今回は、日本では馴染み深く、ニュースでも頻繁に耳にする台風に関連する英語をご紹介していきます。
また、台風に似たものにハリケーンやサイクロンがありますが、これらの違いについても解説しています。世界中で話題になるので、知っておけばニュースの話題について英語で話せるようになりますね!
台風は英語でTyphoon
台風は、英語でtyphoonと言います。
英語と日本語と音が似ているので覚えやすかったのではないでしょうか。
そもそも台風とは何かという話を少ししますと、気象庁ではかなりきちんとした定めがあります。
熱帯の海上で発生する熱帯低気圧の中でも、北西太平洋か南シナ海にあり、低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものが、台風であると定義されています。しっかりと場所と数値が決まっているため、誰かの感覚で「これは台風だ」とは言えないわけです。
typhoonと台風の読みが似ているのは、日本付近で発生する台風が英語圏に渡ってできた言葉だと思っている方も多いです。
しかし、実際は諸説あり、嵐という意味を表すアラビア語のtufanが、中国で「颱風」に、英語でtyphoonになった説が有力とされています。語源が同じなのですから、読みが似ているのも当然ですね。
他にもいろいろと説はあり、ギリシャ語で旋風を意味するtyphonが英語で少しスペルを変えられたという説もありますし、中国で激しい風を意味する「大風」がやはり英語でtyphoonになった説もあります。
台風に関連する英単語
では、次に台風に関連する英単語をここで覚えておきましょうか。
ニュースを英語で聞くためには基礎となる単語から覚えていく必要があります。単語がわからないと何を言っているのかもわからなくなるので、今ここで暗記してみてください。
既に知っているものも多いかもしれませんが、いざ使われると早口に聞こえるので頭に馴染むまで覚えることが重要です。
weather forecast 天気予報
予報や予測といった英語はたくさんあり、TOEICなどでは類義語がこれでもかと出てきます。
しかし、天気予報と言えば英語ではweather forecastと相場が決まっているので、これは決まり文句として2単語セットで覚えましょう。
evacuation 避難
台風が来たとき、聞き逃してはいけないのは避難指示が出ているかどうかですよね。
ちょっと難しい単語かもしれませんが、覚えておいて損がない、むしろ身を守るときに必要となる単語です。
the eye of a typhoon 台風の目
日本語では、台風の真ん中に空いたところを目と表現しますが、英語でもそのままの表現で、the eyeと表現します。
こういったところは違いがなく、共通点として存在しているのもなかなか興味深いのではないでしょうか。
flood 洪水
台風が来たら河川が氾濫して、洪水になることもよくありますよね。
災害が多い日本では頻繁にニュースから流れてくる言葉なので覚えておきましょう。
tsunami 津波
津波は台風というより地震から発生するイメージですが、実は英語で津波はそのままtsunamiというのでこちらもご紹介しておきます。
覚えやすいのでぜひここで暗記してみてください。
heavy rain/ downpour 大雨
台風で大雨が降ったと言いたいとき、意外と英語で表現するのに困るものです。
そんなときは、hevey rainかdownpourのどちらかを使うと良いでしょう。自分で言うならどちらか1つ覚えれば良いですが、ニュースではどちらも使われる可能性があるので両方覚えておくことをおすすめします。
storm 暴風
雨よりも暴風に気を付けた方がいい台風もありますが、暴風は英語でstormと言います。
日本語だと嵐というイメージが強いですが、その様子を想像してみると似てなくはないでしょう。
advisory/ watch 注意報
注意報が出されるのも台風が来たときが多いですよね。
advisoryもwatchも注意報という意味でとらえるのに違和感を感じる方がいるかもしれませんが、注意してほしいこととしても使われる単語だと認識しましょう。
warning 警報
警報は英語でwarningと言います。
こちらは日本語でも馴染みがあるかもしれませんね。警告という意味で使われるため、注意報よりも強い意味合いを持っています。
A big typhoon is heading toward Kyoto.
大型の台風が京都に近づいています
現在進行形にすることで、今台風がどんどんと近づいている様を表現することができます。is heading towardは便利な表現ですので覚えておきましょう。
A heavy rain flood warning has been issued in Okinawa.
