喧嘩と言えば、取っ組み合いのようなものや、口で言い争う口論など様々です。さらに、兄弟喧嘩や夫婦喧嘩など、ケンカの種類もいろいろです。さて、皆さんはこれらの喧嘩に関する英語表現を使い分けできますか?
この記事では、英語「喧嘩」を深掘りし、関連する様々な英語表現を紹介します。英語学習者はフレーズや使い分けもぜひ知っておきましょう。
喧嘩の英語表現2選
喧嘩とは、言葉や暴力による争いです。「友達と喧嘩をした」などと使われます。ここでは、口げんかから殴り合いまで、喧嘩に関する代表的な表現2つをみていきましょう。
Argumentは「口げんか」
ひとつ目の喧嘩英語では、相手との口論、言い争いを表すargumentを紹介します。これは、読者の皆さんにとっても、家族間、恋人との間などでも起こることではないでしょうか?
Argumentは「口論·口喧嘩」という意味の名詞であり、カタカナではアーギュメントのような発音になります。Argumentが動詞になるとArgue(アーギュ)で「言い争う・口論する・論争する」といった意味になります。
ArgumentとArgueは、議論(する)、討論(する)などの意味も持つことから、ビジネスシーンにも登場する単語です。
Argumentの使い方
それでは、英会話で使えるようになるため、ここでArgumentやArgueの使い方を例文で紹介します。
今日、夫と私はお金の使い方について大喧嘩をしたのよ。
A big argument で「大喧嘩」の訳になっています。この例文ではargumentなので、取っ組み合いではなく、あくまでも夫婦の口喧嘩になります。
次に、この例を動詞Argueにして作り替えてみます。Argueの活用は、argue / argued / arguedです。
今日、夫と私はお金の使い方について言い争いをしたのよ。
ちょっと聞いて、また隣の人が口喧嘩してるよ。彼らはとっても大きな声で、お互いをいろんなことで非難し合ってるよ。
Accusing(accuse)には責める、非難する、糾弾するなどの意味があります。喧嘩英語と合わせて覚えておいてはいかがでしょう?
言い争うのやめて、ただ時間を無駄にしてるだけだよ。
もうあなたと言い争いしたくない。落ち着いて話さない?
Fightは「喧嘩」
2つ目の喧嘩英語は、皆さんにも馴染みのある言葉Fightの紹介です。
Fight(ファイト)は名詞でも動詞でもあり、喧嘩にまつわる様々な意味を持っています。例えば「戦い・争い・格闘」では、ボクシングなど格闘競技でファイティングとして使われたり、「努力・奮闘」ということでは敢闘賞をFighting Spiritと表現します。
また、手足を使った喧嘩でなくでも「口論・口喧嘩・もめる」といったArgumentと同じ意味を持っている便利な単語です。
Fightの使い方
ここで、Fightを使った例文をみていきましょう。ちなみに、Fightの過去形・過去分詞形はfought(フォート)になります。
家族とけんかした後って、いつも気分が悪くなるよ。
私達は、路上で2人の10代の若者の殴り合いのケンカを見ました。
この例文で出てきたA fist fightとは、お互いが殴り合うような喧嘩を指します。Fistには、握り拳の意味があるからです。
兄弟喧嘩の英語フレーズ
ここからは、喧嘩の種類についてそれぞれの言い方を紹介していきます。まずは、よくある兄弟喧嘩です。
Brothers fight / Siblings fight
兄弟喧嘩を英語にするとBrothers fightになります。兄弟のBrothersの喧嘩(fight)ですので分かりやすいでしょう。また「きょうだい・兄弟姉妹」の意味を持つSibling(スィブリング)を使ってSiblings fightにすることもできます。
兄は母に、僕が兄弟喧嘩を始めたって言ったんだ。でも母は喧嘩両成敗って考えるんだ。
日常会話でよくありそうな感じです。
It takes two-to-tangoという面白い英語フレーズには「喧嘩両成敗」の意味があります。喧嘩両成敗とは、ケンカの原因を問わず、双方に非があることを言います。タンゴ(tango)を踊るにはパートナーが必要であることから、2人に責任があるというニュアンスなんですね。
夫婦喧嘩の英語フレーズ
さて、犬も食わないと言われるのが夫婦喧嘩です。なんでも食べる犬でさえ、夫婦喧嘩には見向きもしないという意味ですから相当です…。しかし、一緒に生活していれば、やはり夫婦喧嘩勃発は多くのご夫婦にとってごく自然ではないでしょうか?
