period / age / eraはどう違うのか?「時代」を表す正しい使い方

period、age、era

みなさんは、「時代」という日本語を英語にするときに、どんな英単語を頭に思い浮かべるでしょうか?人によってさまざまだとは思いますが、代表的なものが「period」「age」「era」の3つの英単語ではないでしょうか。

では、この「period」「age」「era」、みなさんは違いや使い分けをご存じでしょうか?そこで、今回の記事では、「period」「age」「era」の違い、それぞれの単語の意味と使い方を、例文をたくさん用いてご紹介したいと思います。

ぜひ、今回ご紹介する内容、および例文を参考にして、みなさんの英語力アップにつなげてみてくださいね!

period・age・eraの違い

日本語では一言で「時代」と表現できる場合が多いですが、「period」「age」「era」はちょっとしたニュアンスの違いがあります。

まず「period」は「期間」や「ある特定の期間」を示します。広く一般的に使われる表現で、その期間の長さは問わないことが多いです。

続いて、「age」は、「長い期間」「顕著な事件や特徴によってほかとはっきり識別される時代」、「文明やテクノロジーの発展段階で区別される時代」を表します。長さでいうと、「period」や「era」よりも長い期間を表すことが多いです。

最後に、「era」は「具体的な出来事や変革があった時代」、「歴史的に重要な事件からはじまる時代」、「新しい体制や風潮を持つ時代」などを示します。

periodの意味と使い方

「period」「時代」、「期間」、「年月」、「時期」、「時間」などの意味を持っている英単語です。あらゆる時間の経過を示し、その「期間」そのものに焦点が当てられているところがポイントです。対象となる期間の長さも関係なく、数秒でも何万年を表すときにも、「period」を使うことができます。

のちほどご紹介する「era」などと異なり、具体的、特徴的な歴史的事件などとは関係なく使うことのできる一般的な表現と言えるでしょう。

また、アカデミックな区分による時代という意味合いもあり、たとえば日本の「江戸時代」は「Edo period」と表すことができます。

例文:

She finished with a Q&A period, and quite a few of the questions seemed to have made an impression on her.

(彼女は質疑応答の時間を終え、そこで彼女の印象に残った質問がかなり多くあったようです。)

Within a four-hour period, Hannah had dropped $50K.

(4時間のあいだに、ハンナは5万ドルを手に入れた。)

→ちなみに、英語で「K」は「1000」を表します。この例文の場合、「50K」は「50000」となるため、「5万ドル」という意味になります。

In the first period, the results were encouraging.

(第1期は好調な結果を残すことができました。)

Finally, planning will time the movement such that a sufficient period of time is available for the control system to operate.

(最後に、制御システムが動作するのに十分な時間が確保できるよう、動作のタイミングを計ります。)

During the 7-month study period, 448 requests for admission to the unit were made for 381 patients.

(7ヶ月の調査期間中に、381名の患者様に対して448件の入院依頼がありました。)

上記の例文を見ると、いずれも対象となる「期間」に焦点が当てられていることがわかると思います。

ageの意味と使い方

「age」は「時代」、「時期」、「年齢」、「一生」などの意味があります。「~歳」というときの「年齢」という意味で覚えている方も多いのではないでしょうか。「period」が対象となる時代の長さを問わないと解説しましたが、「age」は一般的に「長い時代」「長い期間」を意味します。

「文明やテクノロジーの発展段階で区別される時代」を表すことも多く、たとえば「age of Internet(インターネットの時代)」、「age of AI(AIの時代)」「Age of Discovery(大航海時代)」などの言い方ができます。「period」は「江戸時代」のように始まりと終わりがはっきりしている場合に使いますが、「age」は特定の期間でなく、区切りのつけられない特色ある時代を示すことが多いです。

例文:

The golden age is before us, not behind us.

(黄金時代は我々の前にあるのであって、後ろにあるのではないのです。)

This is the age of SNS.

(現代はSNSの時代だ。)

The age of miracles is past.

(奇跡の時代は終わったのです。)

Do you think that the golden age of cinema has gone?

(あなたは、映画の黄金時代は去ったと思いますか?)

This is an age of nuclear families.

(現代は核家族の時代です。)

上記の例文を見ると、いずれも対象となる「期間」は「○○年~○○年」などと特定できるものではないことがわかると思います。

ageを使った「久しぶり」の英語表現

ちなみに、「age」を使って「久しぶり」ということを表すことができます。それは「It's been ages!」という表現。同じく「久しぶり」を意味する「It's been a while!」や「It's been a long time!」と同じように使うことができます。

「age」が「長い期間(時代)」というニュアンスを持っていることから、「It's been ages!」は「It's been a while!」や「It's been a long time!」よりも「久しぶり」という意味を強調した表現となります。なお、やや誇張した言い方ですので、人によっては会話相手がこの表現を意味もなく使いすぎるとうんざりしてしまうこともあるかもしれません。

また、「for the first time in ages」で「久しぶりに」という表現もあります。

例文:

It has been ages! A lot of time has passed!

(久しぶり!長い時間が過ぎましたね!)

It's been ages since I properly relaxed.

(私がきちんとリラックスしてからだいぶ経ちました。)

eraの意味と使い方

最後にご紹介する「era」は、「時代」「年代」「時期」という意味があります。歴史的な変化や重要な事件、そのときの支配者といったものに特徴づけられる時代を表します。対象となる時代の始まりと終わりがはっきりしていることがポイントです。

例文:

We're just now entering an era of great prosperity.

(私たちはちょうどいま素晴らしい繁栄の時代に入っています。)

1989 was the end of the Showa era.

(1989年は昭和時代の終わりでした。)

The era was characterized by political and cultural turbulence.

(その時代は政治的、文化的動乱と特徴付けられます。)

We live in an era of instant communication.

(私たちは、即時コミュニケーションの時代に生きています。)

We are in a new era of information.

(私たちは情報の新しい時代にいます。)

上記の2つめの例文では「昭和時代」が「Showa era」と表現されています。先ほど「江戸時代」は「Edo period」と表現すると解説しましたが、どちらも日本のとある時代を表すのに、どうして「period」と「era」を使うのかと気になった方もいると思います。

細かな違いではありますが、「era」はある君主や王が君臨・統治した時代を表します。明治、大正、昭和など近代に使われることが多く、これは明治、大正、昭和が「1つの時代=1人の天皇の時代」であることが理由です。一方で江戸時代は1つの時代に何人もの将軍や天皇がいたため「period」で表されます。

ただし、「Meiji/Taisho/Showa period」という表現も間違いではなく、この場合は「明治/大正/昭和のころ」といったニュアンスになります。

period・age・eraの違い まとめ

いかがでしたか?

今回は、「時代」を意味する3つの英語表現「period」「age」「era」について、違いやそれぞれの単語の意味と使い方を例文を用いて詳しくご紹介してきました。

日本語では「時代」と一言で表現できてしまう場合でも、英語の場合は使い分けが必要です。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

今回ご紹介した「時代」を意味する3つの英単語をそれぞれ適切なシーンで使い分けることができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はきちんと使い分けられているな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

また、今回学んだ「時代」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「時代」を意味する英語表現をさらに練習しても良いですし、ほかにも1つの日本語に対して複数の英語が使われる例があるかどうかを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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