英語が通じない時の対処法!おぼえておきたいフレーズと通じない理由

英語が通じない時の対処法!おぼえておきたいフレーズと通じない理由

英語学習への取り組み方は人それぞれ。日々さまざまな方法で英語学習に取り組んでいる方がたくさんいますね。英会話教室に通って仲間と一緒に学ぶ人もいればオンライン英会話で講師の先生と一対一のスタイルを好む人、自宅でドラマや映画を教材にシチュエーション重視で学ぶ人、テキストを使うのを好む人...。どんな学び方であれ、学習して習得した英語表現を実際に使って相手とコミュニケーションを取るのが言語活動の醍醐味。

ですが、いざ英語を使ってコミュニケーションをとってみると「あれ?通じないぞ?」「今の表現、どこか間違っていたかな?」「どうしよう、相手の言っていることが聞き取れない。」など、さまざまな壁にぶち当たるかと思います。そんなときに、どうやってその壁を打ち破ればいいのでしょうか?英語での会話中に困ったことがあって会話が止まってしまった時の対処法はあるのでしょうか?

英語学習者が、英語でのコミュニケーション中に困難な状況を経験する理由としては以下が挙げられます。

1) 従来の義務教育での英語教育において、読む・書く技能や文法の指導は重点的に行われてきたが人前で話したりやりとりを行う授業は少なかった

2) 英語の発音についての教育・視度も乏しく、自信を持って発音をできない人が多い

3) 英語の文法の知識ばかりが先行しており、実際の会話の中で使おうとすると運用をすることが難しく、最悪の場合黙ってしまう。

4) 英語教育において、コミュニケーション中に困難な状況になった時の対処方法自体を教わっていない

よく考えてみれば、母国語を使ってコミュニケーションをとっているときでさえも相手の言っていることを理解できなかったり、聞き取れなかったり、自分がなんと言ったら通じるか悩むことがあります。なのに第二言語の英語になった途端に私たちの多くは学校の英語教育でその時の対処方法を教わることがありませんでした。

英会話教室にしてみても、困った時の対処法をしっかりと教えてくれるところは多くはないのではないでしょうか。「転び方を知っていれば怖くない」と言われるように、まずは転んだ時の起き上がり方を知っておくことが、英語でのコミュニケーションを取る際にとても重要です。

そこで、この記事ではもし英語での会話中に通じないことがあった時、意味がわからなかった時、聞き取れなかった時などの困難に遭遇した場合の対処法を具体的に紹介していきたいと思います!英語でのコミュニケーション中に生じる問題を解決する方法のことを、応用言語学や第二言語習得論の専門用語で、「コミュニケーション・ストラテジー」と呼びます。

そして、コミュニケーションをとっている際、相手に言っていることが通じなかったり、意味を理解できないことがあっても心配しないでくださいね!なぜなら、学習した英語を使って相手に話しかけてみたこと自体が大きなステップですから。覚えた英語表現を会話の中で使ってみたことで一歩前進しています。そこでもし通じなくても大丈夫、以下の方法を使って、会話を続けていきましょう!

1: まずは意味が通じたか確認しよう

先ほどもお伝えしたように、英語でのコミュニケーション中に「意味がわからなくて」「英語でなんと言ったらいいかわからなくて」「聞き取れなくて」などのさまざまな理由により会話がストップしてしまうことはよくあります(ネイティブスピーカー同士の会話でもあります!)。そんな時に、どうすれば会話を続けることができるでしょうか?

まず初めにするべきことは、「意味が通じているかどうかを確かめること」です。以下の三つのフレーズが役に立ちます。

意味が通じているかどうか確かめる時の英語フレーズ① Is that the right word?

Is that the right word? という表現は、「これって正しい表現?」という意味です。「自分が発言した単語がおそらく正しくないだろう」と薄々気づいている時、もしくはほぼ確実に気づいているのだけれどただしいかが何かわからない時に使うことのできる表現です。

意味が通じているかどうか確かめる時の英語フレーズ② Does that make sense?

Does that make sense?は日本語で言うと、「この意味通じてる?」です。

意味が通じているかどうか確かめる時の英語フレーズ② Do you get what I mean?

Do you get what I mean?とは、「意味わかった?」と言う意味です。

上記の二つのフレーズは、会話中に話していることの全体像に対して「私の言っていることの意味わかる?」と確認する際によくネイティブスピーカー同士でも用いられる表現です。Is that the right word?ではある特定の単語やフレーズが今の状況にあっているかを確認するのに対し、Does that make sense?とDo you get what I mean?は自分が言ったことの内容の意味が通じているかの確認する時に用いるのです。

2: 英語が通じていなかったら、簡単な言葉で説明を

では、上記の英語表現で意味が通じているか否かを確認した後、意味が通じていなかった場合次は何をすればいいのでしょうか?次にすべきことは、「言いたかったことを簡単な言葉や表現で言い直すこと」です。

最大のポイントは、言いたいことを短い言葉や単語で説明し直すことです。

例えば、「nutrition (栄養)」と言う単語を伝えたいけれど、その単語が出てこないとしましょう。あなたなら、どのようにこの単語を伝えますか?

