大人が使わない方がいい英語とは?子供っぽい英語表現

 大人が使わない方がいい英語とは?子供っぽい英語表現

みなさんは自分の英語が相手にどう聞こえているのか、気にしたことはありますか?

私たちが知らず知らずに使っている英語には、ネイティブスピーカーが聞くとどこか幼稚に聞こえるものもあるかもしれないんです。

今回の記事では、そんな「大人が使うと子供っぽく聞こえてしまう英語表現」について解説していきます!

実は子供っぽい?大人が気をつける英語とは

日本人が義務教育で学び、誰もが知っているようなシンプルな英語表現。

実は、そんな日本人からすれば「当たり前の英語」には、大人が使うには相応しくないフレーズも紛れていたりします。

ここからはよく日本人が使いがちな子供っぽい英語表現と、替わりに使うべきフレーズの例文を合わせてご紹介していきます!

子供っぽい英語その1:want

1つ目は”want”です。

「欲しい」や「したい」を表す単語ですが、実は強い意志や欲求を伝えるとてもストレートで、大人が使うと幼稚に聞こえてしまうことも。

対して、”want”の丁寧形として習う”would like”は「〜したいと思っています/〜したいのですが」に近い、どちらかといえば自分の欲求を抑制した表現です。

代表的な例を挙げると、レストランなどでの店員との会話です。

例えばホットティーを注文する時、”I want a cup of tea. ”より”I’d like a cup of tea.”のように“would like”を使うことが一般的です。

“want”を使ってしまうと、高圧的な印象に捉えられたり、命令口調に聞こえることもあります。

日本語でも店員に対して「○○が欲しい!」という言い方は、小さな子供が使うことはあるかもしれませんが、ストレートすぎて大人は普通しませんよね。

またビジネスの場でも先方へ何か要望を伝える際に、”want”はほとんど使いません。

「相手へのお願い」に近いため、要求をオブラートに包んで伝えられる”would like”を使います。

<例文>

・What would you like for lunch?

(昼食は何を食べますか?)

・We would like to propose this plan first.

(まずはこのプランを提案させてください。)

・Would you like to come with us?

(私たちと一緒に行きますか?)

-Yes, I would.

(はい、行きたいです。)

カジュアルな会話では”want”を使ってもOK

大人は日常会話で「want」を全く使わないのかといえば、そんなことはありません。

仲の良い相手とのカジュアルな会話であれば、”want”を使っても違和感はないです。

<例文>

・Do you want some snacks?

(何かお菓子欲しい?)

・I want to take it easy and drink a cup of coffee after work.

(仕事終わりはコーヒーでも飲んでゆったりしたいよ。)

・I was just thinking I wanted to watch the movie.

(その映画、ちょうど観たいと思ってたところなんだよ。)

子供っぽい英語その2:Me, too.

「私も!」という意味の”Me, too”は多くの日本人が使ってしまう同意のフレーズです。

しかし、実際の英会話では、タメ口を使えるような友達や家族同士でないと使うことはありません。

社会人として敬語を使わないといけないようなシーンでは、同意を示す時は「倒置」の表現を使います。

<例文>

・I have a cat at home.(家で猫を飼ってるんです。)

-So do I.(私もですよ。)

・I couldn’t take time off of work last weekend.(先週末は休みが取れなかったよ。)

-Neither could I. (私もです。)

このように、肯定文に対しては「So do I.」。否定文に対しては「Neither do I.」と言います。

この”do(動詞)”は、以下の通り、相手の言った言葉によって変化します。

I went to ~.→(went)が過去形なので So did I.

I’m ~.→be動詞が使われているので So am I.

I haven’t been ~→過去分詞形が使われていて否定文なので Neither have I.

ちなみに、「彼も/彼女も」のように私じゃない誰かを挙げる時は、主語を変化させます。

・She will be transferred to the Osaka branch.(彼女は大阪支社に異動します。)

-So will he.

・My father doesn’t like cooking so much.(私の父はあまり料理が好きではないです。)

-Neither does mine.

子供っぽい英語その3:Yummy

「おいしい」と言う意味で日本人がよく知る単語”Yummy.”

