「そのうち」は「近いうちに」「後日」「いつか」「やがて」などと同意語で、はっきり決まっていない未来の話をする時に便利な言葉です。
日本語でも「またそのうちに。」「そのうちお伺いします。」「また後日。」といった感じで、日常会話やビジネスの場面で頻繁に使われていますね。
英語にも「そのうちに。」という表現があります。英語の「そのうち」にはどんな単語やフレーズが使われているかを例文と一緒にみていきましょう。
そのうちを表す単語とフレーズ
sometime(そのうち、いつか)
sometimeは、はっきりと決まっていない未来のいつかを表します。「いつになるかわからないけど、そのうちに」といったニュアンスです。
そのうち会いに来てね。
そのうちやるよ。
そのうち会いましょう!
*get togetherは「集まる、会う」というフレーズです。ビジネスでもカジュアルな場面でも使われます。
いつかコーヒーを飲もう。=いつかお茶しよう。
*grab+食べ物・飲み物で「食事をする、飲む」というネイティブスピーカーが良く使うフレーズです。
「すぐ」「まもなく」という意味のsoonと一緒にsometime soonと使われることも多いです。sometimeだけの時よりも近い未来を表し「近いうちに」というニュアンスになります。
先ほどのLet’s get together sometime!「そのうち会いましょう!」が、とても曖昧な未定の「そのうち」なのに比べると、Let’s get together sometime soon!は「近いうちに集まりましょう!」と少し具体的な感じがします。
バスはそのうち来ますよ。
じゃあ、またそのうちに。
そのレストランは近々オープンします。
晩御飯はもうすぐできるよ。
sometimeの後に時期を表す単語を使うことで「~のいつか」という意味になります。
sometime today | 今日のいつか | |
sometime tomorrow | 明日のいつか | |
sometime this morning | 今日の午前のいつか | sometime this afternoon、sometime this evening |
sometime tonight | 今晩のいつか | sometime tomorrow night |
sometime next week | 来週のいつか | sometime next month、sometime next year |
sometime this month | 今月のいつか | sometime this week、sometime this year |
sometime this spring | この春のいつか | sometime this summer、sometime this fall、sometime this winter |
今日のいつか電話するよ。
荷物が来週のいつかに届きます。
私は、この夏いつか、祖父母に会いに行きます。
来年のいつかに海外留学したいです。
someday(そのうち、いつの日か)
somedayは漠然とした未来のいつかを表します。sometimeよりも実現するのに時間のかかりそうな将来のことを話すような場面で使われることが多いです。
君もそのうちわかるよ。
いつか家を買います。
彼はそのうちスポーツカーを所有したいと願っている。
人々はいつの日か休暇で月に旅行できるかもしれない。
one day(そのうち、いつの日か)
one dayも「いつか」という決まっていない未来を表します。one dayには期待や願望が込められていることが多いです。
彼女はそのうち結婚することを願っています。
あなたはいつの日か成功するでしょう。
いつか自分の会社を始めます。
いつか日本の田舎で暮らしたいです。
似たフレーズにone of these daysがあります。こちらも決まっていない未来の「そのうち」という意味です。
お話できてよかったです。またそのうち会いましょう。
そのうち押入れを整理するよ。
at some point(そのうち、いつか、ある時点で)
pointには点や地点という意味があります。いつかの地点でというat some pointは「将来のいつか、ある時点で」という意味で使われます。今日のいつか立ち寄ります。
そのうち新しい車を買わなければいけません。
そこにいつかまた行きたいです。
私達はいつか彼に真実を伝えなければいけない。
eventually(そのうち、いつかは、最終的には)
eventuallyは時間が経過した後で最終的に・結果的にというニュアンスの「そのうち」を表す言葉です。
あなたがいつかは成功すると信じています。
そのうち、あなたにもピッタリの人がみつかるよ。
私は遅れていますが、そのうち到着します。
彼はそのうち課題を仕上げるだろう。
sooner or later(そのうち、遅かれ早かれ、いずれにせよ)
sooner or laterの直訳は「すぐに、または後で」ですが「今すぐか後かわからないけど、いつかは」という意味で使われます。日本語では「遅かれ早かれ」と訳されることが多いです。
遅かれ早かれ、真実を知ることになるよ。
宿題を終わらせたほうがいいよ。いずれにせよやらなきゃいけないんだから。
私達はいつか冷蔵庫を買い替えなければならないです。
遅かれ早かれそうなるよ。
will(そのうち、いつか)
willは未来を表す単語なので、文章によっては「そのうち」「いつか」という意味になります。
そのうちわかるよ。
いずれわかるよ。
B:Just wait. It will cool down.
A:このコーヒー熱すぎ!
