英語を勉強していると、よく「It’s up to you.」というフレーズに出くわしますよね。
「あなた次第です。」という意味で、日常会話では頻繁に使われる表現ですが、実際にどんなシーンでどのように使うのかいまいち掴めないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、「It’s up to you.」の意味と使い方、応用方法などを解説していきます。加えて「up to 〜」を使ったその他の表現も一緒に紹介していくので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
- 「It’s up to you.」の意味は?
- 「It’s up to you.」の使い方を例文で紹介
- 「It’s up to you.」の応用方法
- 「It’s up to you.」と「It depends on you.」の違い
- 「up to 〜」を使った他の表現も覚えよう
- 「It’s up to you.」を実際に会話で使ってみよう
「It’s up to you.」の意味は?
「It’s up to you.」を日本語に訳すと「それはあなた次第です。」になります。例えば、今の仕事を辞めて、新たな道に進むかどうかを検討していたとします。
先輩にそのことを相談したときに色々アドバイスはもらえましたが、最終的に決めるのは自分であるという意味で、「それはあなた次第です」と言われた場合は「It’s up to you.」です。
また、友人とキャンプに出かける予定だったものの、天気が悪くてどうしようか迷っているとします。
その友人がもし決行するかキャンセルするかを自分で判断する気がなく、「君次第だな」と判断を任せてきた場合も、英語では「It’s up to you.」と言えます。
つまり、「It’s up to you.」は何かを決める・判断する際に、決定権や責任を完全に相手側に投げるときに使う表現です。
「It’s up to you.」の使い方を例文で紹介
ここでは、「It’s up to you.」の使い方がわかるよう、会話形式の例文をいくつか紹介したいと思います。ぜひ場面をイメージしながら、声に出して練習してみてください。
B: Well, it’s up to you.
A: まずは最初にこれに取り組んだほうがいいですか?
B: うーん、あなた次第ですね。
B: We can stay on, but it’s up to you.
A: 別のルートを見つけたほうが良さそうですね。どう思いますか?
B: このままでもいいと思いますが、あなた次第ですね。
B: I know, but at the end of the day, it’s up to you.
A: 行動を起こすのが怖いです。他の人たちがどう思うのか気にしてしまいます。
B: わかります、けど最終的にはあなた次第です。
上記の例文からわかるように、「It’s up to you」を使う場合は、決断は基本的に相手に委ねています。
ただし、言い方のトーンによっては、無責任・無関心のように聞こえてしまうこともあります。「It’s up to you」を使うときは、相手にとってぶしつけな態度に聞こえないよう気をつけて使いましょう。
「It’s up to you.」の応用方法
ここでは、「It’s up to you.」の応用方法を学んでいきましょう。ここで紹介する応用の仕方は、What・Where・How・Whetherなどを主部の頭に持ってくる方法です。
私たちが使う電車
私たちがどこに行くか
私たちがそれをどのようにするか
それがうまくいくかどうか
私たちがどの電車を使うかはあなた次第です。
私たちがどこに行くかはあなた次第です。
私たちがそれをどのようにするかはあなた次第です。
それがうまくいくかどうかはあなた次第です。
少し難しいかもしれませんが、1つ上の英語レベルを目指している方は、ぜひ積極的に使って練習してみてくださいね!
「It’s up to you.」と「It depends on you.」の違い
英会話を学んでいる方であれば、「It depends on you」という表現もよく耳にするでしょう。
意味を知っている方にとっては、「It’s up to you」との違いはかなり気になるところだと思います。
というのも、「It’s up to you」と「It depends on you」は、日本語に訳すとどちらも「あなた次第です」になるからです。これら2つの違いは「どちらが決定権を持っているか」になります。
決めるのは完全に相手側
It depends on you.
決めるのはこちら側だが、相手次第では内容が変わる可能性もある
例えば、友人とホームパーティーのための買い出しに出かけているとします。
もし友人が、「牛肉を買おうと思うんだけど、君は鶏肉のほうが好きだったよね。どうする?あなた次第だよ。」と言ってきた場合。友人は決めかねてて、こちら側にも決定の余地を与えているような響きになりますよね。
そのため、「It’s up to you」だと完全に相手に決定を委ねてしまうニュアンスになってしまうので、この場合は「It depends on you」が適していると言えます。
「up to 〜」を使った他の表現も覚えよう
ここまでは「It’s up to you」を中心に解説してきましたが、実は「up to 〜」を使った様々な表現があります。
そこで、ここからは頻繁に使われる「up to 〜」の表現を、いくつか厳選して紹介していきたいと思います。
「up to」のコアイメージ
まずはネイティブスピーカーの感覚を知るためにも、「up to」のコアイメージについて学んでいきましょう。
「up to」は字の如く、「up」と「to」が組み合わさったものなのです。それぞれのコアイメージは以下のようになります。
・上方へ向かう
・近付く
・活発になる
toのコアイメージ
・別の対象に向かう
これらのイメージが組み合わさったものが「up to」だと考えると、この後に出てくる表現も覚えやすくなりますよ。
では、以下で「up to」を使った表現を見ていきましょう!
up to 数字
「up to 数字」は、「〜まで」という意味の表現です。数値がどこまで到達したかを表すのに使います。
今日は気温が35℃まで上がりました。
be up to 〜
「be up to 〜」は、「〜を企んでいる」という意味の表現です。どちらかというと、良くないことを企んでいることに使います。彼は何か悪いことを企んでいるように思えます。
up to date
「up to date」は、「最新の」という意味の表現で、最新機能を備えたものや、「the latest」や「the newest」のような意味合いで使われます。
このコンピューターのCPUは最新のものです。
up to a point
「up to a point」は、「ある程度までは」という意味の表現です。
「up to」の部分は「up to 数字」のように到達度合い、「a point」は「ある点」と考えると覚えやすいでしょう。
我々の新しい戦略はある程度までは効果がありました。
leave it up to 〜
「leave it up to 〜」は、「〜にそれを完全に任せる」という意味で、「It’s up to you」にやや似た表現になります。
我々のチームは今新しいプロジェクトがあるが、それをあなたに完全に任せたいと思う。
live up to 〜 / come up to 〜
「live up to 〜」や「come up to 〜」は、「〜に応える」という意味で、「期待に応える」といったときに使われます。彼らの理想に応えるのは難しいように思えます。
彼は我々の期待に応えてくれました。
What are you up to?
「What are you up to?」は、「今何しているの?」「どうしてる?」といった意味で、カジュアルな挨拶としても使われる表現です。また、久しぶりに会った人に対しては、過去から現在までの流れを現在完了形で表した、「What have you been up to lately?」というフレーズもよく使われます。
B: Same old.
A: ねぇ、どうしてる?
B: 以前と変わらないよ。
B: I’ve been tied up with work.
A: 最近どうしてますか?
B: 仕事で忙殺されてますよ。
「It’s up to you.」を実際に会話で使ってみよう
「It’s up to you」の使い方や応用方法、その他「up to 〜」の表現は学べましたでしょうか?
今回紹介した表現は日常会話でも頻繁に使われるので、ぜひ積極的に使いながら身に付けていきましょう。
もし「身近に英語を話せる人がいない」「一人で練習するのが難しい」ということであれば、予約不要・回数無制限のオンライン英会話「ネイティブキャンプ」も活用してみてくださいね。
講師とマンツーマンレッスンで話しながら、楽しく練習していきましょう!
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.