しかしこちらは実は子供言葉に近い表現で、大人はほとんど使わないのではないでしょうか。

カジュアルに「美味しい」と伝えたい時は、

・It’s really good.(本当に美味しいです。)

・This tastes so good.(これ美味しい。)

・I love this.(これ好きです。)

などの表現が無難です。

ちなみに”It’s delicious”は普段より高級な料理や、誰かに作ってもらった特別な料理に対して褒めるときに使える言葉。ファーストフードなど安価なカジュアルな食事に対してはあまり使いません。

子供っぽい英語その4:Play

“play sports(スポーツをする)”や”play cards(カードゲームをする)”などのフレーズでよく使うイメージのある”play”ですが、外に出かけて誰かと「遊ぶ」という意味を表現したい時は”hang out”や”get together”を使います。

<例文>

・Do you want to hang out with me?

(遊ばない?)

・Let’s get together sometime next week. Maybe Friday?

(来週のどこかで遊ぼう!金曜日とか?)

幼い子供であれば「あーそぼ!」というような感じで「play」を使いますが、大人が使うと幼稚に思われたり、男女の間で使うとナンパのようになって失礼に捉えられる可能性が高いので、要注意です!

子供っぽい英語その5:Bye Bye

「バイバイ」は日本ではいつでもどこでも使う言葉ですよね。

ですが英語では大人が使うことはあまりないのです。

「Bye.」とひとことだけ言うか、

・See you later.(また後でね)

・See you again.(また会おうね)

・See you soon.(またすぐにね)

・Keep in touch.(またね/「また連絡取り合おうね」のようなニュアンス)

・Talk to you later.(後で連絡するね)

など他の表現を使うようにしましょう。

子供っぽい英語その6:Stinky

「くさい」と言う意味の形容詞”Stinky”ですが、子供っぽく聞こえてしまうので注意。

「くさいこと」を伝えるには、以下の表現を使うと大人として自然です。

・It smells.(臭うね。)

・Something smells.(何か臭いがする。)

・It stinks.(臭い!)

子供っぽい英語その7:What’s your name?

言わずもがな、相手に名前を聞くときのフレーズですよね。実はこちらも大人が使わない方がいい日本人英語の1つなんです。

しかし日本語にすると「あなたの名前は何?」「名前は?」というようなニュアンスになり、初めて会う人との会話にしてはとても不躾に聞こえてしまいます。

大人が使うとなれば失礼に値することがあるので注意しましょう。

初めて会う相手に名前を聞きたい時のフレーズはこちら。

・Can(Could) I have your name? / May I ask your name?(お名前をお伺いしてもいいですか?)

子供っぽい英語その7:I’m happy.

最後は誰もが知っているであろうこのフレーズ。

幸せを表現したい時や何かをしてもらって感謝を伝えたい時に”I’m so happy!”と言ってしまいそうになりますが、実はビジネスの場で使用しすぎると幼稚に聞こえる場合もあるんです。

「嬉しい」という単語は他にもありますが、”happy”と比べるとこんな感じです。

・happy → 幸せ、満足、楽しい(より感情的なイメージ、最上級の嬉しさ)

・glad → ほっとしたような喜び、感謝

・pleased  →喜ばしい、満足(happyより丁寧なイメージ)

このように、“happy”は「興奮するようなとても幸せなこと」が起こった時に使うイメージで、テンションが高く聞こえます。

一方、”glad”や”pleased”はフォーマルな場面で使える「嬉しい」の表現。落ち着いた品のある感謝と嬉しさを伝えることができるので、覚えておきましょう!

<例文>

・I’m glad to hear that.(それを聞いて嬉しく感じます。)

・It’ll be a great pleasure to work with you.(あなたとお仕事できることを楽しみにしています。)

・I’m pleased to meet you. (お会いできて嬉しいです。)

子供っぽい英語を避けて会話しよう!

大人が使わない子供っぽい英語、いかがでしたか?

あまりにも聞き慣れた英語表現なので、気づかずに今まで使いまくっていた!なんてことも少なくないのではないでしょうか。

実際私もここにあげた英語表現はよく使っていました・・・。

実際、英語会話学習し始めた段階だと、「相手に伝わること」「スラスラ話せること」に意識が向かいがちで、あまりその「言い方」にまで気を配ることがないかと思います。

しかし英語で大人として対等に会話を楽しめるようになりたい、英語を使って海外でビジネスをしていきたいなど、具体的な目標があるなら、こういった「常識のある話し方」「敬意のある言葉選び」を学ぶ甲斐はあると思います!

英語学習は奥が深いですが、楽しんで英語力を磨いていきましょう!


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