さて、今回は「big time」という英語表現について解説していきます。
皆さんは、「big time」と聞いてどんな意味を思い浮かべますか?
すでに意味を知っている方もいるかもしれませんが、簡単な単語でも意外と英語学習上級者も知りません。
今回は、品詞別の使用方法をチェックし、それぞれ正しく使えるように学んでいきます!
「big time」の意味
「big time」にはいろいろな意味があります。品詞別の意味はあとで解説するので、今は以下のような和訳を頭に入れておいてくださいね。
・大いに
・非常に
・ひどく
・一流の
・大成功
このようにして和訳を並べてみると、なんとなく「very」など、強調するための語なのかなと予測がつきます。
あるいは、素晴らしく良いという意味の「good」なども当てはまりそうですよね。これらを広い意味で取り入れたのが「big time」なのです。
直訳は「大きな時間」ですが、意味を知らないと正しい意味はつかめないので注意が必要です。
形容詞の意味
「big time」は、形容詞、副詞、名詞の3種類の使い方があります。まずは形容詞の使い方から学んでいきましょう。
形容詞で表す場合、「big」と「time」の間にハイフンを入れるようにしましょう。単語と単語の間にハイフンがある場合、それらの単語がひとつとして扱われ、主に形容詞的役割を果たすことが多いです。
ですから、「big time」を形容詞として使うなら「big-time」が正しいわけです。
他にも、単語と単語の間にハイフンが入っているものを見つけたら、高確率で形容詞だなと予想してみましょう。知らない単語でも、この法則を知っていたら語順並び替え問題などに対応できます。
形容詞として「big time」を使う場合、以下のような訳になります。
・トップレベルの
・大物の
一般的に形容詞は名詞を修飾するのですから、次に名詞が来るように日本語では「~の」と続けます。例外として、The cat is beautiful.のように、形容詞が文末に来ることもありますけどね。
では、形容詞としての「big time」を使って例文を作るとどんな風になるのでしょうか。以下を参考にいろいろな英文を作って慣れてくださいね。
彼女は世界でも一流の女優だよ
今では彼は大物インフルエンサーだね。百万ものフォロワーがいるんだから
「big-time」が形容詞だとわかってさえいれば、使うのは比較的簡単でしょう。修飾したい名詞の直前に入れれば、それだけでどんな名詞なのか意味を追加することができます。
ただ、形容詞の後に名詞が続くのであれば、冠詞が「big-time」の前に付くことをお忘れなく!a beautiful catや、a long pencilのようなイメージで練習してみましょう。
副詞の意味
では、次は副詞の意味として「big time」を使う場合について見ていきましょう。
「big time」の意味は序盤でご紹介しましたが、その中でも副詞としての意味はこちらです。
・大いに
・非常に
・ひどく
副詞そのものがよくわからないという場合は、基本的に文末に置かれることが多く、文章に上記のような意味を追加したいときに使うと覚えておきましょう。
文法的に難しい解説をすることもできますが、他言語を学ぶ際にはあまり難しいことを入れなくても良い場合があります。いろいろ考えてしまうと、ネイティブレベルのリスニングができなくなったり、とっさに自分の言いたいことが言えなくなってしまうからです。
英語は中学校や高校でも習っていますし、日本人は特に文法に重きを置きすぎています。今は難しいことは考えず、例文をたくさん見て、真似して作り、慣れることに重点を置いてみましょう。
他言語は慣れればそれだけ素早く頭が周り、最終的には考えずともスラスラと言葉が出てくるようになります。
ということで、副詞としての「big time」の使い方を、以下の例文で頭に染み込ませてみてください。
僕らのチームはテニスの試合でボロ負けしたんだ
大きな借りができたね。本当にありがとう!
