「Study」と「Learn」の違いは? ニュアンスを知って、使い分けができるようになろう!

study, learn, 英会話

「Study」と「Learn」どちらも中学校で学習する基礎的な単語ですが、混合していませんか?

「Work」を加えて、使い分けを学習しましょう!

それぞれの意味

まずは辞書で調べてみます。どちらも代表的なものに限りますので、気になった方は自分でも調べてみましょう。

「調べてみるのって面倒くさい…」と思っている方も多いと思いますが、英語のレッスンとして欠かせませんし、記憶の定着に役立ちますよ!

Study

① 名詞:勉強、勉学;研究;検討
② 他動詞:(~を)勉強する、学ぶ;(~を)研究する;(~を)調査する、検討する
③ 自動詞:勉強する;(For+(代)名詞で)~のために勉強する

Learn

① 他動詞:習い覚える、習得する;(How to do/ + to doで)~の仕方を学ぶ、覚える;暗記する、記憶する;~を知る,聞く(from);《learn+that節[wh-節 ]》~ということ(~か)を知る。
② 自動詞:学ぶ、習う;(…から)知る,聞く(about/of)


どちらも「学ぶ」という訳語が含まれているので、混乱しやすいのが分かりますね。次の項目で詳しい内容を見ていきましょう。

※「learn」の過去形「learned」と「learnt」は、どちらも正解です。「learned」はアメリカ、イギリス問わずに使われますが、「learnt」は一般的にイギリス英語で使われます。(learn-learned-learned または、learn-learnt-learnt)

参考:
eigopedia 「Learned」と「learnt」を両方聞いたことがありますが、どちらが正しいですか?
※復習として、自動詞は目的語を必要としない動詞のことです。「Study」も「Learn」も、目的語を置かずに文章を作ることができます。

経過や過程の「Study」、結果や到達の「Learn」

日本語では同じ「学ぶ」を含みますが、具体的には経過や過程を意味するのが「Study」結果や到達を意味するのが「Learn」となります。

動詞のタイプでいうと「Study」は持続可能な動詞、つまりは「歩く」や「走る」と同じ動作や行動を表す「活動動詞」です。学校に行って授業を受けたり、公式を暗記したり、そうした行動が伴う「学び」だと言えます。勉強したことが習得できたかどうかは、関係ありません。

一方の「Learn」は、それまでの勉強や練習、経験などの動作を積み重ねた「結果」として、「知識やスキルを身につけること」、または「習得すること」です。

A: I’m studying English.
B: I’m learning English.


Aは、英語力が身に付いているかどうか分からないけれど、「英語を勉強している」ことを意味しています。

Bの方は、英語力が実際に身に付いている意味合いで「英語を学んでいる」ことを表します。

1つの文章の中に「Study」と「Learn」を使うと、その違いが明白になります。

I studied English for 6 years during my school days, but I didn’t learn it at all.
私は学生時代に6年間も英語を勉強したが、まったく身につかなかった。


「Learn」が「習得する」または「身につける」ことを知ると、次の文章が文法的には正しいものの、使い方として間違いであることが分かります。

I learned English for 3 hours.
➡BADフレーズ


そう、わずか3時間で英語を「習得した」ことになるからです。しかし「3 hours」が「3 years」となれば、「3年間で英語を習得した。」となり、現在は英語をマスターした状態であることを意味します。

He didn’t like speaking English, but lived in Australia for 3 years and learned English.
彼は英語を話すのが好きではなかったが、3年間オーストラリアに住んで、英語を習得した。

また、「必死に勉強した」を表すのに「Study」に対して使うことができても、「Learn」に対して使えないのは、「Learn」が勉強という動作ではなく「結果」を示すからです。

