外国人と英語で話していると、こちらが普通に会話をしているつもりでも、伝えたいニュアンスがネイティブスピーカーに上手く通じない、もしくはこちらの意図に反した意味に捉えられてしまって誤解を生む、なんて時があります。
その原因は、日本語を日本人の感覚でそのまま英訳してしまっているから。
今回の記事では、そんな日本人が間違えやすい英語を取り上げ、正しい英語表現をまとめていきます!
日本人の感覚で訳してしまうとNG!勘違い英語とは
日本人が何か英語で伝えたい時に、日本語をそのまま英語に直訳すると、ネイティブスピーカーにとってはニュアンスが違って聞こえたり、不自然に聞こえるものがあります。
それもそのはず。言語はその地域の人々の生活に結びついているため、文化が全く違う日本と英語圏では言語の表現方法が違うのも当たり前なのです!
日本語では当たり前に通じる表現でも、その表現は英語の概念では存在しない場合もあるため、英会話では注意が必要です。
少しイメージしにくいかもしれませんが、ここからは具体的に日本人が間違えがちな英語表現を例の英文とともにまとめていきますので、ぜひご覧ください。
勘違い英語1:recommend
「recommend」を日本語での「おすすめする」と同じニュアンスで使ってしまいがちですが、実は英語では少しカタい印象があります。
また強いニュアンスに聞こえてしまうこともあるので、目上の人や初めて会う人に使う際は注意が必要です。
本当に何かをおすすめしたい時はいいのですが、軽くおすすめしたい場合は、以下の英語表現が使えます。
<例文>
・You should visit Hokkaido.
(北海道に行ってみるべきだよ。)
・Why don’t you give it a try?
(試しにやってたら?)
勘違い英語2:play
「遊ぼう!」と言いたくて「Let’s play!」と声をかけてしまいそうになりますが、英語で「play」は子供が遊ぶ時に使う言葉です。
大人同士では一般的に「Let’s hang out.」、比較的仲がいい人に対しては「Let’s chill.」などを使います。
勘違い英語3:later
「あとで」という意味の「later」ですが、具体的な日時や期間が決まっている時には使うことはできません。
例えば、
×I’m going back to my parents’ house 2 weeks later.
こちらの文を日本で訳すなら、「2週間後に実家に帰る」でしょうか。
しかし、この文では2週間後という具体的な日が決まっているため「later」は使うことができません。
このように未来起こることに対しては、代わりに「in」を使います。
○I’m going back to my parents’ house in 2 weeks.
ちなみに、「See you later.(また今度ね)」の「later」は、具体的ではなくぼんやりとした「あとで」なので使っても問題ないことになります。
「later」はこうした具体的に決まっていない未来に対してや、過去に対してのみ使える表現なのです。
例文)
We arrived at the restaurant 2 hours later.
(私たちは2時間後にレストランに着きました。)
勘違い英語4:meet
「meet」は「会う」という意味ですが、初対面の時や約束をして会うような場合のみ使います。
過去会ったことがある人に対しては、「see」を使います。
・I want to see you again.
(また会いたいよ。)
・I want to meet you someday.
(いつか会ってみたいです。)
勘違い英語5:we need to talk
友人などに久しぶりに会った時などに「お話ししなきゃね。」と言いたいところを、そのまま英訳して「We need to talk.」と言ってしまうことってありますよね。
しかし、こちらもニュアンスが違ってきてしまうんです。
ネイティブスピーカーが「We need to talk.」と聞くと、これから何かネガティブなことを話すつもりなのかな?何か嫌なことを切り出されるのかも・・・と重く捉われてしまいます。
もし誰かと久しぶりに会う時に、「お互いたくさんお話ししようね」というニュアンスで使うなら、かわりに「We need to catch up.」を使います。
日本語でも「キャッチアップする」というカタカナ英語が最近使われていますね。
同じように、「今まで会えてなかった分、話をして追いつく(キャッチアップする)」という意味になります。
また、「おしゃべりしよう」「軽くお話ししよう」と言いたい場合は、
・Let’s talk a little.
(ちょっとの間話しましょう。)
・I want to chat with you.
(あなたとおしゃべりしたいです。)
というような表現を使うといいですね。
勘違い英語6:hobby
趣味全般のことを「hobby」と表現してしまいがちですが、「hobby」と言うとスポーツや外国語の勉強、編み物、チェスなど、ある程度技術が必要な凝った趣味のことを指します。
映画鑑賞や旅行、読書などには使いませんので注意しましょう。
日本語と同じニュアンスで「趣味は何ですか?」と聞きたい場合は
・What do you do in your free time?
