人間の集中力は長時間続くものではないので、適度に休憩を挟むことは、生産性を上げる上でもとても大事なことです。
仕事、勉強、ゲーム、イベントなど、ある程度長い時間続けて行うものには、リフレッシュするための「休憩」がつきものです。
英語学習をされている方も、疲れた状態でダラダラやるより、集中してやる時間と休む時間のメリハリをつけたほうがより効率的だと感じている方も多いでしょう。
ちなみに、もし外国人と一緒にいる時に休憩を取ることを提案したり促したりしたい時に、英語でどのように言うかご存知でしょうか?
英語を学習されている方は、これらのようなシチュエーションの中で
「休憩しましょう」
「休憩取ってください」
のような言葉はさらっと英語で言いたいところですよね。
そこで今回は、休憩に関する英語表現や、英会話で使える例文をご紹介したいと思います!
休憩に関する英語
まずは「休憩」を英語でどのように表現するのか、基本的なことからご説明します。
「休憩」は英語でなんて言う?
「休憩」という名詞にあたる英単語は、以下の2単語が最も一般的に使われます。
・break
・rest
「break」という単語を見た時に、「壊す」「壊れる」という動詞での意味を思い浮かべる方が多いと思いますが、「休憩/休息」という名詞の意味もあります。
「break」には「流れを断つ」というコアイメージがあります。
例えば、ミーティングは始まりから終わりまでが1つの流れですが、休憩を間に入れることでその流れが一旦絶たれますよね。
つまり、流れを断つもの、休憩が「break」なのです。
ちなみに、夏休みや冬休みを「summer break」「winter break」のように表現することも可能です。
「rest」も「休憩」という意味の名詞です。
英単語の語源を紹介しているサイト「Gogengo」によると、「re-」は「後ろへ」の意味、「st」は「立つ」の意味で、忙しいところから一歩下がって休むイメージという説明があります。(参照:Gogengo
ちなみに、誰かが亡くなった時、日本語では「ご冥福をお祈りします」と言いますが、英語で「R.I.P」と表現されます。
これは「Rest in peace」の略になり、「安らかに眠る」という休息的な意味合いが入っています。
「休憩する」は英語でなんて言う?
「休憩する」という動詞にあたる英語表現は以下が挙げられます。
・take a break / have a break
・get some rest
「break」に「take」や「have」の動詞を付けることで「休憩する」の意味になります。
進行形であれば「be動詞+〜ing」の形になるので、
be動詞 taking/having a break
とすることで、「休憩中です」と言うことができます。
ちなみに、「take」はアメリカ的表現、「have」はイギリス的表現として使われる傾向にあります。
例)
お風呂に入る
アメリカ take a bath
イギリス have a bath
シャワーを浴びる
アメリカ take a shower
イギリス have a shower
昼寝をする
アメリカ take a nap
イギリス have a nap
国によって言い方が違うのは珍しくなく、決してどちらが正しい正しくないということはではありません。
自分の好きなほうを使うのもよいですし、英語を話す相手に合わせるのもありでしょう。
日々の疲れを癒すため、日本の秘境を訪れてみるのはいかがですか?こちらのブログでは、日本の秘境についてご紹介しています!
「break」と「rest」の違い
「break」と「rest」が休憩を意味することはわかったところで、これらの単語の違い、使い分けについてご説明します。
break
「break」は日本語で言うところの「休憩」です。
前述したように、ある流れを一旦絶つことを意味します。
「朝食」を意味する「breakfast」という単語も同じイメージです。「fast」には「断食」の意味もあります。
寝てる間を断食期間、その断食の流れを断ち切るものが朝食と考えると、「break」+「fast」で朝食を意味することが納得できますよね。
rest
一方で、「rest」は「休憩」というよりはどちらかというと「休息」に近い意味になります。
「take a break」は何かの間に取る休憩なイメージに対し、「get some rest」は、疲労や体調不良のために何もせずに休息を取るイメージです。
なお、「get some rest」同じような意味合いで「rest up」という表現もできます。
英会話で使える例文
ここでは、英会話で実際に使える休憩に関連する例文をレベル別にご紹介します!
