男性を意味する「man」と「men」。見た目も発音もそっくりなので、どちらが単数形・複数形なのか混乱してしまいますよね。
また、「Hey, man!」や「Oh, man!」といった表現もよく耳にしますが、どのように使ったら良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「man」と「men」の使い分け方を解説していきたいと思います。発音の違いや類似表現も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
「man」と「men」の違い
「man」と「men」は意味がほぼ同じで、発音もとても似ていますが、間違って使ってしまうと不自然な響きになってしまいます。そこで、まずは「man」と「men」の違いを、以下の2点で見ていきましょう。
②発音の違い
①「man」と「men」の意味の違い
「man」と「men」の意味の違いは、単数形か複数形かの違いです。複数形:men(複数の男性)
「男の人」は数えられる名詞なので、上記のように単数形と複数形の形が存在します。単数名詞は「a 〜」となるので、「1人の(とある)男性」と言いたいときは、「a man」になります。
また英語の名詞の多くは、元々の形に「-s」を付ければ複数形になりますが、「man」の場合はそうとはいきません。
「man」を複数形で使うときは、以下に注意しましょう。
×mans
◯men
「man」と「men」のいずれも、すでに話題に上がっている特定の男性、もしくは相手がどの男性かわかっている状態であれば、単数・複数に関わらず「the man / the men」とします。
②「man」と「men」の発音の違い
「man」と「men」は、スペルを見て日本語の感覚でそのまま読むと、どちらも「メン」です。また、実際に耳で聞いても、両方とも同じように聞こえるため、聞き取れない・発音し分けられないという方も多いのではないでしょうか?
そこでまずは、「man」と「men」それぞれの発音記号を見ていきましょう。
※ここではアメリカ英語での発音を前提に解説していきます。
mˈæn
発音:メァン
mén
発音:メン
上記2つの違いは、「ˈæ」か「é」という点です。
「man」の「ˈæ」は日本語感覚だと「ア」と「エ」の中間的な音です。「エ」の口の形のまま「ア」と言うとうまく発音できます。
一方で、「men」の「mén」は「メン」と発音するだけです。「man」は伸びやかに、「men」は短くさらっと発音するのがコツです。
「man」と「men」の使い分け方
「man」と「men」の意味の違いを学んだところで、次にそれぞれの使い分け方を紹介していきます。「man」の使い方
「man」の使い方は、大きく分けて以下の3つがあります。②呼びかけ・挨拶的な意味で使う
③感嘆を表すのに使う
順番に解説していきます。
①単数形「男の人」という意味で使う
元々の意味である単数形「男の人」という意味の場合は、「a man」もしくは「the man」の形で使います。a man⇨話題にまだ出てきておらず、相手がどの男性かわからないとき
the man⇨すでに話題に出ている、または相手がどの男性か明らかにわかるとき
ビーチに座っている一人の男性がいます。彼はそこで何をしているのだろうか。
ストリートで歌っている男の人を見ました。彼の声はとても甘かったです。
②呼びかけ・挨拶的な意味で使う
「man」は呼びかけや挨拶的な意味でもよく使われます。基本的には男性が男性に対して使うもので、ネイティブスピーカー同士のカジュアルな日常会話で頻繁に出てきます。
呼びかけ・挨拶においては、「man」が持つ「男性」という意味はさほど重要ではなく、慣用的に使われている言い回しだと考えておくと良いでしょう。ただし、フォーマルな場で使うのはふさわしくないので、話す相手やシーンを考えて使うようにしましょう。
やぁ!久しぶりだね。最近どうしてる?
調子はどう?良さそうには見えないね、大丈夫?
③感嘆を表すのに使う
「man」は喜怒哀楽のような感嘆を表すのにも使います。呼びかけ・挨拶の場合と同様で、感嘆として使う場合も「man」そのものの意味は重要ではないので、慣用的な言い回しとして捉えておきましょう。
なんてこった!デスク全体にコーヒーをこぼしてしまった。
なぁ、君のスピーチは最高だったよ。決まってたぜ!
「men」の使い方
「men」の使い方は至ってシンプルで、「男の人たち」という複数形の意味で使用します。すでに話題に出ている、または相手がどの男性たちかが明らかにわかっているときなど、特定の複数男性を指す場合は「the men」になります。
私のクラスの全ての男子たちはとても親切です。
多くの男性は自由を失いたくないという理由で結婚したくないと言っています。
「man」と「men」の類似表現
「男性」を意味する単語は、「man / men」以外にもあります。そこで最後は、「man」と「men」の類似表現を、以下5つに絞って紹介します。
②dude
③bro
④male
⑤boy
①guy
「guy」は「man」とほぼ同義で、「男の人」という意味でかなりカジュアルな言い方です。複数形「guys」を挨拶・呼びかけ的に使う場合は、必ずしも男性たちだけというわけではなく、グループに女性がいたとしても使えます。
英語をすごく上手に話す男性に会いました。
みんな愛しているよ!来年も絶対にここに戻ってくるよ。
やぁ、みんな!今日すごく暑くない?汗が止まらないよ。
②dude
「dude」も「男の人」という意味です。「man」や「guy」よりもカジュアルな響きで、比較的若い年齢層の人たちが使う言葉です。「man」のように、感嘆を表現するときにも使われます。
おい、君はよくやってるぜ。そんなネガティブになるなよ。
私も彼に会ったよ。あの男、とても意地悪だった。二度と会いたくないよ。
③bro
「bro」は男性の友人同士で使われる単語で、呼びかけ表現としてよく使われます。ただし、とてもカジュアルな表現なので、例えば上司など目上の人に対して使うのは避けましょう。
調子はどうよ?
ありがとうな。
幸運を祈るよ。
④male
「male」は「男の人」というよりは、生物学的な性別としての「男性」を意味する言葉です。ちなみに、女性を表すのは「female」です。例えば、申込フォームなどの性別欄で選ぶ「男性 / 女性」は、英語では「male / female」となります。
この学校には女子生徒よりも男子生徒のほうが多くいます。
私の会社では、全ての男性社員はオフィスでスーツを着用することを求められます。
⑤boy
「boy」は「少年」や「男の子」という意味の単語で、成人していない男児に使用するのが一般的です。彼には2人子どもがいます。1人は男の子、もう一方は少女です。
公園で喧嘩をしている2人の少年を見ました。彼らを止めようとしましたが、手に負えませんでした。
「man」と「men」を使い分けよう!
では本記事のまとめです!men:複数形「男の人たち」、発音はメン
今回紹介したように、「man / men」以外にも男性を指す単語がいくつか存在します。ただし、カジュアルな表現が多いので、使う相手やシーンには十分気をつけましょう。
「man」と「men」の使い分けや発音を練習したいという方は、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」も活用し、講師とのマンツーマンレッスンで楽しく身に付けましょう!
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.