英語を勉強するなかで大事なことはたくさんありますが、まずは単語を覚えなくてはその先の学習が進まないですよね。みなさんは、普段どのように英単語を覚えていますか?
英単語を覚えるといっても、その数は膨大です。よく中学卒業程度といわれる英検3級の場合でも、語彙数は2100個ほど。
また、TOEICで目標スコアを600点とした場合、習得が必要な語彙数は5000個ほどといわれています。TOEICで600点というのは企業が求職者に求める平均的なスコアなので、仕事において英語をアピールしたい方は必須の点数でしょう。
これだけの数を地道にコツコツと覚えていくのはいくら時間があっても大変ですよね。
英単語を暗記するスピードを上げる方法はいろいろなものがありますが、今回は英語の「接頭辞」に焦点をあててご紹介します。「接頭辞」を理解することで、効率よく語彙力をアップさせることができますよ!
英単語の「接頭辞」とは?
みなさんは、英単語を勉強するなかで、「接頭辞(せっとうじ)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「接頭辞」は、英単語の頭につく文字のことです。英語では「prefix(プレフィックス)」といいます。なお、「接頭語(せっとうご)」と呼ばれることもあります。
接尾辞にはルールやパターンがあり、それらを覚えることで新しく出てきた単語をその型にあてはめて理解することができます。接尾辞を覚えておくことで、特に長い単語になればなるほど効果的です。
接頭辞は単語が関連する意味がわかる
接頭辞を覚えておくことで、その共通の接頭辞を持つ単語を覚えやすくなります。
その理由は、接尾辞は単語に意味を加えるものであり、どういった意味に関連する単語なのかがわかるからです。
例えば、「unhappy」という単語を例に、「un」という接頭辞を考えてみましょう。
まず、「unhappy」という単語は「un(反対・否定)+happy(幸せな)」という2つのパーツに分けることができます。これらを組み合わせることによって、「unhappy」=「不幸な」という意味の言葉が成り立っています。
このように、たとえ「unhappy」の意味がわからなかったとしても、「un(反対・否定)」という接頭辞を知っていれば、「happy(幸せな)」の反対や否定の意味を持つ単語なんだな、とイメージすることができるのです。
覚えておきたい最重要接頭辞5つ
ここからは、絶対に覚えておきたい最も重要な接尾辞5つを単語例や例文とともにご紹介します。
接頭辞「re-」=back, again(再び・戻す・後ろへ)
接頭辞「re-」は、「再び・戻す・後ろへ」という意味やニュアンスを表します。
例えば、
reflect(反射する)
receive(受け取る)
reborn(生まれ変わった)
reply(返事をする)
彼女は彼の返事にほっとしたように微笑み、そして友人にメールをしました。
接頭辞「com-」=together(ともに)
接頭辞「com-」は、「ともに」という意味やニュアンスを表します。
例えば、
community(コミュニティ、地域社会)
complete(完了する)
などの単語があります。
よいコミュニケーションは、平和への大きな一歩です。
接頭辞「in-」=in, into(中に)
接頭辞「in-」は、「中に」という意味やニュアンスを表します。
例えば、
income(収入)
indoor(屋内の)
ディナーの値段にはデザートも含まれます。
接頭辞「ex-」=out(外に)
接頭辞「ex-」は、「外に」という意味やニュアンスを表します。
例えば、
exceed(超える)
exit(出口)
exception(例外、除外)
大学には、この学生を試験から排除する権利はありませんでした。
接頭辞「sub-」=under(~の下)
接頭辞「sub-」は、「~の下」という意味やニュアンスを表します。
例えば、
subway(地下鉄)
subscribe(定期購読する)
submit(提出する、服従させる)
年間32ドルという低価格でこの雑誌を購読することができます。
さらにステップアップできる接頭辞7つ
上記の最重要接頭辞に加えて、ここからはさらにみなさんの英語力を上げる接頭辞をご紹介します。
接頭辞「ad-」=to(~へ)
接頭辞「ad-」は、「~へ」という意味やニュアンスを表します。
adjoin(隣接する)
彼女のオフィスは、図書館に隣接しています。
接頭辞「de-」=down(下に、離れて)
接頭辞「de-」は、「下に、離れて」という意味やニュアンスを表します。
depress(落胆させる)
出発前にレセプションに鍵を預けてください。
接頭辞「dis-」=away(離れて)
接頭辞「dis-」は、「離れて」という意味やニュアンスを表します。
distinguish(区別する)
私は遠目でも彼らの見分けがつきます。
接頭辞「en-」=make(~にする)
接頭辞「en-」は、「~にする」という意味やニュアンスを表します。
enlarge(拡大する)
彼らは会社を大きくすることにしました。
接頭辞「inter-」=between(間に)
接頭辞「inter-」は、「間に」という意味やニュアンスを表します。
interfere(妨げる)
intercept(さえぎる)
お話の途中に邪魔をして申し訳ありません。
接頭辞「per-」=thoroughly(完全に)
接頭辞「per-」は、「完全に」という意味やニュアンスを表します。
persuade(説得する)
彼は友人に学校に戻るよう説得しました。
接頭辞「pre-」=before(前に)
接頭辞「pre-」は、「前に」という意味やニュアンスを表します。
predict(予測する)
パスタを茹でている間にソースを準備する。
あわせて知っておきたい「接尾辞」
ここまでご紹介してきた「接頭辞」とあわせて覚えておきたいのが、英単語の「接尾辞(せつびじ)」です。
「接頭辞」が単語の頭の部分である一方で、「接尾辞」は単語の末尾につく文字のことです。英語では「suffix(サフィックス)」といいます。
接尾辞は、接頭辞のように意味を付け加えるほか、単語の品詞を変えることもできます。
接尾辞「-able, -ible」=可能な(形容詞を作る)
接尾辞「-able, -ible」は、「可能な」という意味やニュアンスを表します。そして、付いた単語を形容詞に変える性質があります。
accessible(到達できる)
この宿へは、電車やバスでアクセスできます。
接尾辞「-ful」=満ちた(形容詞を作る)
接尾辞「-ful」は、「満ちた」という意味やニュアンスを表します。そして、付いた単語を形容詞に変える性質があります。
grateful(感謝している)
私の仕事はどんどんストレスの多いものになっています。
接尾辞「-ness」=状態、性質(名詞を作る)
接尾辞「-ness」は、「状態」という意味やニュアンスを表します。そして、付いた単語を名詞に変える性質があります。
kindness(親切)
あなた(みなさん)の優しさがなければできませんでした。
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介した英語接頭辞を知っておくことで、その接尾辞が持つ共通のニュアンスから、初めて見聞きした英単語でも意味を推測・理解しやすくなります。
あわせて基本的な接尾辞を覚えておくと、さらにみなさんの語彙力はアップするでしょう。
接頭辞や接尾辞は、英単語を効率よく覚えるためのショートカットのようなものです。接頭辞や接尾辞を知らずにそのまま単語を覚えようとすると、労力も時間もたくさんかかってしまいます。
ぜひ、今回の記事でご紹介した代表的な接頭辞や接尾辞を覚えて、例文をたくさん練習してみてくださいね。
また、身に付けた英語をネイティブスピーカーとの会話で実践したい、この記事で学んだ接頭辞や接尾辞について質問してみたい、レベルアップのためもっと多くの接頭辞や接尾辞を詳しく知りたいと思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、講師とマンツーマンで英語を話す練習ができるので、じっくり質問したり、きちんと自分が理解できているかのチェックなどに、どんどん活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.