聞き直し英語フレーズを覚えて会話上手になろう!

聞き直し英語、ネイティブキャンプ、ネイティブスピーカー

英語で会話をしている時、相手の言ったことが聞き取れないこと、よくありませんか?

でも、「もう一度言ってください」と聞くのはなかなか勇気がいることかもしれません。相手の話の腰を折ってしまうのではないか、聞き取れない自分に相手が失望してしまうのではないか、などと考えてしまうと、なかなか言い出せませんよね。それが英会話初心者であればなおさらでしょう。

でも、それでは相手とのコミュニケーションはスムーズにできませんし、英会話力もアップしません。勇気を出して聞き直してみること、それは英会話力の向上にとって、また、相手との良好な関係を保つためにもとても大事なことなのです。

今回は相手が言っていることが聞き取れなかった時に、聞き直しをするフレーズについてパターン別に紹介しましょう。

わからなかったらすぐに聞くこと。それが重要です。また、もう少し上のレベルを目指すならば、聞き返す時には同じ表現を何度も使わないことも大事です。ついつい「Pardon?」や「Sorry?」などばかり使っていませんか? いくつかの表現を組み合わせて使うことで、こちらの気持ちが相手に伝わりやすくなりますし、相手にかける心理的負担も少なくなります。

カジュアルな聞き直しの表現

友人同士など親しい間柄で役立つカジュアルな聞き直しフレーズには以下のようなものがあります。聞き返す意味で尋ねる時は、語尾を上げるように上昇調(↗)で言いましょう。

Sorry?
もう一度言ってくれますか?
 
「Sorry?」は、ちょっとだけ聞き逃した時などに使えます。イギリスやオーストラリアなどイギリス圏で好まれる傾向があります。「I'm sorry?」もよく使われます。 

Excuse me?
もう一度言ってくれますか?

「Sorry?」と比べると、アメリカでは「Excuse me?」の方がよく使われるようです。

Come again?
もう一度言ってくれますか?

Say that again?
もう一度言ってくれますか?

What did you say?
何て言いました?
 
「What did you say?」を短くしてただ一言「What?」(何?)という言い方もできますが、かなりフランクに聞こえるので、とても親しい人のみに限った方がいいでしょう。

以下のように、疑問文ではない言い方もあります。この場合は、上昇調ではなく、下げ調子で言います。

I didn't get that.
聞き取れなかったです。

I didn't catch that.
聞き取れませんでした。

Once again.
もう一度言いなさい。

「Once again.」または「Once more.」は命令的に響きます。目上の人が目下の人に使うような雰囲気です。

なお、「Sorry?」など一語、また上のような一文ばかりを連発するよりも、「I'm sorry. What did you say?」「Sorry, come again?」「Sorry, I didn't catch that.」などと、いくつかの言い方を組み合わせたり、「please」をつけて「Say that again, please?」などと言うようにすると、より自然で、相手にもわかりやすく伝わる表現になります。

丁寧に聞き直しをしたい

目上の人や初めて会う人などに対して丁寧な表現を使って聞き直しをしたい場合は以下のようなフレーズが使えます。

I beg your pardon.
もう一度言っていただけますか?

「pardon」を使った言い方では、他にも「Pardon?」「Pardon me?」などもあります。

以下のフレーズでは「please」をつけなくてもOKなのですが、つけた方がより丁寧さがプラスされます。なお「Would/Could」と書いているのは、「Would」と「Could」のどちらを使ってもよい、という意味です。

Would/Could you say that again, please?
もう一度おっしゃって頂けますか?

Would/Could you repeat that again, please?
もう一度繰り返していただけますか?
 
Would/Could you repeat that for me, please?
もう一度言ってもらえますか?

聞き直しをする場合、こうした表現にその理由を一言加えると、相手が気分を害するような危険性がさらに低くなります。

It is noisy around here. Would/Could you repeat that for me, please?
周りがうるさくて。もう一度言ってもらえますか?

日本語なら例えば「もう一度おっしゃって頂いても構わないでしょうか?」といった具合に、とても丁寧に聞き直したい場合に使えるのが「Would you mind ~ing」です。

Would you mind saying that again?
もう一度おっしゃって頂いても構わないでしょうか?

Would you mind repeating that again?
もう一度おっしゃって頂いても構わないでしょうか?

相手が言ったことについてどちらなのか聞き返したい場合

相手が言ったことに対して、どちらなのかわからなくなった場合は「Did you say ~ or ~ ?」という表現を使うといいでしょう。

Did you say you went there or you didn't last week?
先週、あなたはそこに行かれたとおっしゃいましたか? それとも行かなかったとおっしゃいましたか?

Did you say the room A or the room B?
ルームAとおっしゃいましたか? それともルームBとおっしゃいましたか?

