小さなウソから大きなウソまで、「ウソ」とひとことで言ってもその幅は広いですよね。悪意を持ってつくウソは良くないですが、相手を傷つけないためだったり、その場をうまくやり通すためにどうしてもつかないといけないウソというのもありますよね。また、エイプリルフールのときだけウソをつくという人もいるかもしれません。
では、みなさんはそんな「ウソ」を英語でどのように表現するか知っていますか?1つなら思いつく!という方も多いかもしれませんが、実は「ウソ」を意味する単語は複数あるんです。
今回の記事では、そんな「ウソ」を意味する英語表現をご紹介していきます。また、あわせて覚えておきたい使える英語表現や、ウソをつかれたときの英語でのリアクションなどもご紹介していきます。それぞれ例文とともにわかりやすく解説しますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
「嘘」の英語表現
それでは、さっそく「ウソ」を意味する英語表現をご紹介していきましょう。ここでは「lie」「fib」「falsehood」をご紹介しますので、ひとつひとつチェックしていきましょう!
Lie
「ウソ」を意味する英単語のなかでもっとも一般的なものが「lie」です。なお、のちほど詳しく解説しますが、「lie」にさまざまな形容詞を加えることで、いろいろな「ウソ」を表現することができます。
形容詞をつけないただの「lie」は基本的に強いニュアンスを持ち、「悪意のある嘘」や「人を騙すための嘘」といった強い非難の感情が含まれています。
「lie」は名詞で「ウソ」という意味になるほか、動詞で「ウソをつく」という意味にもなります。なお、「ウソをつく」は「tell a lie」という言い方でもできます。
また、「lie」はおなじスペルで「横たわる、横になる、置かれてある、ほったらかしてある」という意味の動詞にもなります。横たわるという意味での「lie」は「lie – lay – lain」という活用形、「ウソをつく」という意味での「lie」は「lie- lied - lied」という活用形になります。
彼女はウソをついたと思います。
彼はウソをついていません。
彼女が言ったことが信じられません。ウソに聞こえます。
彼はいつもウソをつきます。
彼女が見せていた悲痛はウソでした。
Fib
「fib」は名詞で「軽いウソ、罪のないウソ、実害のないウソ、ささいなウソ、小さなウソ」、動詞で「軽いウソをつく」という意味があります。単体(名詞・動詞)で使っても良いですし、動詞「tell」と組み合わせて「tell a fib(ウソをつく)」と言うこともできます。
怒らないで、ただの子どもっぽいウソだから。
彼はウソをついていると思います。
ウソをつかないほうがいいですよ。
後になって、彼女が私にウソをついたことがわかりました。
Falsehood
「falsehood」は文語的でややフォーマルなニュアンスを持つ単語です。「ウソ、虚偽、本当でないこと」といった意味があります。名詞ですので、動詞で「ウソをつく」と言いたい場合は「tell a falsehood」となります。「lie」と異なり、非難を込めた言い方ではないところがポイントです。
ウソをつくのはやめなさい。
彼女の虚偽は意図的なものではありませんでした。
私は彼女の発言に虚偽が含まれていることに気づきました。
彼が書いたその本は虚偽に満ちています。
嘘の英語フレーズ
先ほども述べたとおり、「lie」にさまざまな形容詞をつけていろいろな種類の「ウソ」を表現することができます。たとえば、
「black lie」は「たちの悪いウソ」
「plausible lie」は「もっともらしいウソ」
「big lie」は「大ウソ」
「complete lie・plumb lie・total lie・outright lie・downright lie」は「真っ赤なウソ・まったくのウソ」
などがあります。
また、「a pack of lies」で「嘘八百」という意味になります。「Circumstances may justify a lie.」や「Sometimes, it’s better to lie.」で「ウソも方便」という意味になります。
それは単なる罪のないウソです。
彼女は大ウソをつきました。
ウソも方便っていうじゃない。
噓八百だ。
彼が言ったことは真っ赤なウソです。
嘘へのリアクション
最後に、誰かほかの人からウソをつかれたときに使えるリアクションフレーズをご紹介します。
まず、相手から悪意を持ってウソをつかれた場合には、「Are you lying?・You’re lying!(ウソをついているでしょ!)」や「You are a liar!(ウソつき!)」などと返すことができます。
ただし、先ほども述べたとおり、「lie」には強い非難のニュアンスが含まれますので、よほどのことがない限り、これらのフレーズは使わない方が無難です。日本では驚きのニュアンスで「ウソでしょ!?」ということがありますが、英語の「lie」はそれよりももっと強いニュアンスがあります。そのため、英語圏では「You are a liar!」のように言われると、人格を否定されたようなショックを与えてしまいます。
日本語の「ウソでしょ!?」といったニュアンスをより適切に表すことができるのが「Really?(本当?)」や「Seriously?(マジで?本気で?)」「I can’t believe (this/that/it)!(信じられない!)」などです。
また、「冗談でしょ?」といったニュアンスを伝えたい場合には「No way!(まさか!ありえない!)」「No kidding!(まさか!冗談でしょ!)」「You must be joking.(冗談言ってるんでしょ)」「Are you kidding me?(からかっているの?)」「Stop kidding me! (からかわないで!)」などの返し方があります。
ちなみに、これは豆知識ですが、英語圏ではウソをつくことはかなりよくないことと考える人もいます。日本語では、うそでしょ!?という返答をよくするように、「ウソ」は「冗談」くらいに使われることもありますが、英語圏では「ウソをつく」と「冗談」はイコールではありません。
B: No kidding!
A:サッカーの試合で僕たちが勝ったよ!
B:まさか!
B: You are a liar!
A:浮気してないよ!
B:ウソつき!
信じられない!
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「ウソ」に関する英語表現をいくつかご紹介しました。また、あわせて覚えておきたい、ウソを使った使える英語表現やウソをつかれたときの英語でのリアクションなどについてもご紹介しました。
どうしてもウソをつかなければならなかったり、誰かからウソをつかれた経験というのは、誰しもが持っているものだと思います。今回ご紹介した単語・表現を自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
また、今回学んだ「ウソ」に関連する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように表現するのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「ウソ」を表す英語表現をさらに練習しても良いですし、自分はどのような「ウソ」をついたことがある・つかれたことがあるのか、どのような「ウソ」であれば許されるのか・許されないのか、といったトピックで講師とディスカッションをしても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.