この1・2年でリモートワークをしている人が増えました。
通勤の煩わしさから解放された代わりに、家で働いているとオンとオフの切り替えがむずかしいなぁなんて感じることもありませんか。仕事や作業を効率よく進めるのには、気分転換も必要ですよね。
日本語では「気分転換する」と同じような意味で「息抜きする」「休憩する」「気晴らしする」「リフレッシュする」などが使われます。
同様に英語にも「気分転換」を表現するいくつかのフレーズがあります。それぞれのニュアンスの違いと使い方を例文と一緒にみていきましょう。
- 「take a break」「need a break」
- その他のbreak
- 「休む」breakとrestの違い
- ネイティブスピーカーが良く使う「get some coffee」
- refreshmentとは?
- まとめ
「take a break」「need a break」
need a break:休憩が必要
ネイティブスピーカーが日常で一番よく使うフレーズは「take a break」「need a break」です。
breakというとまず「壊す」「割る」という日本語訳を思い浮かべるかもしれませんが、ここでのbreakは「小休止」「休み時間」という意味で使われています。「休憩して気分転換する」といったニュアンスです。職場や学校でも、家でも使われる便利なフレーズです。
疲れました。しばらく休憩しましょう。
もう12時だ。休憩が必要です。
私達は今日一日中働いています。休憩をとらないといけない。
休憩したほうがいいよ。3時間運転しっぱなしです。
必要な時に休憩をとってください。
その他のbreak
仕事中や作業中の短い休憩は、coffee break「コーヒー休憩」やbathroom break「トイレ休憩」、short break「短時間の休憩」と呼ばれることがあります。お昼休みはlunch breakです。コーヒー休憩が必要ですね。
トイレ休憩をしましょう。
短い休憩をとってもよいですか?
今お昼休みをとってもかまいませんか?
「5分間の休憩」や「10分間の休憩」など、具体的な休憩時間には2つの言い方があります。
休憩を5分間とる
5分間の休憩をとる
①のfor five minutesは「5分間」という期間をあらわしているのでminutesは複数形になります。②の文章ではfive minute breakがまとめてひとつの名詞なのでminuteは単数形です。どちらも意味に違いはありません。
休憩を10分間とりましょう。
10分間の休憩をとりましょう。
ネイティブスピーカーの会話でLet’s take five.というのを聞くことがあるかもしれません。
これはLet's take a five minute-break. を略したカジュアルなフレーズで「5分休憩しましょう。」「少し休憩しよう。」という意味です。
take a break from~「~から一旦離れる」「~から一旦距離を置く」
take a break from~は「~から一旦離れる」「~から離れて休む」という意味で使われます。他のことに集中するためにある物事から離れたり、しばらくあることを休んで気分を変える時に使われます。
しばらくソーシャルメディアから離れています。
ビデオゲームからしばらく離れたほうがいいんじゃない。
彼はお酒を飲むのをやめています。
私達はお互い距離を置いています。
恋人や友人などとしばらく距離を置いて気持ちの整理をするような場合に使われます。
「休む」breakとrestの違い
breakとrestにはどちらも「休む」という意味があります。breakはお昼休みや作業中の短めの休憩の場合が多く、restはbreakよりもゆっくり身体を休めるといったニュアンスで使われます。疲れているときや体調が悪い時にもrestが使われます。
休息をとったほうがよいですよ。疲れているようです。
休息が必要です。私は一晩中起きていました。
今晩はゆっくり休めるとよいですね。
休むために家に帰りました。
「get some fresh air」「need some fresh air」
need some fresh air:新鮮な空気が必要
日本語でも「外の空気を吸いに行く」ということがありませんか。それと同じように使うことができます。タバコを吸いに行くときにこのフレーズが使われることもあります。
一日中コンピューターをみているよ。ちょっと外の空気吸ってくる。
気分転換しましょう。私達、何時間も運転しています。
彼は気分転換に外に出ました。
一日に何度か外の空気を吸うのは気分がよいです。
ネイティブスピーカーが良く使う「get some coffee」
fresh airだけでなくcoffeeなど他の名詞を使う場合もあります。ネイティブスピーカーは仕事中でも遊んでいるときでも、「ちょっと気分を変えたいな」「ちょっと休みたいな」という場面で「コーヒー飲まない?」「何かつまみませんか?」といったフレーズを使うことがよくあります。
どのフレーズも実際にコーヒーや軽食が欲しいというだけでなく「休憩したい」「気分転換したい」といったニュアンスが含まれていることが多いです。
get something to drink「(気分転換に)なにか飲む」
get some snacks「(気分転換に)軽食する・おやつを食べる」
get something to eat「(気分転換に)なにか食べる」
起きていられない。コーヒーが必要です。
みんな疲れているようです。なにか飲みましょう。
次の会議の前に軽食したいです。
食べ物を買いに行ってもよいですか?
refreshmentとは?
