「悪口を言う」「けなす」を英語で言うと?よく使われる英語表現6選

悪口, 英語, ネイティブキャンプ

悪口を言ったり、けなしたりという行為はネガティブな行為だと認識されてはいるものの、一度や二度は人の悪口を言ってしまったり、誰かをけなしてしまったりしたことはあるのではないでしょうか。または、誰かがそうしているところを見たり、注意をしたくなることもあるかもしれませんね。

では、そんなシチュエーションで「悪口を言う」「けなす」といった言葉を英語で言うことはできるでしょうか?日本語だけではなく、英語圏でも人は悪口を言ったり、ついつい誰かをけなしてしまうこともありますので、この言葉にあたる英語表現はたくさんあります。

そこでこの記事では、「悪口を言う」「けなす」という言葉にぴったりな単語や表現を、日常的によく使われるものに絞って6種類ご紹介していきます。意味やニュアンスも併せて使い方をご説明していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Speak badly of (about)/ Talk badly of (about)

「悪口を言う」にあたる英語表現で、英会話初級レベルの人でも覚えやすいのが、こちらの表現でしょう。以下のように何通りかの言い回しがあるのですが、どれも意味はほぼ同じなので使いやすいものを使うといいでしょう。ネイティブスピーカーたちの間では、 “speak badly of” と “talk badly about” が比較的よく使われているかもしれませんが、地域差もあるため、周囲の人に合わせることをおすすめします。

Speak badly of
Speak badly about
Talk badly of
Talk badly about
Talk bad about

意味は「~の悪口を言う」「~のことを悪く言う」で、その「悪口」「悪く言う」の中に「けなす」というニュアンスも入ります。そのため、誰かが誰かをけなしているときでも使いやすい表現です。

ちなみに、一番下の “talk bad about” も日常会話の中で耳にすることはありますが、文法的にはこれ以外の4つが正しい文法となります。ただし、口語表現となっている以上、 “talk bad about” も間違いとは言えません。

He always speaks badly of his sister.
彼はいつも姉 or 妹のことを悪く言います
John likes talking badly about people.
ジョンは人の悪口を言うのが好きだ。

こうして見ると使い方もシンプルですよね。「動詞+形容詞+悪口の対象」というシンプルかつ短めの文章で言い表せ、使われている単語も初級英語レベルですから、まずはこれを覚えておくことをおすすめします。

Speak ill of

次にご紹介する“speak ill of”も単語の並び的には、上記の“speak badly of”などと似ていますよね。こちらも「悪口を言う」「悪く言う」という意味で非常によく使われる表現です。使い方は上記の “speak badly of”などと同様で、意味もほぼ同じですのでバリュエーションとして覚えておくと良いでしょう。

Don’t speak ill of your friends! It’s really disgusting.
自分の友達の悪口を言うなよ!反吐が出そうだよ。

「disgusting」という単語は、「非常に不快」「むかつく」「うんざりさせる」「嫌気がさす」「反吐が出る」など、本当に心の底から不快な気分を表す表現です。

Atsushi always speaks ill of someone behind their back.
アツシはいつも陰で誰かの悪口を言っている

“behind someone’s back”で、「陰に隠れて」「(悪口となる対象の)相手がいないところで」という意味になります。悪口関連の会話の中で本当によく出てくる表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。

Bad-mouth

こちらの表現は一見名詞のように見えるかもしれませんが、bad-mouthで動詞として使います。意味は「悪口を言う」「中傷する」「口汚く批判(非難)する」といった感じで、上記の2つより強めな意味合いを感じさせます。

I’m fed up with my mom. She’s always bad-mouthing my dad.
母にはうんざりだよ。いつもうちのお父さんの悪口ばかり言ってるんだ。
Why does he bad-mouth people so much? He must have an issue himself.
なぜ彼はあんなに人の悪口を言うんだろう?彼自身に何か問題があるに違いない。

例文を見てもわかるとおり、bad-mouthを使う場合はその後に前置詞などをつけずに、直接悪口の対象となる相手をくっつけます。誰か特定の人物の場合はその人の名前をくっつけましょう。

Make fun of

「けなす」にぴったりなのが、こちらの“make fun of”かもしれません。これは「からかう」「笑いものにする」というニュアンスを持つ表現ですが、軽めにけなすときにも使えます。また、日本語だと「いじる」という表現にも近いです。ちょっと度を超えたいじりならこの表現が使えます。

Stop making fun of me!
私をからかうのはやめて!/バカにしないで!/私のことを笑わないで!

この表現の日本語訳は文脈やその時の状況によります。ですが、誰かに失敗を笑われたり、けなされたりしたときはこの例文のフレーズが使えるので丸覚えをおすすめします。本気で「からかうのはやめて」という時にも使えますし、冗談でじゃれあっているときに笑いながらこのフレーズを言うこともできます。

Call one’s names

直訳すると「誰かを名前で呼ぶ」となるので、何かのときにうっかり使ってしまいそうですが、これは「悪口を言う」「罵る」といった意味を持つ表現なので注意しましょう。

Maria always calls me names in front of everyone.
マリアはいつもみんなの前で私を罵倒します。

和訳を見てもわかるとおり、「罵る」というニュアンスも含まれるためやや強めの印象のある表現ですね。

Throw shade

最後にご紹介する“throw shade”は、直訳すると「陰を投げる」となりますが、「悪口を言う」「けなす」「侮辱する」といった意味を持つ、今回のテーマにぴったりの表現です。主にアメリカのスラングとして使われていますが、よく使われる表現でもあるので、覚えておくと会話だけではなく海外ドラマや洋画を見るときなどにも役立つかもしれません。

It’s not a good idea to throw shade at someone in public.
公衆の面前で誰かを侮辱する(けなす)のはよくないよ。

この表現はthrow shadeのあとに来る単語が定型で決まっていないため、けなす対象に合わせて変える必要があります。そのため、今回ご紹介した表現の中では一番使い方が難しいかもしれません。ネイティブスピーカーたちがどう使っているかをチェックしながら、徐々に感覚を身につけていけるといいですね。

「悪口を言う」「けなす」の英語表現はさまざま!

今回は「悪口を言う」「けなす」にあたる表現を6つに絞ってご紹介しましたが、まだまだ他にも考えられる表現はあります。ここでご紹介した表現はすべてカジュアルな英語ですが、もっとフォーマルな英語でも「悪口を言う」「けなす」といった表現はありますから、英語のレベルが上がるにつれて少しずつ覚えていけるといいですね。ひとまずはこちらでご紹介した表現をいくつか覚えて、実際に英会話の際にも使ってみましょう。

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