I studied very hard to get a better score.
より良い点数を取るために、必死に勉強した。
➡ GOODフレーズ

I learned very hard to get a better score.
より良い点数を取るために、必死に習得した。
➡ BADフレーズ

「Study」は学問や観察、研究、検討を表す

①名詞:勉強、勉学;研究;検討

My daughter likes sports better than studying.
私の娘は勉強よりもスポーツの方が好きだ。

この場合の「勉強」は不可算名詞なので、「the」や「a/an」を必要としません。

He is devoted to the study of birds.
彼は鳥類の研究に余念がない。

「the study of ~」で「~の研究」を意味します。研究の代わりに「検討」や「調査」が入ることも。

名詞としての「Study」には、これらの他、研究分野、見もの、見本、スケッチや習作、練習曲などの意味もあります。

②他動詞:(~を)勉強する、学ぶ;(~を)研究する;(~を)調査する、検討する

The detective has been studying the cause of the accident for the past several months.
その刑事はここ数か月、その事故の原因を調査している。

③自動詞:勉強する;(For+(代)名詞で)~のために勉強する

He studied for his business.
彼は事業に向けて勉強した。

「Learn」は暗記や記憶、習得を表す

①他動詞:習い覚える、習得する;(How to do/ + to doで)~の仕方を学ぶ、覚える;暗記する、記憶する;~を知る,聞く(from);《learn+that節[wh-節 ]》~ということ(~か)を知る。

I’m learning the guitar.
私はギターを習っています。

これを「studying」にすると、ギターの構造や材質などを調べている印象になります。

He learned how to drive a car when he was in college.
彼は学生時代に車の運転(の仕方)を学んだ。

「learn how to do」で「~の仕方を学ぶ」と覚えると応用できますね。次の文章は、「learn+that節」で「~ということを知る」を意味します。

She learned he had already left town.
彼女は彼がすでに町を去ったことを知った。

「learned」と「he」の間の「that」が省略されています。

《learn to do》
~するようになる、~ができるようになる
「come to do」は「自然に~するようになる」ことであるのに対し,「learn to do」は「努力して習得したり、経験から悟って~するようになる」ことを表します。

My sister recently learned to read Kanji.
私の妹は最近、漢字が読めるようになった。

②自動詞:学ぶ、習う; (…から)知る,聞く(about/of)

They were surprised to learn about the fire.
彼らはその火事のことを知って驚いた。

「Work」を使う場面

皆さんもよくご存じの「Work」。基本的には、時間や労力を使って肉体的・精神的活動に従事する、という意味を持ちます。

これが「勉強する」の意味では、特に試験に受かるために何かを読んだり、問題を解いたり、といった科目の勉強を指します。また、多くの場合、「hard」(一生懸命に、熱心に)と共に用いられる傾向があることも、覚えておきましょう。

You need to work hard this semester if you don’t want to repeat the year.
もし留年したくなかったら、今期は一生懸命に勉強しなくてはならない。

次の文章はどうでしょうか?

I have a lot of work to do today.
今日はやるべきことがたくさんある。

社会人であれば、「今日はやるべき仕事がたくさんある」。学生さんや何かを勉強している方なら、「今日はやるべき勉強がたくさんある」を意味します。

ここで成句をひとつ紹介しましょう。

《Work at ~》
①~に勤める;~に携わる
②~を勉強する;~に取り組む

A: What are you working at today?
B: I have an exam next week, so I’m reading a text about it.

A:今日は何の勉強をしているの?
B:来週、試験があるから、それに関するテキストを読んでるんだよ。

まとめ

・「Study」は経過や過程を、一方の「Learn」は結果や到達を重視する。
・「Study」は経過や過程を意味し、「歩く」や「走る」と同じ動作や行動を表す「活動動詞」のひとつ。
・「Learn」はこれまでの勉強や練習、経験などの動作を積み重ねた「結果」として、「知識やスキルを身につけること」、または「習得すること」。
・「必死に勉強した」を表すなら、「Study」に対して使う。
・「Study」は学問や観察、研究、検討を表す。
・「Learn」は暗記や記憶、習得を表す。
・「learn to do」 で「~するようになる、~ができるようになる」
・「Work」は特に試験に受かるために何かを読んだり、問題を解いたり、といった科目の勉強に使える。

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