英語学習に日々励んでいる方なら、caveは「掘る」ではないかと予想するかもしれませんね。
しかし、今回は「仕方なく了承する」という意味でご紹介していきます。日常会話でもよく使われるので、新しいフレーズとして取り入れてみてくださいね!
I caved 意味
I cavedの意味は、「屈する」「降参する」「仕方なく受け入れる」です。
自分としてはやりたくないなと思っていることでも、他人から説得させられるなどして仕方なく了承するイメージですね。
私生活では、普段やらない皿洗いをしてと頼まれて、いやいやOKするときなどに使えます。また、ビジネスシーンでは、やりたくない仕事を同僚から頼まれて、仕方なくいいよと答えるときに使えます。
このように、意外とI cavedは私たちの生活に根付いている表現なのです。
あまりやりたくない感じを出すことがない自分より立場が上の人には使いませんが、同じ立場の人や友達、家族など親しい間柄では遠慮なく自分の本当の気持ちを伝えることも多いでしょう。
I caved 使い方
では、I cavedの使い方を例文を用いて解説していきます。ここからは、I cavedのように主語に必ずしもIを使うとは限りません。
自由に主語を入れ替えて、オリジナルの文章を作る練習をしてみてくださいね。
My boss said it to me many times, so I caved.
「上司が何度もそのことを言うので、仕方なく了承したんだよ」この例文のように、自分が仕方なく受け入れたことを前に持ってくることもできます。その後に、コンマで区切って前置詞のsoを入れれば、筋道が通って読みやすくなりますよ!
何か原因があり、その結果としてI cavedした、と文をつなげればキレイです。
I couldn’t stand the girl’s loud voice, so I caved and bought her some snacks.
「その女の子の大きな声に我慢できなかったから、根負けしていくつかお菓子を買ってあげた」こちらも、上記の例文と同じようにI cavedした理由を先に持ってきていますが、もう少し長めにしてみました。
根負けしたときに同時にしたことを羅列すると、より情景が思い浮かべやすくなりますよね。
Because we received a lot of complaints from customers, our boss caved and stopped the services.
「たくさんのクレームを受けて、上司が折れたんだ。苦情の多いサービスを停止したよ」こちらはビジネスシーンで使えるフレーズです。クレームが多くなった結果、折れて具体的にどのような対応策を講じたのか、ビジネスではここまでがセットですね。
caved を使った英語表現
ここまでは、I cavedを「仕方なく受け入れる」という意味でご紹介してきましたが、ここからはそれ以外の英語表現も解説していきます。
まずは、caveを素直に英和辞書で調べてみると、以下のように出てきます。
意味・対訳
ほら穴、洞窟(どうくつ)、鍾乳洞、(土地の)陥没
発音記号・読み方
/kéɪv(米国英語), keɪv(英国英語)/
やはり、名詞としての意味の方がダントツで有名ですね。洞穴、洞窟といった意味合いが強いので、動詞としては知らなかったという方も少なくないと思います。
ちなみに、動詞として使われるときの変化形は以下の通りです。
動詞:caving(現在分詞) caved(過去形) caved(過去分詞) caves(三人称単数現在)
名詞:caves(複数形)
caveの最後がeで終わっているので、過去形や三人称単数形にするときには注意しましょう。中学生のときに習う、いわゆる例外扱いされます。単純にedやsを付けていいのか今一度チェックしてみてくださいね。
英会話中など、喋っているときにはこのようなスペルは気にしなくても良いのですが、英検やTOEFL、ILETSなどのライティングをするときには注意が必要です。
これから英語に関係する資格試験、検定を受験予定であれば細かい点までチェックしてみてくださいね。英語辞典を引くという初心に立ち戻るのもおすすめです。
と、ここで英語検定の話が出たので、caveはどれくらいのレベルなのかも見ておきましょう。
レベル:4英検:2級以上の単語学校レベル:高校3年以上の水準TOEIC® L&Rスコア:470点以上の単語大学入試:難関大対策レベル
単語自体は英検で言うと2級レベルですので、高校3年生の水準と捉えれば良いでしょう。大学受験のときに覚えるような単語というイメージで概ね合っています。
I caved「仕方なく受け入れる」は洋画でも海外ドラマでも出てくる表現で、ネイティブスピーカーにとっては馴染み深いものです。しかし、受験英語で必要かというとアカデミックなものではなく、スラングに近い口語的表現になるので先送りにされるのかもしれません。
もし受験で出るとするならば、洞窟など名詞の方ですね。
洞窟という表現で英文を作りたいときには、ぜひ以下のフレーズを参考にしてください。ある程度の塊で覚えると、英語の構成力も上がっていきます。
a stone cave
石の洞窟an entrance to a cave
岩屋の戸口a naturally formed cave in a rock
岩の洞穴a mountain cave
山中の洞窟the mouth of a cave
ほら穴の入口to live in a cave
洞穴に住む名詞なので、基本的にセットは作りやすいかと思います。a stone caveやa mountain caveのように、洞穴を端的に説明したいのであれば洞穴の前に形容詞的な用法で使う単語を入れればそれでOKです。
とはいえ、普段、日常会話で洞穴について話す機会はそうないと思うので、洞穴に住む動物の説明をしてみるなど、工夫して使う機会を多くしてみましょう。
中学の教科書は、生徒がこのような日常的に使わない単語もスムーズに覚えやすいよう、ストーリー仕立てになっています。中学時代を思い出して、新しくテキストを購入してみるのもアリですよ?
