今回は、高校で習うachievementという単語に着目していきます。
意味としてはsuccessと似ているのですが、使いこなすには両方の意味の違いを知っておかなくてはなりません。和訳するとどちらも「成功」となりますが、ネイティブスピーカーはachievementとsuccessの違いを知り、使い分けているので気を付けましょう。違いを以下で解説します。
achievementの意味と使い方
achievementの意味は、「功績」「実績」「成し遂げること」です。
もともとはachieveという動詞、「達成する」「成し遂げる」といった意味を持つ単語に基づくもので、その名詞形と言えます。動詞を知っていれば、achievementの意味も予想がつくというわけです。
ニュアンスをより正しく理解するなら、英英辞書で意味を確かめることがおすすめです。ケンブリッジ辞典で、achievementがどのように解説されているか確かめてみましょう。
あなたが行った、あるいは計画し、働いたこと、そしてそのことによって満足感を与えてくれるもの
このような意味になっています。
和訳と比べてみると、後者の「満足感を与えてくれるもの」まで含んでいることが印象的ではないでしょうか。ここをいかに理解するかでネイティブスピーカーらしい英語を話すことができるようになります。
ちなみに、日本語で「実績」というと、仕事なら会社から表彰されるなどしなければいけないようなイメージがあるかもしれませんが、実際には実績から得られる利益は個人のレベルでもOKです。
実績のおかげでチーフに昇進できたよ!
例文にあるように、achievementはポジティブな印象を持っています。自分が積み上げてきた良い実績のおかげで、昇進したとか、ボーナスが上がったとか、いろいろな英文を作り上げることができます。
successとの違い
achievementとsuccessの違いは、何を達成したかです。
achievementは、目標を達成したときに使うことが多くそのときには数字を伴うことが多いです。
和訳が「実績」となっているので、苦労の末に目標を達成したという意味合いを伴います。要は、努力から得られる結果、ということですね。数字が関連していることから、よりビジネス関係の話に特化できることがわかります。
一方、successは何かを達成することで、広義で「成功」を表します。achievementのように数字にこだわる必要もありません。
こちらは中学英語で、幅広く使われるため便利です。中学では広義で使える単語を覚えますからね。
小さな成功でも大きな成功でも使えるのがsuccessです。ビジネスシーン以外に、日常の小さな成功でも使えるので、日常英会話を習う際に覚えておきたいものです。
ニュアンスは違えど、achievementの積み重ねがsuccessにつながるので、まったく違うということもありません。似て非なる意味を理解し、使い分けられるようにしておきましょう。
マジックショーは大成功だったよ!
successは、大きな成功なら例文のようにgreatを付けて修飾してみると、どれくらいの規模の成功だったのかよくわかります。
achievementと似た英語表現
では、ここからはachievementと似た英語表現をご紹介しましょう。
successとの使い分けができるようになればネイティブスピーカーに近づけるように、他にも似て非なる英単語を覚えていけば英語が達者になります。どこがどう違うのか、目を光らせてチェックしてみてくださいね!
accomplish
accomplish は、「成し遂げる」「完成する」「果たす」という訳になります。
目標であったり、仕事を達成した場合に使います。ですから、先に習ったachievementの動詞、achieveとほぼ同じ意味になります。
ただ、ニュアンスとしては何かを終えたという感覚が若干強いです。
残念ながら、私はその任務を果たせませんでした。
動詞として使うものですから、achievementではなくachieveと比較して使うようにしましょう。英語の基本である「主語+動詞」の形を忘れないようにすれば、すぐに簡単な例文を作れるようになります。
attain
attainには、「到達する」「獲得する」「達成する」「(努力して)成し遂げる」といった意味があります。
「努力して成し遂げる」という訳は、achieveと同じですよね。その他の意味を見ると、「到達する」とあるので、ある目標地点まで達しているというニュアンスを持つこともあります。
彼女は小説家として別次元の領域へ達している
こちらの例文では現在完了形を使ってみました。完了用法を使うことで、彼女という人間が既に目標などに達していることを強調できます。
また、attainについては以下の英語のことわざも覚えておいてほしいです。
志す者はたくさんいるが、目的を成し遂げる者は少ない
ことわざなので主語などが少々省略されていたりしますが、これでひとつの完成品なので丸っと暗記してしまいましょう。なかなかいいことを言っているのではないでしょうか。
credit
creditには、「名誉」「手柄」という意味があります。
しかし、英語学習者が一番に思い浮かべるのは「信用」ではないでしょうか。信用の上に成り立っているクレジットカードなどから連想できますよね。
こちらは名詞として使います。achievementの意味のうち、「実績」と似た意味を持っていますね。
それはすべて彼女の手柄によるものです
all her aloneという言い回しはたまに使います。もちろん、所有格はhisなどに変えてOKです。
日本語で直訳してもなかなかしっくり来ない場合は、言い回しごと口で何度も唱えて、それが頭にしみ込むまで繰り返す練習法がおすすめです。そのうち音に慣れて、自然な英語として使えるようになるからです。
result
resultには、「結果」という意味があります。
これは皆さんにとって馴染み深い単語かもしれませんね。よく考えてみると、結果を積み重ねると実績になるわけですから、resultもachievementに似ていると言えます。
ただ、結果の積み重ねによる実績を表現したいなら、結果がたくさんあるわけなので複数形で使うよう注意しましょう。
私たちの営業実績は過去最高のものとなった
こちらも名詞として使うので、achievementと同じように使ってみてください。TOEICであれば、ビジネスシーンで使う英語も多いので、resultもachievementも使い勝手が良いと思います。
record
recordには、「記録」という意味があります。
こちらも簡単で思いつきやすい単語ですが、achievementと絡めると、ある期間で出した成果などを記録を元に算出することができ、無関係とは言えません。
resultと似ていますが、recordはより期間を意識しているニュアンスを含みます。このあたりにも注意し、自分が表現したい適切な語を選びましょう。
去年からの販売実績を確認して
performance
performanceは、そのまま「パフォーマンス」と訳します。
これもachievementと絡めたとき、関係があると気付きます。なぜなら、パフォーマンスによって実績が増えていくからです。あえて意訳するならば、「出来栄え」や「腕前」となるでしょうか。
営業成績が良かったおかげで昇進するんだ
こちらも、実績を意味するならビジネスシーンで使われることが多そうな単語ですね。
日本語でパフォーマンスというと芸能方面の派手なものをイメージしてしまいますが、英語ではそうとは限らないのでイメージの違いに注意しましょう。ある意味和製英語のようになっています。
まとめ
成果や達成を表すachievementのニュアンス、つかんでもらえたでしょうか。似ている意味を持つsuccessとの違いを意識して使ってみてくださいね。
ビジネスシーンでも使えるので、これから英語を仕事上でも使う予定がある方は必見です。
また、後半で登場したachievementに似ている英語表現もよく使われます。それぞれの単語の意味の違いがわかっていればナチュラルに使えるので、しっかり覚えておきましょう!

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.