英語で「立て替える」は何というのか?ビジネスシーンでも使えます

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ご飯を食べに行ったり、飲みに行ったり、そんなときに支払いに関するやり取りが生じることになります。

「ごめん、ちょっと立て替えてくれる?」
「細かいのなかったら私が立て替えておくよ」

このようにお金に関しての立替払いは、ビジネスのシーンでも立替金という形で処理される場合があります。さて、これらを英語でどう言うんでしょう?

この記事では、会計英語「立て替える」の英語表現について例文とともに紹介します。ぜひ、今後使える英会話フレーズを増やしていきましょう!

「立て替える」の英語表現

払うべき他人の代わりに一時的に支払うことを「立て替える」と言います。

いろいろな場面で友達や家族とお金の貸し借りがありますが、皆さんにとって軽い気持ちで立替できる金額っていくらまでですか?

さて、ここからはそんなシーンに出会ったときのために「立て替える」の英語表現を紹介しましょう。

To pay an advance.

このフレーズは英語「立て替える」でぜひ使えるようになりたい表現方法です。

まず、pay(ペイ)という単語は皆さんご存知かもしれませんね。キャッシュレス返済のPayPay(ペイペイ)やPayPal(ペイパル)のネーミングにも使われているほど、支払いに関する表現では必須の言葉になります。

payは「支払い」をメインに、賃金・給料・報酬という意味を持っています。ちなみに、イギリスやアメリカでpaid holidayと言えば”有給休暇”です。お休みしても有給でその分の賃金の支払いが減らない休暇のことですね。

次にan advance(アン アドバンス)を辞書で調べてみましょう。動詞advanceのコアイメージは「前へ進める・前進させる・早める」といった前方へ移動するニュアンスです。そこで、支払いに関しても「(お金を)前払いする」となります。形容詞としても「事前の・あらかじめの」の意味でよく使われますね。

Please pay an advance.
前金(前払い)でお支払いください。
He has already paid it in advance.
彼がすでに立て替えてくれました。
Do I need to pay an advance?
前払いは必要ですか?
The Gym company has asked to pay the membership fee in advance.
そのジムの会社は会費を前払いするようにと言いました。
※ジムを利用するとき、前月に使う月の会費を支払うことがよくあります。例えば、3月利用分は前月の2月に先に払うというパターンですね。このようなときにpay an advanceを使えるようにしていきましょう。

To pay up front.

up frontまたはupfrontは「前もって•あらかじめ・最初に」という意味ですが、それだけで「前払いの•前払いで・前金で」という意味でも使われます。
It was difficult for her to pay up front.
前払いというのは彼女にとって難しいことだったんです。
My parents paid £250 up front.
両親は前金250ポンドを支払いました。
※1,000ポンド(約160,000円)もの前金ともなると中古車の購入でしょうか?この場合はMy parents paid £250 up front for buying the second-hand car.(両親は中古車を買うのに前金250ポンドを支払った。)と文章に情報を追加していきます。the second-handで中古の意味になります。日本語でいう”頭金”は、initial payment/initial depositなどで言い表します。

I’ll pay for you. Just pay me back later.

ここで、日常英会話で使える「お金を立て替える」「代わりに払う」の表現です。

カフェに一緒に出かけた相手がたまたま大きいお札しかない場合、「立て替えておくよ。」なんて言うことってありますね。

わざわざ大きい紙幣を崩さなくても、次の時に立替払の分を返してもらうか、または次のラテを頼むときに自分の分を払ってもらうとか返してもらう方法がいくつかあります。

この際にも登場するのが英単語payです。あなたのために支払うことからpay for youになります。彼の分を立て替えるならpay for himですね。

しかし、ここで紹介しているフレーズでは後半の英文Just pay me back later.に注目したいところです翻訳では「立て替えておくよ。あとで返してね。」になり、立て替えただけで奢ってはいない、あとで返してほしいとのニュアンスを含んでいます。

シーンは東京のカフェのレジ、英会話例をみてみましょう。

A: Oh, I only have a 10,000yen note.
B: No worries. I’ll pay for you. Just pay me back later.
A: Thanks.

A: あっ1万円札しか持ってないぞ。
B: 大丈夫。立て替えておくから。
A: ありがとー

奢るって勘違いされる?

