「すっからかん」は英語でどう言う?例文と一緒にさまざまな表現をご紹介!

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お金を使いすぎてお財布が空っぽになってしまったときなどに「もう、すっからかんだよ!」なんてフレーズを聞いたことがあるでしょう。ではそれを、英語で言うことはできますか?

「すっからかん」を英語で何と言うか聞かれても、すぐには出て来ない人も多いでしょう。そこでこの記事は、「すっからかん」を表す英語表現を例文とともにご紹介していきます。

すっからかんになることが多い人は、ぜひここで紹介するフレーズを覚えて、実際の英会話で使ってみてくださいね。

「すっからかん」という日本語の意味をおさらい!

英語と日本語はかなり異なる言語のため、ひとつひとつの日本語をイコールして英訳することは難しいです。一つの日本語の単語に、複数の英語があたることもよくあります。

ですから、英語で何といえばいいかわからない単語や表現がある場合は、その日本語自体の意味を噛み砕くことで、的確な英語を発見することができるのです。

では「すっからかん」を英語で何と言うかを考える前に、まずはこの単語が日本語でどういう意味なのかを確認しておきましょう。すっからかんを日本語の辞書で検索してみると、次のように説明されています。

『からっぽで中身が何も無いこと。何一つ残っていないこと。また、そのさま。』

(goo辞書:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%99%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%8B%E3%82%93/

「すっからかん」と日本語で言う場合、その多くはお金のことを指していますが、「すっからかん」という言葉自体は、お金とは関係がありません。たとえば、米びつが空っぽになっていても「お米がもうない」という意味で「米びつがすっからかん」ということもあるでしょう。

つまり、「すっからかん」とは、すっからかんになっているのが何かにかかわらず、もう残りがなく、からっぽだということを表す言葉なのです。

「すっからかん」を英語で言うと?

「すっからかん」とは何も残っていないことを指します。

では、これを英語で言うとどうなるでしょうか。和英辞典も参考にしつつ、「すっからかん」の意味として使えそうな言葉を集めてみました。

empty(空っぽ)

nothing left / no … left(何も残っていない)

out of …(・・・がない)

broke(無一文の・金欠の)

penniless(無一文の・赤貧の)

もっと他にもあるかもしれませんが、日常英会話の中でネイティブが使いそうな表現はこのくらいでしょう。

「out of …」から上は、お金に限らず何にでも使えますが、「broke」から下の3つは、すべてお金についてにしか使えない表現です。

お金がなくて「すっからかん」と言いたい時にはどの表現も使えますが、お金以外の話に「broke」や「penniless」は使えないため、覚えるときには注意しましょう。

英語で「すっからかん」と言える表現例文

ここからは上記でご紹介した英語表現を使って、どのように文章が作れるのかフレーズでご紹介します。

英語学習をはじめたばかりの初心者でも使いやすい単語をピックアップして例文を作成したので、覚えやすいものから練習してみてくださいね。

empty

「空っぽ」という意味の「empty」は発音も簡単で、英会話初心者でも使いやすい表現です。こちらを使って「すっからかん」を表現すると、以下のようになります。

例文1

I used too much money this month. My piggy bank is empty!

今月はお金を使いすぎた。貯金箱が空っぽ(すっからかん)です。

例文2

I don’t know what to eat tonight. Our fridge is completely empty!

今夜は何を食べたらいいかな。冷蔵庫の中が完璧に空っぽ(すっからかん)なんです。

2つの例文のとおり、「be動詞+empty」の形ですっからかんであること、空っぽであることが表せるため、何の話をしているときにでも使いやすいでしょう。

ちなみに例文1に出てくる「piggy bank」は貯金箱のことですが、たとえ豚の形ではなかったとしても、この表現を使ってOKです。ただ、最近は貯金箱を使う人が少ないでしょうから、会話の中で使う機会はあまりないかもしれませんね。

no … left

「left」という単語は、何かが残っていることを表すため、それに「no」や「nothing」といった否定形の単語をくっつけると、「残っていない」という意味になります。

こちらも初級レベルの英単語ですから、使い方さえわかれば使いやすいでしょう。

例文1

There’s no money left in my bank account. I’ll go bankrupt soon.

私の銀行口座には、お金が残っていない(すっからかんだ)。もうすぐ破産しそうです。

例文2

Did you guys eat my chocolates? There’s nothing left in my chocolate box!

あなたたち、私のチョコレートを食べた?チョコレートの箱に、何も残ってないよ(すっからかんだよ)!

「be動詞+no+名詞+left」の場合は、名詞に残っていないものの名前を入れると、「〇〇が残っていない」という意味になります。

「be動詞+nothing+left」なら、「何もない」なので、こちらの方が「すっからかん」に近いかもしれませんね。

例文1は「There isn’t money left in my bank account.」と言っても文法的には間違いではありませんが「no money left」の方がよく使われますし、すっからかん感が出ています。

また例文1に出てくる「go bankrupt」は「破産する」「倒産する」という意味です。結構シリアスな言葉なので、日常会話で使うと心配されてしまうかもしれませんが、ちょっとふざけた感じで使えば、愚痴っているだけだと理解してもらえるでしょう。

out of …

「out of」には色々な意味がありますが、をすっからかんの意味で使う場合は、「~がなくなった」「~を切らしている」ということを表します。

例文1

My wallet is empty. I bought a lot, and I’m out of money now.

財布が空っぽです。いっぱい買ったから、お金がなくなった(すっからかんになった)。

例文2

Can you go to a supermarket? We are out of bread.

スーパーに行ってきてくれる?パンを切らしちゃったの(パンがすっからかんなの)。

「out of」を使った例文を翻訳すると「すっからかん」という日本語を使いづらいですが、状況としては「すっからかん」に近いため、「out of」が適した状況もあるでしょう。

broke

こちらの表現は、お金に関することのみに使える「すっからかん」で、日常的によく使われます。

「break」の過去形の「broke」とは違い、「broke」という形容詞ですので、間違えないようにしましょう。

例文

I can’t pay the rent this month. I’m broke.

今月の家賃が払えません。すっからかんなんだ。

このように、「be動詞+broke」でお金がまったくなくてすっからかんだということを言い表せるので、表現としては使いやすいのではないでしょうか。

penniless

こちらの表現も、「broke」と同様に全くお金がない状態を表しています。

語源は、イギリスやアメリカの最小通貨単位である「penny」。それに「less」をつけることで、「1ペニーもない」という形になっています。日本語で言えば、「1円もない」という感じですね。

例文

Don’t ask him to pay! He’s penniless.

彼にお金を払えって言わないで!彼はすっからかんだよ。

こちらも「be動詞+penniless」で使える表現ですが、あまり自分のことには使わず、どちらかというと他人がすっからかんになっている時に使われます。他人のことで「すっからかん」と言いたい時には「broke」ではなく、「penniless」を選ぶといいでしょう。

まとめ

「すっからかん」を表す英語表現はたくさんありますが、どの表現も比較的シンプルな英単語が使われています。そのため、英会話初心者でも身につけやすい表現ではないでしょうか。

今回ご紹介した表現を実際に使ってみたくなったら、ぜひネイティブキャンプの講師と練習してみてくださいね。

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