「イライラする」の英語表現7選!使い分け方やスラングも紹介

「イライラする」の英語表現7選!使い分け方やスラングも

イライラしたこの感情……どう表現する?

想定外の出来事が起きたり、物事が思うようにいかない時、あるいは人間関係で悩んでいる時など、やはり人間ですから、イライラした感情が沸き起こり、悲鳴をあげたくなったり、声を荒げたくなることもあります。

今回の記事は「イライラする」にまつわる便利な英語表現をまとめてお伝えします。関連表現も入れましたので、この機会にまとめて覚えてみては? ではさっそく順番に見ていきましょう。

イライラの英語表現1:irritated

さっそくひとつ目の「イライラする」の英語ですが、irritatedという表現になります。

「irritated」は、動詞「irritate」(〜をイライラさせる、いらだたせる)の過去分詞で「イライラさせられる」という受動態の意味です。最近の辞書ではもう形容詞として扱われており、「be動詞+irritated」で「イライラしている」となります。些細なことでもイライラすることってありますね。

「be irritated」「by」「with」「at」「that節」などによってイライラする対象を伴って、「〜にイライラした」「〜してイライラした」「〜に腹の立った」「〜して腹の立った」などの意味を表します。

イライラしている、イライラした、イライラするの英語の代表的表現、毎日子どもにイライラする、イラっとするなんて英語で言えるようになっておきたいですね。主に、人には「with」を、物事などには「at」や「by」を用いる傾向があります。

以下、例文を紹介します。veryやsoといった後に続くものの程度を強める副詞を使うと、マジでイライラする、めっちゃイライラだよ、のような強い感情の英語になる点にもご注目ください。

I’m irritated by the sound.

私はその音にイライラしている。

She's very irritated with me.

彼女は、私にとても腹を立てています。

I was irritated at the thought of his loose behavior.

彼のだらしない態度を考えただけで私はイライラした。

My friend was irritated that she didn't win the lottery.

私の友達は宝くじが当たらなかったことにイライラしていました。

「feel」や「get」、「become」などと組み合わせることもできます。

I feel irritated.

私はイライラしている。

I'm getting irritated waiting for him.

彼を待っていて(彼に待たされていて)イライラしてきた。

She also became irritated.

彼女も次第にいらついてきました。

上に書きましたように、「irritated」はもともと動詞「irritate」の過去分詞ですが、「irritate」に「-ing」をつけた現在分詞「irritating」もあります。こちらは、人や物事、行為などが「いらいらさせる」「気に障る」、また音などが「耳障りな」といった意味になります。

It’s so irritating!

イライラする!

また、「irritation」は名詞で、「いらだち」「立腹」「いらだたせるもの」などの意味があります。関連した表現として紹介しましょう。

I expressed my irritation with my colleague.

私は同僚へのいらだちを示した。

イライラの英語表現2:frustrated

二つめの「frustrated」は、動詞「frustrate」(〜をイライラさせる、失望させる)の過去分詞で「イライラさせられる、失望させられる」という受動態の意味です。最近の辞書ではこちらも形容詞として扱われており、「be動詞+frustrated」で「イライラしている」となります。自分ではどうしようもない事でいらいらするといったときの英語表現です。

「be frustrated」は、「by」「with」「at」「that節」などを伴い、「〜にイライラした」という意味になります。ほかにも、「〜に不満を持っている」「失望した」「がっかりした」などの意味にもなります。

I am frustrated by my forgetfulness.

私は自分の忘れっぽさにイライラする。

She is frustrated by his indecision.

彼女は彼の優柔不断さにイライラしている。

We are frustrated at the president's inability to make decisions.

我々は社長の決断力のなさにイライラしている。

He is frustrated with not having enough time.

彼は時間が十分ないことにイラついている。

「feel」や「get」、「become」などと組み合わせることもできます。

I feel frustrated in my present job.

私の仕事に満足感が得られません。

They are getting frustrated.

彼らはだんだんストレスがたまってきている。

We became frustrated waiting in a line.