旅行中のホテルや乗り物でrefreshmentという単語をみかけたことはありませんか?refreshmentはrefreshの名詞で「軽食として提供されるスナックや飲み物」という意味です。
リフレッシュ(refresh:さわやかにする、元気づける)は日本でもよく見る単語です。気分を変えたいときなどに「リフレッシュする」といいますよね。軽食や飲み物で気分を変えてリフレッシュするのでrefreshmentという単語が使われています。
会議では軽食が提供されます。
「clear one’s head」「clear one’s mind」
clear one’s mind:気持ちをすっきりさせる
clearには「澄んだ」「はっきりした」「さえた」という意味があります。clear one’s head(head:頭)clear one’s mind(mind:気持ち、心)は日本語の「頭をすっきりさせる」「気持ち・気分をすっきりさせる」と同じように使われます。
頭をすっきりさせるのに、何日か必要です。
気分をすっきりさせるのに、散歩に行きます。
深呼吸して頭をすっきりさせたほうがいいですよ。
彼はいつも朝30分のランニングで気分をすっきりさせます。
change of pace「ペースを変えて」
paceは「速度」「テンポ」「ペース」という意味の単語です。日本語で「自分のペースで」というときに使われる「ペース」です。change of pace「ペースを変える」=「気分転換する」というニュアンスで使われます。
よい気分転換です。
気分転換が必要です。
気分転換に歩きましょう。
外食に飽き飽きだよ。今晩は気分転換に家で料理するのはどう?
週末にビーチに行くのは気分転換になりそうです。
for a change「いつもと違って」「趣向を変えて」
paceをつけないfor a changeというフレーズもあります。直訳すると「変化のために」=「(気分を変えるのに)いつもと違って」という感じで使われます。日本語の「たまには」や「趣向を変えて」というフレーズに近いです。
いつもと違って外食しました。
いつもと違って、私に料理させてよ?
たまには駅まで歩きませんか。
趣向を変えて、コーヒーではなくお茶を飲んでいます。
たまには自分の洗濯をしたらどう!
「たまには~したら?」と少し嫌味っぽく使うこともできます。
change of scenery「気分を変える」
sceneryは「景色」「風景」という意味の単語です。「景色を変える」=「いつもと違う景色をみる」=「気分を変える」というニュアンスになります。自分の周りの環境を変えて気分を変えるときに使われるフレーズです。
気分転換にどこかに出かけたいときにも、住む場所や職場といった環境を一変したいときにも使うことができます。
気分を変えるためにハイキングに行きました。
気分転換しなきゃ。
私の両親は気分を変えるため東京の郊外に引っ越しします。
来週、休暇で旅行に行くのがすごく楽しみです。すごく気分転換が必要です!
気分を変えるために新しい仕事を探しています。
stress reliever 「ストレス発散」「ストレス解消」
stressは文字通り「ストレス」relieverには「緩和剤」「やわらげるもの」という意味があります。stress reliever「ストレス発散」と名詞のフレーズとしても使えますし、 relieve stress 「ストレスを発散する」やreduce stress「ストレスを減らす」という使い方もできます。
ヨガは人気のストレス発散方法です。
音楽を聴くのはよいストレス発散になります。
自然の中で時間を過ごすのはストレスを発散するのにとてもよい方法です。
アルコールを飲んでストレスを軽減しようとする人もいます。
まとめ
「気分転換」を表現する英語にはたくさんの種類がありました。日本語と似た表現があるのもおもしろいですね。
学校や仕事場でも日常生活でもきくことの多いフレーズなので、覚えておくと便利です。「気分転換」の英語表現をいろいろと使ってみてください。

大阪出身。人生の大半を、阪急沿線で過ごしたため大阪、京都、神戸好き。英語とは全く無縁の生活でしたが、社会人になって初めての海外旅行(ハワイ)で会話のできないもどかしさを感じ、英会話を勉強することに。旅行会話習得が目標だったはずが、次第に語学留学、ワーホリとエスカレートし、留学先のアメリカで国際結婚。現在アメリカ在住10数年です。趣味は旅行、料理、かわいい動物の動画を見ること。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.