大雨洪水警報が沖縄に出されました
こちらは現在完了形と受動態が合わさった文法です。警報が自分で警報を出すわけではなく、人によって出される側なので受動態にしましょう。
You must evacuate.
避難をしてください
避難は英語でevacuationでしたが、これが動詞になるとevacuateです。避難指示を出すなら主語はあらゆる人を指すyouにしましょう。
アメリカでは台風に名前を付ける
日本では、台風を区別するために台風1号、2号と数字を割り振りますよね。
いつの間にか日本に被害をもたらさない台風が早めに発生していて、気付けばニュースでは5号や6号が発生しましたと言っていたりもします。
ところが、アメリカではハリケーンは数字で管理せず、名前を付けます。それは毎回人名なのが面白いところで、文化の違いの面白さに気付けますね。
ちなみにこの人名はあらかじめ決められているそうです。そして、ハリケーンが発生した順にアルファベット順で名前を付けていくのだとか。
そんな風習の違いは、私たちはもちろん、外国人にとっても興味深いのではないでしょうか。ただ、自分と同じ名前のハリケーンが甚大な被害をもたらしたなんてニュースがあったら、少し複雑な気分になりそうですね。
英語で台風の強さや大きさを表現してみよう
台風には、強さや大きさがありますよね。
ニュースでは必ず報道され、被害がどれくらいになりそうか予想するためにも皆が興味を寄せています。
台風の大きさ
日本だと、大型台風、超大型台風といったサイズの違いがあり、強さはノットという単位で表現します。
大型台風は500km以上~800km未満で、超大型台風は800km以上という規定があります。
・大型:big/powerful/heavy/large
・超大型:super
大型の方は、すべて皆さんが見慣れた英単語ではないでしょうか。単に大きいことを意味する言葉で伝えれば良いので簡単ですよね。
また、超大型もわかりやすく、Superは日本語にもなっているので使いやすいところです。
台風の強さ
台風の強さは、最大風速が33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満であれば強い、44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満であれば非常に強い台風と判断します。
・強い:TS/Tropical Storm
・非常に強い:STS/Severe Tropical Storm
Tropicalというとなんだかおいしそうなジュースを思い浮かべてしまいそうですが、台風のニュースを英語で聞けば出てくる可能性も高いので覚えておきましょう。
Severeは、厳しいという意味がありますから、非常に強い台風が来た時に使えます。どちらにも略称があるのも、知っておくと面白いでしょう。
台風とハリケーンとサイクロンの違いは何?
日本ではもっぱら台風と言いますが、では、海外で言うハリケーンとサイクロンは台風とは別物なのでしょうか。
このあたり、海外のニュースを聞くときに知っておきたい知識なので、以下で解説します。
実は、台風もハリケーンもサイクロンも、どれも熱帯低気圧が成長して暴風雨を伴うものに代わりはありません。違うのは、発生する場所と、中心付近における10分間の平均最大風速です。
それぞれが発生する場所は以下の通りです。
・台風:東経180度より西の北西太平洋、南シナ海
・typhoon:東経180度より西の北西太平洋、南シナ海
・hurricane:西経180度より東の北東太平洋、北大西洋、カリブ海、メキシコ湾
・cyclone:北インド洋、南インド洋、太平洋南部
場所によって、同じ熱帯低気圧が成長したものでも呼び名が変わるんですね。ここで注意しなければいけないのは、上記で書いた台風とtyphoonの違いです。場所は同じなのですが、実は中心付近における10分間の平均最大風速に違いがあります。
・台風:最大風速が約17m/s以上
・typhoon:最大風速が約33m/s以上
・hurricane:最大風速が約33m/s以上
・cyclone:最大風速が約17m/s以上
台風とtyphoonは同じものだと思っていると、このように実は細かいところで違いがあることがわかりますね。厳密に言えば違うものですが、しかし気象予報士でもない限り一般人が話すなら外国人に台風のことをtyphoonと言っても問題ないでしょう。
ちなみに、文脈によってはサイクロンは低気圧一般を指す言葉にもなりえるので、必ずしも台風のような激しいものと限られているわけではありません。
まとめ
台風は英語でtyphoonですが、それに関する英語はたくさんあります。
ハリケーンやサイクロンとの違いは発生する場所が違うことであることもわかりましたね。海外のニュースを聞くと、台風とは言われていないので気を付けましょう。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.