私たちは列に並んで待つのにうんざりしてきた。

「frustrated」はもともと動詞「frustrate」の過去分詞ですが、「frustrate」に「-ing」をつけた現在分詞「frustrating」もあります。こちらは、人や物事、行為などが「イライラさせる」といった意味になります。原因があってストレスを感じ、いらいらするときの英語と理解するのと同時に、a frustrated perspnならイライラさせる人の英語であることも覚えましょう。

It's frustrating to read comments on social media.

ソーシャルメディアのコメントを読むのはイライラする。

「frustrate」の名詞形が「frustration」です。「in /with」に「frustration」を続けて「in/with frustration」とすると「イライラして」「がっかりして」「悔しがって」といった意味になります。

I stamped my foot with frustration.

私は地団駄を踏んで悔しがった。

イライラの英語表現3:get on someone's nerves

次のイライラする英語「get on someone's nerves」というイディオムも、人の行動や物事があなたの気持ちをイライラさせる時に使える表現です。nerveは神経という意味を持つ名詞であり、誰か、または何かがあなたの神経を逆撫でするような状況で、「イライラさせる」のほかに、「〜がカンにさわる」「神経を逆なでする」「うざい」などの意味にも使えます。イライラが止まらない、のようなときに使ってみましょう。

ただしカジュアルで強めなフレーズなので、使う時には注意が必要です。

Stop talking! It’s getting on my nerves.

話すのをやめて! イライラするわ。

She is getting on my nerves.

彼女のせいでイライラしてきた。

You really get on my nerves.

あなたには本当にイライラさせられるわ。

イライラの英語表現4:annoyed

ネイティブがよく使う「annoyed」は、動詞「annoy」(〜をイライラさせる、むっとさせる)の過去分詞「イライラさせられる、むっとさせられる」という受動態の意味です。これも、最近の辞書ではもう形容詞として扱われており、「be動詞+annoyed」で「腹を立てて」「いらだって」「むっとして」となります。

「be annoyed」は、「with」「at」「that節」「by」「about」「when節」などを伴い、人の態度や振る舞いや、虫や動物、物事などにイライラする時に使われます。むかつく英語のannoyedをスラングにすると、miffedという表現になります。

Now I am annoyed with cockroaches in my room.

私は今、自分の部屋でゴキブリに悩まされている。

I'm annoyed at my father.

私は父に対して腹が立っている。

My mother is annoyed that her cat urinated all over the room.

私の母は彼女のネコが部屋中でおしっこをして困っている。

I'm annoyed by many spam mails.

私はたくさんの迷惑メールに腹を立てている。

They are annoyed about the whole thing.

彼らはすべてにイライラしている。

「feel」や「get」、「become」などと組み合わせることもできます。

It makes me feel annoyed.

それは私を困惑させる。

I get annoyed when I see him.

彼に会う時、不愉快な気持ちになるの。

She became annoyed when she heard the news.

そのニュースを聞いて、彼女は困惑した。

「annoyed」はもともと動詞「annoy」の過去分詞ですが、「annoy」に「-ing」をつけた現在分詞「annoying」もあります。こちらは、人や出来事などが「いらだたせる」「腹立たしい」「やっかいな」「うるさい」といった意味です。いらいらするの英語で、ネイティブスピーカーがよく使う表現です。She is annoying.であれば、彼女はイライラする=彼女にイライラするとなります。イライラさせられる鬱陶しい人物であることを言い表しています。

He has an annoying habit of tut-tutting.

彼は舌打ちをして人をイライラさせる癖がある.

「annoy」の名詞形が「annoyance」です。「イライラしていること」「イライラさせること」「迷惑な事」などの意味です。

She didn’t conceal her annoyance.

彼女はいらだちを隠さなかった。

Don’t get annoyed!

イライラしないで!

最後の例文は、イライラしている相手に使える”イライラしないで”という場合の英語フレーズです。

イライラの英語表現5:drive(s) me crazy

drive me crazyというイライラしたときの英語ですが、イライラなんてとっくに越えてしまい、気がおかしくなりそうなくらいの気持ちの時に使えるフレーズです。「〜のせいで気がヘンになる」といった意味になります。毎日同じことを繰り返す人へイライラするときに使う英語だったり、シャウトしながら言うくらいのレベルのフレーズですね。

It drives me crazy!

気がおかしくなりそう!/頭にくる!

You drive me crazy!

あなたのせいでおかしくなりそう!

This photocopier does not work! It drives me crazy!

