英語学習者の皆さん、こんにちは!今回のネイティブキャンプの記事では、英会話中に使えたらまるでネイティブスピーカーのようにかっこいい印象を与えられる便利な英語表現をピックアップし、深堀していきます。ズバリ、今回特集するのは「どちらかというと」という意味を持つ英語表現の数々です。
「どちらかというと」と日本語で聞くと、皆さんは具体的にどんな場面や状況を想像しますか?例を挙げるとすると、例えば友達とレストランでの食事中に「あなたはコーヒーと紅茶ならいつもどちらを飲むことが多いの?」と聞かれたとしましょう。この質問に対して「うーん、その日の気分で決めることが多いけど、どちらかというと紅茶派かな。」と答えるような場面。もしくは、留学中にホストマザーが「明日の朝ごはんはご飯とパン、どっちの気分?」と聞いてきたとします。それに対し、「そうだな〜、どちらかというとパンが食べたいな。」と答えるような状況。どちらも容易に想像がつきますし、自分も日常会話に登場しそうですよね。
実は英語で「どちらかというと」を表現する方法は一つではなく、場面や状況によって使い分けられる英語フレーズが複数存在しています。そこでここからは、具体的な場面や状況、そして相手に伝えたいニュアンスの微妙な違いを考慮した「どちらかというと」という英語表現と、その使用方法を例文付きの解説とともに学習していきたいと思います!
「どちらかというと」の英語表現
まずは「どちらかというと」という意味を持つ基本的な英語表現を確認しておきましょう。今回学習していく「どちらかというと」の英語表現は以下の4つになります。
It's kind of
would rather
If I have to choose
Both are fine
上記の四つの表現はどれも「どちらかというと」という意味を持ちますが、それぞれの意味のニュアンスは微妙に異なっています。例えば、「It's kind of」は物と人どちらに対しても使うことのできる「どちらかというと」で、「はっきりとは決めきれないし言い切れないけどなんとなく〜だ。」と言いたい時に使うことができます。その他の表現も、独特なニュアンスを持つため、ここから各表現をピックアップしてそのニュアンス、具体的な会話例を確認していきましょう。
It’s kind of
「It's kind of」の意味は「どちらかというと〇〇だ」です。「Kind of 〇〇.」は曖昧に表現を濁すことのできるとってもべんりな英語表現としてネイティブスピーカーたちの間で非常に頻繁に用いられます。海外ドラマや映画、洋楽の歌詞や雑誌などでも多く目にしたり耳にしたりすることもあります。
使い方は、〇〇の部分に形容詞を入れるだけ。例えば「It's kind of boring.」で「それはなんだかつまらなかった。」、「It's kind of cool.」で「それはまあかっこよかった。」などと言う事ができます。主語を人にすることも可能で、「He was kind of sweet.」「彼、なんか優しかった。」のように表現できます。例文を確認してみましょう。
例文:
Aさん:
Hey Mary, How did the party go with your new boyfriend?
メアリー、新しい彼氏とのパーティーはどうだった?
Mary:
Oh, yeah, it was kind of messy. I guess I kinda screwed up.
あー、うん。なんかドタバタだったよ。多分私のせいでデートはうまくいかなかったと思う、
参考資料:
「どちらかというと」の英語! 簡単に決められない時の英語表現10選 | 英トピ
https://eitopi.com/dotirakaratoiuto-eigo
would rather
続いて紹介する「どちらかというと」という意味を持つ英語表現は「would rather」です。会話の中などで、「どちらかというとむしろ」や「必ずしも〜というわけではないけれどどちらかというと〇〇したい」という意味合いで使用されます。
また、先ほど紹介した「It's kind of」よりも少々フォーマルな印象をもち、相手に対して丁寧に自分の意向を伝えたい時に便利な表現です。例文を見てみましょう。
例文:
Aさん:
Are you interested in taking our online lessons weekly?
私たちのオンラインレッスンを毎週受けることにご興味はありますか?
Bさん:
Well, Let me think about it since I would rather take a lesson once a month.
