英語で感染者は何と表現する?感染者数や陽性・陰性の表現そしてコロナの最新事情など

感染者、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

2022年夏、コロナウイルスは終息する兆しもなく、サル痘の感染者も数例、日本国内で確認されたという状況です。

毎日のようにニュースで扱われる「感染者」という言葉、英語でどのように表現するかご存知ですか?

この記事では、英語で表現する「感染者」を取り上げ、まつわるフレーズやコロナウイルス最新事情について解説します。

「感染者」は今や世界規模の話題、外せない時事問題の英語表現について学んでいきましょう。

感染者の意味とその英語表現

新型コロナウイルスのような感染症は、大気や動物などに存在する病原性の微生物が人の体内に侵入することで引き起こされる疾患を指します。

この病原性の微生物がウイルスです。一方で、サルモネラなど細菌が原因のものがあります。細菌はbacteria(バクテリア)ですね。

ウイルスとバクテリアには大きな違いがあります。ウイルスは単独では増殖する能力がなく生きた細胞のなかで自己を複製するのに対し、細菌は栄養源さえあれば自分自身で増殖できるところです。

ウイルスまた細菌などの病原体が体内に侵入すると様々な症状を起こすことになります。そして、その症状が出た人が「感染者」ということです。

感染者の英語表現には、以下のようなものがあります。まずは名詞としてのフレーズをみてみましょう。

an infected person
an infected patient

両方のフレーズに使われるinfected。動詞のinfect(病気・ウイルスなどを~に感染させる)から、受け身の形にして移された側の人(感染者)を表現しています。

personはご存知「人」、patientは「病人・患者」で感染者が一人という単数を表している言葉のため、2人以上であればinfected peopleやinfected patientsと複数形に変化させてくださいね。

次に、○○という病名にかかった感染者という言い方も紹介します。こちらのほうがネイティブスピーカーに使われている印象があります。

person infected with ○○

people infected with Covid 19
Covid19感染者
people infected with influenza
インフルエンザ感染者

ちなみにインフルエンザはイギリスではflu(フルー)が一般的に使われています。


参考:株式会社東邦微生物研究所 細菌とウイルスの違い?

感染者数の英語表現を2つ紹介

感染者が何人でたのかを示すデータが「感染者数」です。英語圏ではどう言われているのか続けてみていきましょう。

コロナウイルスが発生して以来、世界保健機関WHO (World Health Organization)の活動が注目を集めています。パンデミックと発表したり、旅行者へ渡航のアドバイスをするなど多くの情報を提供しています。

WHOでも使われている感染者数の英語フレーズは「confirmed cases」になります。

confirmは確認する・裏付けるという意味の動詞、それを受け身にして確認されたcasesにしています。caseの意味は事例・実例・ケースですので”事例数”→”感染者数”、それが確認された数字というわけです。

WHOのウェブサイト上で様々な角度からみた感染者数を知ることができます。各データの下に”confirmed cases”と記述していますのでぜひ皆さんも確認してくださいね。


参考:WHO Coronavirus Dashboard Overview


感染者数を表すフレーズでシンプルなものがあります。それが2つめに紹介する「number of cases」、numberを使ってそのまま感染者数となるのです。こちらも日常のニュースなどでよく見る表現です。

感染者が増えているときであればnumber of cases are increasing
逆に減ってきて安心するときはnumber of cases are decreasingと表現します。

感染の陽性・陰性の英語表現は?

罹ったかな?と不安になったときには検査が必須です。

特にコロナウイルスに関しては自覚症状がなくても感染しているケースがあり、知らないうちにそばにいる配偶者など配偶者など家族や同僚など周りの人にうつしてしまうことがあるからです。検査については各国の事情が異なりますが、、、

検査をすると結果にドキドキしてしまいますね。筆者も毎週剣道の稽古に行く際にはまだ簡易テストをしていて、陰性を確認しています。

罹った状態を陽性、罹っていない状態を陰性と言いますが、これらの英語表現もみていきます。海外でもしもの時に必須の単語です。


陽性 positive
陰性 negative

前向きというポジティブが陽性を表すのは「確かな・疑いようがない」という意味を含んでいるからです。一方ネガティブは「否定の」という意味から感染症を否定というニュアンスで捉えてください。

それでは、これらの使い方を確認しましょう。

ポジティブになった、陽性と診断されたと言いたいとき
I’m positive.
I tested positive.

ネガティブだった、陰性と診断されたと言いたいとき
I’m negative.
I tested negative.

また、I have just received a positive result for Covid 19.といえば、コロナ検査結果が陽性だったんだとなります。

コロナウイルスの最新事情、日本が世界第一位に

コロナウイルスの英語名はCovid-19もしくはcoronavirus。生活に多大な影響を及ぼすため、さすがに馴染み深い表現になりました。

私たちは3年もの長期間、コロナウイルス感染者数に関して常に数字を追いかけてきました。

国によっては外出を規制するロックダウンをしたり、ワクチンを打っていない人はレストランなどを利用できないというルールが作られたり、世界中の人が大きな影響を受けたのです。

筆者の記事「ワクチンに関するスラング”vax”とは?」でvaxという言葉がWord of the Year 2021を獲得したことも紹介しました。

ここで2022夏、コロナウイルスの最新事情について触れておきましょう。

イギリスの現状は?

