光地の中でも有名なため、伏見稲荷大社には多くの外国人が観光にきていますよね。

寺について英語で深掘り

寺と神社で参拝の方法が違います。
よく聞く「二礼二拍手一礼」は神社で行うもので、寺ではNGです。寺での参拝方法や寺ならではの座禅について、ここでは深掘りしていきましょう。

寺での参拝方法

寺では「二礼二拍手一礼」はしません。
「合掌して一礼」だけです。

日本人でも曖昧ですので、ここは注意ポイントとして覚えておきましょう。

【参拝方法】
・寺ではお金をお賽銭箱に入れたら、手を合わせて祈願します。最後に一礼します。
In the temple, when you throw money into the offertory box, put your hands together and pray before taking one final bow.

offertory box「賽銭箱」
put one’s hands together 「手を合わせる」
bow「お辞儀」

英語にするとかなり難しいですね。

また「money」だけでなく「small money」とした方が良いかもしれません。

お賽銭の相場を知らない人だと、たくさん払う必要があると勘違いする可能性もありますから。

座禅

座禅と組むのは、神社ではなく寺ですよね。
寺の特徴の一つでもあります。

座禅は禅の修行の一つで、座布団の上であぐらを組み精神統一することです。精神が乱れたり邪念が入ったりすることで体が動き、僧侶に肩を叩かれます。

これを警策と言います。

スティーブ・ジョブズが禅に興味を示していたこともあり、外国人が日本に来て座禅を体験する人も多いと言います。

そのため日本には座禅が体験できるお寺も多く存在していますよ。

例文)
・座禅は禅の修行の一つです。
Zazen is one of the training practices of Zen.

training「修行」

・座禅は座布団の上で静かにあぐらをかき瞑想します。
Zazen meditate by sitting still and cross-legged on the cushion.

medicate「瞑想する」精神統一するとも言い換えられる
sit cross-legged「あぐらをかく」still は静かに座るという意味
cushion「座布団」

・日本には座禅の体験ができる寺がたくさんあります。
There are many temples in which you can experience Zazen in Japan.

experience「経験する」

【外国人が座禅できる寺】

外国人が座禅に興味を持っていても昔はなかなか体験できるものではありませんでした。

もちろん日本語がわからない外国人が日本の座禅をやっているお寺を探すのは至難の技ですよね。

しかし最近では、座禅を体験したい人向けに英語のホームページも開設されています。

そして調べてみると意外なことに、ものすごい数のお寺が外国人の座禅体験を受け入れていたのです。

2019年6月25日の検索結果は東京だけで371件もヒットしました。
そんなにお寺があることにも驚きですね。

※座禅体験が検索できるサイトはこちら

寺と神社の違いがわかると英語も楽しくなるまとめ

寺=temple
神社=shrine

というのは知っている人も多いと思います。しかし寺と神社にはどのような違いがあるのか知らない人は多いのではないでしょうか?

寺と神社は宗教が違いますので、根本の部分に差があります。

そしてこの差がわかると、外国人にいろんな説明ができるようになりますね。
例えば神を信仰しているのかどうかや参拝の方法です。

特に私たち日本人でも、寺と神社の参拝方法の違いまでしっかりと区別できている人は少ないでしょう。

間違った日本文化を海外の人に教えないためにも、日本文化のことはしっかりと覚えるようにしましょう。
そうすることで、外国人との会話も楽しくなりますよ。