このコピー機動かない! 本当に頭にくる!

ちなみに「drive(s) me crazy」と同じ意味で、よりカジュアルな「It drives me nuts!」という表現もあります。

また他にも、「crazy」の部分を「bananas」「insane」「up the wall」などに変えても、「気がおかしくなりそう」という同じ意味を表します。

イライラの英語表現6:impatient

「be impatient」で「with」「at」などを伴って、「イライラしている」「我慢できない」「もどかしくて」などという意味になります。patientには忍耐強いという意味がありますがimpatientになると、lack of patience(忍耐力の欠如)となるからですね。

Actually, I am getting a little impatient with my brother.

実は、私は兄に少しイラついてきています。

My sister is impatient at his slowness.

私の妹は彼の遅さに我慢できない。

イライラの英語表現7:cabin fever

さらにイライラしているというときの英語フレーズを紹介しましょう。特に、外に出られないために、ストレスがたまりイライラしたり、不安になったりすることを表す表現に「cabin fever」があります。

I have cabin fever.

(長い間外に出ていないので)私はストレスがたまっています。

このところ、新型コロナウィルス(Covid19)のために緊急事態宣言が各地で出され、自粛生活も長引いています。自粛疲れの方もいらっしゃるでしょう。「自粛疲れ」も「cabin fever」で表現できます。

We're sick of cabin fever.

私たちは自粛生活にうんざりしています。

余談ですがこのフレーズがタイトルになった映画もあります。サスペンス・ホラームービーの『Cabin Fever』(2003)は、僻地の山小屋に閉じ込められた男女が次々に恐ろしいウィルスに感染して死んでいくという怖いお話。「cabin fever」の持つ意味が伝わってきます。

イライラしたときのスラングとは?

さて最後にネイティブスピーカーが使うイライラしたとき、ムカついて腹を立てるときのスラング表現を2つ、例文と一緒にご紹介しましょう。

・pissed off/ piss someone off

「pissed off」は「イライラして」「怒って」「頭にきて」「腹が立って」「むかついて」「むしゃくしゃして」などの意味です。マジでイライラする!といったときの英語になります。しかし、これはアメリカ英語の場合です。イギリス英語では「ひどく酔って」という意味になりますので、注意しましょう。またこのフレーズの「piss」にはもともと「小便をする」という意味があります。フォーマルな場や、目上の人には使わないようにしましょう。

I’m really pissed (off)!

本当にイライラする!

また「piss someone off」で「(人を)怒らせる」「(人を)むかつかせる」「(人を)イライラさせる」という意味になります。

Whenever I met my mom, she pissed me off.

ママに会う度に、イライラさせられた。

He pisses me off.

あいつ、むかつく。 

・ticked off/ tick someone off

「pissed off」と同じ意味で「ticked off」という表現があります。「イライラして」「怒って」「頭にきて」「腹が立って」「むしゃくしゃして」「ムッときて」などの気持ちを表します。

ちなみにイギリス英語では「(人)を叱る」という意味になります。

I'm so ticked (off) at him.

私は、彼に対してすごく腹を立てています。

アメリカ英語では「tick someone off」で、「(人)を怒らせる」「(人)をイライラさせる」という意味になります。

What really ticked me off today was that the bus didn't come on time.

今日本当に頭にきたのは、バスが時間通りにこなかったことだ。

イライラしたときの英語表現まとめ

いかがでしたか?

イライラしたときの表現はここまでご紹介したようにたくさんありますが、こうした表現の前に「so」(とても)、「really」(本当に)、「a little」(少し)などの副詞をつけて、イライラや怒りの状態の程度を表現することもできます。「I’m so irritated ~」、「She’s really frustrated ~」、「My mother is a little annoyed ~」といった具合です。いろいろと応用してみてください。イライラは伝染しますから、いらいらしている相手に英語でDon’t be so irritated.などと、そんなにイライラしないでとお願いすることもできるようになっておくといいですね。

今回は、比較的簡単な例文、言いやすい単語を入れた例文を挙げました。英語習得には何度も例文を読む音読が欠かせません。感情をこめてぜひ練習してみてください。そしてもちろん、実際にイライラした感情を伝えたい!という時にぜひ役立てくださいね。

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