「覚悟しろ」は英語でなんて言うの?

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「覚悟しろ」や「今に見てろよ」といったセリフは、アクションもののテレビドラマや映画などで聞くことが多いかと思います。

また、スポーツものや、最近ではサラリーマンもののドラマなどでもよく使われるのではないでしょうか。

日常生活においては、実際に誰かに対して大きな声で「覚悟しろ」とか「今に見てろよ」と叫ぶような機会はそう多くはないかもしれません。でも、ひとりごとのように自分の心の中でつぶやくことはあるかも。

また、本気ではなくて、たとえば仲のいい友人どうしで半ば冗談っぽく「覚悟しろ」とか「今に見てろよ」ということはありますね。例えば、SNSなどの書き込みでも、ふざけあう感じで「覚悟しろ」などと書くことはあるかもしれません。

ところがこうしたセリフは、英語では何というのかを考えると、なかなかぱっと思い浮かびませんね。

今回は「覚悟しろ」や「今に見てろよ」、また、これらに関連したセリフを英語で言いたい場合のいろいろな表現法をご紹介したいと思います。

「覚悟しろ」の英語表現6選

覚悟しろ① brace yourself

海外テレビドラマや映画を見ていると「brace yourself」という英語フレーズがよく使われているのに気づきます。

「この野郎! 覚悟しろ」といったような、少し怒っている時などに使われるスラング表現ですが、怒っていなくても使うこともあります。

「覚悟する」という日本語からも連想できますが、「準備する」や「身構える」という意味合いがこのフレーズには含まれています。

I will never forgive you! Brace yourself!
一生許さないからな! 覚悟しろよ!
Brace yourself. I have a surprise present.
さあ覚悟して。サプライズプレゼントがあるの。
「for」をつけ「brace yourself for ~」とすると、「〜に対して身構える」「〜に対して備える」という意味合いになります。例えば「brace yourself for a shock」で「驚かないでね」「びっくりしないでね」という意味になります。
Brace yourself for a shock. Your watch was found.
びっくりしないでね。時計が見つかったわ。
We should brace ourselves for unexpected events.
我々は予期せぬ出来事に対して備えるべきです。

覚悟しろ② get ready

「get ready」は直訳すると「準備する」という意味になります。そこから転じて「覚悟しろ」という意味でも使われます。

A:Our sales are down 50% this quarter.
B:Get ready! We are not going to get a raise.

A:この四半期は売り上げが50%落ちたんだって。
B:覚悟しておきなよ! 昇給はないよ。

覚悟しろ③ Be ready for it.

「be ready for」には、「いつでも〜する状態になっている」「準備が整っている」「〜に期待する」などの意味があります。

そこから「Be ready for it.」が「覚悟しろ!」という意味で使われます。

A:I'll receive the examination result tomorrow.
B:Be ready for it! You will accept whatever the outcome may be.

A:明日は合格発表だ。
B:覚悟しなよ! 結果がどうでも受け入れるんだよ。
He is a stunt person. He was injured yesterday. I was ready for this, but it still shocks me.
彼はスタントマンです。昨日彼はケガをしました。こうなると覚悟はしていたもののやはり動揺しました。
「be ready」を使った表現には、不定詞(to+動詞)と組み合わせる方法もあります。
He sued his company. He is ready to give up his position.
彼は会社を訴えました。彼は地位を捨てる覚悟をしています。

覚悟しろ④ prepare yourself

「prepare yourself」を直訳すると「あなた自身を準備する」で、そこから「覚悟しろ」という意味合いにもなります。

Prepare yourself! Tomorrow is the exam!
覚悟しなさい! 明日が試験です!
また「prepare yourself」に「〜に対する」という意味の前置詞「for」をつけて「prepare yourself for ~」とすることで、「〜を覚悟する」「〜の覚悟を決める」「〜の心構えをする」「〜を準備する」などの意味になります。

I did not prepare myself for the pandemic.
私は、パンデミックに対する覚悟ができていませんでした。
その他、「prepare」は「prepare for」という形で使うこともできます。

Our company is going bankrupt. Prepare for the worst.
当社は倒産します。万一の覚悟をしておきなさい。

覚悟しろ⑤ say your prayers

「覚悟をしろ」という意味を表す慣用表現に「say your prayers」があります。

そのまま訳すと「祈りの言葉を言いなさい」という意味で、これが「覚悟しなさい」という意味合いで使われます。

No one can help you. Say your prayers!
誰も助けにはこないさ。覚悟するんだな!