ええと、少し考えさせてください。どちらかというと、月に一回のペースでレッスンを受けたいとは思っていますので。
参考資料:
「どちらかというと」の英語表現16選 | 例文で使い方とニュアンスをシーン別解説
https://eigo.plus/nichijoeikaiwa/dochiraka
あえてどちらか選ぶとき
ここまでは、必ずどちらかを選択するけれどその旨を相手に伝える際にオブラートに包んで伝えたり、相手を傷つけずに丁寧に伝えるための英語表現を二つ紹介してきました。次に、どちらか一つを選択すること自体に迷いがあり、「あえてどちらかを選ぶならば」というニュアンスを含む英語表現を一つ紹介します。
If I have to choose
「If」は「もし」という意味を持つ英語表現です。そして「Have to」は「〜しなければいけない」という便利な英語表現です。これらを組み合わせ「If I have to choose」という英語表現で「あえて一つを選択しなければいけないのであれば」という意味の表現が出来上がります。この表現を用いるであろう具体的な場面を提示するとすれば、例えば語学の先生が「フランス語またはスペイン語のどちらかを第二外国語として履修しなければいけません。」と言ってきたとします。そこであなたは「そうですね...。あえてどちらかを選ばなければいけないのであれば、スペイン語ですかね。」と答えるとしましょう。このように「選ばなければいけないけれど少々気が進まない」というニュアンスを含ませたい時、「If I have to choose 」が非常に便利です!
例文:
Aさん:
Good morning B, I just want to know if you wanna have bread or rice next morning.
Bおはよう。明日の朝、パンかご飯のどっちが食べたいか知りたいんだけど。
Bさん:
Good morning A. That's a tough question! Well, If I have to choose, I'll go for rice。
おはようA. なんとも難しい質問だねえ(冗談で)。どっちか選ばなきゃいけないなら、まあご飯がいいかな。
Aさん:
Which do you like the most, dogs or cats?
あなたって犬派?猫派?
Bさん:
If I have to choose, I think I prefer dogs.
選ばなきゃいけないとしたら、犬の方が好きかなあ。
どちらでもいいとき
最後に取り上げるのは、二つまたはそれ以上のものを比べた上で、どちらでもいい場合の英語表現です。「相手にAとBならどっちがいい?」などのように何かの選択を迫られたり、「あなたはどっちだと思う?」と意見を求められた際にはここで紹介する表現を用いてみましょう。
Both are fine
「どちらでもいいよ」という意味を伝えたい場合は「Both are fine」という英語表現が便利です。「Both」は「どちらも」という意味を持つ英単語。それが「fine」なので、「どちらでもいいよ」という意味になりますね。例文を確認しておきましょう。
ただ、英語圏の国で何か意見を求められた際や、物事の選択を迫られた際には自分の意見をしっかりと持ち、それを主張するのが基本的な姿勢です。全ての質問に対し「どっちでもいいよ」と返していると、意思や意見のない薄っぺらい人だと思われてしまうかもしれないので、そのような文化的背景もしっかりと理解した上で適切にこの表現を用いましょう。
例文:
Aさん:
Which do you prefer, coffee or tea?
コーヒーと紅茶、どちらがいい?
Bさん:
どっちでもいいけど、コーヒーをもらおうかな?
Both are fine, but can I have coffee?
Aさん:
Hey, have you read those two books that our professor recommended during the lecture yet? If you have, which one do you think I have to read first?
ねえねえ、講義の中で教授がおすすめしていた二つの本、もう読んだ?もしもう読んでいたらさ、どっちから先に読み始めるべきだと思う?
Bさん:
Unfortunately, I haven't.
残念ながらね、まだ読んでないんだ。
参考資料:
英語で「どっちでもいい」は?ニュアンスも知りたい8つのフレーズ | TOEIC990
「どちらかというと」の英語表現 まとめ
この記事ではここまで、「どちらかというと」という意味を持つ四つの英語フレーズをニュアンス、場面・状況別に特集してきました。それぞれの表現の意味を確認した上で、実際の英会話の中でどのように用いられるのかを例文を通して学ぶことができましたね。
物事の選択を迫られた際や、意見を求められた際にとても便利な英語表現ばかりでしたので、ぜひ英語でコミュニケーションを図る際には積極的に使ってみてください!
出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.