名前などを聞き返す時

自己紹介の時の名前、いいレストランやお店を紹介してもらった時のそのお店の名前、道案内をしてもらう時のビルの名前など、固有名詞は一度では聞き取りにくい場合が多いです。

そういう時は聞き逃してしまったことをさり気なく聞く「〜をもう一度教えて頂けますか?」という表現である「What was ~, again?」というフレーズを使うと便利です。

I'm sorry, what was your name, again?
すみません、お名前をもう一度教えて頂けますか?

Sorry, what was the name of the restaurant, again?
すみません、そのレストランの名前をもう一度教えて頂けますか?

Sorry, I didn't catch that. What was the name of the building, again?
すみません、よく聞こえませんでした。そのビルの名前をもう一度教えて頂けますか?

次のように、「What」の後に名詞が入るパターンもあります。

A:The hotel is on the top of Keel street.
B:Pardon? What street was that, again?

A:そのホテルはキール通りの先にあります。
B:すみません、何通りとおっしゃいましたか?

固有名詞ではありませんが、ホテルの部屋番号を確認する時など、「what」の代わりに「which」を使う場合もあります。

A:Today, your room is 712 on the seventh floor.
B:I didn't get that. Which room was it, again?

A:今日のあなたのお部屋は7階の712号室になります。
B:すみません、聞き取れませんでした。どちらの部屋とおっしゃいましたか?

わからない単語の意味を聞き直したい時

全体的な話の内容はだいたいわかるのに、そこに登場した単語の意味がわからないということがよくありますよね。そのような時は以下のような表現を使ってみましょう。
 

I'm sorry, I didn't catch that. I don’t know the word "ASAP." What’s the meaning of the word "ASAP"?
すみません聞き取れませんでした。「ASAP」の単語を知りません。「ASAP」という単語はどういう意味なんですか?
※「ASAP」は「as soon as possible」の略で「できるだけ早く」という意味です。

Did you say "prosperity"? What does it mean?
「prosperity」と言いましたか? どういう意味ですか?
※「prosperity」は「繁栄」という意味です。

金額を聞き返す時

物を購入した時など、レジで金額が表示されていればいいのですが、言葉だけで数字を言われると聞き取るのが難しいことがあります。そのような時は「How much was that, again?」を使うといいでしょう。

A:That’ll be thirty-five hundred yen altogether.
B:Sorry, how much was that, again?

A:合計で3,500円になります。
B:すみません、もう一度いくらとおっしゃったか教えてくれますか?

話すスピードを遅くしてほしい時

相手の話すスピードが速い時、「何言っているか、わからない……」と固まってしまいがち。

適当にあいづちを打っていては、後々トラブルになりかねません。相手の話をしっかり聞くためにも「ゆっくり話してほしい」と伝えましょう。

Slowly, please.
ゆっくりお願いします。
 
Can you speak slowly?
ゆっくり話してもらえますか?

Would/Could you speak more slowly?
もう少しゆっくり話して頂けますか?

話す内容がまるで理解できない時

話す内容がまったくわからないなど、最初から説明し直してもらわないといけない場合もあります。そのような時のフレーズをご紹介しましょう。

It was over my head. Could you explain that, again?
ちんぷんかんぷんでした。もう一度説明してもらえますか?

Is it possible to have the explanation one more time?
もう一度説明してもらうことは可能でしょうか?

Would/Could you explain again from the beginning?
最初からもう一度説明して頂けますか?

オンラインや電話での聞き直し定番フレーズ

オンライン英会話などのような英会話教室だけでなく、コロナ・パンデミックをきっかけにオンラインでの会議なども当たり前になってきました。

画面がフリーズしたり、音声が途切れたりして、相手の声が聞こえなくなることってありませんか?そんな時の聞き直しフレーズを紹介しましょう。これまでご紹介したフレーズと組み合わされているものもあります。

I'm sorry. I can't hear you.
すみません、聞こえません。

I'm having trouble hearing you. Could you say that again, please?
よく聞こえません、もう一度おっしゃって頂けますか?

You are breaking up a bit. Would you say that again?
少し音声が途切れ途切れです。もう一度おっしゃって頂けますか?

I can see you clearly, but you're cutting out a little. Would you mind saying that again?
顔ははっきり見えます。しかし少し音が途切れています。もう一度おっしゃって頂けませんでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?今回は、英語での会話中に、相手の言ったことが聞き取れない時に聞き返す英語フレーズを紹介しました。

英語で会話していると、聞き取れないことはよくあります。その度に「あ〜やっぱり英語って難しいなあ」「リスニングがだめだなあ」などと落ち込んだりしますよね。

でも、日本語の場合であっても、相手の言っていることがよく聞き取れなくて、「え? 今、何て言ったの?」「何言っているのか、全然聞き取れない」ということもあると思います。

もちろん英語のリスニングのトレーニングを怠らないことは大切ですが、「日本語だって聞き取れないんだから」とある意味開き直って、わからなかった時はどんどん聞き直しましょう。それもまた、英会話力アップのトレーニングといえます。

英語勉強法として、今回ご紹介したフレーズの音読暗唱を繰り返し、英語力を身につけてください。上手に聞き直しができることは会話上手への一歩です! がんばりましょう!

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