覚悟しろ⑥ Katy bar the door

「Katy bar the door」はアメリカ英語でよく使われるスラングです。

「ケイティ、戸に桟をかけろ」といった訳になりますが、これが「覚悟をしろ」という意味で使われます。他にも「気をつけろ」「もう駄目だ」という意味で使われたりします。

語源はスコットランド王ジェームズ1世が1437年に暗殺された時にさかのぼります。侍女Katyが王を守るために自らの腕をかんぬきとして戸にかけたということにちなみます。

A:Don't come near me!
B:Too late. Katy bar the door!

A:近寄るな!
B:もう遅い、覚悟しな!

その他の「覚悟」の表現例

その他にも「覚悟する」という意味合いを表す、以下のような言い方があります。

I am in the middle of divorce proceedings. I've made up my mind to fight it out.
私は離婚調停中です。私は最後まで戦う覚悟を決めています。
I was not afraid of bungee jumping. This time I am fully aware of the danger, but I will try.
バンジージャンプをする勇気はありませんでした。今回、危険は覚悟の上でやってみます。

「今に見てろよ」の英語表現5選

単独で使われるのに加えて、「覚悟しろ」とよくセットで使われることがあるのが「今に見てろよ」というセリフです。

これらの英語での表現を5つご紹介します。

今に見てろよ① just you wait

「just you wait」をそのまま訳すと「そのまま待ってろ」といった感じでしょうか。

これが日本語の「今に見てろよ」というセリフのニュアンスになります。また「and see」をつけて「just you wait and see」とも言います。

「今に見てろよ」という意味の他にも、「そのうちにわかるよ」「覚えてろ」「首を洗って待っていろ」といった意味合いで使われます。

Oh no! We lost the game again. We’re going to beat them up someday. Just you wait!
わあ、また試合に負けた。いつか勝つぞ。今に見てろよ!

今に見てろよ② You shall see.

直訳すると「あなたはわかるでしょう」の「You shall see.」は、「今に見てろよ」「見ておれ」「今にわかる」というような意味になります。

A:Hey, you need ten more years of experience before doing that.
B:You shall see.

A:おい、お前がそれをやるなんて10年早いんだよ。
B:今に見てろよ。
A:She decided not to pursue the matter any further. I do not understand.
B:You shall see.

A:彼女はこれ以上、この件を追及しないことを決めました。私には理解できないです。
B:今にわかりますよ。

今に見てろよ③ You'll suffer for this.

「You'll suffer for this.」も「今に見てろよ!」という意味になります。「You'll pay for this.」という言い方もできます。

I will pass the bar exam, definitely! You'll suffer for this.
絶対弁護士試験に合格してやる! 今に見てろよ。

今に見てろよ④ I'll do it yet!

直訳は「まだやります」という意味ですが、そこから「今に見てろよ」「今にみておれ」といった意味になります。

I will prove them wrong! I'll do it yet!
絶対に見返してやる! 今に見てろよ!

今に見てろよ⑤ You’ll be sorry.

「後悔するぞ」「後で泣きを見るぞ」などの意味の「You’ll be sorry.」も「今に見てろよ」というニュアンスでも使われます。

I’ll be back. You’ll be sorry.
また来るぞ。今に見てろよ。
Don't get on the bad side of your wife or you'll be sorry. Don't forget her birthday.
あなたの妻の機嫌を損ねないように、さもなくば後悔しますよ。彼女の誕生日は忘れてはいけませんよ。

その他の一緒に覚えておきたい表現

bring it on:かかってこい

「覚悟しろ」や「今に見てろよ」のような、よく映画やドラマで聞く挑戦的なセリフに「かかってこい」という表現もあります。

英語だと「bring it on」です。合わせて覚えておくといいでしょう。

この「bring it on」は、映画のタイトルになったり、アメリカ元大統領のジョージ・W・ブッシュが2003年に発言して話題になったりしたことがあります。知っている人も多いのではないでしょうか。

I'm not scared. Bring it on!
怖くなんかないぜ。かかってこいや!

It serves you right.:ざまあ見ろ

直訳すると「自分の行いに見合った報いを受ける」となる「It serves you right.」は、「ざまあ見ろ」「ざまあ」「当然の報いだ」「それ見ろ」「いい気味だ」「自業自得」というような意味として使われます。

You drank way too much last night, and she got very angry with you? It serves you right.
昨夜飲みすぎて、彼女がすごく怒ったんだって? ざまあ見ろだな。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「覚悟しろ」「今に見てろよ」といった、英語で表現するのにどう言えばいいのかちょっと迷ってしまうフレーズをご紹介しました。

海外テレビドラマや映画などを見ていると、今回ご紹介したセリフ以外にも、日本語と英語とのつながりがなかなかぱっと思いつかないような表現が登場することがよくあります。

吹き替えや字幕などをうまく使って、「こういう英語のセリフがこういう日本語の意味になるのか」と注意しながら見ると、英語学習をより一層、楽しみながら英会話を学べますよ。

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