Couples fight
夫婦は妻と夫のカップルであることから、夫婦喧嘩を英語にするとCouples fightで表現します。事実婚など夫婦という形にとらわれない2人の喧嘩にも使用できます。
私たち、夫婦喧嘩の後はいつもすぐに仲直りします。
夫と私は、家事や子どもの世話など、いろんな理由で夫婦喧嘩をよくするのよ。
喧嘩で使うフレーズ
さらに、喧嘩をすることになった局面に備えて、喧嘩フレーズ、そして仲直りするときに使える表現を紹介します。
喧嘩フレーズ
まずは、喧嘩勃発前の不穏な会話をスタートするときのフレーズです。
ちょっと? 何と言った?
あえてExcuse me?と丁寧な切り出しをするものの、相手の言うことに賛成できないでいます。
何が問題なの?
「こちらにはまったく問題なし、何があなたにとって問題なのか言ってみなよ」のような、挑戦的な言い方です。
あなた聞いてなかったけどね。でも私そう言ってたから。
「私はちゃんと言ったし、これは話をきいてなかったアンタのせい」という責任の所在を明確にするフレーズです。ここから、話にならない相手との会話がエスカレートしていきます。
こんなの繰り返せないからちゃんと話しをする必要があるよね。もううんざりだよ。
Enough is enough!
もうたくさん!
私に何して欲しいの?
関係ないじゃん。
嘘ついてるの?
もういいって。
次は、仲直りフレーズも紹介します。
仲直りフレーズ
こんなの2人にとって本当によくない。落ち着こうよ。
ごめん。
紅茶でもどう?
ごめんなさいと素直に謝ることはかなり大切ですし、お茶やコーヒーでも入れようかと雰囲気を変える手もよくあります。一旦仲直りしてもまた勃発するのですが…だから、犬も食わないと言われるんですね。
喧嘩の関連表現
日本語でも、喧嘩の関連用語はいろいろあります。
喧嘩をする
喧嘩をする、喧嘩をした、というときの英語はHave a fight / Have an argumentを応用して表現していきます。
友達と喧嘩しちゃった。それ以来、話してない。
内輪もめ·内紛はInfighting
内輪もめや組織などで起こる内部の争いの英語は、名詞Infightingです。
内輪もめはやめなさい。
そして、喧嘩を売り買いする表現があります。次では、さらに「喧嘩を売る」と「喧嘩を買う」そして「喧嘩別れ」の英語フレーズをみていきます。
喧嘩を売る
喧嘩を売るの英語表現はPick a fightです。話し方やある態度を取ることで、喧嘩や口論を引き起こすというニュアンスで捉えましょう。
元カノと店で会ったんだけど、僕の今の彼女がその彼女に喧嘩を売ろうとしたんだ。ちょっとパニックになったよ。
喧嘩を買う
逆に、喧嘩を買うときの英語はTake the baitになります。Bait(ベイト)は釣りなどの餌なので騙しておびき寄せるなどを意味し、自分から動いて手にするというコアイメージのTakeが組み合わされています。
彼女は喧嘩したくはなかったものの、喧嘩を買わされてしまった。
Lureも釣りのルアーをはじめ、誘き出すという意味があります。
喧嘩別れ
最後に紹介する喧嘩別れの英語表現はBreak upです。個人的でもビジネスにおいての関係でも、何かが終わってしまったことを表現します。Break up after the fight/argumentと付け加えることで、喧嘩別れだと明確にすることができます。
彼女とはひどい口げんかの末、喧嘩別れしたよ。
まとめ
本記事ではArgumentとFightという喧嘩英語の代表的な表現を紹介するとともに、喧嘩にまつわる様々なフレーズを紹介しました。
喧嘩英語は、教科書ではなかなか学べない分野ではないでしょうか。しかし、家族を含め人との付き合いにはつきものです。喧嘩になっても、自分が悪い時は素直に表現できるようにしておくと後に響かないですね。英語バージョンの喧嘩に関するコミュニケーション方法もぜひ知っておきましょう。
◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.