何かを発表する前や、知らない人に会う時など、きっと誰もが緊張を感じたことがあるはずです。ネイティブキャンプのようなオンライン英会話を受講している人は、講師たちとのはじめてのレッスンでは緊張を感じるかもしれませんね。
ではその「緊張する」という表現を、英語で言うことはできますか?
「Nervous」を使った英語表現が頭に浮かんだ人もいるでしょう。もちろん「nervous」も「緊張する」という意味で使える単語の一つですが、それ以外にも「緊張」を表すことができる英語表現はまだまだあるんです。それぞれ少しずつニュアンスが異なる部分もあるため、使い分けができるとより正確に感情を表現することができますよ。
この記事では、「緊張する」にあたる英単語・英語表現の中から、日常英会話でよく使われるものをピックアップしてご紹介します。使い方をマスターして、英会話力の向上・表現力アップに役立ててくださいね。
「緊張する」にあたる英語表現とニュアンスの違い
今回は、「緊張する」にあたる英語表現の中から、下記の5種類の単語・表現の意味やニュアンス、使い方をご紹介します。
•Nervous
•Anxious
•Tense
•Butterflies in one’s stomach
•Get the jitters
特に最後の2つは聞いたことがないという人もいるかもしれませんね。しかし、これらの2つは日常英会話で普通に使われる表現ですから、覚えておけばネイティブスピーカーとの会話で困ることが減るはずです。
それでは、1つずつその意味とニュアンスをみていきましょう。
Nervous
「緊張する」という表現で一番メジャーな英単語である「nervous」。緊張の中でも神経が昂る感じを表し、何かはじめてのことや大きなことをする前や、何かが起きる前にドキドキしているような時に使える便利な単語です。
ドキドキそわそわ……といった感じでしょうか。それに、少し怖がっているようなニュアンスがつけ加わります。
「緊張する/している」と言いたい時には、
I’m nervous.
とシンプルに使えます。
すると、誰かが「大丈夫だよ」と慰めてくれるかもしれませんね。なんとなくイメージができたでしょうか。
Anxious
「Anxious」は、緊張を表す言葉の中でも、心配というニュアンスが強い表現です。「Anxiety」が心配や不安を表すことからも、この単語に心配というニュアンスが含まれているのが想像できるでしょう。
何かをする前・起こる前のドキドキ感といった緊張なら、上記の「nervous」がぴったりですが、もっとハラハラするような、胸騒ぎがするほどの強い緊張なら「anxious」の方がぴったりでしょう。
I’m anxious.
を翻訳すると、「緊張する」ではなく、「心配」と翻訳されることが多いです。
ちなみにアメリカ英語では、「〇〇が待ちきれない」という意味でも「anxious」が使われるのだとか。怖さや心配もあるけど、楽しみ!のようなシチュエーションでも使われるので、必ずしもネガティブな意味だけを持つわけではなさそうですね。
Tense
実は多くの和英辞典では、「緊張する」と引くとこの単語が出てきます。最初にご紹介した「nervous」よりも使われる頻度は低めなものの、「tense」も緊張を表す英単語としては一般的な単語です。
ニュアンス的には、張り詰めているような状態、ピンとした緊張感を表します。単に「緊張している」という状態を表したい時は「nervous」を使えば良いのですが、それよりもさらにピリピリしているような、一触即発的な雰囲気の緊張感がある時には、「tense」の方が適しています。
また、自分や他人のことだけではなく、その場の空気が緊張していると言いたい時にも使えます。
The atmosphere there was extremely tense.
と言うと、「その場の雰囲気は非常に緊迫していた。(その場は非常に緊迫した雰囲気だった)」という意味になります。
Butterflies in one’s stomach
ネイティブスピーカーが「緊張する」と言いたい時によく使う表現がこちら。「蝶々がお腹の中にいる」というちょっと変わったフレーズです。
たくさんの蝶々が胃の中にいる感じをイメージすると、わかりやすいかもしれませんね。緊張すると胃やお腹がそわそわと落ち着かなくなる人もいるでしょう。なんだかふわふわした感じがあることもあります。そんな雰囲気の「緊張」は、この「butterflies in one’s stomach」で表すことができるのです。
何かの発表前、大好きな人に会える時、楽しみにしていたことが起こる前などにぴったりな表現です。自分のことについて話す時は、
I have butterflies in my stomach.