B:ちょっと待ちなよ。そのうち冷めるから。
そのうち良くなるでしょう。
in the future(将来は、そのうちに)
in the futureも、いつかははっきり決まっていない「将来は」「そのうちに」といった意味のフレーズです。near(近い)やsometime(いつか)と一緒に使うこともできます。将来いつか庭付きの一軒家に住みたいです。
そのうちあなたの助けが必要になるかもしれません。
彼女が近いうちに落ち着いてくれると良いのだけど。
そのうちいつか、ピアノを習いたいです。
誘いを断る時の「そのうちに」は何と言う?
誰かに何かの誘いを受けて、気が乗らないなぁという時にはっきりと断る代わりにやんわりと「またそのうちに。」「また今度。」と言ったりしますね。
これは日本人特有の社交辞令というわけではなく、アメリカでも同じような返事が使われることがあります。
Not this time
今回ではない。=今回はやめておきます。
Not today.
今日ではない。=今日はやめておきます。
Not this time.とNot today.は、どちらも「今回はやめておきます。」という意味です。
「行きたくない」「したくない」と完全に断っているわけではなく、「今回は」「今日は」やめておくと言うことで「また今度。」「そのうちにね。」というニュアンスを含むことができます。
B:Not this time. I already have a plan this weekend. Thank you though.
A:この週末に、その映画を観ない?
B:また今度。この週末はもう予定があります。でもありがとう。
B:Not today. Sorry, I have to pick up my sister at the airport.
A:今晩、駅の近くの新しくできたレストランに行きます。一緒にどう?
B:今日はやめとくよ。ごめん、空港まで妹を迎えに行かないといけないんだ。)
Maybe another time
たぶん、別の時に。=また今度。そのうちに。
Maybe next time.
たぶん、次の時に。=また今度。そのうちに。
Maybe another time.とMaybe next time.は「別の時に」「次の時に」という訳のとおり「また今度。」「また次の機会に。」という意味になります。
maybe(たぶん)をつけることで曖昧な返事になるので、はっきり断って相手の気分を害したくない時に便利な表現です。
本当に「次の機会に。」と思っている場合にも、「そのうちにね。」とあまり本気ではない場合にも使うことができます。
B:Unfortunately, I have a plan this weekend. Maybe another time.
A:今週末、何していますか?映画の無料券があるんだけど。
B:残念だけど、今週末は用事があります。また今度。
B:Sorry, I have a lot of work to do. Maybe next time.
A:今夜、食事にでも行きませんか?
B:ごめんなさい。たくさんやることがあるんです。また次の機会に。
sometime、sometimes、some timeの違いはあるの?
「そのうち」という意味を持つsometimeとsometimes、some time はとても似ていますが、意味が異なります。
sometime(そのうち、いつか)
sometimeは先ほどお話したように、「そのうち」「いつか」という決まっていない未来を表す単語です。
今夜いつか、電話してね。
いつかパリに行きたいです。
今週のいつか、映画を観に行かない?
sometimes(時々、たまに)
sometimesとsがつくだけで、「時々」「たまに」という全く違う意味の副詞になります。
私は時々そのバスで会社に行きます。
私は時々ビールを飲みます。
たまに、ここは雪が降ります。
B:Sometimes.
A:定期的に運動しますか?
B:時々します。
some time(しばらくの間、ある時間)
some timeはsometimeにスペースがあるだけで、発音は同じなので紛らわしいですが、別の意味を持つフレーズです。
someという単語は「いくつかの」「多少の」などと訳されます。はっきりしていないものを指すときに使うことができるので、ここでは「しばらくの間」「ある時間」といったニュアンスの意味になります。
私は、自分のために 時間が必要です。
ハワイで家族と一緒に時間を過ごしたいです。
新しいパソコンのシステムに慣れるのにはしばらく時間がかかるかもしれません。
まとめ
英語の「そのうち」という表現にはたくさんの種類があります。
前後の話の流れ、相手の反応・表情・声のトーンなどによってニュアンスが変わってくるのは日本語と同じです。
映画や動画で使われている、いろいろな「そのうち」を探してみるのもよい練習になります。「そのうち」を上手に使って英会話を楽しみましょう!
大阪出身。人生の大半を、阪急沿線で過ごしたため大阪、京都、神戸好き。英語とは全く無縁の生活でしたが、社会人になって初めての海外旅行(ハワイ)で会話のできないもどかしさを感じ、英会話を勉強することに。旅行会話習得が目標だったはずが、次第に語学留学、ワーホリとエスカレートし、留学先のアメリカで国際結婚。現在アメリカ在住10数年です。趣味は旅行、料理、かわいい動物の動画を見ること。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.