runを使った熟語を解説!よく使うものから準備覚えよう

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動詞としては、中学初級レベルとなるrun。しかし、動詞はそれに不随する単語によって意味を変えることもしばしばあります。

それが熟語ですね。今回は使い慣れているだろうrunを含んでいる熟語をご紹介していきます。

知っているけれど、他の単語と組み合わさると別の意味になるなら注意して暗記すべきですよね。今からネイティブスピーカーに一歩近づきますよ!

run away 「逃げる」

runを含む熟語で有名なものと言えば、run awayではないでしょうか。

「逃げる」という意味です。runが「走る」という意味で、逃げる時には急いで走るためイメージはしやすい熟語でしょう。仮にrun awayという熟語を知らず「走る」と訳してもなんとなくのイメージから正確な意味をとらえることができます。

He always runs away from me.
彼はいつも私から逃げるんです

run awayを使うなら、何から逃げているのかを示すためにfromをよく使います。ただ、fromは必須ではないため熟語としてはrun awayだけの表記となりますね。セットで覚えておいても損はないので、例文を作るときなどに使ってみてください。

run out of~ 「~がなくなる、切れる」

run out of~も英語学習者なら出会うことがある熟語です。

こちらは、消耗品がなくなることを意味するときに使います。使い切ったときにとっさの表現として使えますね。ストックしていたものがうっかり切れてしまったら使ってみてください。

I've run out of gasoline!
ガソリンがなくなっちゃった!

車を運転しているときやバイクに乗っているときにはかなり困るのが、ガソリンが切れた時ですよね。そんな時にもrun out of~を使います。

文章を作るときの注意点は、ガソリンを使ったのは「私」なので、主語はガソリンではなく「私」にすべきところです。

日本語にすると主語を表す「~が(は)」にあたるところが「ガソリンが~」になってしまうのでちょっとややこしいですね。直訳すると、「私がガソリンを使い切っちゃった!」になるので、最初はこちらのイメージで覚えた方が良いと思います。

run high 「緊張・気分が高まる」

緊張が高まること、気分が高まることは英語でrun highを使います。

日本語でも、ハイテンション、ハイになるなんて言うので、わかりやすい熟語かもしれませんね。

ただそこにrunが使われることは知っていないとなかなか思いつけないので、覚えておくべき熟語です。文脈によって「緊張が高まる」と訳すこともありますし、「気分が高まる」と訳すこともあります。

Tensions ran high between us.
私たちの間には緊張が高まっていました

この例文では、「緊張」という意味のtensionsを使っているので気分ではない緊張が高まっていることがはっきりわかりますね。テンションというと日本語的には気分のことを意味しますが、英語では「緊張」を表すことを覚えておきましょう。

run for~ 「~のために出馬する」

run for~は「何かになるために出馬する」という意味です。

英語表現としては使用頻度が低いかもしれませんが、英検やTOEICなどの試験ではこの熟語が出る可能性は高いです。日常会話でも選挙の話は出ることがありますし、私たちもニュースで「出馬する」という単語は聞きますよね。

She intended to run for President.
彼女は大統領選に出馬する意向だった

run for~のあとにはPresidentをおいて、大統領として出馬することを明確にしています。また、intendは「~する意向である」という意味のTOEICなどでよく出題される単語なので覚えておきましょう。

run after~ 「~を追いかける」

run after~は、直訳すれば「~のあとを走る」という意味ですね。

つまり、「追いかける」という意味になるわけです。これもイメージしやすい熟語なので、たくさん例文を作ってネイティブスピーカーの前で使えるようにしていきましょう。

Run after it, Helen!
追いかけろ、ヘレン!