「栄養」だから......「food (食べ物)」「Vitamin (ビタミン)」「Calcium (カルシウム)」などの単語を並べて伝えてみるのはどうでしょうか?相手はこの単語を聞き取り、関連性を導いてくれ、「栄養のこと?」と聞き返してくれるかもしれません。

このように、伝えたい特定の単語 (この場合は「nutrition 」)を説明するその他の単語をたくさん並べて伝える際には、頭に「I mean (言いたいのは)」と言う単語をつけると良いでしょう。日本語で言うところの、「つまり私が言いたいのは......。」と言う意味です。

I mean, it's food, vitamins, calcium...のようにです。

このように相手に言い換えをして説明するときは、決して長い文章でなくても構いません。むしろ、短い単語やフレーズをたくさん並べて相手にヒントを多く出す方が、相手も推測がしやすいですし、わかった時にはあなたに正しい単語を教えてくれます。

また、大切なことはこの言い換えを行うこと自体を恥ずかしがらないことです。誰にでも起こることですし、この「言い換えて説明する」と言うコミュニケーションを行なっている最中の集中力はすごく強いため、「やったあ!通じた!」と言う「実際に英語を使っている感覚」を脳がおぼえ、どんどんと会話が上手になっていきますよ。

3: 正しい英語・フレーズを教えてもらおう

ここまでのプロセスを確認しておきましょう。まずは相手に意味が通じているかどうかを確認して、意味が通じていなかったらいくつかの簡単な単語で言い換えをして言いたいことを伝える。

では、その次には一体何をすればいいでしょうか?それは、「正しくはなんと言えばいいのか相手に聞くこと」です!便利な表現は、「How would you say that? (じゃああなたならなんと言う?)」です。ネイティブスピーカーにこの表現を使って自然な言い方を教えて貰えば、今あなたが体験した「通じない」と言う経験をベースに、しっかりと自然な言い方の記憶が脳に焼きつき忘れないはずです。もしまた同じようなシチュエーションになったそのときは、きっとこの時ネイティブスピーカーに聞いて教えてもらった自然な表現を口にできるようになるはずです!

なぜ英語が通じないのか?確認すべき2つのこと

ここまで、英語での会話中に通じなかった時の対象方を順番にお伝えしてきました。①通じたかどうかを確認する ②簡単な単語、フレーズ、文章で言い換えて伝えてみる ③自然な言い方を相手に聞いてみるでしたね。

このプロセスを忘れずに理解した上で、では一体なぜ「英語が通じない」と言うことが起きるのか考えてみたいと思います。自分が英語で会話をしていて何度か通じないという事態に陥った時、以下のことを確認してみてください。

英語が通じない理由その① 早口で話しすぎている

実は、英語に自信がある人ほど声が大きく、アクセントもしっかり、強調したいところで速さを遅くしたりして落ち着いて会話をしています。自分の発音に自信がなかったり、表現があっているかどうか不安な時ほど、人は早口になり声が出なくなる傾向にあります。これは母語でも同じことが言えますよね。

ですので、相手に伝えたいことがある時ほどまずは深呼吸をしてしっかり息を吸い込み、息を出すのと一緒にはっきりと発声しましょう。普段あまり意識されていませんが、実は英語を話すときは特に、息の使い方も重要なのです。まずは話初めに、しっかりと息を吸ってクリアな音声を出すことに気を配りましょう。

英語が通じない理由その② 難しすぎる表現を使っている

英語が通じにくい理由としてそのほかに、その状況に合わない難しすぎる表現を用いていることが挙げられます。例えば仲の良い友達と話している時に突然、「As a matter of fact, (実際には)」と言う硬めの表現を使ったらその友達はギョッとするか「え、なんて言ったの?」とおそらく聞き返してくるでしょう(笑)。もちろん、しっかりとした英語の表現なので意味自体が通じないことはありませんが、「今この状況で使うのには硬すぎる表現」であったり、「使う相手が間違っている表現」だった場合、聞き返される可能性は大いにあります。

そのため、失礼には当たらない表現であればとにかく簡単な単語を用いて会話をするのがおすすめです。先程の「実際には」と言うことを言いたい場合、代わりに「In fact」や「Actually」を用いることが適切です。

単語帳や受験勉強などでテクニカルタームや難しい単語を学習している方もいらっしゃると思いますし、それらを知っていることはすごいことです。しかし、日常会話や普段のコミュニケーションで用いられるのはもっと基本的な単語の連続なことが大半。海外ドラマや映画、海外の人のSNSの投稿などをみて使って、自然な表現を知っておくのがおすすめです。

「英語が通じない」を乗り越えて、楽しく会話を

ここまで、英語での会話中に英語が通じなかった時の具体的な対処方法を紹介してきました。①自分が言ったことが通じているか確認する ②簡単な別の単語やフレーズ、文章を使って言い換えて説明する ③自然な言い方を聞いてみると言う三つのプロセスを辿ることが重要でしたね。

また、自分の話す英語が通じない理由は主に二つ。自信がなくて声が小さかったり早口になってしまっているか、学校やテキストなどで習った難しい英語表現を使ってしまっているかのどちらかでした。

もちろんそのほかにも通じていない理由はありますが、まずはこの二つを疑ってみてください。その上で上記で紹介したコミュニケーションを続けるための対処法を実践していただければ、完璧!これで「通じない」が怖くありません!

そして何よりも大切なのは通じないことを恐れないこと。通じなかった時に対処法を使って聞き返したり、自然な表現を教えてもらうことを恥じないこと。この対処法を使って相手との会話を諦め続けることで、あなたの英語でのコミュニケーション力は確実に大きく前進します。間違いをしたりわからないと言う経験をしたからこそ、教えてもらえた自然な正しい表現の記憶が脳に焼き付き、もしまた同じような状況になった時には、正しい方の表現が思いつき発言出来るようになるでしょう!


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