「会社の資金を不正に流用していたらしいよ。」
「不正行為を見つけました!」
「試験中に不正をしたら、無効になります。」
道徳や法律、規則などに反する行為を不正と呼びます。日常会話でもビジネスでもたびたび使われる単語ですよね。しかし、「不正」の英語がすぐに出てくる人は少ないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「不正」と言いたい際に使える英語表現を複数紹介します。また、「チート」「カンニング」などの関連表現もまとめています。ぜひ毎日の英語学習にお役立てください!
不正 英語表現
不正を意味する英語は主に以下の6つです。
・Dishonesty
・Unfairness
・Illegality
・Impropriety
・Misconduct
文脈に応じて適切に使いわけられるよう、ニュアンスや例文と共に解説していきます。
1.Fraud
「Fraud」(フロド)は、詐欺や不正行為を意味する英単語です。意図的に他者を騙して金銭や資産などの利益を得る不正行為を指します。
「Fraud」は非常に重い意味を持つ単語です。法的にも道徳的にも深刻な行為を指すため、この言葉を使うことで、行為の悪質さや深刻さ、不正の度合いなどを強調できます。日常会話よりは、法律的・ビジネス的な文脈で使われることが多く、犯罪行為や重大な倫理的違反を意味します。
「不正な」と言いたい場合は、形容詞の「fraudulent」(フロジャラント)を使いましょう。たとえば、「不正行為」は、「fraudulent activity」と表現します。また、「fraudster」(フロードゥスタァ)で、「不正を行う人」を意味します。
彼は不正を働いたことで逮捕されました。
彼は税金詐欺で告発されました。
不正を防ぐために、会社はより厳格な内部統制を導入しました。
2. Dishonesty
「Dishonesty」(ディサニスティ)は、「不正(行為)」「不誠実」「不正直」を意味する名詞です。道徳的に正しくない行為や、真実を隠すような行動に対して使われます。
「Dishonesty」は、日常的な小さな嘘から重大な犯罪まで、幅広い状況で使用されます。かなり広い概念を持っていて便利な単語なので、まず覚えておきたい単語です。
また、「Dishonesty」の成り立ちについて理解しておくと、英語の学習を効率的に進められます。「Dishonesty」の成り立ちは以下の通りです。
・Honesty:正直さ、誠実さを
・Dis+honesty:「不正直さ」「不誠実さ」
彼女は常に不誠実だったため、多くの友人を失いました。
不誠実さはしばしば関係において不信感を生みます。
3. Unfairness
「Unfairness」(アンフェアネス)は、「不公平」「不正」「不公正さ」を意味します。物事がすべての人に対して公平に扱われないような状況で使われます。
「Unfairness」は、倫理的または道徳的に不公正な扱いや不平等な状況を指摘する際に使いましょう。特に、特定の人やグループに対する偏り、差別的な扱いについて強調するのに最適です。
また、「Unfairness」の成り立ちについても理解しておくと、英単語を習得しやすくなります。「Unfairness」の成り立ちは以下の通りです。
・Fairness:公正
・Un+Fairness:「不公正」「不公平」
ゲームの不公平さが多くのプレイヤーを怒らせました。
わたしはその決定の不公平さにイライラしました。
4. Illegality
「Illegality」(イリーガティ)は、「違法性」や「不法性」を意味する名詞です。法律に反することや、法的に認められていない行為を指す際に使われます。
「Illegality」は、法律の文脈で使われることが一般的です。法律の観点から問題があることを示し、しばしばその行為に対して法的な措置が必要であることを意味します。
弁護士はその計画に関わる違法性について説明しました。
契約の違法性が法務チームによって確認されました。
5. Impropriety
「Impropriety」(イムプロプライエティ)は、「不適切さ」「不正」といった意味を持つ名詞です。一般的には、形式やマナーに欠けることを示します。
名:〔社会的に〕不穏当[不適切・不作法]なこと、不穏当[不適切・不作法]な行動[言動]
出典:https://eow.alc.co.jp/search?q=impropriety
「Impropriety」は、法律的な違反や犯罪ではなく、道徳的、エチケット的な観点での不適切な行動を示すことが特徴です。正式な場面やビジネス環境での不適切な行動に関連してよく使われます。
わたしの発言の不適切さはみんなに明らかだった。
彼は会議での不適切な振る舞いについて批判された。
6. Misconduct
「Misconduct」(ミスカンダクト)は、「非行」「不正行為」「不祥事」などを意味する名詞です。
意図的な悪意を持って行われる行動ではなく、無知や怠慢から生じる不祥事や不適切な行為などに対して使われることが多いです。
その教師は不正行為で調査された。
職場での不正行為は深刻な結果を招くことがある。
チート 英語表現
ルールや規則に違反して不正行為を行うことを「チート」と言います。最近は、ゲームやIT分野などでよく使われるようになりました。この「チート」は、英語の「cheat」から派生した言葉です。英語の「cheat」も日本語と同様に、不正行為や詐欺を指す際に使用されますが、以下のような意味も持っています。
動:だます、不正を働く、詐欺をする、カンニングをする、(スラング)浮気をする
出典:https://eow.alc.co.jp/search?q=cheat
彼女は許可されていないメモを使って試験でカンニングしているところを捕まえられました。
わたしはパートナーが不正行為をしていたことを知り、裏切られたと感じました。
カンニング 英語表現
「カンニング」と言いたい場合も、前述した「cheat」を使用することが一般的です。
試験でのカンニングについて話したい場合は、「cheat on exam」と表現します。たとえば、「彼は試験でカンニングをした」は、「He cheated on the exam.」です。
また、「cheat during the test(exam)」といった表現でも、テストのカンニングについて説明できます。「She cheated during the test.」で、「彼女はテスト中にカンニングした」となります。
まとめ
この記事では、「不正」を意味する単語を複数紹介しました。どれも「不正」を意味するものの、ニュアンスが異なるため、正しい文脈で使い分けられるように練習してくださいね!
会話の中でこれらの表現を使いたくなったら、ぜひオンライン英会話スクール「ネイティブキャンプ」のレッスンで使ってみてください。レッスンは受け放題なので、たくさんアウトプットしてくださいね!無料体験レッスンも受付中です。

◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.