今回の記事では、英語のネイティブスピーカーたちが日常生活で頻繁に使用する便利な英語表現を具体的なシチュエーションや使用例、例文と共にわかりやすく解説していきます。
今回特集するのは「Up」という英単語のさまざまな使い方についてです。
英語学習者である私たちが「Up」と聞くと、まず最初にイメージするのは「上に」や「上へ」という意味ではないでしょうか。そしてそのイメージ通り、「Up」の基本の意味は「上」を表します。
しかし、実は「Up」には他にも異なるイメージが存在しているのです。特に、英語のさまざまな動詞と「Up」を組み合わせて使用することで「Up」の持つ意味合いが変わっていきます。
そこで今回は「Up」と英語の動詞を組み合わせた際の異なるイメージとその具体的な使用例について一緒に深堀していきたいと思います。
英語のネイティブスピーカーたちの日常会話の中でとても頻繁に耳にする「動詞+up」という英語表現をたくさん知ることで、実際の英語のコミュニケーションの中でたくさん使えるようになることが今回の記事の目的です。
- upの基本的なイメージを確認しよう
- upのイメージと使用例その① 増加
- upのイメージと使用例その② 終了・完了
- upのイメージと使用例その③ 位置関係
- upのイメージと使用例その④ 距離感
- まとめ〜これであなたも「up」を完璧に使いこなせる!〜
upの基本的なイメージを確認しよう
個々のイメージとその使用例を例文で確認する前に、まずは「Up」の基本的なイメージをおさらいしておきましょう。
皆さんの予想通り、「Up」の基本的なイメージはズバリ、「上に・上へ」です!しかし、一言に「上へ」といってもそこにはさまざまなニュアンスが含まれているのをご存知でしょうか?
例えば、「上側」「上部」「上の方にある」など位置関係を表す時の「上」。それに「上をめざす」「上には上がいる」「上に承認を得る」など上下関係やレベルを表す際の「上」。
それから、「上に行く」「上に移動する」「上を指す」「上を見る」など動作を表す際の「上」などが挙げられます。
このように「Up」にはさまざまなニュアンスが含まれており、一つ一つを列挙していくのはとても大変ですが、①増加 ②終了・完了 ③位置関係 ④距離感の4つのイメージを覚えてしまえば「Up」を上手に使用できるようになれます。
ここからは、それら4つの具体的な使い方を、例文を使って確認していきましょう。
参考資料:英会話のための英文法! 基本副詞「Up」の使い方とイメージ!|飽きっぽい人のための長続き英会話 ~初心者スピーキング上達法~
upのイメージと使用例その① 増加
「Up」が意味する一つ目の大切なイメージは「増加」です。
増加とは、文字通り何かの量や大きさなどが増えるということ。例えば、以下のような使用方法があります。
B:Well, Can you turn up your volume just a little bit?
A:ちゃんと私の声が聞こえる?
B:うーん、もうちょっとだけ音量を上げられるかな?
前の職場を辞めて新しいところに就職したから、今の収入は上がっているよ。
オイルショックのせいでガソリンの値段が上がっている。
頑張ったおかげで僕のアイエルツのスコアが上がったよ。
上記の4つの例文のすべてに当てはまるのは「ものの量や大きさなどが増えた」ということ。
この場合の「Up」は量、質、大きさ、点数、料金など多くのことに当てはめて使用することができますし、とても頻繁に使用される「Up」のパターンです。
「Up」そのもののイメージと「増加」という意味は意味を結びつけやすいため、この表現方法は簡単に習得できるのではないでしょうか。
upのイメージと使用例その② 終了・完了
続いてご紹介していくのは「終了・完了」を表す「Up」です。
実は「Up」は「何かが終わる・完了する」というような意味も持ち合わせています。「最後まで上に上がりきって何かが終了する・完了する」というようなイメージを持つとわかりやすいかもしれません。
終了時間です!鉛筆を置き、試験監督が皆さんの用紙を回収するのをお待ちください。
さあみんな、机の上を片付ける時間ですよ!
あと数分でこのご飯を食べ終わるからね。そしたら映画を見に行こう。
このコーヒーをレンジで温めてくれませんか?
「終了・完了」として用いる「Up」は比較的イメージがしやすいのではないでしょうか。「何かを最後まで終えてしまう」というイメージとニュアンスを持ちます。
ネイティブスピーカーと会話をしていると、彼らはさまざまな同志の後ろに「Up」を使っていることに気づきますが、それほど頻繁に用いられる表現です。
upのイメージと使用例その③ 位置関係
続いて紹介するのは「位置関係」を表す際に使用される「Up」です。
物事や人がある状態から上に移動したり状態を起こしたり上に何かを動かす際など用途はさまざまです。「何かが上に動く」とイメージをしていればいいでしょう。
ねえママ起きて!従兄弟の誕生会に遅れちゃうからもう出発しないと!
真っ直ぐピンと立って、気をつけ!
2人とも、マスクをして。電車に乗るわよ。
見て! あの高い木の上にフクロウがいるよ!
上記の例文では「起きる」「立つ」「マスクをつける」「見上げる」という意味で「Up」が使われていますね。
それぞれの日本語訳だけ見ていると「Up」という単語と結びつきにくいかもしれませんが、「何かが今の状態から変化する」という大きなニュアンスを意識すると位置関係を表す際の「Up」は使用しやすくなるかもしれません。
upのイメージと使用例その④ 距離感
最後に紹介するのは「距離感」を表すための「Up」になります。
距離感といっても「何センチ」や「何メートル」などの距離感だけではありません。例えば「どのくらいの時間」や「人と人との間柄の距離感」を表す時にも「Up」を使うことができるんです!
待ってリサ、ケータイをとってこなくちゃ。すぐに戻るね。
私についておいで。
私は好きなおにぎりを買いにセブンイレブンまで行った。
午後遅くにあなたの会社に寄りますね。
「距離感」を表すための「Up」は上記のように「人が人を待つ間」「人が人についていく距離感」「何処かまで行く」「場所まで伺う」などと表現したい際に使用できます。
参考資料:3つのイメージで「Up」の使い方が格段に上手くなる | 英語学習サイト: Hapa英会話
まとめ〜これであなたも「up」を完璧に使いこなせる!〜
ここまで、英語の「Up」の最も基本的なイメージとそれ以外に頻繁にネイティブスピーカーたちの間で使用されるイメージを具体的な例文とともに深掘りしてきました。いかがでしたでしょうか?
皆さんがご存知の通り、「Up」の最も基本的な意味は「上へ・上に」でしたが、さまざまな動詞と組み合わせることによってその他にも「終了する・完成する」「増加する」「距離感」を表すことができるとても万能な英語だということわかりました。
特に、英語のネイティブスピーカーたちとの会話の中では日常的に非常に頻繁に「動詞+up」という組み合わせの英語表現が使用されます。
時には、「え!この動詞とupを一緒に使用することもあるんだ!」というような組み合わせもあります。
今回学習した「動詞+up」の組み合わせの他にも、たくさんの組み合わせを継続して学習していくことで「Up」のイメージのバリエーションも豊かになっていきますね。
ここで紹介した「Up」の英語表現をぜひ、日常英会話でも使ってみてください!
出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.