上の会話でBさんが「No worries. I’ll pay for you.」だけ言ったとします。Aさんは少額だし、Bさんがコーヒーをご馳走してくれるんだ→ありがとー、と勘違いする可能性があるんですね。

このように、ご馳走する場合、お金を返してほしいとき、はっきりとした英語を使いあとで悶々としないように気をつけてくださいね。

お金の貸し借りによって友情にヒビが入らないよう、ここでは一旦立て替えするけど奢るわけではないという場合はフルセンテンスを覚えて使うことをおすすめします。

「立て替えてほしい」というとき

次に一緒にいる人に向かって「ちょっと立て替えてほしいんだけどいいかな?」とお願いする立場で英語表現を考えてみましょう。

Can you spot me?

ここではネイティブスピーカーらしい言い回しを紹介しましょう。

Can you spot me?ですが、どのようなときに使うフレーズなのでしょうか。答えはお金を渡すことなのですが、特に人が困っているときに小さな額を貸す場合に使われます。細かい金額であり、返済の必要がありません。

Can youで始まる文にしてCan you spot me?は「立て替えてくれる?」という意味で使われます。

そして、このフレーズは親しい間柄で使われるスラングの表現です。Can you spot me?にはCan you spot me some money?の意味合いが含まれています。この英文を言い方を変えるとCan you lend me?(貸してくれる?)になります。

lendの「(人に物や金を)貸す」に比べ、spotには「(人に物や金を)貸してやる・買ってやる」というニュアンスの違いがあります。

You were kind to spot me the other day, so I’ll buy a coffee today.
この前は立て替えてくれてありがとう。今日はコーヒーをおごるよ。
なお、spotには観光スポットのスポット、ニキビなど私たちにもお馴染みのものから、厄介なこと、見当をつける、見てすぐに気づくなど様々な意味があります。一度、英語辞典で検索してみると面白い単語です。

参考:URBAN DICTIONARY spot me
https://www.urbandictionary.com/define.php?term=spot%20me

Can you pay for me?

ごくシンプルに「立て替えてくれる?」と頼みたいときのフレーズです。

直訳「私のためにお金払ってくれる?」がその場のやり取りによって立て替えてほしいことをお願いする言い方になります。金額は少額でも、返すつもりがあることを伝えるのがベターです。

No way, I forgot my iPhone. I always pay by Apple Pay. Sorry, but can you pay for me? I will return the money when we meet at the school tomorrow.
マジ、、iPhone忘れた。いつもアップルペイで払ってるんだ。ごめん、立て替えてもらっていい?明日学校で会うときにお金返すから。
またはdo you mindを使った言い方もできるでしょう。

Sorry, but do you mind paying for me?
立て替えてもらえないかな?
少額なら外国人でもお金を返さないでいいよ、と言ってくれることもあります。そのときは金額によってはありがとうと親切を受け取り、次の機会にその人に対し、同じようにできるか考えてもよいですね。

”親しき中にもれ礼儀あり”、お金のことはしっかりやっていきましょう。

ビジネスの場での「立替」の表現

さて、ビジネス用に立替の英語表現をおさえていきましょう。

仕分けの一つに「前払金」や「立替金」などがあります。これは、会社内外に関係なく、従業員やクライアントなどが負担すべきお金を一時的に会社が立て替えたときの仕分けです。外注立替交通費などがそうです。

さて、ビジネスにおける立替金などの英語表現は「advance」を使うところがポイントになります。

advance expenses/立替経費
advance money/立替金
advanced payment/前払金
advance account/立替金勘定
経理における英語表現は難しく感じますが、advanceやpaymentを基本にcost, reimbursed(リーイムバースド)など単語リストを増やしていきます。

Modern Accounting Tax and Law English Dictionary (Japanese-English)のような辞書もあります。外資企業などで経理業務をしたいと考えている人などはぜひ積極的に専門用語を学びましょう。

まとめ

立て替えるとき
To pay an advance.
To pay up front.
I’ll pay for you. Just pay me back later.
立て替えてほしいとき
Can you spot me?
Can you pay for me?

海外に行っても何かしら支払いに関する英会話が発生します。そんなときに本記事で紹介した「立て替える」も使えるようになっておくことをおすすめします。

オンライン英会話のフリーレッスンで食事に行ったシーンなどを想定して、支払いに関するやり取りを確かなものにしていくのはいかがでしょう?!

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