初級者向け
I’m so busy today. I have a lot of things to do. I'm a bit tired. So I'll take a quick break.
今日はとても忙しいです。やることがたくさんあります。少し疲れました。軽く休憩します。
Take a break when you're done.
終わったら休憩してください。
I was too busy to take a break today. I'm so tired.
今日は忙しすぎて休憩を取れませんでした。とても疲れてます。
You should take a break every 2 hours.
2時間おきに休憩を取ったほうがよいでしょう。
Why don't we take a short break?
軽く休憩しませんか?
You should take a break. You look tired.
休憩したほうがいいですよ。疲れてるように見えます。
I should get some rest. I feel dizzy.
休んだほうがいいと思います。目眩がします。
中級者向け
Today, I studied so hard without taking a break.
今日は、休憩せずに一生懸命勉強しました。
Let's go get a break. Do you want to go for a smoke?
休憩しましょう。タバコ吸いに行きますか?
Let me take a 10-minute break, then let's talk about that issue.
10分休憩させてください、それからその問題について話しましょう?
I got sick. I have a fever and my body hurts. I think I caught a cold. I’ll go back home now and get some rest.
体調が悪いです。熱があって体が痛いです。風邪をひいたと思います。家に帰って休息を取ります。
I've been working 24/7 lately. I should get some rest.
最近ずっと働きっぱなしです。休息を取ったほうがいいですね。
I studied English too much today. My brain is fried now. I’ll get some rest.
今日は英語を勉強しすぎました。もう頭が回りません。休憩します。
My boss goes to the smoking room too often. He always says that taking breaks is important to reduce stress, but smoking is bad for health.
私の上司は喫煙室に行き過ぎです。彼は休憩を取ることはストレスを減らすのに重要だといつも言いますが、喫煙は健康によくないです。
上級者向け
To increase our productivity and creativity, we all should think about the importance of taking breaks during our work.
生産性や創造性を上げるためにも、私たちは仕事中の休憩をとることの重要性について考えるべきです。
Tomorrow, our client is supposed to visit our office to discuss their new business strategy. It's going to be a very important meeting, so I should finish work now and get some rest.
明日はクライアントがオフィスに訪れ、彼らの新しいビジネス戦略について話し合うことになっています。とても重要なミーティングなので、もう仕事を終えてゆっくり休んだほうが良さそうです。
Thanks to the work style reformations that the government has been promoting, I have come to be able to spend more time with my family and get more rest.
政府が促進している働き方改革のおかげで、より多くの時間を家族と過ごしたり休めるようになりました。
Working for long hours without taking breaks leads to stress. Stress is not necessarily negative, but if it's chronic, it can affect your health.
休憩を取らずに長時間働くことはストレスにつながります。ストレスが必ずしも悪いわけではないですが、もしそれが慢性的なものならば、健康に影響する可能性があります。
まとめ
では今回の記事のまとめです!
・「休憩」は英語で「break」「rest」
・「休憩する」は英語で「take a break」「get some rest」
・「break」は「休憩」なのに対し、restはどちらかというと「休息」というニュアンス
いかがでしたでしょうか?
休憩を英語で表現する方法が学べたと思います。
もし外国人がいる時に一緒に休憩をとるシチュエーションがあれば、ぜひとも積極的に使ってみてくださいね。
ちなみに、仕事の休憩中に多くの人が見るものと言えば「SNS」です。
TwitterやInstagramなど、一息つきたい時に閲覧するのが習慣になっている方は少なくないでしょう。
忙しいビジネスパーソンにとっては、英語を学習する時間を捻出するのが難しいという方もいると思うので、そのような方はよく使うSNSで英語が学べるアカウントをフォローしておくことで、会社にいる時でもちょっとした休憩時間も有効活用できますし、仕事とは違う刺激を与えてあげることで良いリフレッシュになりますよ!
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!