I caved と同じような意味の英語表現
では、I caved と同じような意味を持つ別の英語表現をいくつかご紹介しましょう!せっかくひとつ覚えたのですから、セットで似た意味のフレーズも覚えておくとお得です。イメージする意味が似ているので、置き換えの練習をしてみるのも良いですね。
おさらいしておくと、I caved は「屈する」「仕方なく受け入れる」「折れる」「お手上げになる」などの意味がありました。このようなイメージで以下を読んでみてください。
give upあきらめる
こちらは有名で、もう日本語でもギブアップと言いますよね。和訳としては「あきらめる」がもっともらしく、今までしていたことをやめる、何かを達成しようと努力していたことをあきらめるというイメージです。
I gave up smoking.
「タバコを吸うのをあきらめた」yield 降伏する、従う、譲る
こちらは、強制力のあるものや、何かしらの力に屈するイメージです。そう考えると、この動詞を使う主語は屈辱的な気分になっている可能性が高いですよね。
He yielded finally.
「彼はついに服従した」surrender 降参する、譲る
敵や権力に対抗するのをあきらめるイメージです。現代の日本ではあまり「敵」はいないでしょうけれど、権力によって個人の自由や表現が制限されることはありますよね。
そういったときには、自分の負けをしぶしぶ認めるために使う動詞となります。
We never surrender!
「絶対に降参しないぞ!」stump 悩ます、困らせる
こちらは、困難な状況に参ったという意味です。あきらめるところまで行かなくても、屈服するのは時間の問題だと感じるときなどに使います。
困難な状況から這い上がることはできるかもしれませんが、必ずしもそう上手く行く現実ではありませんからね。
The issue stumps him.
「その問題は彼を悩ませている」concede 譲る、負けを認める
スポーツでは勝ち負けがはっきりしていることが多いですが、そんなスポーツで負けを認めるときに使うのがこちらの単語です。
絶対に勝つと思って信じていたのに、格下相手に敗れたときにはこの単語がふさわしいでしょう。
また、採点競技であるフィギュアスケートなどでは、自分の感覚と審査員の採点がかみ合わず、負けを認めたくないと思う瞬間もあるでしょうね。
She didn’t want to concede.
「彼女は負けを認めたくなかった」throw in the towel あきらめる、負けを認める
直訳すると「タオルを投げる」になるこちらは想像するとわかりますかね。試合や相手などに負けるイメージです。
タオルを投げたら試合に負ける、そんな文化がある、スポーツがある文化圏なら伝わるはずです。
OK! I throw in the towel!
「わかったよ!あきらめる!」I caved まとめ
I caved には、「仕方なく受け入れる」という意味がありましたね。推しが強い人に負けたとき、友人の頼みを断れなかったときなどによく使います。
使い勝手が良いものの、しぶしぶという気持ちを含むため、言うなら親しい相手限定となることが多いでしょう。
あるいは、敵対している相手に対して使うこともあるかもしれませんね。
I caved に似た表現はたくさんあるので、シチュエーションに応じてどれが最もふさわしいか判断できるように練習しておくことをおすすめします。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.