という風に文章を作ります。
Get the jitters
上記の「butterflies in one’s stomach」と対照的に、ネガティブな緊張に対して使われるのがこの「Get the jitters」です。こちらは「anxious」と似ていて、不安や心配から緊張しすぎてそわそわと落ち着かない感じを表します。イライラやビクビクするような緊張感にも使えます。
I got the jitters.
と言えば「緊張している」となります。
緊張した時に使える例文をフレーズで覚えよう!
緊張を表す英表現をいくつか習得したところで、次はその使い方を学んでいきましょう。ここでは、ポジティブな緊張とネガティブな緊張にわけて、それぞれここまでご紹介した表現を使ったフレーズをご紹介します。
ポジティブ・ネガティブどちらにも使える表現もありますが、それぞれのニュアンスを掴みながら、上手に使い分けをしてくださいね。
ポジティブな緊張感を表すフレーズ
(例文)
A: What happened? You look a little nervous.
B: Yeah, I’m meeting my boyfriend’s family this afternoon for the first time!
A: Oh, I can imagine how you feel.
B: I’ve had butterflies in my stomach since last night. I’m really looking forward to meeting them, though.
(日本語)
A:どうしたの?ちょっと緊張しているみたいだけど。
B:うん、今日の午後、彼氏の家族に初めて会うんです。
A:ああ、気持ちはわかるよ。
B:昨日の夜からそわそわしてるんだ。でも、彼らに会うのがとても楽しみなの。
ここで使われている「nervous」は、ポジティブでもネガティブでもなく、ニュートラルな感じですね。何となく緊張しているように見えるけど、そこまで深刻そうではないかも?というような時には、「nervous」を使うのが無難です。
その後の「butterflies in my stomach」は、楽しみなような怖いようなそんな気持ちが入り混じった表現となっています。
ネガティブな緊張感を表すフレーズ
(例文)
A: Do you know what happened to John? He was running through the hallway, looking quite tense.
B: The head teacher called him to the office a little while ago. I don’t know what the teacher said to him, but John looked really anxious.
A: Hmm… I would get the jitters if the head teacher called me to his office in person. Must be something very serious.
(日本語)
A: ジョンに何が起こったか知ってる?かなり緊張した感じで廊下を走ってたけど。
B: さっき校長先生が彼をオフィスに呼んだんだ。先生が何を言ったかわからないけど、ジョンはすごく不安そうだったよ。
A: うーん...私でも、校長先生に直接呼ばれたら、ドキドキしちゃうな。よほどのことなんだろうね。
この例文中で使われている「tense」は、ジョンがとても張り詰めて緊張しているような雰囲気だったことを表しています。
「Anxious」の部分は、「緊張していた」+「心配そうだった」というニュアンスですね。そして、「get the jitters」の部分は、ビクビクするような緊張について表現しています。
このように、ネガティブ寄りな緊張感を表す場合も、それぞれ少しずつニュアンスに差異があります。
まとめ
日本語では「緊張する」と一言で言い表せることも、英語だとニュアンスの違いで使い分ける必要があることもあります。基本は「nervous」を使っていれば間違いありませんが、同じ表現ばかりを使ってしまわないようにするためにも、今回ご紹介した表現も覚えておきましょう。
実際に使って練習したい!という時には、ぜひネイティブキャンプの講師たちを相手に、さまざまな表現を練習してみてくださいね。

◇経歴
・英日翻訳および翻訳校正
・Webライター(ジャンル:英語・留学・旅行など)
・英会話講師
・カスタマーサポート/コールセンター(イギリスおよび日本・英語使用)
・カフェ店員(イギリス)
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇留学経験
・イギリス:約10ヶ月(ロンドン内語学学校)
・グアテマラ:約3ヶ月(アンティグア内語学学校)
◇海外渡航経験
・イギリス:合計5年弱(内1年10ヶ月ワーホリ)
・グアテマラ:合計9ヶ月
合計50カ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で翻訳者兼Webライターとしてフリーランスをしています。これまで手がけた記事は1万記事以上。翻訳経験は通算7年位になります。
21歳の頃語学留学で渡英し、その後ワーホリビザ等を取得し、数年ロンドンで働いていました。
グアテマラへのスペイン語留学経験もあります。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.