時間がある時は何をしていますか?
と聞きましょう。
何か凝った趣味があるのか質問したい時は、
・Do you have any hobbies?(何か趣味はありますか?)
と聞きます。ここで「what’s your hobby?(あなたの趣味はなんですか?)」と言ってしまうと、相手に趣味があることが前提になってしまうので避けましょう。
勘違い英語7:go to hospital
病院=hospital と日本人はまとめて覚えてしまっていることがほとんどですが、実は英語での「hospital」は総合病院のような入院ができる大きな病院を意味します。
私たちが風邪をひいた時などに行くような小さな病院のことは、「clinic」を使います。
<例文>
・Is there a dental clinic near here?
(この近くに歯医者はありますか?)
・I went to see the doctor this morning.
(今朝診察を受けてきました。)
※ちなみに英語では「go to clinic(クリニックに行く)」という表現よりも、医者に会いに行く、というニュアンスの「go to see a doctor」を使うことが一般的です。
勘違い英語8:look tired
「疲れているみたいだね」という労いの言葉で「You look tired.」と言ってしまいそうになりますが、目にクマが出ていたり髪がボサボサだったり、「外見が疲れているように見える」というニュアンスになってしまいます。
疲れていそうな相手を労る時は、
・Is everything OK?
(大丈夫ですか?)
・You seem a little tired.
(少し疲れているようですね)
などを使うといいですよ。
勘違い英語9:make a reservation
「make a reservation」は「予約する」という意味ですが、実は「席、テーブル、部屋」など、特定のものを予約する時のみ使える表現です。
人と会うことを予約する場合は、「appointment」を使うことが一般的。
例えば病院を予約する時は、テーブルや席を予約するわけではなく、「身体を診てもらう医者」を予約することになるので、「appointment」を使います。
美容室やマッサージなどもそうですね。
<例文>
・I want to make a reservation for two people.
(2人分の予約をしたいです。)
・You need to make an appointment before you go to a clinic.
(病院に行く前に予約をしないといけませんよ。)
勘違い英語10:recently
「recently」は「最近」という意味ですが、過去に起こったことに対してしか使えません。
「最近この曲を聴いている。」というような、「過去に起こって今現在も続いていること」に対しては、以下のように「lately」を使います。
・I’ve been listening to this song lately.
(最近はこの歌を聴いている。)
勘違い英語11:how do you think?
「あなたはどう思いますか?」を直訳して「How do you think?」と言ってしまう間違いは多いと思いますが、正しくは「What do you think?」と言います。
「How」は「どうやって」を指すので、「どうやって考える?」という意味の通らない文になってしまいます。
勘違い英語12:wish
「願う」「望む」という意味の「wish」は、実は「願っているけどきっと叶わないだろうなぁと思っていること」に対して使います。
「いい日を過ごせますように!」と相手に伝える時に「I wish you have a nice day!」と言いたくなりますが、英文法的には間違いでないとはいえ、不自然に聞こえてしまいます。
その場合は、
・Hope you have a good day!(良い日を過ごしてください!)
・Have a great weekend !(良い週末を!)
というような表現を使うと良いですよ。
日本人の間違えやすい英語から抜け出そう!
日本人が間違えやすい英語、いかがでしたでしょうか?
こうした言語の違いを知ることで、外国の文化も同時に勉強することができるので面白いですよね。
また、単語選びの間違いだったり、表現の仕方が間違っていたり・・・中学英語のみのシンプルな文章であっても、そのニュアンスをしっかり掴めていないと、会話に齟齬が生まれてしまうことも。
伝えたいことをしっかり100%相手に伝えるためにも、こういった細かいニュアンスの違いを知っておくことって重要ですね。
英語を話す時に、相手がきちんと理解できているか反応を確認し、ちょっとでも「ん?伝わってるかな?」と不安を感じたら、あとで調べて学ぶことが英語習得への一歩につながります!
大阪出身大阪育ち。英語学習歴10年弱。中学時代から洋楽にハマり、いつか海外で生活をしてみたいという夢を持ちながら成長する。大学在学中は、アメリカのワシントン州立大学に短期留学。大学卒業後は、ベトナムで3年間仕事のため滞在し、日本人一人という環境のなか英語を独学で勉強しながら奮闘。趣味は世界各国を旅行することで、16か国を制覇。 現在は大阪に在住し、Web関係の仕事をしながらフリーのライターとしても活動中。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.