洋画の、特にアクション映画の中でよく出るセリフではないでしょうか。学生なら、体育の授業で友達のあとを追いかけたときに使えますし、社会人なら足早に去っていく上司のあとを追いかけたときに使えますね。

run over 「轢かれる」

車にひかれることを英語で何と表現するか、これは知っていないと難しいですね。

それが今回ご紹介するrun overです。受動態で表現することができるため、日本語の「ひかれる」と同じ言い回しができます。ひかれるのは自分なので、主語は「私」などにします。何によってひかれるのかを明確にしたいなら、手段を表す前置詞byを使って表しましょう。

Well, it will be run over by car here.
えっと、ここだと車にひかれるよね

受動態を使って表した例文になります。未来形にもしてあるので、この2つの文法を正確に読み解くことができたら意味がわかってきますね。

run in the family 「受け継ぐ」

run in the familyは、家系に関することについて受け継ぐという意味があります。

ここでのrunは「走る」というよりは、「流れる」という意味の方を使っているイメージですね。

先祖代々から脈々と受け継がれているようなニュアンスを表します。誰の家系なのかがはっきりしている場合は、run in ( ) familyのかっこに代名詞の所有格を入れられます。「私の家系」ならrun in my familyです。

Red hair runs in the family.
赤毛は家系なんだ

何が受け継がれているかを主語にするところがポイントです。遺伝子のように、親から子にわたっていくようなものに対してrun in the familyを使います。

run into~ 「~に偶然出くわす」

偶然何かに出くわすと言いたいときには、run into~という熟語を使えます。

runもintoもなかなか「出くわす」という動詞と結びつかないので、暗記がものを言う知識になりますね。人に出くわしたときにはsee 人 by coincidenceという英語表現もあるので、両方セットで覚えておきましょう。

We can run into a bear anytime in the Canadian Rockies.
カナディアンロッキーでは、いつでも熊に遭遇する可能性があります

「出くわす」は、「遭遇する」という日本語に変えて訳してもOKです。似た表現があればこれらがrun into~に置き換えられることを意識してみてください。

run a risk 「危険を冒す」

「危険を冒す」と英語で言いたいとき、「危険」はriskやdangerなどの単語が思い浮かぶかもしれませんが、それに対する動詞は知っていないと難しいです。

それが、今回メインの動詞runになります。run a riskのセットで使いますが、その危険が自分も相手も共通で認識しているものならrun the riskと表現することもできます。

どんな危険を冒すのか言いたければ、run a riskの後にof ~ingを付け加えましょう。

You don't want to run the risk of losing your customers.
顧客を失うような危険は冒したくないでしょう

熟語としてはrun a riskだけになりますが、文を作ることを考えてrun a risk of ~ingまでをセットとして暗記しておくことをおすすめします。これで表現の幅が広がりますからね。

run late for~ 「~に遅れる」

run late for~は、何かに遅れることを示す英語表現です。

「遅れる」と言えば単にlateを使い、be動詞で表現する方がメジャーでしょう。しかし、ここでrunを使うことでネイティブスピーカーらしい表現になります

Oh no! I’d like to help, but I’m already running late for a meeting.
ヤバい!手伝いたいのはやまやまだけど、ミーティングに遅れそうだわ

今にも遅れそうな状態を表すために現在進行形を使っています。alreadyを入れたのは、「もう遅れそう」という切羽詰まった状態を表すためです。この表現が言えたらかなり英語ができる人になれるので、今覚えておきましょう。

run low on 「欠乏する」

run low onは、何かが足りなくなることを意味します。

先ほど似たような表現で「なくなる、切れる」がありましたが、まだ完全になくなってはいない状態のときに使える表現ですね。

We're running low on food. We’d better fill up.
食料が足りなくなってきてるね。足した方がいい

こちらも、物が今足りなくなってきていることを現在進行形で表現しています。たくさん例文を作って、慣れない熟語が定着するよう反復してみましょう。

まとめ

さて、今回はrunを使った熟語をご紹介しましたが、知っているものはありましたか?

なければ今から暗記すれば英語力がアップするので、ネガティブにとらえる必要はありません。

じっくりと時間をかけて、数回に分けて暗記を繰り返すことで、徐々に表現の幅が広くなっていきますよ!一回で覚えようとせず、少しずつ頭の中に入れるよう勉強してみてください。

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