このように、副詞としての「big time」は基本的に文末に置きます。直後に名詞が来ていないことから、形容詞としての役割とは違うことがわかりますよね。
また、例文から気付いたでしょうか。実は、「big time」はいいことだけでなく悪いことにも使えるのです!どちらの意味でも使える強調語のように付け取っておけば、文脈でどちらの意味合いで使われているか見分けられますね。
名詞の意味
では最後に、「big time」の名詞バージョンの使い方を解説していきますね。
名詞の場合、冠詞には「the」を付けるので「the big time」となります。これで、形容詞のときは「big-time」、副詞のときは「big time」、名詞のときは「the big time」と、微妙に違いが生まれることが理解できるようになりました。
品詞の違いがわかっていれば、文中のどこに置くべき単語かわかります。しかし、慣れていない場合はこういった細かな違いを見るのも良いでしょう。
特に、文法的な違いを聞いてくるTOEICや英検などの受験を検討している方は、2つ以上の方法で品詞を見分ける方法を身につけておくべきです。
名詞の 「the big-time」は、日本語では以下のように訳します。
・一流
・大成功
さて、ここで迷うのは、英文を作る際に動詞に何を使うのかという問題です。名詞はわかっても、それに見合った動詞がわからなくてはネイティブが見たときに違和感を持たれてしまいます。
名詞として「big time」を使いたいなら、相性が良い動詞は「hit」です。動詞を入れれば、「有名になる」とか「大成功する」という意味が出来上がります。
では、例文を見ていきましょう。
彼はミュージシャンとして大成功をおさめた
エマ・ワトソンは、デビュー作のハリー・ポッターで一躍有名になった
名詞として「big time」を使うなら、もう「hit the big time」とここまでをフレーズとして覚えてしまっても良いかもしれませんね。
「big time」の使い方
ここまで、「big time」の使い方を見てきましたね。
形容詞、副詞、名詞、それぞれでの使い方はマスターできたと思います。
強いて追加しておく解説があるならば、「大成功する」という意味があるので、ここから派生して「お金持ちになる」という意味として使われることもある、ということですかね。
会話の中でお金に関する表現が出てきたなら、そのときに使われた「big time」にはお金持ちという意味があるのかもしれません。このように、文脈からニュアンスの違いを受け取れるようになるとベターです。
「big time」と似た表現
「big time」は、「とても」や「大成功」、「一流の」などの意味がありましたね。では、「big time」以外で似た表現を持つ英語はないのでしょうか。
今回は、「レべチ」=「レベルが違う」、つまり、「桁外れな」という意味を英語で言うとどうなるのかご紹介します。
「レべチ」は、英語で「be on another level」と言います。他の和訳にすれば以下のような表現が使えますよ!
・格が違う
・次元が違う
・段違い、桁違い
・ズバ抜けている
・比較にならない(ほどすごい)
別のレベルにいることを表すときの表現になります。
日本語を直訳した場合、違うレベルにいるので英語ではdifferentを使いたくなるかもしれませんが、実際使うのはanotherです。
なぜなら、anotherには「もうひとつの」という意味があり、同じグループ内でも別のレベルのことを言っているならこちらの方がしっくり来るからです。
differentの場合は、次元が3つ以上あり、別のレベルを指すときに使えます。けれど、anotherの場合は、次元が2つあり、そのうちのどちらか一方を指します。
考え方次第でどちらも正解になりえますが、英語に限らず言語にはネイティブスピーカーが使わない表現と使う表現があるので、このあたりは割り切って覚えた方が早いですね。
もちろん、こういった現象は日本語にもたくさんあり、日本語を学ぶ外国人は私たちと同じように「なぜこの単語を使わないのだろう」と思っているはずです。
彼はレべチだと思う。満点取ったんだよ!
be動詞が入っているので、主語のあとにそのまま入れるのが簡単でいいですよね。
まとめ
「big time」は、今後迷ったときにぜひ辞書を引いて意味を再確認してみてください。ネットでも構いません。
そのとき意識すべきは、どの品詞を使うとどういった表現ができるか、です。パターンは一緒ですから、語順に慣れれば使いこなせるようになりますよ!
最初はゆっくりと、文字を見ながらでないと難しいかもしれませんが、何度も繰り返すことで頭に染み込んでいきます。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.