筆者の住むイギリスから新鮮な情報をお届けします。コロナ発生後、世界のなかでも感染者数が常に多かった英国。その都度、ロックダウンやRule of 6(人と会うときは6人が上限)といった規制が発表されると同時に、無料の抗原検査やPCRテストが提供されました。

陽性者の隔離期間が徐々に短くなっていき、コロナに関する全ルールがイングランドで撤廃されたのが今年4月1日のことでした。英国がliving with Covid-19を始めた日になったのです。

以来、コロナに罹った人が隔離をしなくても罰はなくなり、それまで無料だった検査が有料になりました。

混んでいる駅でも地下鉄でもマスクをしている人はどこも1人か2人という印象で、一見パンデミック前の日常がほぼほぼ戻っているのがイギリス。

感染者数が上がったのは当然です。しかし、8月のデータを見るとそれも頭打ちとなり下がってきています。しかし、これで終息というわけにはいかなさそうです。

アメリカの現状は?

7月22日、米大統領バイデン氏がコロナ陽性になったというニュースが飛び込んできました。

症状は軽く隔離をして職務を継続しています。エクササイズ再開も7月31日に再び陽性で隔離になります。これは服薬後のリバウンドではないかと言われています。

セサミストリートのエルモがワクチンを接種、5歳未満の接種を啓発していますが、親の4割以上が受けさせないと考えています。


参考:CNN 新型コロナウイルス

日本の現状は?

この執筆をするタイミングで、日本が2週続けて世界一の感染者数を出したという感染拡大のニュースがありました。

7月28日、WHOが報告書を発表、1週間当たりの新規感染者数で日本が約97万人と世界で最も多くなっていることが分かったのです。そして翌週もその記録が続きました。

WHOの発表によってアメリカが3%減って約87万人、ドイツは16%減って約57万人のところ、日本では73%も増え96万9千人ほどになっています。


参考:NHK NEWS WEB


なお、コロナに関する様々な英語表現については、ネイティブキャンプブロガー・セディンさんのこちらのブログをぜひご参考にしてください。

コロナ関連で自宅待機や医療崩壊などのフレーズに加え、過去世界的に流行った感染症の英語名が詳しく解説されています。

https://nativecamp.net/blog/20201223_coronavirus

2022年の新問題はサル痘?

コロナも終息しないのに、今度はサル痘のニュースが飛び込んできました。

ツイッターなどでも発疹の画像が多く見られます。サル痘は、主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しました。

7月23日、またしてもWHOがグローバルな緊急事態宣言をしたのです。75ケ国、累計16,000人以上の症例が報告されていることの懸念によるものです。

サル痘はmonkeypox(モンキーポックス)です。ちなみにchickenpox(チキンポックス)は水痘(水ぼうそう)のことです。水ぼうそうのことはこれほど騒がないのにサル痘はなぜ?という疑問があります。これはサル痘はsmallpox(天然痘)と同じに扱われているからです。

天然痘は未だ根本的な治療法が存在していない、免疫を有しない人が発症した時の死亡率は30%にも達すると言われています。一方、天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされています。


WHOの出した緊急事態宣言を一部、紹介します。


On July 23, the WHO Director-General declared the escalating global monkeypox outbreak a Public Health Emergency of International Concern. Currently, the vast majority of reported cases are in the WHO European Region.

7月23日、WHO事務局長は世界的に深刻化しているサル痘の発生を国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態であると宣言した。現在報告されている症例の大半は、WHOヨーロッパ地域で発生している。

参考:WHO News

感染対策に関する英語表現

普段からいかに予防し、感染しないかが大切な感染症。

コロナウイルスにしても他の感染にしても、罹ると体調や日々の生活に大きな影響があります。最新の感染情報を日々確認したり、不安なときはすぐに相談するなど心がけるとともに感染対策の情報も入手しましょう。

最後に、感染に対してどのような対策ができるのか、その英語表現を紹介します。

マスクをつける

日本人なら風邪の季節でも花粉の時期でもつけることが自然なマスク。

これが欧米ではかなりハードルが高かったりします。つけていると怪しい人だと思われていた時代もあります。

マスクをつけることはwearを使ってwear a maskとします。

Wearing a mask is not mandatory in the UK, but I wear it in busy places, especially indoors.
イギリスではマスクの着用は義務ではないけれど、混んでいる場所、特に屋内では私はつけているよ。

mandatoryは「(法令または規則による)命令の・義務的な」という意味の形容詞です。コロナ禍ではマスクとその着用義務でよくニュースで使われています。

手洗いをする

外出先から戻ったときは必ず手洗いをします。

英政府は20秒の手洗いを推奨していました。また、除菌できるスプレーを鞄に入れ、外出先でも都度使用する人が増えましたね。

除菌できるものはhand sanitizerで表現します。

There is always hand sanitizer at many shops nowadays.
最近はどこのお店でも必ずと言っていいほど、消毒液が置いてあります。

英語で感染者まとめ

感染者、感染者数や陽性や陰性のときの表現などいろいろ紹介しました。

コロナ最新事情では日本は2週連続で世界トップの感染者数になってしまいました。

猛暑、サル痘、自然災害など立て続けに起こり本当に大変な夏です。皆さん、くれぐれも感染や熱中症に気をつけてお過ごしくださいね。

※本記事は2022年8月6日に執筆しました。

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